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反人種差別運動とスペイン国内報道 

今日は少し難しいテーマについて言及すると共に、皆さんからの情報を受け取りたい。私の個人的な意見は特に明記しないつもり。事実だけを追いたい。

反差別を目指しサッカー界が団結

準々決勝から両チームのキャプテンが人種差別反対の宣言を行い、試合前には「SAY NO TO RACISM」と書かれた看板を前に審判団を含め全選手が集まり写真に納まるキャンペーンを実施している。

既にご存知の方も多いと思う。

特に、サッカー界ではこの種の問題が後を絶たず、各国、各協会が根絶に向けて様々な対策を練り、「反人種差別」活動の普及に四苦八苦しているところだ。

ワールドカップという世界で最も注目が集まる大会で、このような運動が起こることは歓迎すべきことだろう。私もサッカーに関わる人間として「こういう人種差別は特にスタジアム(サッカー)で起こる」と言われることは非常に胸が痛む。

さて、日本にこういったニュースが伝わっているのをご存知だろうか?

FIFAワールドカップオフィシャルサイト(日本語)ニュースより↓
ワールドカップで人種差別問題が波紋 フランス選手に侮辱行為

決勝トーナメント1回戦、スペインvsフランス戦前にこの事件は起こったそうだが、スペイン国内においてこの手の報道、情報は一切入っていない。

実はこのニュースはスペイン在住の日本人の知人より教えてもらった。彼自身もそうだし、私も相当、スペイン各新聞のHPや新聞内でこのニュースを探してみたのだが、全く見つからなかった。

フランス国内ではどういった報道をされているのだろう?

そして、このニュースに対する続報はあるのだろうか?

日本以外のサイトでこのニュースを配信しているメディアはあるのだろうか?

このW杯において試合前にキャンペーン活動が行われるようになったのは、6月30日に行われた、準々決勝ドイツvsアルゼンチン戦から。

私もこの試合を全て観ていたから、この運動をいきなり目にして、多少驚いた。当然ながら、この試合がこの運動のスタートであるから、この試合でバラック、ソリンの両キャプテンが宣言を行い、ドイツ・アルゼンチンの全選手が写真に納まるニュースが流れたことと思う。

日本ではどうだったのだろうか?

ただ、スペインに関しては、翌日のマルカ紙は一切この運動についての言及、写真はなかった。以下がマルカ紙の試合ページ↓

スペイン マルカ紙 7月1日 ドイツvsアルゼンチン戦ページ


イタリアvsウクライナ戦のページでは、ペッソット氏の容態を心配するイタリア選手が試合後に掲げた応援メッセージの旗が大きく掲載されていた。

スペイン マルカ紙 7月1日 イタリアvsウクライナ戦ページ



この運動は、当初から予定されていたことなのだろうか?

まさか、このスペインvsフランス戦での一件が関連しているとは思いたくない。スペインにいる限り、この事実さえ本当にあったのかどうかわからない。


そして、本日2日、スペイン一般紙では一番評価の高い、「エル・パイス」紙がこういう写真を掲載していた↓

スペイン エル・パイス紙 人種差別反対キャンペーンを伝える写真


「イングランドvsポルトガル戦で反人種差別を謳い全員が協力した」

という主旨で紹介されていた。

ただ、なぜ今の時期なのか?

既に30日からの準々決勝で行われいた運動にも関わらず…

勿論、写真の紹介のみでスペインvsフランス戦での「出来事」には一切触れていない。相変らず、そのニュースが本当なのかどうなのか知るよしもない。

同じく本日2日のマルカ紙は、スペイン政府が具合策として「法の整備」をしているニュースを伝えた。勿論、人種差別、暴力に対抗する法である。それがこの記事である↓

スペイン マルカ紙 7月2日 スペイン政府の具体策ページ


以上のようにスペイン国内での報道ぶりを追う限り、日本で報道されたニュースは一切触れられていないのだが…

真実はいかに?

そして、考えたくもないことだが、もしスペインメディアがそのニュースを既に知りえて、敢えて報道していないとしたら…

どういう意味合いがあるのだろうか??

メディア側が事実を隠した?

