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朝岡隆蔵監督(市立船橋)「目の前の相手に対して全力を投入する」 

1月5日に駒沢陸上競技場で行われた第90回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝、矢板中央(栃木)対市立船橋(千葉)の試合は、セットプレーからの2点を守りきった市船が2-0で勝利。ベスト4進出を決めた。

以下、試合後の市立船橋・朝岡隆蔵監督の談話。



――試合の感想をお願いします。

朝岡監督
 ほっとしているということと、あとは選手に本当に感謝しています。

――セットプレーからの2得点で、市船らしい勝ち方という印象でしたが?

朝岡監督
 そうですね。ここに来て、先日の試合も(対清水商業)そうでしたけれど、弱点だったところがこの全国大会になって本当に強みになって出てきているので。そういう部分でもいろんな流れが今、うちにあるのかなということは感じています。

――矢板中央が和泉選手へのマンマークをつけてきましたが、あれは予想していたことですか?

朝岡監督
 それは想定をしていたので、そうなった時には和泉が個人的に判断をできる部分もありますし、私としての意向も伝えた中で、2トップということころが一番しっくりきたのかなということで。中盤のスペースを上手く空けることができたのかなというように思っています。

――マンマークにきたら2トップで入るというように考えていたと?

朝岡監督
 そうです、はい。(マンマークに)こなければ普通通りです。

――岩渕選手は昨日の時点では使えるかどうかで悩んでらっしゃいましたが、今日スタートで使いました。点を取ったことも含めての評価は?

朝岡監督
 本人の気持ちがぶれなかった。それでも、連戦にはなっていましたけれど「出る」という意思が今日の朝、本人から伝え聞いたので、こちらの意向というよりは本人が出るか、出ないかというところだったので。そういう意味では強い気持ちを持って、「今日出るんだ」ということを伝えてくれたので、「じゃあ行こう」というところで。ギリギリのところではありますけど、その判断を彼がした。そういう決断になりましたと。

――実際のプレーの評価は?

朝岡監督
 間違いなく彼は力ありますし、シュートまで時間がかかるところがありますけれど、彼がいるといないのでは全然別のチームになるので。そういう意味では彼の存在は非常に大きい。よくやってくれたかと思います。

――守備で無失点に抑えた部分への評価は?

朝岡監督
 本当に集中していますね。2年生のツーセンター(バック)が本当に自覚を持ち始めましたし。今まで鈴木のリードの中でしかなかなかできなかったところが、本当に鈴木がケガで離れた中で特に小出(悠太)がリーダーシップを発揮しながら集中してやってくれたかなというふうに思います。

――7年ぶりに国立行くのは、監督としてどういう気分ですか?

朝岡監督
 私というよりは本当に選手たちが、そこを目指してうちを選んでくれていますし。なかなかそこにたどり着かなかった月日があったので、こういう形でまた戻ってこれたというのは本当に選手たちの力に拠るところも多いですし、本当にOBを含め支えてくれた方々のお陰だと思っています。

――岩渕選手の貢献度はゴールだけではないと思いますが、その中で今日は久々にゴールを決めました。

朝岡監督
 彼も欲しかった点でしたでしょうし、本当に喜んだ姿を見れば一目瞭然で、本当に彼自身がゴールに飢えていましたし。また、実はああ見えて苦手なヘディングでしっかり点を取ってくれたというのは本当に成長を感じますし、彼自身が本当に強い気持ちを持ってくれたというふうに思います。

――清水商業という強いチームに勝って達成感みたいなものが出てしまう危険性があったかと思うのですが、引き締める部分というのはどういったところでしたか?

朝岡監督
 まあ、そこはこの2日間苦慮しました。やっぱりある程度ターゲットはそこの3回戦に持ってきたところで、少し選手たちの空気感とか、当然われわれもそうですけども、隙が生じないように先の話はしないルールを決めて。目の前の試合をしっかり戦おうということで、昨日はリラックスしましたけれど、夜明けて今日の朝、彼らは眼の色を変えてくれていましたので。そういう意味では選手の成長を感じました。

――ある程度国立を目標にやってきた部分もあると思いますが、次はある程度欲を持って戦っていきますか?

