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記者としての見方、ライターとしての書き方 

バレンシアが今シーズンのチャンピオンズリーグでベスト8まで残ってくれたお陰でバレンシアも日本のサッカーファンには少しは注目されたのでしょう。

ただ、チェルシーに敗れた今、日本メディアにどう扱われているのかは簡単に想像できますよね。

クラブ規模や選手のネームバリューからしてチェルシーの方が上ですし、バレンシアがもし勝っていたらとんでもないビッグサプライズだったのは間違いありません。だから、今の結果はごく普通のこととして受け止められているはずです。

チェルシーが見せた“弱者のサッカー”。

自分は今シーズンから本格的にバレンシアで記者、ライター活動をはじめたわけですが、色んなことを考えるんです。

例えば、杉山氏が書かれたような記事はすごくライター的な記事です面白い。客観的でやはりサッカーを観る目は鋭いと思います。いつも拝見していて凄く勉強になる。

ただし、バレンシアをいつも観ている記者の目からこの記事を見ると「?」マークを付けたくなることもあるんです。

第1戦後に書いたと思うんですが、バレンシアがチェルシーとの第1戦で一番嫌だった選手はカルーでした。前線で中途半端なポジション取りをされて凄く捉え難かった。

バレンシアの場合、組織がかなりしっかりしていて選手の戦術理解度も高く、その意識が統一されている。だから、ドログバ、シェフチェンコのように前線で張って純粋なFWの仕事をする選手は捉えやすいんです。インテルのズラタン、クレスポを抑えたのもそういった理由から。

逆に中途半端にセオリー破りなプレーやポジション取りをする選手にはバレンシアは滅法弱い。システマチックなバレンシア故にそのシステムバランスを崩すような選手がいてマークすることになると途端に弱点が出てしまう。

まさに、日本人のような応用のなさが時にありますが(笑)、国内リーグでいうと獲得を狙っているエスパニョールのルイス・ガルシアなんかつかみにくかった。彼とデ・ラ・ペーニャの2人でやられていたのはそういった理由から。

だからこそ、第2戦でモウリーニョ監督が純粋な4−4−2にしてきた時、スタメン表をみた時、「やった」と心の中で叫んでしまった(笑)。まあ、この試合に向けてエシアンが復帰してきたので彼をボランチに置きたかったのはわかりますが、多分キケ監督としてもカルーやジョー・コールをスタートから出されていたら凄く嫌だったはず。

なので、ぶっっちゃけて言うと、モウリーニョ監督の後半からの選手交代や采配が凄いとは思わないんです。負け惜しみではなく、純粋に2チームの状況や第1戦の内容、展開から考えるとチェルシーが前半から圧倒してもおかしくないと思っていたから。

ある意味、前半1−0でリードし、ロスタイムまで踏ん張ったバレンシアは凄いと思う。

現場で観ている人間からするとそれだけ両チームの差は感じたし、フットボリスタの原稿でも書きましたが怪我人不在の影響はかなりあった。

怪我人を嘆くのも負け惜しみではないんです。チェルシーとバレンシアではやはり25人のチームとしての質・層を見た時には全く違う。バレンシアはスタメンも含めて15人くらいまではCLタイトルを狙える選手が揃っているけれど、それ以降の選手はやはりスタメンと差がある。だからこそ、これだけ怪我人が出た時にバレンシアの力は本当にガクンと落ちてしまう。25人チェルシーばりの選手を揃えようと思ってもそれは無理。クラブ規模、年間予算があまりに違いますから。

私はキケ監督が試合後に「14人では…」と嘆いた瞬間、自然に頷いてしまいましたから(笑)。

近くで観ていたからこそ、本当にしんどい状況はよーくわかった。

だから、スポナビの東本さんのコラムにもちょっと「?」なんです。

賭けてもいい。盛んにわき上がったブーイングは、何としても敵をねじ伏せてみせるという意志をまるで感じさせなかったホームチームの方に向けられていたのだ。



コラム中に上記の内容がありましたが、残念ながら現場記者として言わせてもらうとメスタージャファンのブーイングは「情けないぞ、バレンシア」ではない。

本当のバレンシアの状態やチェルシーとの差をはっきりわかっているからこそ、何とか有利にしようとファンも必死で戦っていた、のが正解だと私は思っています。

このブログの読者の方も含めて日本のバレンシアファンで「今回のチェルシーには絶対勝てたよ!」って言う人いますか?(笑)

バレンシアの状況をよくわかって、長い目で今シーズンを観てきている人ならそれは絶対に思わないでしょうし、敗戦を受け止め、純粋に「よくやった」「チェルシー頑張って」と思っているのではないでしょうか?