これだけネットが発達し情報が行き交うこの世界でまさか未だにそういう考えを持つ人間がいるとは思えない。

もし、皆さんの中で何かを知りえている人がいれば、是非、情報を送ってもらいたい。

mixi(ミクシィ)内「バレンシアサッカーライフ」コミュにて皆様からの情報お待ちしております



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W杯期間の目標はトップ10入り。ご協力下さい↓

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ドイツvsアルゼンチン 

どこよりも早く試合についての感想を書きたい。まず、第一声。

「やはり、監督の采配で負けたか…」

そして、アジャラを「ヒーロー」に出来なかった恨みを一生持つことになるだろう、少なくとも私は…

ペケルマン

冷静に考えて、2-0、3-0で決着を付けれる試合だった。

残念…

というのも、今回のドイツのサッカーはベスト4に値するサッカーでもなければ、選手のクオリティもそれに値するとは思えない。こういうサッカー、選手でW杯ベスト4を名乗ってもらうのは正直、サッカー界にとって残念な出来事でもある。

対してアルゼンチンは監督を除き、それに値するチームであり、選手であった。

では、試合について語りたい。

ドイツのとってこの試合に勝つ手段は2つのみだった。

・ロングボールの放り込みによる偶発的な得点

・PK勝負

その2つの手段を見事に引き寄せた所は、幸運なのか実力なのかわからないが、評価出来るのかもしれない。

一方、アルゼンチン側が勝つ手段は豊富にあった。

まず、49分、CKによるDFアジャラのヘディングシュート、セットプレーで先制。正直、ドイツ相手にセットプレーから得点をあげるのは至難の業。いくらアジャラが空中戦に強いといっても、この試合に限っては、得点出来るとは考えていなかった。

セットプレーに可能性は少なかったが、それ以外での得点方法は豊富にあった。現実に起こったピッチ上ではシュートチャンスは皆無だったが、これは監督の采配、チームの戦い方によって自らその可能性、チャンスを消していた。

特に、先制してからのアルゼンチンは2点目、3点目をあげるチャンスだった。その理由は簡単。

ドイツが攻めてきたが、ドイツは攻める手段がないから

よって、アルゼンチン側がきっちりボールをつないで前線の選手のクオリティでドリブル突破、ワンツーで崩して決定的なチャンスを作れるチャンスはあったとみている。それをアルゼンチン側はわざわざドイツのサッカーに合わせてしまった。

チームが先制してアルゼンチンは引き始めてしまった。

極端にラインを下げ、中盤のスペースを空けるようになった。するとドイツの中盤からロングボールが放り込まれる。そして、またアルゼンチンDFはラインを下げそのボールに対応し、クリアしたボールも中盤がDFラインに吸収されている為に拾えない。

完全な悪循環。

これは、精神的な「1点を守ろう」という気持ちから起こってしまったものであった。

そして、この試合の決定的な出来事、アルゼンチン側、ペケルマン監督の「采配ミス」が起こる。

リケルメに代えてカンビアッソIN

クレスポに代えてクルスIN

この2つの交代は、それぞれ2重の意味でチームにマイナスな効果をもたらした。決して交代で入った選手を攻めているのではない。完全に戦術的な理由から外れた交代だったから、私はそこを指摘したいだけだ。

「リケルメの交代」
1、カンビアッソを入れることによって、チーム全体に「1点を守りきれ」という監督の意図が伝わり、余計に守備的、ラインを下げる結果になった。

2、リケルメ不在によりボールの収まりどころがなくなり、アルゼンチン側もドイツ同様に放り込む単調な攻撃しか出来なくなった。


「クルスの投入」
1、クレスポより高さはあるが体の強さは劣る。よって、孤立した状態ではクレスポのようにファールをもらえるプレーが出来ず、簡単にボールを失うケースが目立った。(クレスポも悪かったのは事実だが…)

2、3枚目の交代カードを切ってしまった。


「3枚目のカードを簡単に切ってしまった」

事実はことのほか影響が大きかった。いや、その予想はついた。あの状況、ドイツも特にゲームを組み立てることが出来ず、両チーム共に間延びした状態でロングボールを放り込みあうサッカーをしていたのであれば、アルゼンチン側はそれに合わせる必要はなかった。

ベンチには、メッシ、アイマールといったボールを保持できるだけではなく、1人で状況を打開し、数的優位な状況を作れる選手がいた。

また、メッシの場合は、スピードもあり、1人でシュートまでいける。

カウンターでドイツに止めを刺すことはそういった交代をした場合、時間の問題だったであろう。

結果論ではない、サッカーは論理的な部分も大きく影響しており、そこから心理的な部分への影響がある。だからこそ、監督の采配は重要であり、その采配、カードの切り方によって試合が左右されることが大きい。日本代表の試合を十分味わった日本人なら理解してもらえるだろう。