朝岡監督
 いやもう本当に一戦一戦というところは変わりないですね。目の前の相手に対して全力を投入する。その準備をまた、この後していきたいというように思います。

(了)

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「高校サッカーに携わる人間は変化を起こさないと」 

1月3日に埼玉スタジアム2002で行われた矢板中央(栃木)対國學院久我山(東京B)の試合は、1-1からのPK戦(5-3)で矢板中央が勝利。ベスト8進出を決めた。

以下、試合後の國學院久我山・李済華監督の談話。




――試合について一言お願いします。

李監督
 ここを超えられればね、と思っていたんですけど、ここで躓いちゃった、という感じです。ただ、一生懸命、何しろ一生懸命やりましたよ。そういう意味では本当に選手は頑張ったなと思います。アクシデントで始まっちゃったので。

自分もスタッフと話して、何しろまずはスタッフが落ち着こうと。どっかで上手く入らないと気持ち的に引きずられてしまうよと。選手にそれが伝播してしまうから何しろそこのところはコントロールしようと。そして、取り返してくれたのでね。もう1点取りたかったんですけど、取らしてくれなかったです。

――久我山らしいサッカーは出せなかったというイメージですか?

李監督
 少しキレがなかったなと。何人かいい子はいたんだけれど。やっぱり難しい試合だったなと思います。

――相手の守備が良かったと?

李監督
 粘り強くやっていましたよね。そういうようにやろうと言っていたんでしょうから、そこをわれわれがやはり……。体力的に強くというよりも、そこをかわせるだけの自分たちのサッカーを、スタイルを貫いて、彼たちをやっつけられるチームになるべきだと思います。

――この負けを機にフィジカル的に鍛えあげるというよりも、ボールコントロールと状況判断を磨くということですね?

李監督
 それ(フィジカル的に鍛えること)は全然あり得ないですね(苦笑)。

――技術面が足りなかったという認識ですか?

李監督
 フィジカル的に疲れるのは当たり前ですし、ボールコントロールをもっとしっかりやれば、点をとれそうな局面は何回かあったよね、という感じはします。

――昨日のゲームで「人工芝慣れしている」という話をしていましたが、今日も天然芝でプレーする弊害はありましたか?

李監督
 若干ありましたが、それはみなさん同じでしょうから。元々、(サッカーは)天然芝でやるほうがいいわけですし。時々はそういう環境も子供たちに与えた方がやっぱりいいと思います。強豪校なんかはそういうところも、なんとか対策、なんとか対策ってやるんでしょうけどね。そういうのはもう少しやらないといけないと思いました。

――右高(静真)選手を密着マークされ消されたのは痛かったですか?

李監督
 そうですね。ただ、昨日みたいに活躍すればするほどマークが激しくなるわけですから、それを超えるだけのテクニックとかそういうのを身につける以外ないわけで。そうしてくるだろうというのは予測していてまさしくそうなって。

そこを超えられるか。彼のこれからの課題だと思います。自分がいいプレーヤーで10番を背負って、前で点数をとれる選手であればあるほど、そういうことが起きるんですから、そこを超えられる選手になるのか、そこまでの選手になるのか、ということだと思いますね。

それともう一つは、周りがもう少し早くパスを出すべぎだったなという気はしますけどね。いい動きをしていた時にさっと出せば、もう少しチャンスはあったのかなと思います。出す方が見えていなかったんじゃないかという気はしますけど。

――浮ついた感じで入った印象でしたが?