日本では客観的にみるライターさんが多いのはこれまでもずっとお伝えしてきた通り。私も日本でサッカーの書き手として働いていく以上はそういったライターになって、バレンシアだけではないあちこちのサッカーや試合をみて仕事にしていく方がいいんでしょう。

でも、どうですかね?ここのブログをご覧頂いている皆さんにはもしかしたら伝わっていて、わかってもらえるかもしれないですけど、

書き手も参加者になる方法って新鮮じゃないですか?

例えば時に「バレンシア贔屓」「書き手としてのバランスがない」なんて揶揄されたころもありますが、そんなことは百も承知でだからこそ、面白いと感じてもらえる人がいるんじゃないかと思うわけです。

最近よくあることでとても嬉しいんですけど、

「イチローさんのブログやmixiコミュを拝見していていつの間にかバレンシアファンになりました」

というメッセージを頂くんです。嬉しい理由は「自分の記事でバレンシアファンが増えたこと」ではないんです。それよりも「参加している自分の記事をみて同じように参加くれる人が増えたこと」が嬉しい。

CLの試合は確かに世界最高レベルかもしれない。確かに非日常の空間、試合なのかもしれない。でも、参加しないで外から観ているより、参加した方が絶対に面白い。だから、私は永遠にサッカーは観るよりやるのが面白いと思うだろうし、だからこそ毎週木曜日のサッカー(スペイン人たちと)が一番楽しみ♪(今やメスタージャに行くより楽しみかも?贅沢でごめんなさい…)

例えば、僕はメスタージャでのチェルシー戦の前半、手がガタガタ震えてなかなかペンを取れずメモ出来なかった。(恥ずかしいですが…)自分にとってもこのような舞台を参加者として経験するのは初めて。まだまだひよこなのがよくわかりましたが、今振り返ると本当に良い経験をさせてもらった。

全くバレンシアにもチェルシーにも思い入れがなく単に仕事として試合観戦をし、戦術分析や試合の流れを観ているだけでは決して得られなかった経験だと思っています。

また、こんなことも最近よく言われるんです。

「ブログやmixiコミュなんかで記事(ニュース)を書いてもお金にならないのに…」

確かにその通りなんですよね。お金になったらいいな〜、なんて思う時も正直ありましたが(苦笑)、今では全く思いません。

だって、オープンに誰にの目にも留まることで参加者が増えることって最終的には日本サッカーのためにほんの少し、ちょびっとだけだけど貢献できている可能性があると思うから。

最近は、日本サッカーだけじゃなくて本当にスペインサッカーやリーガのためにも頑張りたいな、と思うんです。だって、本当に日本にいながらバレンシアやリーガのことが好きな人ってたくさんいるんですもん。

例えば、「日本にいるのにバレンシアニスタ?」なんて疑問に思う人もいるかもしれませんが、絶対にいるんですよ。可能なんですよね。サッカーには国境も言語も人種も何も関係ありません。自分が生まれた街じゃなくても住んでいる街じゃなくてもバレンシアが好きって絶対あることなんですよね。

そういう参加者の皆さんのためにも記者的な仕事はたくさんしていきたい。まだまだ、記者歴1年の新人ですが、日本とバレンシアの両フィールドで思う存分暴れたいですね。

また、既に日本サッカーメディア界にいらっしゃるライターさんのビッグネームの後追いしても面白くないですから。やるなら新しいこと、新しい何かを求めていこうと思ってます。

いつも偉そうな口ばっかりたたいてますが、「とにかくまずは自分が参加者として楽しんでいることが一番!」と思いながら楽しんで生きて(働いて)いきます。

今後ともこのブログをはじめ、宜しくお願いしますm(__)m

メディアリリースのお知らせ 

日本!ワールドサッカー公式サイト
【OCNスポーツ:日本!ワールドサッカー】

ライター小澤一郎よりメディアリリースです。

日本!ワールドサッカー

にて2月末よりマッチレポート、コラムを執筆中です。

このブログ、「バレンシアサッカーライフ」経由でお仕事のオファーを頂きました。このようなブログではありますが、自分なりの活動が認められたようで嬉しいですね♪

お陰様で複数の媒体で原稿を書けるようになりつつあり、ブログの更新頻度、質的なものが落ちかねない面もありますが、やはり自分が一番安心して思ったことを書ける場所であり本当の意味でホームなんです、ここが。

