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 2006-06 

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日本語訳 「仏戦後スペイン代表選手のコメント」 



それでは、日本語訳で答え合わせ♪




トーレスのコメント(見出し)発音例

Pido, por favor, que nos den una oportunidad más.

「お願いだから、もう1度僕達にチャンスをくれ」

pido: pedir「頼む、求める」の1人称単数

den: dar「与える」の接続法、3人称複数

oportunidad: 「機会、チャンス」




PERNíA(ペルニア)のコメント発音例

Los goles llegaron en el peor momento posible... y fuera.

「ゴールを最悪な時間帯に取られてしまった… そしてW杯敗退」

llegaron: llegar「到着する、やって来る」の点過去、3人称複数

fuera: 「外、アウト」
カシージャスなんかがよく「fuera!」と言ってますが、あれは、「クリア!」の意味




CESC(セスク)のコメント発音例

Me vuelvo a ir como perdedor... estamos destrozados.

「また負け犬だ…(CL決勝で負けたことに加えて) 僕達はかなり打ちのめされている」

Me vuelvo: volverse(再帰動詞)「~になる」の1人称単数

ir: 「行く」の原形

perdedor: 「負ける人」 個人的にここは、「負けイヌ」と訳します。

destrozado: 「打ちのめされた、凹んだ」




XAVI ALONSO(チャビ・アロンソ)発音例

Si nos hubiésemos ido con 1-0 al descanso... toto hubiera cambiado.

「もし1-0のまま前半を終わっていたら、全ては変わっていただろう(前半終了間際の失点が非常に痛かった)」

Si: 「もし」 英語なら「If」

descanso: 「ハーフタイム」

※この構文は上級なので説明は省きます。




PUYOL(プジョル)のコメント発音例

Los sentimos por los aficionados, no merecimos perder.

「ファンに申し訳ない。僕らは負けるに値しないチームだった」

sentimos: sentar「残念に思う、感じる」の1人称複数 ここは「ファンに申し訳ない」という意味

aficionados: 「ファン」

merecimos: merecer「値する」の1人称複数

perder: 「負ける」




TORRESトーレスのコメント発音例

Llegaremos bien al próximo Mundial.

「次のW杯はすごく良いチームになるはずだ(まだまだ若いと言いたい模様)」

Llegaremos: llegar「到達する」の未来形、1人称複数

bien: 英語なら「good」 スペインに来たら、「Hola」と「bien」を連発しておけば大丈夫!?

mundial: 「W杯」




VILLA(ビジャ)のコメント発音例

Sabíamos que el partido se decidiría en un detalle.

「試合がほんの些細なことで決まるのはわかっていたのに…(FKで点を取られてしまった)」

Sabíamos: saber「知る、わかる」の線過去、1人称複数

partido: 「試合」

se decidiría: decidirse「決まる」の線過去、3人称単数

detalle: 「ディテール」この場合、「FKやセットプレーといった細かなプレー」という意味




CASILLAS(カシージャス)のコメント発音例

No sé qué se puede hacer; otra vez fuera.

「どうすればいいのかわからない。またW杯敗退だ」

sé: saber「知る、わかる」の1人称単数

hacer: 「する」

otra vez: 「また」




RAÚL(ラウル)のコメント発音例

Hemos vuelto a no saber competir y nos vamos a casa.

「やはり本当の戦いを知らなかったんだ。W杯敗退だ」

Hemos: haber 現在完了形の1人称複数

vuelto: volver「戻る」の過去分詞

competir: 「争う」

casa: 「家」 ちなみに、「カサブランカ(casa blanca)」は「ホワイトハウス(=白い家)」の意味 スペイン語ですね、はい



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スペイン語講座 「仏戦後スペイン代表選手のコメント」 



■新企画

フランス戦後の選手のコメントからスペイン語のお勉強!今回は、音声ファイルで発音例をつけました。

まずは、日本語翻訳なしでどういうコメントをしているか考えましょう!(後程、日本語訳、単語や若干の文法説明を入れます)

映像にあるマルカ紙掲載のコメントを題材に使っております。




※発音例をクリックすればmp3音声ファイルで発音例が聞けます

トーレスのコメント(見出し)発音例

Pido, por favor, que nos den una oportunidad más.


PERNíA(ペルニア)のコメント発音例

Los goles llegaron en el peor momento posible... y fuera.


CESC(セスク)のコメント発音例

Me vuelvo a ir como perdedor... estamos destrozados.


XAVI ALONSO(チャビ・アロンソ)発音例

Si nos hubiésemos ido con 1-0 al descanso... toto hubiera cambiado.


PUYOL(プジョル)のコメント発音例

Los sentimos por los aficionados, no merecimos perder.


TORRESトーレスのコメント発音例

Llegaremos bien al próximo Mundial.


VILLA(ビジャ)のコメント発音例

Sabíamos que el partido se decidiría en un detalle.


CASILLAS(カシージャス)のコメント発音例

No sé qué se puede hacer; otra vez fuera.


RAÚL(ラウル)のコメント発音例

Hemos vuelto a no saber competir y nos vamos a casa.




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スペインvsフランス 

「完敗」

この2文字しか頭に浮かばない。フェルナンド・トーレスがいくら審判のせいにしたところで、スペインのサッカーがフランス相手に通用しなかったのは明らか。

今の段階で浮かぶ敗因をいくつかピックアップしてみる。

■システム

4-3-3のシステムはこれまでと変わらず。ただ、フランスのように読みが鋭く、身体能力に優れた選手が揃った中盤5枚に対し、スペインは3枚。それでゲームメイクをしようとしても単純な数の問題で負けている。尚且つ、フランスの両サイドはうまく中央に絞ってチャビやセスクを取り囲むようなシーンが目立った。


■サイドの守備

以前から守備の際、スペインが中盤のサイドをどうケアするのかがキーになると指摘していたが、この試合は見事にフランスに使われた。特に右のリベリー、サニョールの絡みによってうまくフランスが試合の主導権を握った。

システム上、スペインがサイドバック1人でフランスの中盤サイド、サイドバックの2人とマッチアップする場面が多く、ここでも数的不利が出ていた。


■采配

これも前から指摘していたが、「ラウルを外せるかどうかがキー」だった。この試合でのラウルの出来については、良い・悪いではなく彼の現状ではあのパフォーマンスが精一杯だろう。それは親善試合から通して明らかだったこと。それでもチュニジア戦のような「天性の得点感覚」でゴールを奪える可能性にルイス・アラゴネス監督は賭けたのかもしれない。

ただ、スペイン、ルイス・アラゴネス監督にとって優先すべきは偶発的な「得点」ではなく、ボールと試合を支配した上で必然的に作る「チャンス」であったろう。その意味では、このシステムを機能させるにはルイス・ガルシアの運動量が必要だった。

試合の流れの中で後半の早い段階で2枚の交代を同時に切り、“思い切った”采配をしたことは評価できる。フランスのドメネク監督に比べれば監督としての「思い切り」はあった。

ただ、試合の状況を分析すれば、中盤とサイドの数的不利な状況を把握して、システム(=戦術)変更すべきだったろう。

後半26分にチャビに代えてセナを入れ3枚目、最後のカードを切ったわけだが、少なくとも延長を考え始める時間帯で思い切った選手交代をする以上、「点を取りにいくぞ。90分で決着をつけるぞ」という意図があったはず。

それらを踏まえるなら、レジェス投入が望ましく、システムも4-4-2に変更すべきだった。


■経験不足

恐らく、この結論に行き着く人も多いだろう。スペインの場合、確かに選手、監督共に経験不足。対してフランスは、監督は度外視して、選手は経験豊富であった。

また、その経験豊富な選手が、「今回は、俺らが格下かもしれない」という謙虚さ・一生懸命さを持って90分間、集中してプレーした。

この試合に関しては、スペインの経験不足を嘆くよりもフランスの“したたかさ”を最大限評価すべき。だからこそ、スペインは「完敗」だった。

特に、ビエラ、マケレレのボランチはスペインの中盤3人からFWに入るパスコースを見事に消すポジションと間合いを取っていた。

そのパスコースを寸断されれば、いくらチャビ、セスク、チャビ・アロンソが良いパサーであっても横パス、バックパスをするしかなくなる。フランスとしては自分達の背後へのパスではなく、目に見える形でのパス回しであったのでさほど怖さもなく、十分対応できていた。

もしスペインの中盤、特にトップ下付近でドリブル突破できる選手がいれば確実にフランスゴールへシュートを打つチャンスは増えていただろう。

試合後、TV画面に映っていたのは19歳になったばかりのセスク・ファブレガスが泣き崩れる姿。

まだ、19歳にも関わらず、初めてのW杯にも関わらず、まだまだ未来があるにも関わらず、この少年は号泣していた。

この試合、スペイン側で唯一フランスとの違いを見せれていたのがこの19歳の少年。彼から出たパスはほぼ100%の確率で成功していた。

チャビとの違いは突破のドリブルが出来るかどうか。そのスピードにある。

彼はまだまだ進化するだろう。天性のサッカーセンス、パスセンスに加え、随所に見せた突破のドリブルをより自分のものにすれば、「綺麗なパスサッカー」をするスペインに新たなエッセンスが加わるだろう。