李監督
 ウォーミングアップもしっかりやったし、どうなんでしょうね。そういうように見えたのかどうかわかんないですけど、正直言っていろんな形で子供たちにもハーフタイムで話したんですけどね。やはりアクシデントの衝撃が大きかったのは確かですよね。だからまあ、全てを受け入れて、私たちの同点ゴールも逆を言ってしまえば、あれがあったから取れたのかもしれないわけですから。そこのところを受け入れるという意味で。

とはいっても、人間の気持ちというのはそんなに簡単じゃないから。最終的にはGKのミスになってしまうんですけど、その前のね。サイドバック、センターバック、そして最後と3つ失敗が続いているわけですからね。なんでそこでそういうことやるのって。だから、何でそういうプレーを選択してしまったのというのは正直ありますよね。

私たちはいつも1回のミスで点数を取られたら相手が良かったと思うしかないんだと言っています。ミスのないサッカーはないんだから。自分が1回ミスして(点を)取られたらある意味しょうがないんだと。しかし、ミスが2個、3個続いた時に失点するはダメだと。そういう意味では複合的にふわっと入ってしまったのかもわからないですよね。

――ああいうミスが起きればやはり、「こういう大会の特に前半は蹴っておけばいいんじゃないか?」という意見も出るかと思います。その意見に対してどう返しますか?

李監督
 1点取って2-1で勝っていればやっぱりね、と言われるんだから(笑)。私は蹴っておけとは思わないです。ミスというのはあると。ミスを怖がって自分たちのプレースタイルを変えるよりも、複合的なミスの問題だとか、ボールコントロールの問題だとかいう形で捉えることが大事だと思います。ミスを怖がっているとサッカーはできないですから。誰でもミスをすると。メッシだって失敗しているんだから。

先日のクラブワールドカップ決勝を見に行ったら、われわれの中ではメッシってあのゲームはあまり良くなかったよね、という話になりました。ただ、「やっぱり、すげーよね」って。やっぱり2点取ってくるし、MVPはメッシしかいないんだよね、結局と。そういうもんだと思いますよ。そりゃGKからすると大きなミスかもしれないですけど、ミスがありえるという前提で私たちは考えていますから。

――(別記者)ハーフタイムの指示は?

李監督
 今度だけの問題ではなくて、常に言っていることしか言えないわけですから、全てを受け入れる。それがスポーツをやるということなんだと。

そして、そこを抜きに考える。もしかしたら、ああいう失点があったから向こうが逆に動揺というか、まずあんな点数取れることはないんだから、守りに入ろうとするのかもわからないよと。そういう心の何かが起きて、そこに隙が出るのかもしれないから、基本的には全てを受け入れてそこからスタートしようと。

――(別記者)開始早々でのトラブルで失点したとはいえ、右高選手のセットプレーから同点に追いつきました。右高選手はワンプレーで流れを変える存在ですね?

李監督
 そういうのはありますよ。マークが厳しくてストレスも溜まっていたんでしょうけど。それは宿命ですよ、うまい選手の。そこでストレスに負けちゃうかどうか。

あんまり海外のこと言ってもあれですけど、マラドーナは最初のワールドカップでのデビュー戦でカーンとやって退場になった。その次のワールドカップの時は、肉体的なものはもちろん、精神的なたくましさを持って彼の大会にしたわけですから。

そこのストレスに負けてしまうのかどうか。そこの気持ちをコントロールできない人間は、ボールをコントロールできない。で、ボールをコントロールできなければゲームをコントロールできない。だからまずは、心のコントロールをいかにするか。これが大きな問題だと思います。上手いって思われる選手は、厳しいもんだと。そこを超えられるかどうかだと私は思います。

――今大会で久我山が姿を消すので個人的には残念なのですが、李監督として長年こういうスタイルを築きあげて高校サッカー界にある意味一石を投じてきたと思います。例えば、バルサの存在などで高校サッカー界の現状も変わってきたという認識はありますか?

李監督
 あります。人工芝というのもそうですし、あります。少し変化が起きているよねと。逆を言うと変化が起きないとダメだと。変化が起きないとテレビで中継してくんないよと。面白いゲームをやらないと見てくれないし、視聴率が下がったら(中継を)やってくんないんですから、変化を起こさないと。高校サッカーに携わる人間たちはやっぱりそう思わないとダメだと私は思ってます。

――監督の育成哲学においては、やはりいいサッカーの中でこそいい選手が育つという考えですか?