これからも何卒宜しくお願いします。そして、「日本!ワールドサッカー」も宜しくお願いしますねm(__)m

CL関連記事掲載のお知らせ 

2月に入りました、いよいよUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントが始まります。

それに伴い、スカパーのHP「SKY PerfecTV!SOCCER」に2月にスペイン国内で行われる2試合の見どころ記事が掲載されております。

レアル・マドリード vs バイエルン

バルセロナ vs リバプール


インテルとミラノで対戦するバレンシアの試合も勿論気になりますが、2位抜けしたスペイン勢にも注目!

ただ、ベニテス監督、ファビオのいるリバプールも応援したい…(笑)

出版不況とサッカー雑誌 

出版不況の日本ではサッカー雑誌も厳しい現状
【日本のワールドサッカー専門誌のイメージ写真】

まだまだこの道(記者、ライター)に入って日が浅いとはいえ、やはり自身の仕事に直結することなので気にしざるを得ないのが“出版不況”と呼ばれる時代の変化。

ここ最近、気付けばスポーツ系の雑誌が廃刊になっていたりする…

インターネットの普及によって色々な変化があるため、今後も色々なことが生まれると同時に廃れていくだろう。

自分が一貫している考えは、日本サッカーのためには日本でサッカーに関連するの仕事を増やす必要があるということ。まだまだパイが小さいし、狭き門であることは確か。

プロ選手はもしかすると飽和状態になっているのかもしれないが、指導者にしても本当に“サッカー監督(コーチ)”という仕事で生活していくのは厳しい現状だ。

以前、コラムでも紹介したように代理人の仕事ももっと紹介し、もっと多くの人が目指していい職業だと思う。

サッカーライター、記者、ジャーナリストは選手や監督と違いなろうと決意すればなれるのかもしれないし、ネットで自由に表現できるこの時代、敷居は低いかもしれない。ただ、そこから生活できるレベルに到達するまでは敷居が低いからこそ競争が激しく、厳しい現状だ。

スペインではラジオ、新聞、TV、雑誌、フリーとやはり現場に張り付く番記者が多い。日本でもJリーグにそういう記者は多くなっているのかもしれないが、やはりまだまだ数では負けるだろう。

写真の件でも述べた通り、私が1人2役(3役)をこなしてきた理由は、日本人の仕事を確保するためでもある。

多くのサッカー専門誌、特にワールドサッカー系の雑誌で外国人記者、カメラマンが活躍している。彼らは現地在住だけに色々なメリットを持っている。コネもあるし、日本人の記者やカメラマンを派遣するよりも経費は安くあがるだろう。例え仲介や翻訳者を付けるとしてもだ。

ただ、それではいつまでたっても日本のサッカーのためにならない、と思うから私は自分のためだけではなく頑張る。

別に外国人排斥運動を起したいわけではない。

最終的に日本のサッカー、本当にフットボールを愛する人のためになればいいと思うから現場で活動しているつもりなのだ。

日本のように海外サッカーにこれだけ注目が集まっている国はそう多くはないだろう。日本人選手がいる、いないに関わらず観ようと思えば世界中のサッカーを観ることができる。これは幸せなことであるし、別の言い方をすればそれだけ需要があるということ。

なのに海外サッカーの現場をみてみると日本人選手同様に日本人記者、マスコミが少ない。

需要があるのに日本人がいない

つまりは、外国人に現場を委託しているわけだ。

私はこう考える。

高いレベルの現場をみる機会を日本人は放棄しているのではないか、と。

勿論、敬意を欠くつもりはないし、そういった現場のレベルや雰囲気をしっかりと日本人に伝えてくれる外国人記者、カメラマンは多いと思う。ただ、記事の場合は如何せん翻訳者が入ってしまうのが現状でそうなれば現場の雰囲気、鮮度というのは嫌でも下がってしまうのが通常ではないだろうか。


また、こっちの現場で仕事をしていると客観的に日本のマスコミやサッカーシステムに疑問を持つことも多い。

何度も言うが、基本的に現地のマスコミは選手や監督、サッカー関係者への取材に「ギャラは払わない」。

そして、日本のマスコミはそれをしているという。私はこれまでの取材で一度たりともギャラが生じる取材をしたことがないし、要求されるようならやりたくともやらない理念を持っているのでそれが事実かどうかはわからない。ただ、そういう話しはよく聞く。

現地では「ギャラはいくら?」なんて選手、監督、チームがいれば恐らく取材してもらえない。そうすれば、どうなるか?