泣きじゃくるセスクに彼をなだめるラウル。時代の移り変わりを感じるシーンであった。



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イタリアvsオーストラリア 

「好きな食べ物を最後に残す方ですか?先に食べる方ですか?」

ヒディング監督は、「楽しみは最後に残す方」と言うのだろうか…

少なくとも、このイタリア戦での采配はそちらの性格を持ち合わせていたようだ。これまでW杯で「名称」と呼ばれてきたのは、「美味しいものはどんどん先に食べる」姿勢だったのにも関わらず…

後半5分にイタリアDFマテラッツィが退場になり、イタリアが1人少なくなった。ただ、これでイタリアらしいサッカーが出来るようになり、オーストラリアがそのサッカーに“ハマって”しまった。

イタリアの選手は「まず守備」を考えるようになり、試合の意図が明確になった。選手交代もスムーズでFWのトニを引っ込めて中盤のバルザリ、守備に追われ消耗したデルピエロに代えトッティと「守って鋭いカウンターをせよ」というリッピ監督の意図が伝わる選手交代。

こうなった時のイタリアは過去の歴史が示すようにとことん“守れる”チームになる。

一方のヒディング監督は、結局、残り10分を切った段階でアロイージを投入し、交代枠を1つだけしか使わなかった。怪我人や選手のコンディションの問題もあっただろうが、ヒディング監督には珍しい「守りの采配」であった。

ただ、ちょうど残り10分となった段階でアロイージを投入してきたことから、「延長戦で決着をつけるぞ」という意図は感じられた。それまで彼は「我慢」していたのだ。

が、それがピッチ上の選手には伝わっていなかった。

明らかにスペースとボールを手に入れたオーストラリアの選手は逆に困った様子で攻めあぐねていた。数的優位にも関わらず、攻撃のオプションはサイドからビドゥカめがけて放り込むのみ。やはり、ドリブルや中央突破が出来る選手を早い段階で入れたかった。ヒディング監督が選手交代により戦術的意図を伝えていればまた違った展開もあったかもしれない。

結果的には出し惜しみが仇となった形に終わった。

ロスタイムのファールの判定については、微妙な判定となったが、審判としてイタリア側に退場者を出している以上、バランスを取る意味で笛を吹いてしまったのは仕方ない。イタリアがこの心理戦を熟知していたのは明らか、経験の成せる業であろう。

マテラッツィの退場については、審判はスペイン人のメディーナ・カンタレホ氏。

そう、彼の脳裏には絶対に94年アメリカ大会でのタソッティの肘打ち、昨季CLでのマテラッツィの肘打ち、そしてこのW杯でのデロッシの肘打ちの3シーンが頭に焼きついていたはず。

スペインに住んでいれば、嫌でも「イタリア人選手は酷い。肘打ちがお家芸だ」という報道が目に入る。ましてや、マテラッツィはその当事者の1人でもあり、退場する1分前にケイヒルと競り合った時にも彼自身が怪しい腕の使い方をしており、わざとらしい演技をしていた。

審判に対する“印象”というのは怖い。

ただ、マテラッツィがレッドカードをもらった瞬間のイタリア選手の反応が驚くほど普通だったのには面喰らった。マテラッツィも特に抗議することなくそそくさとピッチを後にし、普通に試合が再開。これもまた、イタリア人選手の経験からくる試合のマネージメント能力だろう。

その姿をみて、「イタリアが結局は勝ちそうだな…」と思ったのは私だけだったろうか…

スペインでは試合前の報道で笛を吹く審判についての詳しい情報、過去の試合のデータが紹介される。例えば、本日のスペインvsフランス戦の笛を吹くイタリア人ロセッティ主審の記事が既にスペイン各紙に掲載され、彼の過去のレフェリングまで紹介されている。

要するに審判の性格やレフェリングの傾向を仕入れておく作業は試合前の準備として大切なこと。メディアでさえそういった情報をしっかり報道しているくらいであるから、恐らく試合前のスカウティングやミーティングで審判についても各監督が傾向と対策をしっかり選手に伝えているだろう。それも試合に向けた戦術の1つ。

プラス、欧州の選手はW杯で笛を吹く欧州審判はほとんど知っている。CLやUEFA杯で笛を吹く審判はW杯で笛を吹けるレベルの審判が揃っているから。

その辺りのディテールは日本にまだ足りないところなのかもしれない。例え、今回ジーコ監督がそういったミーティングを行っていたとしても選手達が実際にそういった審判の下で試合をこなしていないのがやはり経験不足”として出てしまうことは否めない。

やはり、CLやUEFA杯のような大会に出場する日本人を多くみたいものだ。勿論、南米のリベルタドーレス杯でもよし。

百戦錬磨のイタリア代表からまざまざとその事実を教えられた。



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フランス戦直前情報 



決勝トーナメント1回戦、

スペイン vs フランス

の直前情報をお届けします。




■スペイン代表、スタメン

スペインvsフランス スペイン代表先発予想メンバー


カシージャス
練習での調子も良い。25日の紅白戦では無失点に抑え、DFとのコミュニケーションも完璧。

セルヒオ・ラモス
フィジカルコンディションが一番良い状態。若さもあるか。ルイス・アラゴネス監督は、アーセナルの同僚レジェスに「アンリの動きをしてくれ」と頼み、そのレジェスを紅白戦ではしっかり抑えた。アンリを抑えるだけではなく、攻撃面でも期待できそう。

プジョル
トレゼゲが入った場合、マッチアップする可能性が高い。アンリ1トップの場合はパブロのカバーに入るシーンが多いだろう。(アンリは左よりでプレーすることが多いため)DFラインのコントロールもプジョルが他の3人に高めの位置を保つことで理解を得ており、合宿当初から比べると格段に良くなっている。DFの統率は勿論、この人しかいない。

パブロ
特に空中戦での仕事がありそう。フランスのセットプレーでは、ビエラ、テュラム、ギャラスあたりが上がってくるため、高さ対策には彼が必要。また、アンリとのマッチアップも試合のキーポイントとなりそう。

ペルニア
セットプレーでは左足の担当となりそう。やはりアンリにはかなり警戒している様子で、「アンリは今のサッカー界で唯一、“1人”で試合を決定付けることが出来る選手。あのスピードはトーレス以外、ついていけないだろう」とコメントしている。

チャビ・アロンソ
中盤の底に入ることになり、ゲームメイクに加え、守備的な負担がある。特にジダンとのマッチアップはかなり見応えがあるだろう。スペインプレスも「プレミアリーグでしっかり守備の能力も上げた」と絶賛しており、スペイン代表に欠かせない存在として認識されている。

セスク
マルコス・セナに代わりスタメンとなる。第2戦のチュニジア戦で披露したパフォーマンスは誰も文句がつけられない内容だった。19歳になったばかりの彼だが、戦術眼に非常に優れており、「先を読める選手」と評価は高い。アーセナルの兄貴分だったビエラとの対決も見物。

チャビ
このW杯でまた世界的な名声を高めている。長期の怪我も既に過去のもの、コンディションは非常に良い。スペイン人も「フランスの選手の誰も羨ましくないよ。もう、スペインにはチャビがいるからね」と余裕の笑み。マケレレ、ビエラのしつこいマークにどう対処するかも興味があるところ。

ビジャ
トーレスばかりに注目が集まるスペインFWだが、この人の決定力は決勝Tのような一発勝負の舞台でいきてくるだろう。アラゴネス監督からは、動いて前線に活力をつけるよう指示されており、フランス戦でも右サイドを中心に相手をかく乱する動きをするだろう。驚異的な右足のFKも注目。

ラウル
スタメン出場確実。このW杯でも勝負強さを見せており、フランス相手にも勝負所で仕事が出来るか。25日の紅白戦でもレギュラー組に入り得点をあげており、調子は間違いなく良い。2000年ユーロ、フランス戦でのPK失敗からはや6年、とうとうリベンジの時が来た。29歳の誕生日を勝利で祝う。

F・トーレス
25日の紅白戦ではラウル同様に得点をあげている。調子はこれまで通り、“素晴らしく良い”。マンUからW杯終了後に高額オファーを受けそうだが、このW杯で続く試合でより高値をつける可能性あり。フランスアンリのスピードに対し、スペイントーレスのスピード対決も楽しみな見所だ。


■ルイス・アラゴネス監督のフランス対策

「とにかくボールポゼッション。我々の後ろでフランス選手が走るようにボールを持つことが大事だぞ。そうなれば彼らはかなりダメージを受ける」

と練習中、選手に話す。これまで通り、ボールポゼッション、ゲーム支配・イニシアチブを取り、スペインらしいサッカーを展開することを求めている。


■「ジダンには引退してもらおう」

F・トーレスは、

「ジダンには引退してもらう。フランスとのこの試合は間違いなくジダンにとって最後の試合になる。彼にとってはこのW杯でまた大きなことを成し遂げる必要があるのかもしれないけれど、そうならないように僕達も全力を尽くす。繰り返すけど、彼にとっては『最後の試合』になると思うよ」

と不敵な笑みで答えた。


■ルイス・フェルナンデス氏は「スペイン有利」

フランス人でスペインの各クラブでも指揮経験があるルイス・フェルナンデス氏が25日、フランス練習場でスペインメディアに対し、この試合の予想をした。

「これまでやっているサッカーからしてスペインがこの試合に有利に立っている」

フランス国内でも議論の対象になっているトレゼゲの出場については、

「スペイン戦では中盤の構成に気を使う必要があるだろう」

と言葉を濁しながらも、アンリ1トップで中盤を厚くするシステムを望む意見。


■売り切れ中のスペイン代表ユニフォーム

初戦のウクライナ戦に4-0で大勝した後、スペイン代表のユニフォームが品切れ状態になっていたが、ようやく入荷する。

ウクライナ戦後は、通常の“5倍”のペースで売れるまさに「スペイン代表ブーム」。フランス戦に勝てば、またまた品切れ状態になることは必至か。



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6/26 スーペル・デポルテ表紙6/26 スーペル・デポルテ アイマールインタビューページ


メキシコ戦出場時、監督からの指示は?