李監督
 そうですね、はい。当たり前ですよね。上手くなれ、ですよ。そこに集約されます。

(了)




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李済華監督(國學院久我山)「2時間の練習で十分上手くなる」 

1月2日に柏の葉公園総合競技場で行われた鹿島学園(茨城)対國學院久我山の試合は、2-1で國學院久我山が逆転勝利を収めた。

「國學院久我山が求めるつなぐサッカースタイル」(スポナビ)

以下、試合後のミックスにて筆者が國學院久我山の李済華監督に質問をした箇所。




――今日のチームのパフォーマンスへの評価は?少しミスが目立つ印象でしたが?

李監督
 今の高校生は、人工芝で慣れているので感覚が人工芝なんですよね。うちの学校も人工芝なので、天然芝だと感覚が少し違うんですよ。そういうところも前の1回戦も含めて、私たちみたいなチームは特に影響していると思います。それでも、そこをコントロールできるようにならないと。ちょっとミスが(多かった)。

うちのキープレーヤーは何人かいるのですが、そのうちの一人の平野佑一が1年生ながらもキーをあそこ(中盤の底)で作るのに、あそこにミスが多かったので自分たちのリズムを作れなかった。もう1つ前、相手陣地に入った時は良かったんですけど。中盤の底のところは彼一人で担当しているので、負担が大きかったみたいですね。

あと、彼の場合はけがが心配ですね。(ギリギリ)間に合った子ですから。あそこがもう少し機能していれば、もう少し支配率は高まったんじゃないですかね。

――その平野選手が痛むシーンが多く、監督も心配そうな様子でしたが?

李監督
 使えないと思っていた選手ですから。(1回戦)前日までは使わない予定で、国立でやるその日(30日)に「大丈夫か、じゃあ使うか」となって、その日に使ったので。だから、今心配ですね。(今日の出来が)足の影響なのか、ただパフォーマンスの問題なのか気になるところなので後で確認したいと思います。

――先制されてからの逆転勝利だけに大きい一勝では?

李監督
 都大会から苦しい戦いをずっとやっていたので。だから子供たちもそう動揺はないんですよね。私も動揺はあんまりしていないんですよ。苦しい戦いを戦ってくると、子供たちに力を与えますよね。あと、この大会に来てなのか、右(静真)が絶好調なので感謝しないと。いつも怒っているばっかりなんで(苦笑)。感謝すると次の試合でパフォーマンスが下がってしまうかもしれないので、怒っていた方がいいのかわからないですけど(笑)。1試合目から非常にパフォーマンスがいいですよ。

――右選手の調子の良さは大会前から感じていましたか?

李監督
 あいつはわかんないんですよ。パフォーマンスを示せばこのくらいやるというのはわかっているんですよ。彼は力を持っていると思いますよ。高校サッカーにないタイプのセンターフォワードでしょうね。ボールを持てて、キープして、相手をやっつけて。今風のセンターフォワードだと思いますよ。いいプレーヤーだと思います。

――そういう選手がJユース(横浜FM・ユースへの)昇格ではなく久我山に来てくれたとういうのは、それだけ久我山のサッカーに魅力があるからではないですか?

李監督
 私たちは他の高校みたく熱心にスカウティングすることはないんですよ。まず勉強の成績がないと入ってこれないし、久我山というのはサッカー、サッカーの学校ではないので。逆に言うと、サッカーに集中したい、朝から晩までサッカーをやりたいという子もいるわけです。うちの学校はそう学校ではないので、連れてきちゃって「物足りない」と感じるような子もいるので、こちら側から積極的に獲りに行かないんですよね。

そういう意味で、彼は「ユースに上がれる」と言われていたみたいだけれど、私からすると「えっ、そうだったの?上がれたのに来たの?」という感じ(笑)。そういうスカウティングをして連れてきた子ではないですから、ありがたいですよね。うちの学校を選んでくれて。

サッカーのスタイルが良かったのか。どこかで一回だけ、「お前プロから話あったらどうすんの?」と聞いたことがって、「僕、大学行きます」と言うから、「あっそうなの?お前プロに行きそうな選手なのにね。そういうことだったの?」と言いました(笑)。彼なりに勉強も頑張っていますよ。