監督の仕事は、あくまで「結果論」を待つのではなく、確率を上げるために「論理的」に仕掛けることだと私は思う。特に、試合においてはいかに冷静にピッチ上で起きている事象を分析し、その確率を上げる為の策を考えられるか。

そういう意味では、恐らく、この試合をみた誰もが、アルゼンチンの選手の質を知っている人なら誰もが、疑問を持つ采配・交代だったであろう。

確かに、GKを交代しなければならない不運もあったが、残り2枚のカードの切り方で90分で決着をつけることは出来たはず。

返す返すもペケルマン監督の采配が残念でならない。

少なくとも、この結果では、冒頭で言ったように先制点をあげた、バレンシアCF所属、我らが“ファビアン・アジャラ”が「英雄」になるはずだった。

それが、「戦犯」だ… なんという人生…

同情しようにも出来ないくらいに今私は悲しい。

このW杯でみせたプレー、守備能力は世界でもトップクラス、いや、トップだったと言えよう。

しかし、彼にとってのW杯は結局、そういった「ミス」の積み重ねによる「PK失敗」という“汚点”で終わってしまった。


アジャラのこともそうだが、私はリケルメの下げ方も気になった。これまで一貫して、全幅の信頼を置いて使ってきたリケルメを後半26分に守備固めの為に下げてしまった。

確かにリケルメのプレーに冴えはなかった。彼のテンポの遅さによって、アルゼンチンの攻撃にキレがなくなっていたのも事実。しかしながら、「使ってきた」以上、「使ってもらいたかった」。

これは、日本代表のジーコ監督にも言えること。

クロアチア戦で決定的なチャンスを外した柳沢を次のブラジル戦で起用しなかった。勿論、プロとして結果を出さなければ替わりの選手を出されるのは仕方がないことであるが、

「私は彼を信頼している」

と言って使ってきた監督であれば、人間であれば、その一貫性を守ってもらいたかった。感情的な問題になるのかもしれないが、そこは“哲学”の問題でもある。

そして、そういう事態によってある意味“干された”選手というのはその後のサッカー人生、人間としての人生にも何か十字架を背負わされるような危惧を持っている。

サッカーにおいては誰もがわかっているように、結果を出したチームが「強いチーム」、結果を出した監督が「良い監督」となる。結果論から導き出される評価が大きい。

しかしながら、これまでのW杯をみて、やはりその結果を出すために、自身の哲学や考えを曲げずに一貫性を持って指揮している監督、チームが残っているように私は感じる。

「絶対に勝てる」

という魔法がない以上、そういった哲学、一貫性が結局は結果を出す上での一番、論理的で確かな手段なのかもしれない。



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ドイツvsアルゼンチン ハーフタイム雑感 

ハーフタイム中。

“慎重”すぎですね。あまりに。

こちらのアナ、試合がつまらなすぎて、「歌い過ぎ」ですよ!サリナスもそれに合わせて、「つられ過ぎ」ですよ!

アルゼンチンは、テベスのようにドリブル突破できる選手を入れないと厳しいかもしれない。

メッシ、アイマールをどのタイミングで入れるかがポイント。

ドイツは、アルゼンチンの選手と比べるとボールを抑える技術に欠けますね。だから、浮き球でパスを出して結局、パスがつながらない。トラップでボールを地面につける“抑え方”がまだまだです。

結局、高さ勝負で前線に放り込むのでしょうが、FWではなく、前半に決定的なチャンスをつくったようにバラックのようなMFの飛び込みで決まる、もしくはセットプレーでしょうね。

さて、後半、どう試合の流れが変わるのか、楽しみにしたいと思います。このまま90分終わったら、少なくとも90分の料金返却を訴えてもいいくらいかもしれません。



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スペインvsフランス 

「完敗」

この2文字しか頭に浮かばない。フェルナンド・トーレスがいくら審判のせいにしたところで、スペインのサッカーがフランス相手に通用しなかったのは明らか。

今の段階で浮かぶ敗因をいくつかピックアップしてみる。

■システム

4-3-3のシステムはこれまでと変わらず。ただ、フランスのように読みが鋭く、身体能力に優れた選手が揃った中盤5枚に対し、スペインは3枚。それでゲームメイクをしようとしても単純な数の問題で負けている。尚且つ、フランスの両サイドはうまく中央に絞ってチャビやセスクを取り囲むようなシーンが目立った。