次のドイツ戦に向けては?

アルゼンチン代表はどこまでいけそう?

W杯真っ只中のアイマールのインタビュー新聞はこちらで購入可能↓

ポルトガルvsオランダ 

「荒れた試合」であったのは間違いない。イエロー16枚、退場4名。マイナスな意味でW杯の歴史に残る試合となった。

さて、この時点でマスコミ、現場サイドからの声は入っていないので、推測にはなるが、「審判が悪い」「カードを出しすぎ」という意見が出るだろう。

私の個人的な意見としては、審判以上に「選手が悪い」と思っている。あそこまで選手のテンションが上がってしまえば、もう審判の存在は関係ない。コントロールは出来ない。

1つ1つのプレーが検証され、「あれはイエローだ」「1発レッドだ」と議論が起こるだろうが、審判はその場面、場面でのミクロの視点に加え、試合を通してのマクロの視点も持ち合わせている。

「自分が主役になったり、試合を壊してはいけない」

という意思はこのレベルになれば尚更強く持っており、その技術もあるはずだ。だからこそ、W杯というピッチで笛を吹く名誉ある仕事に就いているわけだから。

例えば、前半6分、クリスチャーノ・ロナウドがブラルーズの“酷い”ファールで負傷するシーン、あれはあのシーンだけピックアップすれば間違いなく一発レッドに値する“意図”を感じるファール。

ただ、あの段階で一発レッドを出し、試合を「壊す」ことは出来なかったのではないか。試合を通して、このイワノフ主審はイエローを乱発する一方で、彼の人間としての感情の移り変わりがみてとれた。

後半、ブルラーズが退場したシーン、フィーゴへの肘打ちによるイエローだったが、見方によっては走る1連の動作で偶発的に肘が当たったようにも見えた。フィーゴがうまく役者を演じたという理由もあるが、前半の段階でのブルラーズの印象と、「ポルトガルに退場者を出した以上、バランスを取る必要もある」というイワノフ主審の人間的感情が一致して即座にイエローが出たシーンであった。

ポルトガル、オランダ、両チームの選手が色々な意味で過度に“熱く”なりすぎた。それくらいハイテンションになる人生や国をかけた試合であることは理解しているが、このレベルの試合に立つ選手になればそういった経験を積んでいるはず。

自身をコントロール出来ない選手がこれ程までに出るとは想像もしなかった。サッカーの試合では1度、“ヒートアップ”すればそれを冷ますことは至難の業。この試合には「ベンチによるタイムアウト」か「審判による給水タイム」が必要だったのかもしれない。

試合の内容に関しては、特にオランダが1点を奪いに行く段階で“焦り”を見せすぎたことが残念だった。両サイドのロッベン、ファン・ペルシーがボールを持つと、彼らの技術や突破力に“安心”してあまり有効なサポートが出来ていなかった。彼ら2人が孤立して、突破したとしても次につながらない単発な攻撃が多かった。中盤やサイドバックがもう少し絡み厚みある攻撃を仕掛ければ違った展開になったかもしれない。

話が少しそれるが、ロッベンやファン・ペルシーがボールを持った際のポルトガルの対応をみていれば面白かった。試合前のスカウティングビデオをみて、頭にイメージとして残した対応ではなく、お互いを熟知した中で体に染みついたイメージとしての対応をしていた。

彼らは共に左きき。ほとんどのプレーが左足から繰り出される。その左足からのプレーを限定し、意図的に右足を使わすような追い込み方で守備をしていた。

前半、ファン・ペルシーが左足でシュートを打つと見せかけポルトガルDFが2人同時に切り返しに引っかかったシーンが典型。体が反応して、左足のシュートにかなりの危機感を感じたことは間違いない。

日頃から欧州各国リーグでお互いを熟知して、戦っているからこその激しい攻防は見応えがあった。

また、ポルトガルの攻撃はロナウドの負傷退場で怖さが半減した。シマオはスピードはあるが、“ギアチェンジ”が出来ないのでスペースと間合いを消された場合に突破のドリブルができない。ロナウドは技術は勿論だが、それ以上に急激にギアチェンジをしてスピードを上げれる特徴が相手にとっての脅威になっている。

ああいう形の怪我は、単に打撲で終わるのではなく、“肉離れ”的なダメージがあるだろう。筋繊維が断裂している可能性もあり、W杯絶望の可能性もあると予想する。すぐに交代せず、無理をして少しプレーし続けたことにより余計にダメージは残るだろう。

ベンチに下がってみせた涙がその程度を物語っていたようにみえた。

ポルトガル側の勝因は、間違いなく、守備。数的不利になろうが、守備組織はきっちり統一されていた。

バレンシアCF所属で間近でみてきた、ミゲルがあそこまでロッベンを抑えるとは予想していなかったが、守備だけではなく攻撃でもかなりの貢献をしていた。やはり、身体能力に優れているだけにこういう試合になると目立つ。

ポルトガルの守備でいうなら、カルバーリョの安定感がやはり目立った。ポルトにいた時よりも読みのよさが加わった気がした。やはり経験のなせる業だろう。、

激闘に勝利したポルトガルだが、次の試合、いや今後の試合に大きな痛手を伴ったことは確か。これだけ退場者、イエロー保持者を出せば今後勝ち進んだとしてもチーム構成がかなり変わってしまうだろう。

デコが出場できないのも痛い。

イングランドの選手も経験豊富な選手であるから、「イエローをもらっているから厳しく当たってこないだろうな」と精神的な弱みをうまく利用してくるはず。

まあ、そのようなことを考えないポルトガルだからこそ、この試合に勝てたのであるし、次の試合も後先考えずにその場での勝負にこだわってくるだろう。



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レバンテ昇格イベント 




20日(火)に行われたレバンテ1部昇格イベントの前座だけ。

というのも、あまりにチーム(選手)の到着が遅く、私用があり(笑)到着前にその場を去ってしまったもので…

マスコミは、「凄い盛り上がりです!レバンテ昇格万歳!」って報道でしたが、実は広場にはあんまり人いなかったんですよね… ってことで、真実を伝えるべくちょっと“ネタ”風に動画編集しております、はい。



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バレンシアの夜… 




先週末の出来事… 久々にネタです、はい。

というか、個人的にはネタになってませんでしたけど…(苦笑)

スペイン留学・生活をお考えの方、覚悟しましょう!日本人として、「忍耐」はこれ以上ない武器です、はい。



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祝 アイマール&リケルメ共演 



しつこい「祈願」のお陰か、アイマール・リケルメのW杯での共演が実現!

そして、アルゼンチンの勝利!色々な意味でかみしめる喜びは大きい。



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涙の意味、そして代表監督 

ブラジル戦後、中田英寿がピッチに倒れこみ、泣いていた、というシーンは見ていなかった。

日本にいない分、そういった報道に試合後出くわすこともなかった。今日、改めてネット上での報道や動画を探し、チェックしてみた。

ああいうシーンは、「言葉にならない、すべきでない」と思った。

受け止める人がそれぞれの意味をかみしめ、純粋にサッカーというフィールドで人生を表現してくれた中田英寿という人間に敬意を表するだけで十分だろう。

ブラジル戦後の数人の日本選手のコメントの様子も見たが、感想は同じ。インタビュアーとしても一番辛い仕事の部類になると思う。(同業者として同情はしたい)

中村俊輔に質問をしていたインタビュアーが終了後、「すみませんでした…」とつい発言していたが、色々な意味で“残酷さ”を感じた。あの試合後に無理矢理、「言葉を見つける」必要はなかったような気がした。両者にとってマイナスなことは別にする必要はないだろう。

■オシム新体制

川渕会長の“失言”とやらで次期日本代表監督がオシム氏になるとのこと。個人的には、「ちょっと早いのでは?」という気がする。

まだこの敗戦やW杯での出来事が消化出来ていない段階で失言はあったにせよ、4年後に向けた監督人事など急を要する問題ではない。サッカー協会として意図はないにせよ、このW杯での“惨敗”の事実、暗闇から早く逃げ出そうとする逃避行動に写ってしまう。

前から言っているように、スペインでもどこでも海外の代表監督というのは、「選ぶ人」であって、「監督」「コーチ」「指揮官」よりそういう呼び方をされる。

その国の一番良い選手、自分の戦術、その国のシステムに合った選手を「選ぶ人」だ。

オシムに色々なものが託されるのは今の時期だからわかる気もするが、代表監督が「選手を育てる」仕事であれば、それは代表監督ではない。そういう意図があるなら、“日本代表”というクラブチームでも作って世界のどこかの国のリーグに大金を払って参加させてもらえばいい。Jリーグに1チーム枠を作ってもらってもいいだろう。

代表の夢がついえた今、「代表強化」「2010年南アフリカW杯」と騒ぐ気持ちはわかるが、そのために必要なのは「代表監督」ではなく、「良い選手」。

選手を育てるのはその国のリーグであり、選手が所属するチーム。

日本代表選手の大半が属するJリーグが世界のリーグと比較して弱小であれば、日本代表もいつまでたっても弱小。

日本代表選手の大半が属するJリーグのチームが世界のチームと比較して弱小であれば、日本代表もいつまでたっても弱小。

そこに目線を移す必要がある。

サッカー界の世界基準で考えるなら、今や代表監督はクラブ監督の定年退職後の名誉ポストのようなもの。欧州トップクラスのチームを率いる監督はどの監督も代表監督より数倍、数十倍の年俸をもらい、代表以上に良い選手を大金を使って獲得することが可能な現状にある。

モウリーニョ、ベンゲル、ベニテス、カペッロといった欧州の名監督たちは今代表監督になりたがっているだろうか?なるだろうか?