――よく「文武両道」と言われますけれど、久我山が短時間で効率的な練習をした上で、こういうサッカーをして勝っていることは、高校サッカー界に提言を投げかけてくれていると思います。

李監督
 今日、ウォーミングアップをやっている時に小さい子がいて、家族と一緒にあまりに熱心に見ているから、『君、何年生?』と聞くと『小学校4年生です』と。その時、お父さんが『久我山の中学を受験します』と言ってくれました。

久我山に入るために勉強するという子が来てくれたら、親も嬉しいし、子供も頑張るし学校も嬉しい。もっと言うと、東大に行けるんだけれど、サッカーも高いレベルでやりたい、という子がサッカーを捨てずにすむ。東大に行くなら一般的には違うところ、超進学校に行くわけですよね。文が武を助けて、武が文を助けるという本当の意味での文武両道、(文と武の)相乗効果を出せるような学校になりたいですね。

子供たちが勉強する時間を与えないと行けないという意味も含めて、今がちょうどいいんですよ。2時間の練習を250日やったとして、大体高校サッカーというのはどのくらいでしょう?うちは休みが多いので、(練習を)270日くらいやるんですかね、一回トータルの統計をとってみないとわからないですけど、(1日の練習に)2時間かける270日なら合計540時間くらいやっているわけですよ。そしたら十分上手くなりますよ。

――李監督の「オフ」、「休み」に関する考え方は?

李監督
 よく言われているように、休みもトレーニングだし、トレーニングという意味でオフは本当に休養すればいいと思います。映画も行くし、デートに行く子もいるし、音楽も聞くし。私たちが昔、京都へ遠征に行くとやっぱり寺巡りする子もいる。残ってずっと受験勉強をやっている子もいるし、川があるようなところでは釣りに行く子もいる。私自身はそういうの大好きですね。

私はこういう学校だから長くいられたと思いますよ。朝から晩までガーッと教えるタイプの監督ではないので。そういう学校だったら、私は辞めていたと思いますよ。この学校は私にも時間を与えてくれていると思いますよ。

――朝練をやってビシバシ鍛えるような感じではないと?

李監督
 学校的にも許されていませんから。

――完全下校は19時でしたっけ?

李監督
 普段は18時30分が完全下校ですから。いつも大会の時に試験が入ってしまうんです。中間、期末テストが。そういう時は、週に2回、1時間半のトレーニングしか許可も出ません。それは選手権中であっても同じで、テスト期間中は日曜の試合はダメ。

試合もさせてくれませんから、平日の1時間半というので決まっています。少しコンディションが落ちる時は実際にあるんです。かなり勉強をやりますから。目を真っ赤にして、「お前、何時間寝たの?」と聞くと、「3日間で10時間くらい」という感じ(苦笑)。

それも含めて入って来た子たちですから。久我山が求める生徒像、選手像を実現させて欲しいと思うから、学校側に私から「もっと練習させて下さい」と要求したこともない。そういうものであり、そこでできる子がうちで勝ち残れる子という認識ですから。

(了)




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李済華監督(國學院久我山)「単純に勝つ確率が高いから」 

30日に開幕した第90回全国高校サッカー選手権大会。開会式後に国立競技場で行われた開幕戦のカードは、國學院久我山(東京B)対東海大五(福岡)。
試合は、2-1で國學院久我山が勝利した。

以下、試合後のミックスにて筆者が國學院久我山の李済華監督に質問をした箇所。




――根本的なことを聞きます。こういう大舞台、一発勝負の中で久我山が開始からつなぐ理由について。例えば、開始1分で自陣ゴールキックからGKがショートでDFにつなぎました。ああいうサッカーを貫く理由は?

李監督 
単純にそちらの方が勝つ確率が高いから。それだけです。よく一発トーナメントだから「その(つながない)戦い方がある」と言うけど、それは間違いだと思いますよ。負ける時もあるけれど、ボールコントロールをした方が絶対に勝つ確率が高まるということです。

――そういうサッカーを信念として持ち始めたのはいつ頃ですか?