■サイドの守備

以前から守備の際、スペインが中盤のサイドをどうケアするのかがキーになると指摘していたが、この試合は見事にフランスに使われた。特に右のリベリー、サニョールの絡みによってうまくフランスが試合の主導権を握った。

システム上、スペインがサイドバック1人でフランスの中盤サイド、サイドバックの2人とマッチアップする場面が多く、ここでも数的不利が出ていた。


■采配

これも前から指摘していたが、「ラウルを外せるかどうかがキー」だった。この試合でのラウルの出来については、良い・悪いではなく彼の現状ではあのパフォーマンスが精一杯だろう。それは親善試合から通して明らかだったこと。それでもチュニジア戦のような「天性の得点感覚」でゴールを奪える可能性にルイス・アラゴネス監督は賭けたのかもしれない。

ただ、スペイン、ルイス・アラゴネス監督にとって優先すべきは偶発的な「得点」ではなく、ボールと試合を支配した上で必然的に作る「チャンス」であったろう。その意味では、このシステムを機能させるにはルイス・ガルシアの運動量が必要だった。

試合の流れの中で後半の早い段階で2枚の交代を同時に切り、“思い切った”采配をしたことは評価できる。フランスのドメネク監督に比べれば監督としての「思い切り」はあった。

ただ、試合の状況を分析すれば、中盤とサイドの数的不利な状況を把握して、システム(=戦術)変更すべきだったろう。

後半26分にチャビに代えてセナを入れ3枚目、最後のカードを切ったわけだが、少なくとも延長を考え始める時間帯で思い切った選手交代をする以上、「点を取りにいくぞ。90分で決着をつけるぞ」という意図があったはず。

それらを踏まえるなら、レジェス投入が望ましく、システムも4-4-2に変更すべきだった。


■経験不足

恐らく、この結論に行き着く人も多いだろう。スペインの場合、確かに選手、監督共に経験不足。対してフランスは、監督は度外視して、選手は経験豊富であった。

また、その経験豊富な選手が、「今回は、俺らが格下かもしれない」という謙虚さ・一生懸命さを持って90分間、集中してプレーした。

この試合に関しては、スペインの経験不足を嘆くよりもフランスの“したたかさ”を最大限評価すべき。だからこそ、スペインは「完敗」だった。

特に、ビエラ、マケレレのボランチはスペインの中盤3人からFWに入るパスコースを見事に消すポジションと間合いを取っていた。

そのパスコースを寸断されれば、いくらチャビ、セスク、チャビ・アロンソが良いパサーであっても横パス、バックパスをするしかなくなる。フランスとしては自分達の背後へのパスではなく、目に見える形でのパス回しであったのでさほど怖さもなく、十分対応できていた。

もしスペインの中盤、特にトップ下付近でドリブル突破できる選手がいれば確実にフランスゴールへシュートを打つチャンスは増えていただろう。

試合後、TV画面に映っていたのは19歳になったばかりのセスク・ファブレガスが泣き崩れる姿。

まだ、19歳にも関わらず、初めてのW杯にも関わらず、まだまだ未来があるにも関わらず、この少年は号泣していた。

この試合、スペイン側で唯一フランスとの違いを見せれていたのがこの19歳の少年。彼から出たパスはほぼ100%の確率で成功していた。

チャビとの違いは突破のドリブルが出来るかどうか。そのスピードにある。

彼はまだまだ進化するだろう。天性のサッカーセンス、パスセンスに加え、随所に見せた突破のドリブルをより自分のものにすれば、「綺麗なパスサッカー」をするスペインに新たなエッセンスが加わるだろう。

泣きじゃくるセスクに彼をなだめるラウル。時代の移り変わりを感じるシーンであった。



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イタリアvsオーストラリア 

「好きな食べ物を最後に残す方ですか?先に食べる方ですか?」

ヒディング監督は、「楽しみは最後に残す方」と言うのだろうか…

少なくとも、このイタリア戦での采配はそちらの性格を持ち合わせていたようだ。これまでW杯で「名称」と呼ばれてきたのは、「美味しいものはどんどん先に食べる」姿勢だったのにも関わらず…