ヒディング監督のようにクラブとかけ持ちしながらでも、オーストラリアという国を決勝Tに進出させる監督も出てきた。

今後は“かけ持ち”監督も続々出てくるだろう。なんせ、W杯は4年に1度。対して、各国リーグは毎年、日々の戦いであり、チーム作り。

日本代表は“非日常”。日常は所属チームであり、その国のリーグ。「代表ありき」の構図が間違っているとは言わないが、危険性ははらんでいる。

例えば、ジェフ千葉。

日本代表監督に自分達の監督であるオシムの名前が挙がり、交渉のテーブルにつくという。

「今、契約しているのは千葉だ」

とチーム関係者が叫ばないのはなぜか?なぜ主張しないのか?

「日本代表監督になるなら仕方ないか…」

と偉大な名監督オシムを簡単に手放していいのだろうか?それが本当に日本のためだろうか?

「日本を強くするために、オシム監督がジェフ千葉を鍛え、良い選手をわが千葉から輩出する」

と宣言してもいいのではないだろうか?

サッカー協会もそれ程オシム監督に「選手を育ててもらいたい」なら大金をはたいて日本代表選手全員と契約し、全員をジェフ千葉に送り込んだらどうだろう?

私は、「オシムが代表監督を断る可能性もあるのでは?」と思っている。

別に日本のメディアのように情報は持っていないから勝手な推測になるが、今の現状の空気や流れをオシムが日本に戻り、感じれば彼は「NO」という答えを出しそうな気もする。

就任するにせよ、拒否するにせよ、オシムが「日本代表」にどういう考えをもっているのか、それは気になるところだ。

是非、「語録」の1ページに加わる言葉を期待したい。



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ブラジル戦、スペインでの報道 




ドイツW杯 日本vsブラジル 

翌日のスペインのスポーツ新聞を紹介




■印象を残すということ

日本のドイツW杯が終わった今、私は結果以上に“印象”を残せなかった事実を残念に思う。

「日本らしいサッカー」

「日本らしい選手」

「日本らしいプレー」

そんな印象を残せたシーンが少なかったように思う。

みなさんの中でスペインと同組に入り、敗退が決まったサウジアラビアのチーム、選手についての印象をお持ちの方はどれくらいいるだろうか?

スペインでの日本の印象はその程度。

欧州、南米といったサッカー大陸に属さない日本のような国にとっては、W杯が唯一自国サッカーを披露できる桧舞台。いくら親善試合でサッカー大国と良い試合をしてもFIFAランキングで上位に入っても結局、評価されるのは真剣勝負のW杯。

韓国代表も先程予選敗退が決まったが、彼らは、「よく走る。タフだ」という印象を残した。だからこそ、スペインのコメンテーターはそう発言したのだろう。

残念ながら、スペインメディアからそういった日本の印象を聞くことは出来なかった。

今後もまた色々な観点から日本サッカーについて考え、掘り下げていきたい。



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再度 アイマール出場祈願 



いよいよ本日より決勝トーナメント

注目はやはり、

アルゼンチン vs メキシコ

可能性は低いのかもしれないが、一貫して「アイマール出場祈願」をする。断固として主張する。

その理由は、色々あるが、その1つがバレンシアCF側との契約問題。やはりバレンシアを拠点にしているライターとして彼の動向は非常に気になる。

既にご存知の方も多いのだろうが、現状、バレンシア側も「良いオファーがあれば、アイマールを売りに出す」意向だ。とうとう、「1,500万ユーロ」という最低条件(値段)まで付きはじめた模様。

これまではチームの顔、“クラック”(=偉大な選手)としてアンタッチャブルな存在であったアイマールをとうとう「移籍可能な選手」とみなした。

勿論、現在の世界のサッカーにおいてアンタッチャブルな選手などいないのはわかるが、客観的にバレンシアにとって必要か、必要でないかと判断した時に答えは単純明快だろう。

アイマールの場合、リケルメと違い、自分がチームに合わせたプレーをすることが可能。リケルメの場合、チームが彼に合わさない限り、絶対に活きない。

そういう意味では、アイマールはより欧州的な選手であるし、体の大きさ、フィジカル能力と一般的な欧州選手と比べ明らかに劣る彼が技術と判断力を最大限にいかしてプレーする姿、活躍する姿は日本人として非常に勉強になる。

だから、「アイマールを観たい!」と叫ぶのだ。

彼がW杯やCLという世界最高峰の舞台で活躍することは、日本人としても何かを投影できる。単に外見的な理由ではない、サッカー選手として日本人の“鑑”となりうる姿があるからこそ、多くの日本人ファンが彼を応援するのだろう。

時間さえ与えられれば、これまで多くの困難を乗り越え人間的にも成長した彼の成熟したプレーが観られることは間違いない。

だからこそ、ペケルマン…

今日も試合前から「出してくれー!」と叫び続けたい。



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ブラジル戦直後の感想 

この試合、このドイツW杯をどう解釈すべきか、ブラジル戦直後で迷っている方は多いと思う。

色々な取り方、見方があると思う。

「よく頑張った」

「全然ダメだった。通用しなかった」

「もっとやれた。気持ちが足りない」

「世界との差がありすぎた」

全て当たっているのかもしれない…

ただ、全てそれだけの言葉で消化できないのも事実。

このブラジル戦に関していえば、ジーコ監督の采配や日本代表の戦術、組織云々ではないということは間違いない。それくらい、

「個人の差、能力の差、全てにおける差」

があった。1つや2つに絞れないくらい多くのファクターでブラジルの選手と差があった。

例えば、スピード1つとってみても、純粋なランニングスピード、パススピード、シュートスピード、足の振りのスピード、シンキングスピードとどの要素においても違いがあったと思う。

一番驚いたのは、ブラジルの選手の“攻守の切り替えのスピード”。日本相手で4点を取った後もボールを奪われた瞬間からきっちりディフェンスポジションに素早くかえっていた。ゆえに、日本が本来やりたい攻撃はほとんど出来なかったと思う。

試合直後、W杯で日本が敗退した直後、ということで私も色々な考えが頭をめぐっていてまだ整理出来ていないが、

「世界との差」

ということで考えるなら、その「差」を突き詰めて解答を探そうとするよりも、差はあることは承知で自分達の「ストロングポイント」を明確にする作業が必要ではないかと思う。

要するに、

「日本らしいサッカーとは何なのか?」

が今回、具体的にみえなかったような気がする。世界との差を「埋めよう」といくら努力していても日本以上にサッカー大国の進化のスピードが速いことが今回も実証されたと思う。

アルゼンチンのメッシやスペインのセスクのプレーや言動をみながら、つくづく「世界の進化のスピード」を実感させられた。

勿論、日々新たに出てくる戦術、システム、トレーニング方法といった最先端のものを取り入れる努力、気持ちは必要だが、そういったものを“追いかけよう”としている限りは、「追いつかない」のではないかとも思う。

クロアチア戦後の感想でも書いたが、日本にもそろそろ“軸”があっていいはずだ。確かにまだまだサッカーの歴史、文化は浅いのかもしれない。ただ、これだけ熱心に応援するファン、関心を持つ国民がいる限りそういったぶれない軸を持つべき時がきたのではないか、と思う。

今後はその軸に合わせて、それに合う監督を探してくる必要もあるだろう。

最終的な“拠り所”、そういう呼び方もできるかもしれない。



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アルゼンチン 雑感 



やはり、遅かった、アイマールの投入…




■オランダ vs アルゼンチン

予想通り、「見事に期待を裏切る」ような試合。別に「期待してなかった」という人も多いはず。

ペケルマンがロマン(リケルメ)を使う意思はもう十分理解しているが、メッシ、テベスとアクティブに動くFWを使いながらあまりリスクを冒さずバックパス、横パスを送り続けるリケルメを79分まで使い続ける理由は理解不能だった。