李監督 
私が高校時代ですから40年くらい前からかな…(笑)

――バルサに先駆けて、ですね?(笑)

李監督 
1970年のメキシコW杯でペレが活躍するのを見てからです。

――そういうサッカーを貫けば「タレント不足」と言われるような今の高校サッカー界でもきっちり勝つ確率の高いチームを作れるということでしょうか?

李監督 
その通りだとは思いますけど、うちの選手たちを一つの例にとると、渡辺夏彦とか平野佑一。彼たちはタレント性があるのか、ないのか、と。Jのスカウトが一つ特徴的な何かを持っている選手のことを何とかという言葉で表現していたのですが、夏(渡辺)とか平野、富樫といった選手は1年生で出ているので「久我山の1年生いいね」と言われるんですけど、違うチームであの子たちをスカウティングした人間は誰もいないわけですよね。華奢だし、うちのチームに来たと。

あの子たちにとっては本当にうちのチームが合ったんだと思うんですよ。勉強もサッカーもやるという。サッカーのスタイルにおいても自分たちに合ったんでしょう。そしてあの子たちが違う学校に行った時に1年生として試合に使っているかどうかもわからないですよね。うちのチームだから使ったのかもわからない。

違うチームに行ったら、「お前パワー不足だよ」とか「まだフィジカルが弱い」といって使われていないのかもしれない。うちのチームだから使われたと。だから私はタレント性で一番大切なのは、ボールコントロールと状況判断だと思ってます。

イニエスタ、シャビなんかを見ていればわかることですよね。それを高校サッカーでも貫くのか。上の人間がそれを評価できるのか。うちのチームは大したことないんでしょうけど、渡辺夏彦という選手を見て、カテゴリーの上の人間たちがどうやって評価するかは面白い問題だと私は思います。

少なくとも私にとってはすごいタレントだと。ただ、違う人間から見たら「これはタレントじゃない」と言うのかもしれない。まあ、イニエスタがJリーグにいたら最初からレギュラー獲っているかどうかわからないですよね。

――都大会決勝の後、「渡辺のような選手がアンダー代表に入ってもらえれば」というようなことを仰っていました。

李監督 
そうですよ。私は彼をタレントだと思っていますから。ただ、上の人間が彼のタレント性をどう評価しているのかはわからない。

――これからの日本サッカー界において、そういうタレントをしっかり評価していくことは重要ですよね?

李監督 
私がそういうことを言うのはおこがましいので(苦笑)

――監督の口からそういうことを聞きたいのですが(苦笑)

李監督 
そうなってほしいですね(笑)

(了)




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決勝後の滝川第二MF香川、谷口のコメント 

1月10日に国立競技場で行われた第89回全国高校サッカー選手権大会の
決勝、久御山(京都府)対滝川第二(兵庫県)

結果は、3-5で滝川第二の勝利。初優勝おめでとうございます。

以下、決勝後の滝川第二MF香川勇気のコメント


(途中からマイクを向けたため質問はわからず)

 サイドバックが無理でも繋いできたので。ビデオを見る限り。そこで潰せたらゴールが近いですし、FW2人は技術を持っているのでそこで早く攻撃ができれば点はとれると思っていた。そこは繋がれることを覚悟して恐れずに前からいこうと話はしていました。

――そのプレスは機能したと感じていますか?

 そうですね、最初のスタミナがあるうちはできていたんですが、スタミナがなくなってくるとかわされる部分が多くて。後半になると引いて守るということに変えたんですが、引きすぎて相手に押し込まれる部分が多くなった。それが失点につながったんじゃないかと思います。

――引きすぎてしまった要因は?

 相手の勢いがすごかったので、飲まれた部分があった。クリアの質が低かった。セカンドボールを拾われて、波状攻撃を受けてしまった。そのクリアの部分をしっかりとできれば波状攻撃されないかなとは思っていたが、クリアが曖昧になったりセカンドボールを拾われたりして波状攻撃、押し込まれてしまいました。

――久御山の選手は、普段対戦していようなチームの選手と感覚が違いましたか?飛び込めない、不用意にいくとかわれるというような感覚。

 野洲とか立正大淞南とかJのチームとかとやると(パスを)回されます。ポゼッションされるチームとやってきたので、そういう意味ではあまり、特別苦手ではなかった。いつも通り、そういうチームとの戦い方も高円宮杯に出て経験しているので、大丈夫かなと思っていました。

――今日はボール支配されることは覚悟した上で、奪ってからの切り替えを意識していたのですか?