後半5分にイタリアDFマテラッツィが退場になり、イタリアが1人少なくなった。ただ、これでイタリアらしいサッカーが出来るようになり、オーストラリアがそのサッカーに“ハマって”しまった。

イタリアの選手は「まず守備」を考えるようになり、試合の意図が明確になった。選手交代もスムーズでFWのトニを引っ込めて中盤のバルザリ、守備に追われ消耗したデルピエロに代えトッティと「守って鋭いカウンターをせよ」というリッピ監督の意図が伝わる選手交代。

こうなった時のイタリアは過去の歴史が示すようにとことん“守れる”チームになる。

一方のヒディング監督は、結局、残り10分を切った段階でアロイージを投入し、交代枠を1つだけしか使わなかった。怪我人や選手のコンディションの問題もあっただろうが、ヒディング監督には珍しい「守りの采配」であった。

ただ、ちょうど残り10分となった段階でアロイージを投入してきたことから、「延長戦で決着をつけるぞ」という意図は感じられた。それまで彼は「我慢」していたのだ。

が、それがピッチ上の選手には伝わっていなかった。

明らかにスペースとボールを手に入れたオーストラリアの選手は逆に困った様子で攻めあぐねていた。数的優位にも関わらず、攻撃のオプションはサイドからビドゥカめがけて放り込むのみ。やはり、ドリブルや中央突破が出来る選手を早い段階で入れたかった。ヒディング監督が選手交代により戦術的意図を伝えていればまた違った展開もあったかもしれない。

結果的には出し惜しみが仇となった形に終わった。

ロスタイムのファールの判定については、微妙な判定となったが、審判としてイタリア側に退場者を出している以上、バランスを取る意味で笛を吹いてしまったのは仕方ない。イタリアがこの心理戦を熟知していたのは明らか、経験の成せる業であろう。

マテラッツィの退場については、審判はスペイン人のメディーナ・カンタレホ氏。

そう、彼の脳裏には絶対に94年アメリカ大会でのタソッティの肘打ち、昨季CLでのマテラッツィの肘打ち、そしてこのW杯でのデロッシの肘打ちの3シーンが頭に焼きついていたはず。

スペインに住んでいれば、嫌でも「イタリア人選手は酷い。肘打ちがお家芸だ」という報道が目に入る。ましてや、マテラッツィはその当事者の1人でもあり、退場する1分前にケイヒルと競り合った時にも彼自身が怪しい腕の使い方をしており、わざとらしい演技をしていた。

審判に対する“印象”というのは怖い。

ただ、マテラッツィがレッドカードをもらった瞬間のイタリア選手の反応が驚くほど普通だったのには面喰らった。マテラッツィも特に抗議することなくそそくさとピッチを後にし、普通に試合が再開。これもまた、イタリア人選手の経験からくる試合のマネージメント能力だろう。

その姿をみて、「イタリアが結局は勝ちそうだな…」と思ったのは私だけだったろうか…

スペインでは試合前の報道で笛を吹く審判についての詳しい情報、過去の試合のデータが紹介される。例えば、本日のスペインvsフランス戦の笛を吹くイタリア人ロセッティ主審の記事が既にスペイン各紙に掲載され、彼の過去のレフェリングまで紹介されている。

要するに審判の性格やレフェリングの傾向を仕入れておく作業は試合前の準備として大切なこと。メディアでさえそういった情報をしっかり報道しているくらいであるから、恐らく試合前のスカウティングやミーティングで審判についても各監督が傾向と対策をしっかり選手に伝えているだろう。それも試合に向けた戦術の1つ。

プラス、欧州の選手はW杯で笛を吹く欧州審判はほとんど知っている。CLやUEFA杯で笛を吹く審判はW杯で笛を吹けるレベルの審判が揃っているから。

その辺りのディテールは日本にまだ足りないところなのかもしれない。例え、今回ジーコ監督がそういったミーティングを行っていたとしても選手達が実際にそういった審判の下で試合をこなしていないのがやはり経験不足”として出てしまうことは否めない。

やはり、CLやUEFA杯のような大会に出場する日本人を多くみたいものだ。勿論、南米のリベルタドーレス杯でもよし。

百戦錬磨のイタリア代表からまざまざとその事実を教えられた。



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