少なくとも、“消化試合”でモチベーションのないリケルメを休め、早めにアイマールを出す方がアイマール自身、そしてFWにとっても良かっただろう。先にメッシを交代したのには驚きだった。

ちなみに、この試合でのリケルメは、12回もボールを奪われている。彼の能力に疑いはないが、普段ありえないような数字をたたき出すくらいモチベーションが低かった証拠であろう。

また、両チームのシュートが合計6本というのも驚き。この数字がこの試合を全て物語っていたように思う。

スペインの新聞は各紙共に、

「失望した」「サッカーがなかった」「仲良く引き分け」

とこの試合を皮肉る見出しが多かった。

皆さんが気になるスーペルの記事は、

「アイマールをなぜ召集したんだい?ペケルマン?」

だった。この疑問を抱いたファンも多かったことだろう。私もその1人。


■選手選考

W杯が始まっている段階で“選手選考”をぶり返すのはよくないのかもしれないが、人々は「不思議な選手選考」があった際、どうも頭にそれがひっかかる傾向にあるようだ。

試合を観ながら、

「あれっ?誰か、何か足りないぞ?」

と思うものである。そういう意味では、オランダvsアルゼンチン戦、ブルディッソが怪我をし、右サイドバックにコロッチーニが入った瞬間に、異様な「違和感」を覚えた方も多いはず。

「何か違うな…」

という言葉が脳裏をよぎった人も多いだろう。いや、それ以上に、

「サネッティっていなかったっけ?」

と思った方も多いだろう。そういう違和感というものは何か心理的な要素でチームの足を引っ張るのではないかと不安に思うことがある。そして、監督はその“不安”を隠す采配・戦術がやはり必要であるし、何より結果が全てに対する答えを出してくれるのは間違いない。

しかしながら、厳然たる事実として結果を出しても人々の脳裏によぎる“何か”があることは指摘しておかなければいけないだろう。


■アジャラとテベス

アルゼンチンの選手1人1人をピッチで観ているととても同じ国から出てきた選手達とは思えないことが多い。

DFのアジャラ、FWのテベス。

「アルゼンチン出身」

という以外、あまり共通項を見つけ難いような気がする。

個々のキャラクターにしてもそうだろう。色々なタイプの選手がいる。勿論、他の国についてもそれはいえるのかもしれないが、アルゼンチンの選手をみていると、各ポジションで各ポジションに合った性格・キャラクターの選手が“はまった”形でピッチに立っている気がするのだ。

ボランチのマスチェラーノにしても然り。

例えば、スペイン人が日本代表を観てもあまり個々の選手の区分けがつかないと思う。

「スピードがあって、技術はあるね」

とスペイン人の日本選手評をよく耳にする。

また、例えば我々日本人が韓国代表を観ても同じような感想を持つのではないか。

「みな、よく走るな。タフだな」

と。アルゼンチン代表の選手1人1人が既に世界のサッカー界においてネームバリューがあるという現実は差し引いても、全くサッカーを知らない人がこの代表を観て、

「色々なタイプの選手がいるな」

という感想をもらしそうな気がするのだ。それが、このチームの、この国の強さの1つの要因なのかもしれないと思っている。



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アイマール出場祈願 



いよいよドイツW杯リーグ戦最大のビッグマッチ

オランダ vs アルゼンチン

が迫ってきました。

ということで、私は声を大にして言います。いや、叫びます。

「アイマールを出してくれー!」

と。出場祈願を込めて、懇願として、この映像を日本の皆様へお届けします。

あと数十時間後にピッチでこのユニを 着たアイマールが観れることを願っております。

この記事ばかりは少し偏愛的な感情論で書きます。

アルゼンチンのペケルマン監督がロマン・リケルメを軸にしているのはもうわかってます。

メッシやテベスも控え、ロマンがいるからアイマールも控え、ある意味妥協できます。

ペケルマンが結構、“頑固”なのもわかってます。しかも、今は結果がついてきていて多分、強気に出れるのもわかってます。

が、しかし、しかし、、、

誰がみても、アイマールをベンチに置いておくのはもったいない…

リケルメや主力を休める意味でもうまくローテーションを組むべきでしょう。

というか、このオランダ戦はぶっちゃけ何もかかっていないので、ある意味「大冒険」出来ると思うのですが、やりませんか?ペケルマン?

この際だから、リケルメ、アイマール、メッシ、テベス、サビオラと“クラック”を総動員してみませんか?

バランス?守備?

そんなもの、ボールを奪われず、ずっと攻めてたらいいんですよ。プラス、アジャラが後方で何とかしてくれます。

それで結果が出なくとも誰も文句言いませんよ。

それで結果が出たらあなたは歴史的なメンバー構成を作った名監督として永遠にW杯の歴史で語り継がれますよ。

W杯で優勝してもそんな名誉は得られないかもしれません。

チャンスですよ、ペケルマン!!

1生に1度のビッグチャンスがあなたのもとに転がり込んでます。

W杯で人々は時に、“勝利”よりも“クラック”やクラックが醸し出す“JOGA BONITO”を待っています。




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スペインvsチュニジア戦分析 

スペイン vs チュニジア

結果;3-1

得点者;
チュニジア ムナリ(前半8分)
スペイン ラウル(後半26分)、F・トーレス(後半32分、後半45分)


■見せつけた“神通力”

いやはや、スペイン…

ここまで“運”や“流れ”を引き寄せると逆に怖くなる…

間違いなく、今大会で今のところ、「一番、“ツイて”いる」。そう断言できる。

・アラゴネス監督の選手交代

・試合途中での大雨

・F・トーレスの得点

全てにおいて結果は、“大吉”と出た。そして、早くも決勝T進出を決めることとなった。


■チュニジア、ルメール監督のゲームプラン

チュニジア側としては前半は完璧にゲームプランが“はまった”形であった。

前半8分のチュニジアの先制点は、スペイン側からすれば、いわば「事故」のようなもの。

スペインvsチュニジア 前半8分チュニジア先制点シーン


中盤でチャビ・アロンソが追い込み、ルイス・ガルシアと挟み込むような形でボールを奪う瞬間にルイス・ガルシアの足にボールが当たってしまい、それが見事なまでのスルーパスになってしまった。

スペインのDFラインはこの日もプジョルの積極的なラインコントロールにより、高い位置に保つことが出来ていた。そして、このシーンでも中盤でしっかりプレスがかかり、ボールが奪えそうであると判断し、ラインを上げている段階であった。

その時に起こってしまった、偶発的事故。

ルイス・ガルシアの足に当たっていることにより当然ながらオフサイドはない。S・ラモスの位置も深かった。そして、ラインを上げている段階で不意にボールが裏に出たことにより、プジョルがFWとのポジション取りで完全に不利になり、体を当てられバランスを崩した。

チュニジア、ルメール監督が描いていた得点へのポイントはこのようなものだったろう。

・スペインのDFラインは高い。よって、中盤でダイレクトでDFラインの背後にボールを入れる

・DFラインの背後でFWがボールキープ出来た時はとにかく中盤の選手もゴールを狙いにいく

これに加え、プジョルがFWに取り残されてしまったのが、失点の原因となった。

前々から言っているように、スペインの弱点はプジョルが置き去りにされた時の対応。そして、パブロの不安定さ。特に、パブロは相手がドリブルで1対1を仕掛けてきた時に弱い。高さはあるが、足下、球際の粘り強さがない為、このシーンのようにボールを奪いきれない場面が多い。プジョルと比較すればそれは明確な事実となる。

チュニジア、ルメール監督からすると「してやったり」の得点。理想的な形で得点を奪えた。しかも、試合の早い段階で。

また、前半スペインがリズムを作れなかった理由は、勿論、スペインが早い時間帯に先制されたことによる“焦り”もあった。試合後、スペイン、アラゴネス監督は、「若いチームによる“焦り”によりナーバスになっていた」と振り返ったが、私はそれ以上にチュニジアのチームとしての守備を評価したい。

スペインにボールを持たれるのは既定の事実として捉えながらも、しっかりと中盤でプレス、チェックをしていた。チームとしての連動性もあり、システムが1トップで中盤が5枚ゆえに中盤の構成では優位に立つシーンが多かった。

ウクライナとは明らかに違う戦い方を仕掛けてきた。それは、勿論、スペインのウクライナ戦をしっかり分析したという成果があるだろう。


■4-3-3の弱点

また、この前半でスペインの4-3-3の弱点が改めて明らかになった。

この試合の先発メンバーは以下の通り。

スペインvsチュニジア スペイン先発メンバー


4-3-3とは言いながらも、ウクライナ戦同様にルイス・ガルシアが2トップ下で自由に動き回り、ボールサイドに顔を出す変則的な3トップだ。中盤がダイヤモンド型の4-4-2とも言い換えることが出来るが、ビジャとF・トーレスの距離があまりに離れすぎていることによって、純粋な2トップのシステムとは言いがたい。

そして、一番の問題は、やはりシステム上どうしてもスペースを空けることになる、中盤のサイド。チュニジアの前半のキーマンは右サイドバックのトラベルシであったが、彼に対するチェックが曖昧であった。