 はい。ビデオを見て、相手の切り替えが遅いのはわかっていたので、奪ってから早く攻めると効果的だというのはチーム内で話をしていました。今日はそれが上手くはまってできたんじゃないかと思います。

――準決勝と決勝の個人的なパフォーマンスに対する満足度は?

 今回は、プレー云々よりもチームとして優勝することが目標だったので。目標を果たせたので満足しています。

――監督が2トップばかりが注目されますが、滝川第二の肝は2ボランチ、両サイドバックの運動量も含めて後ろだと言っていました。

 そうですね、FWだけじゃなくてボランチ、センターバック、サイドバックという後ろの部分で、失点してしまうと点をとっても負けるので守備の意識を高めてきた。守備のいいチームは負けないと思うし、その意識でやってきた。今日は3点とられたけれど、よく我慢したと思います。

――香川君は、今回の滝川第二のサッカーをどう説明しますか?

 勢い半分、技術半分という感じですかね(笑)。元々、自分でも強いチームだったとは思わなくて、初戦で樋口が3点とってくれて、2回戦も3回戦も点をとって勝つことができたので、その部分で僕たちは点をとったら乗るチームなので。その辺は勢いに乗れたかなとは思います。

<了>




以下、決勝後の滝川第二MF谷口智紀のコメント


――失点した後、香川君とポジショニングなどで修正したところはありますか?

 前半終了した時に、23番のところを簡単にやらせすぎたので、後半は僕がちょっと下がって23番のところを潰せるように心がけてやっていました。

――相手の6番(二上)が前半から比較的フリーでボールを受けて前を向いて、23番(林)や14番(足立)に繋いでいましたが、あの時間帯で相手のキーマンへの対応はどう考えていましたか?

 前半はちょっと中で修正できずに苦しい場面が続いたんですけど、ハーフタイムにしっかり話ができて後半はあまり前からいかずにしっかりブロックを作ってやろうとやったら立ち上がりの部分からいい入り方ができたんですけど、やっぱりラスト相手が枚数かけてきた時に押し込まれる部分が多かった。あそこでも耐えることのできる守備力は大切になってくるかなと思います。

――前半はプレスにいくべきかブロック作るべきか迷った部分があったのですか?

 そうですね。相手が思った以上にテクニックがあったので、焦りから乱れた部分があったのですが、ハーフタイムにしっかり修正できたので良かったと思います。

――京都出身で京都のチームと決勝で戦えたことについては?

 最高の舞台で京都のチームとできるのは幸せでしたし、逆に負けられないという気持ちは強かったです。決勝の舞台で京都のチームに負けてしまうと、何しに滝二に来たのかわからないし、やっぱり立ち上がりのところから相手に押し込まれる部分もあったんですけど、しっかりできたので良かったです。

――試合後、(中学時代、京都紫光SCでチームメイトだった)山本君とは何か話をしましたか?

 まあ、(京都に)帰ったらまたご飯でもいこうかって話はしていましたし、この舞台で戦えたことは楽しかったです。これからもまた対戦することがあるかもしれないですが、この経験は忘れられないですね。

――滝二での3年間で選手として伸びたと思う部分は、特にどういう部分ですか?

 まず運動量が増えたところ。中学の時はあまり動く選手ではなかたのですが、高いレベルでは運動量が求められます。守備の部分でも粘り強い守備であったり、1対1の対応が求められるので、全国レベルで戦えるようになりました。

――これから大学(立命館大)に進学されるとのことですが、大学の先はやはりプロを見据えていますか?

 はい。

――どういうタイプのボランチになりたいですか?

 チームの中心として攻守に渡って貢献できる選手になりたいですし、守備の部分では真ん中のところで相手の攻撃を止めて、攻撃のところではフォワードに関わってゴールやアシストできるような選手になりたいです。

<了>



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