必然的にメディアへの露出が減り、人気は落ちる。また、意図的に悪い記事を書かれることもあるだろう。

ラジオでも新聞でもそんなことがあれば、「ギャラを要求されました」「取材拒否されました」と堂々と掲載するに違いない。


また、現地ではそういうシステムで取材が成立しているため、取材にそれ程費用はかからない。するとどうなるか?

「媒体が安く手に入る」

のだ。『マルカ』や『アス』などスペインのスポーツ専門誌はあれだけ情報が濃くインタビューもバンバン掲載されるのに1ユーロだ。(今はユーロ高で高いと感じるが、日本のスポーツ紙と情報の質を比べれば安いと感じるだろう)

スペインで不人気の雑誌も大抵は安い。フルカラーでもそんな高値では絶対に売れない。

何が言いたいかというと、日本メディアは自分たちによって首を絞めてしまっている気がするのだ。

インタビューする選手に高いギャラを払うことは、「=高い経費」につながる。

すると、「=売らなければいけない」のでビッグネーム、ビッグクラブの記事ばかりになる。また、同様に単価が高くなってしまうことも当然ながら推測される。


そうなると、今のような現状だ。

各雑誌でそれぞれ独自のアイディア、戦略は練っているものの、読者にとっては似たり寄ったりな内容ばかりになり、雑誌を手にとらなくなってしまう。

「またこの選手…」「またこのチーム…」

といった具合に。

もちろん、そうはいってもロナウジーニョが出れば、ベッカムが出れば売れるのかもしれない。毎週、毎日彼らの記事が出ても売れるのかもしれない。

スペインでもバルセロナ寄りのスポーツ紙はやはりロニーの写真をトップに使うし、スーペルだってビジャを使う。それはどこでも当たり前だ。

ただ、ほぼ日刊で日本の雑誌以上に情報の濃いスペインのスポーツ紙だからこそそういう現状でもある。スーペルだって、時には第2GKのビュテルが表紙を飾るのだ。(ビュテル、ごめんm(__)m)

日本は確かにリーガもプレミアもカルチョもポルトガルもブンデスも世界中の情報を扱う必要があるし、その都度ネタは豊富だろう。

ただ、日本の雑誌である以上、どこかで我々日本人のアイデンティティーにつながっていなければ、接点がなければピントが外れっぱなしにならないだろうか?

私は常に、「日本人記者」としてその接点を探りながらリーガ・エスパニョーラのサッカーをみている。

今節も、

ビジャレアル対レアル・マドリー戦で取り上げたマルコス

セビージャの新星アルファロ

2人の選手に注目しスポーツナビ内で紹介した。

「彼らのような選手であれば、日本人も真似できるのではないか?」

「彼らのような日本人選手が出てきて、リーガで活躍できるのではないか?」

という目で試合を現場を追っている。

不況で色々な淘汰が起きているからこそ、考え直す時に来ているのではないか。

「別に日本のサッカーなんて興味ない」

「別に日本人記者の記事なんて興味ない」

なんて思う人は、是非、海外に来てもらいたい。外に飛び出してもらいたい。

自分の生まれた国、故郷、そして自分の家族に対して愛情のない人間などどの世界でも尊敬されないのだから。

私が一番尊敬しているのは「両親」だ。はっきり言う。別に「マザコン」と呼べれてもいつも応援してくれる“オカン”が好きだし、まだまだ現役で仕事をしている“オトン”が好きだ。