スペイン4-3-3の弱点


この問題は、既にW杯前の親善試合から露呈していたこと。しかしながら、3トップを変則的に変えたことにより、F・トーレスもプレスにいけず、左サイドバックのペルニアもDFラインからそのスペースまでアタックにいけず、中盤のチャビ、チャビ・アロンソも中盤の数的不利な状況からしてアタックにいけない。

そこをどうするのか、これは今後の試合での課題になるだろう。すくなくとも、今大会も多くのチームが4-4-2のシステムで中盤のワイドに選手を配置していることが多い。3トップになればサイドバックが相手のウイングにマークすればマッチアップできるが、中盤サイドの選手になった場合、この選手を捉えることが4-3-3のシステム上難しい。

私は決勝Tスペインvsフランスと予想しているが、そうなった場合、フランスの4-5-1、中盤サイドのビルトール、マルーダをどうチェックするのかが試合のキーポイントになりそうである。


■ルイス・アラゴネス監督の選手交代を検証

スペインのアラゴネス監督は後半開始早々から動いてきた。

セナに代えて、セスクIN

ルイス・ガルシアに代えて、ラウルIN

正直、驚いた。特に、ルイス・ガルシアを下げ、ラウルを入れたことにどう意味合いを持たせればいいのか、後半開始直後から悩み続けていた。

それは確かに、ラウルのゴールという形で結果として現れたのかもしれないが、結果論としては「OK」。ただ、戦術的な観点からしたら「?」の采配だった。

理由は、明白でありこれまで通り。

運動量の問題

前半、動き回ってボールを受けてはいたルイス・ガルシアであるが、うまくボールをさばけなかったのはチュニジア側の激しいチェックに加え、ビジャ、トーレスの動きがなく孤立していた原因があった。

少なくともルイス・ガルシアに関してはボールを引き出すことは出来ていたので、問題は周りの動きとサポートであったろう。

それをラウルに代えたところでプラスの要素はあまり見つけられなかった。事実、後半当初のラウルは中盤に下がってボールは受けるが、特に怖いプレー、パスを出すことはなかった。

ビジャに代えて、ホアキンIN

の交代も然り。後半1点を追いかける場面で純粋なFWをベンチに下げることによって、トーレスが余計に孤立した。ラウルもホアキンが入った後も相変らず中盤で引いてパスを受けることが多く、決定的な攻撃に絡めるような位置にはいなかった。

勿論、サイドのスペシャリストを入れることによりサイドから崩すことを意図したのであろうが、右サイドだけにサイドの選手を置いたところでチーム、攻撃のバランスは整わない。

ただ、セスクの投入だけは当たった。見事なまでに。

前半、スペインがリズムを作りきれなかった、シュートまで行かなかった理由は、

・FWの動きの量が不足していた

・中盤からの飛び出しがなかった

こと。セナ、チャビ共に前線まで飛び出し、シュートを打つようなプレーはなかった。

それが、セスクが入ったことにより彼がそういったプレーを心掛けるようになり状況が変わった。


■試合途中での大雨

私は、雨が降り出した瞬間に、「スペイン、“ツイて”るな」と心で叫んだ。

スペインでサッカー観戦したことのある方なら、試合前に水をまいているシーンをご覧になったことだろう。

なぜか?

「ボールを滑らせることによってパスをつなぎやすくするため」

である。スペインらしいサッカーをする為の1つのベースとなるのがピッチに「水をまくこと」なのだ。

ただ、このドイツW杯では、水はまかないそうだ。プラス、日々信じられないくらいの“暑さ”が続き、ピッチはかなり「乾いた状態」にある。

この大会をご覧になって、

「よく選手が転んでいるな?良い天気なのになぜだろう?」

と不思議に思っている方も多いと思う。その理由は、

「あまりにピッチが乾いていて、スパイクが芝に引っかかる」からだ。

よって、足を取られ、転ぶ選手が多いのである。

一般的に水をまいて滑りやすくなった芝になる方が足をとられるような感覚があるが、適度に水をまくことはスパイクと芝の間の良い「潤滑油」になるのである。

そして、この雨が前半30分すぎから降り始めたことにより、後半のサッカーは完全にスペインが有利になる。

そう、「パスがつなぎやすく」なったのだ。チュニジア側の疲れもあったが、それ以上にグランダーのパスがつなぎやすくなり、チャビやチャビ・アロンソのようにサイドキックで有効なパスを出せる選手にとってパスを出しやすい環境になった。

実際、スペインの2点はこの雨による影響があった。

1点目のラウルの得点。

セスクのシュートをGKが弾いてラウルが詰めたゴールであり、ラウルらしい得点。

セスクのサイドキックでの何気ないシュートではあったが、ワンバウンドした瞬間に微妙に“伸びて”いた。よって、GKは弾きだすしかなくラウルが詰める形となった。

プラス、ラウルの経験、インテリジェンスが出たシーンだったとも考えている。

ラウルは前半ベンチから、相手GKの様子をチェックしていただろう。ロングシュートをことごとくパンチングで弾き、「キャッチングに難あるGKだろうな」という感覚は持っていたはず。

よって、雨でスリッピーになった状態でシュートが来れば確実に「弾く」と頭に描いていたに違いない。そして、見事な同点弾となった。

2点目のトーレスの得点。

セスクからの見事なパスであったが、トーレスのスピードを活かすようにパススピードもワンバウンドした直後にまた“伸び”た。よって、トーレスがそのままの勢いでGKを抜き去ることができ、ゴールとなった。

よくみると、ボールを受けた後のトーレスのボールタッチは多少ミスがある。完璧なボールタッチではなかった。それが、ボールが転がり、スピードが出せるピッチにより助けられた形だ。

この2点は、少なからず、雨による恩恵をスペインが受けた得点だったと言えよう。

いずれにせよ、色々な意味での“運”を引き寄せている現在のスペインは、良い方向に向かっていると言えるのかもしれない。



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決勝T進出を決めた夜 




スペインがチュニジアに逆転勝利をおさめ、決勝T進出を決めた夜

ここバレンシアでさえ、少し熱を帯びてきました…

夜、12時前。市庁舎広場に集まる若者たち

まだまだ、人数は少ないかもしれないが、この熱が今後どうなっていくのか、楽しみではあります♪



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日本vsクロアチア戦 




まずは簡単に日本vsクロアチア戦、翌日のスペインのスポーツ新聞を紹介。

はっきり言って、「扱い難かった」と思います。

かなり、「低レベル」な試合で、書くネタなかったでしょうから…




では、私なりに感じたこの試合の感想について。

■意外に引いたクロアチア

初戦のブラジル戦を落としたクロアチアにとってもこの試合での勝利は必須。よって、試合前はもう少しガチンコで攻めてくる、前で勝負をかけてくるのかと予想していた。

しかしながら、

・午後3時キックオフの暑さに対する恐れ

・日本のスピード、カウンターに対する恐れ

によって、意外なくらい引いて守る場面が多かったように思う。特に、日本がボールを持った際、クロアチアDF、MFの選手がまずは自分のディフェンスポジションに戻ることが試合を通して徹底されていた。

そうなるとどういう状況になるかと言うと、試合を観ての通り、

「日本は攻めあぐねる」

ことになる。日本は、引いて守られた時にゴールをこじあける手段を持っていない。よって、日本が仕掛けた攻撃は、以下の2つ。

①中盤の選手がミドルシュート

②サイドからクロス

ミドルシュートに関しては、中田英が意識して打っていたのがおわかりになると思うが、彼の意図は、「ミドルシュートで決める」ことよりも「ミドルを積極的に打つことによってクロアチアDFラインを上げさせる(=FWのスペースを生み出す)」ことだったろう。

サイドからのクロスについては、右の加地、左のサントス共に積極的に上がってはいたが、チャンスになるのはやはりタッチラインギリギリ、或はペナルティエリア内に切り込んでのクロス。

最大のチャンスであった右の加地から柳沢への後半のクロスがその典型。

低い位置からアーリークロス、高いボールを放り込んでもクロアチアの屈強で長身なDF陣に勝ち目はない。巻を入れていても勝ち目はなかっただろう。純粋な高さだけではなく、体の幹がまず違い、よって競り合いのような爆発的な力を要するプレーにおいて日本の選手が勝てる気配はなかった。


■戸惑った日本の中盤

恐らく、クロアチアが予想以上に引き、そして後半になると予想以上に体力的な疲れを見せ、動けなくなったことにより日本側に受動的にイニシアチブが来た。

これに戸惑ったのが中盤、特に中村と小笠原。

ボールを受ければ時間と空間(スペース)が信じられないくらいにある。何でも自由にやりたい放題のプレーが可能。

ある意味、彼らのポジションは時間と空間の軸が止まっていたように見えた。

日本人のメンタル的特徴として、「与えられた好機」を素直に「ありがとう。ラッキー」として受け止めれないものがある。初戦のオーストラリア戦の先制点についても然り。

試合を通してどこかに、「ラッキーゴールで勝っちゃうけど、いいの?」といった気持ちが潜んでいたのではないかと推測する。

このクロアチア戦でも然り。前半、川口のPKストップはあったが、後半の開始早々からクロアチア選手の動きが完全にストップ。日本にとって良い流れ、時間が続いた。

決して日本選手が勝ち取った“好機”ではなく、クロアチアから頂いた“タナボタ”であった。

そこで、「ごちそうさま」といって相手を仕留めることが出来ないのが日本の特徴でもある気がした。

「えっ、本当にいいんですか?悪いですよ…」

とでも言うかのように、日本の選手の動きも止まり始めた…


■頭と体の関係

精神的な面から少し離れて、中村や小笠原といった“戸惑った”心優しい中盤の日本人選手がやったことはこうだった。

「ボールを持ってゆっくりドリブル」

そうすることによって、自身だけではなく、日本のチームとしての体の動きがストップした。そして、一番怖い、頭の動きまでストップした。

それが後半の終盤に完全に機能停止した日本の現状。

後半、流れが良かった時に特に中盤の選手がしなければいけなかったことは、

「時間、スペースと余裕があるからこそ、早くボールを回し、リズムを作ること」

であったろう。スペインの初戦の分析でも述べたように、スペインの選手は総じてリズミカルにボールをさばいていた。1人がボールを持っている時間をなるべく減らすよう工夫していた。