自分の愛する家族、生まれた国、文化をけなす人間ほど寂しいものだし、人間の本質から外れているような気がする。

私は「日本サッカー」が好きで強くなってもらいたいし、多くの日本人にサッカー、フットボールの面白さを伝えたい。

言葉も国境もない世界、そしてサッカーだからこそ、色々な意味で心の拠り所が必要になってくるのかもしれない。

だから、ワールドカップは盛り上がるのかもしれない。いくらチャンピオンズリーグが最高レベルの大会だとしても…

私は今後もギャラを払うことなしに自分の足で現場で体当たりの勝負を挑んで行きたい。

私にとってこの現場こそが、「ワールドカップ」なのだから。

ありがとうございました。 

昨日の記事で大きな反響、励ましの言葉を頂きました。

色々な意味で悔しいこと、失望とマイナス面はありましたが、今回、改めて

「多くの人に応援してもらっているんだな」

「このブログ、ライター小澤一郎という人間の記事を待ってくれている人がいるんだな」

ということを気付かせてもらいました。

皆さん1人1人に感謝の気持ちを伝えたいのですが、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


いつも私が言っているように、「日本のサッカーのため」には、

「欧州サッカー=凄い=乗り越えられない壁」

ではないことを示すことです。だからこそ、日常を捉え続け、日常の中から本質を見極める必要がある。伝える必要がある。

まだまだ日本メディア、日本のサッカー、日本人選手って、

「欧州サッカー>>>>日本サッカー」

の図式で捉え(勿論、そうなのかもしれませんが)、畏敬を持ちすぎている気もします。

例えば、スペインでは「審判のレベルが低すぎる」なんてよく言われますが、私は、「あまりに審判への敬意がないこと」も大きな要因ではないかと思っています。

「審判へ抗議すること=勝つための手段の1つ」

として認識されていること。方法論としてはありなのかもしれませんが、日本人のメンタリティの方が私は好きです。

だって、同じ人間として“敬意”を持って接することは基本じゃないですか?それを曲解され“マリーシア”という言葉で日本でも選手が審判に詰め寄るような光景は私個人としては良いものだとは思わない。

また、スペインでは毎節のようにスタジアムから人種差別的野次が飛んでいる。それが「当たり前」になっている。

ここではそういう認識で“解決”しようとする意図が誰にもない。放置されています。

サッカーはあくまで人間がするもの。人間が楽しむもの。

いくらレベルが高くとも、良い選手が揃っていようとも、高いお金があろうとも、人間としての本質的な部分・姿が求められるはずです。


話しを戻せば、自分のように現場で活動する記者、カメラマン、ジャーナリストが増えることは「日本サッカーのパイが広がること」でもある。サッカーに関わる仕事がまだまだ少ない日本において自分の活動である程度可能性を示したい。

だからこそ、海外にいる日本人記者が地元のマスコミの情報を翻訳する形で日本メディアに提供したり、日本のメディアが外国人カメラマンから写真を買い付けることが良いことだとは思わない。

いつも言っているように選手が海外で通用するようになってはじめて世界と対等になるのなら、監督やフロント、そしてマスコミもそうであると思うから。

例えば、昨日私が言われたようなことをスペインメディアが言われるとは思わないのです。そのオフィシャルカメラマンがスペインの媒体に向かって、「クラブに写真を注文しなさい」なんて言わないはずです。彼は日本人カメラマンが現場に立てないという認識を持っているからこそ、私(日本のメディア)に向かってそういうことを言えるのです。

裏を返せば、日本のメディア・媒体が外国人カメラマンから写真を買っている構図があるからだと思うのです。

自分も目先の利益や仕事のやりやすさを考えれば、「はいそうですか」と現場にいるスペイン人(外国人)カメラマンの写真が売れるように協力はしたい。ある意味“コネ”を作ることも必要でしょう。(だから、一度はそういう協力もしました)

でも、そうしていくことで最終的には日本サッカーのためにならないと思っている。決して狭い見識でみているのではなく、最終的には自分のように現場で日本人カメラマンの生活が成り立つようになればいいなと思っているから。

これだけ欧州サッカー、リーガ・エスパニョーラが注目されているのに、日本人カメラマンの仕事場が試合会場(スタジアム)だけっていうのはおかしい。日常の表情や様子にこそ、何かを伝えるきっかけがたくさん転がっている気がするのです。


いずれにせよ、今回の件で自分の方向性は間違っていないのかな、という気もしました。それはここにいる皆さんが温かい励ましをくれたから。

これからも良い記事がかけるようなるべく現場に足を運んで頑張りたいと思います。

最後にもう一度、「ありがとうございました」。