スペインの選手は日本の選手以上に技術はあるので、1人でボールキープしようと思えば出来る。ただ、それをやってしまっては、他の選手の動きが止まり、チームとしての動きが止まり、最終的にはチームとしてのリズムが止まる。

サッカーにおける頭と体の関係は通常我々が考える関係図と逆になっていることが多い。

ボールを回すボールにつられて体が動く体につられて頭が動く

という関係になっている場合が多いと私は考えている。

頭の中でいくら、「動かなきゃダメだ」「勝たなきゃダメだ」と思っていても、あの“暑さ”と時間・空間的“余裕”があれば普通は思考停止してしまう。

だからこそ、ボールを動かし、人を動かし、チームとしてリズムを作りながら頭を動かしていく必要があったろう。

スペインも初戦は午後3時キックオフ。スペインリーグは20チームの総当りで計38試合を戦う。CLやUEFAカップでバルセロナ、セビージャは優勝している。欧州カップ戦での試合を多くこなした選手も多い。

日本人以上にシーズン終了後の疲れはあるとみている。

ただ、スペインがやったサッカーは90分間変わらなかった。

これは、純粋に「体力がある」からではなく、常に自分たちがボールを保持しながら、ボールと体を動かしつつ、最終的に頭を動かし続けた結果だと私はみている。

その為にも日本人選手、特に中盤の中村や小笠原にはチームの司令塔として、ボールを早くさばきながら周りの選手を動かし、リズムを作ってもらいたかった。

それがこの試合でみえた日本の“課題”であったと私は理解している。

「決定力不足」

そんな声もあがっているのかもしれないが、日本以上にシュートチャンスがあり、PKまで得たクロアチアが勝ちきれなかったのは何なのか?

「勝ちたい気持ちの欠如」

試合終了間際、ピッチの上で明らかに“勝ちたい”と思っている選手はGK川口だけだったように映った。ただ、それが日本選手の気持ちの欠如だとは思っていない。それはこれまで解説してきた通り。既に思考停止状態になっているのであるから、気持ちの問題ではない。

サッカーは能動的なスポーツだ。

日本はこれまで強豪相手に良いサッカーはするものの、勝ちきれなかった。この試合でも然り。ブラジル戦はこれまでの2試合以上に良い試合をしそうな気がする。なぜなら、日本のチーム、選手は相手に合わせた力の出し方が上手いから。適応能力はずば抜けている。

ただ、相手ありきで考えるサッカーに限界はある。リアクションサッカーは相手がアクションを起さない場合、現実のものとならない。

その方向性を見つけることがこれまでの4年間、日本代表に求められた、ジーコに求められたものだったと私は考えていた。

しかしながら、現実はまだまだ厳しい。

相手から“主導権”を譲ってもらった時に、「能動的なサッカー」を持っていないチームの残酷な姿をみせられた気がした。

そして、このW杯はそういったチームが結果と内容を出している、ある意味、サッカーやサッカー文化にとって肯定的な大会になっていると現在のところ考えている。

もう、世界の強豪相手に“惜しい戦い”は出来る。それはわかった。

ただ、そうではない、“自分達の戦い”をそろそろ決めてもらいたい。



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フランスvs韓国 

分析する程、しっかり観ていなかったので、若干の感想を。

まず、韓国おめでとう。

何はともあれ、ネームバリュームのあるフランス、そして“勝つ必要があった”フランスに引き分けたのは金星に値する。

ただ、サッカー、戦術的な観点からみると「全く特筆すべきものがない」。アドフォカード監督、ヒディングにはなれないだろう。

韓国が1位抜けする可能性が出てきたということで、スペイン代表に影響あるんじゃないか?と思うのば私だけか?!

スペインは、前回大会のリベンジをすべく、韓国との対決を望むのではないか?という予想が立つし、そんな期待もしてみたい。

ただ、最終節はスペインの所属するグループHが韓国の属するグループGより先に試合をする。よって、“インチキ”は出来ないことになる…


さて、フランス。

パフォーマンス云々よりもチームとしてギクシャクしているのが丸わかりするのがいけない。ジダンの交代後の監督への目線が全てを物語っていた。

これは今始まったことではないし、ジュリーやクーペ、トレゼゲの扱いと色々な不満が蓄積してのこと。これだけチーム内に信頼感のないチームが勝てそうな気はしない。

また、戦術的な面では4-5-1のシステムはマッチしないような気がする。昨日の試合がフランスをまともに観る初めての試合だったので断言出来ないが、

・トップ下のジダンがあれだけ動かない、動けないのにセンターに居座っている状況

・ダブルボランチのビエラ、マケレレ共にどちらかというと守備的な要素が強い選手

からして“凝り固まった”システムになってしまう。

サイドからクロスを入れてもアンリ1人では得点の気配ゼロ。アンリが、「孤立している」と嘆くのもわかる。

CKからの明らかな得点については、私もその段階で「どうせすぐに得点とれるからいいんじゃないか?」と思っていたが、多分、選手も全くその気持ちだったのだろう。

普通は誰かしらが抗議するはず。

色んな意味での“冷め”具合がフランスの今を象徴しているように思う。

ただ、ジダンが次節出場停止になることで、

「韓国戦をジダンのラストゲームにしちゃまずい…」

とチームメイトが思うならば状況は好転しそう。2位抜けして、スペインと対戦、という確率が高くなってきた。



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イタリア、デ・ロッシの退場と肘打ち 

イタリア vs アメリカ

の試合において、また酷いシーンが出た。イタリアMFデ・ロッシの肘打ち。一発退場。当然のレッドカードであった。

スペインのメディアは、94年アメリカ大会でのイタリアDFタソッティによるルイス・エンリケへの肘打ちを掘り返して、

「今回のタソッティ(=肘打ち)は、『SI』、退場した」

と大きく取り上げていた。流血するルイス・エンリケのむごい姿を記憶に残しているサッカーファンは多いだろう。

我々指導者は、ヘディングの技術的な要素の1つとして、ジャンプヘッドをする際、腕をうまく使うことを教える。相手より先にジャンプし、ジャンプ動作にうまく腕を絡めることによって完全に“制空権”を握る技術だ。

先にジャンプし、うまく腕を使われれば、後からジャンプしたり、ヘディングで競り合う選手は勝てない。上空に相手の腕が覆いかぶさりそれより高く飛べないからだ。

この技術が一番高いのが恐らく、イタリアDFのカンナバーロとアルゼンチンDF、バレンシアのアジャラ。

勿論、彼ら2人は驚異的なジャンプ力も持っており、それにスポットライトが浴びるが、170cm後半の身長で競り合いに絶対的な強さを持つ理由は、単なる身体能力だけではない、腕の使い方、体全体でのジャンプヘッドをするコラボレーションがある。

ただ、イタリアの選手は時にこの技術を悪用する。

94年W杯のタソッティ、昨季CK準決勝でソリンに肘打ちを喰らわしたマテラッツィ、そして今回のデ・ロッシ。

彼らに共通しているのは、“意図的”に腕を折り曲げ、肘打ちを入れようとしていること。サッカーにおいては、これが一番危険な行為の1つだ。

なぜなら、この肘打ちがもし目に入るようなことがあれば、失明の可能性もある。また、鋭角な肘が入ることによりプロテクションのない顔が危険にさらされる。

一発退場は勿論のこと、このような行為をした選手は複数試合の出場停止が妥当であろう。昨日、愚行を犯したデ・ロッシがこのW杯の残り試合に出場できなくなることは当たり前のこと。

それくらい危険なことをしている。

このような嘆かわしいシーンがW杯のような大会で出てしまうのはサッカーやスポーツにとって悲劇。

イタリアがどんなに良いサッカーをして勝とうとも、このような選手がいる限り、世界から“尊敬”されるチームにはならないだろう。



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カステリョンの福田が最終節でゴール 

スペインリーグ2部のカステリョン福田健二選手が最終節となった17日アルメリア戦にて今季2得点目となるゴールを決めました。

運良く取材に行っており、彼のゴールを目にすることが出来ました。ニュース記事を書いております。是非、チェックして下さい。

スポーツナビ内ニュース記事↓



関連写真

カステリョンvsアルメリア カステリョンスタジアム前
カステリョンvsアルメリア カステリョンスタジアム前のチケット売り場


カステリョンvsアルメリア スタジアム前でオルチャタを振舞う
試合前にはオルチャタが振舞われた


カステリョン オフィシャルショップ
スタジアムに併設するカステリョン、オフィシャルショップ


カステリョンvsアルメリア 試合後ピッチに入り込む観客
カステリョンvsアルメリア戦後、ピッチになだれこむ観客

PHOTO by Ichiro Ozawa @ バレンシアサッカーライフ



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オーストラリアvs日本 スペインでの報道 




オーストラリア vs 日本

翌日のスペインの報道ぶりを紹介します。日本の新聞は知りませんが、恐らく全ての新聞が熱狂的に日本の試合を報道したことでしょう。それが当たり前のことですから。

しかしながら、一歩外へ出るとこのような報道ぶりです。ましてや、インパクトのない試合をした時は残念ながらなかなか取り上げてもらえませんね…

次のクロアチア戦翌日は、もう少し日本の戦いぶり、各選手のパフォーマンスがクローズアップされるよう期待しております。



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スペインvsウクライナ戦 感想 

遅ればせながら、スペインvsウクライナ戦の感想を書きたい。

スペイン vs ウクライナ

結果:4-0

得点者:チャビ・アロンソ(前半13分)、ビジャ(前半17分)、ビジャ(後半2分)、F・トーレス(後半36分)




■一方的な展開

スペインでも「まさか、まさか」の感想ばかりだ。事実、ルイス・アラゴネス監督でさえも、「こんなスタートが切れるとは考えていなかった。その反対で(ウクライナとの初戦は)厳しいものになると思っていた」と述べている。

実際にスタンドで応援していたスペインファンは、TV観戦していてもわかるくらいのボリュームで、

「Si,Si,Si, Nos vamos a Berlin」(決勝の地、ベルリンへ行くぞ)

という歌を大合唱していた。

このような予想もしない一方的な展開になった理由としては、勿論、スペイン代表のパフォーマンスの良さもあるが、それ以上にウクライナの出来の悪さと前半の“臆病な”入り方に拠るところが大きかったと私は思っている。

事実、試合開始当初のスペインはDFラインでボールを回し前線へロングボールを放り込むシーンが目立った。さすがに、スペイン代表の選手でもW杯初戦、ましてやリーグで一番の強敵と予想されていたウクライナ相手だけに“慎重”な入り方をしたと言える。

ただ、そのスペイン代表の“緊張”もウクライナのあまりにディフェンシブな入り方に徐々に消えていく。ウクライナの入り方と前半早々に2点を奪われながら尚引いたサッカーをしていた事実からして、恐らく監督からの指示は、「前半はとにかく我慢しろ」というものだったのだろう。

ましてや、この日の試合開始時間は午後3時。この試合でのピッチ上の気温も恐らく体感40度くらいに上がっていたと思われる。ウクライナはスペイン代表のサッカー、プラスでこの“暑さ”への恐れも抱いていたようだ。


■試合を決めたセットプレー

スペインが前半17分までに2点を奪ったことでこの試合は既に決着がついていた。いや、先制点をとったことで試合が決まったという言い方も出来る。

前半での2点はともにセットプレーから。先制点はCKからチャビ・アロンソが二アサイドで合わせたもの。

CKに関しては、ルイス・アラゴネス監督も常にキッカーに“ボールの質”を要求していた。スペイン代表も世界的にみれば決して体格的に恵まれているとは言えない。

よって、こういったセットプレーになった時には滞空時間の長いボールでヘディング勝負するよりも、「低く、早い」ボールを入れてピンポイントで「合わせる」ヘディング勝負をすることで勝機を見出すように訓練していた。それが見事にはまった先制点シーンだったと言える。

日本代表の初戦のポイントとしてセットプレーの無策を指摘したが、逆にスペインはかなりみっちりこういった練習を積んでおり、恐らくドイツ入りしてからも入念に練習を重ねていたことだろう。

また、アラゴネス監督は、CKやFKからのカウンター攻撃に対する守備意識を高める為のトレーニングも行っており、カウンターに対する意識付けはこの試合を観る限り成功と呼べる。

CKやFKの際、センターバック2人共に上がるケースがよくあるが、スペインの場合、長身のパブロをゴール前に上げるのみで、プジョルは上がらない。

これもそういったカウンター、守備に対する備えの1つとも言え、少なくとも対ウクライナ対策としては、カウンターでシェフチェンコを使ってくるのは明らかな為、スピードあるプジョルを彼のために後ろにとっておいたとも解説できる。


■修正された3トップのポジショニング

この試合の先発メンバーは以下の通り。

スペイン対ウクライナ戦 先発メンバー


親善試合でもこの形はベースのシステムとして用いられてきたものであある。しかしながら、良い内容、結果を出すことは出来ていなかった。

ただ、この試合、この3トップが実に機能していた。その理由は、簡単。3トップの配置、ポジショニングを修正したからである。実際には下のような形でプレーしていた。

ウクライナ戦 スペイン代表FWの実際のポジショニング


F・トーレスが左サイド、ビジャが右サイドを担当し、トップ下のような形でルイス・ガルシアがプレー。ただ、ルイス・ガルシアに関しては、持ち前の運動量を活かしてボールサイドに必ず顔を出すかなり“自由度”の高いポジショニングだった。

また、私が以前から指摘していたように、F・トーレスは1トップタイプのFWではなく、ポストプレーや足下のプレーはおぼつかない。ただ、サイドに開いて前にスペースがあった時に前へ突進するトーレスは世界クラスのスピードスター。

その彼の特性を活かすべく、センターで1トップ気味でプレーさせるより少しサイドで前への突進力を出せるポジショニング、ボールの受け方を選んだことが大正解だったと言えよう。

ビジャに関しても、得意なプレーはスペースへ飛び出してボールを受けること。前半も何度か右サイドから飛び出し、決定的なチャンスを作っていた。得点は2点共にFK、PKとセットプレーからであったが、このスタイルでプレーできている場合、今後も得点を量産する可能性はある。


■コンパクトなサッカー

もう1つ良かったのが、DFラインの連携。クロアチアとのW杯直前最後の親善試合ではまだ、ラインが「深い」場面が何度が見受けられたがこの試合では常にラインを高く保つことが出来ていた。

よって、チーム自体がコンパクトな状態で、スペインらしいコンパクトなサッカーが展開できた。

コンパクトであることは、「=味方との距離が近い」こと。

よって、攻撃の際は、ショートパスを多用出来る。ロングとショートのパスではどちらがパスの成功率が高いかはおわかり頂けると思う。

ただ、相手側にとっても「=敵との距離が近い」ことになる。

よって、ショートパスをつないだところで敵が近くにいてボールを奪われる可能性は高い。

それを回避する為にスペインが行っていたことは、

・出来るだけタッチ数を少なくして敵が近付くのを避けること

・片方のサイドで詰まった場合は、サイドチェンジをすること

この2点。チャビのように個人でのボールキープ術が抜群に優れている選手も多いが、チームの特徴としてはテンポ良く、リズミカルにパスが回っていた。事実、この試合の最多パス数は、なんと、「26回」である。26本パスをつなぐ間、一度たりともウクライナの選手がボールに触れることがなかったというから驚きだ。


■この試合の位置づけ

さて、皆さんが一番関心あることは、「果たしてこの試合をどう評価するか」ということだと思う。

スペイン国内でもこの1試合を観ただけで、「ベスト4だ!」「今度こそ優勝だ!」などという声が聞こえるが、選手や監督の現場サイドは至って冷静。

みな、「地に足つけていこう」と自戒を込めたコメントが多い。

私自身、この試合でのスペイン代表のパフォーマンスには勿論賛辞を送るが、一方でウクライナの“お陰”であることも否定できない。

スペイン代表が一方的に良さを発揮した背景には、ウクライナが一方的にその良さを引き出してくれた事実もある。

少なくとも、私はこの試合だけで、「ベスト4だ」「優勝だ」という大袈裟なことは言えない。ただ、期待は出来そうだ。

W杯という短いスパンでの大会の場合、“スタート”と“運”というものが大きな要因になることが多い。この試合でその2つをクリアした。

勿論、ブラジルのように初戦の出来は悪くとも徐々にコンディションを上げパフォーマンスを上げていくような常勝(=上昇)チームもあるが、少なくとも優勝経験の無いスペインというチームにおいてはそのような暢気なことは言っていられない。

また、スペイン人の気質からして、「調子に乗る」ことは重要な要素でもあると思う。特に、スペイン人FWにはこれが必要。F・トーレスのこの試合でのプレー振りをみてもらえば、すぐに納得してもらえるだろう。彼はまさにこのタイプのスペイン人であり、FW。

この試合で調子に乗ったスペイン代表がスペイン国民を「調子に乗らせた」ことは間違いない事実。

期待はしながらも、日本人の私は調子に乗らず、リーグ戦残り2試合の内容に注目したい。



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オーストラリア戦、日本代表の戦術的欠点 



これはバレンシアCFのDFトレーニングの1シーン。

いつこの映像を紹介しようか悩んでいたが、昨日のドイツW杯

オーストラリア vs 日本

の試合において指摘したい内容を的確に実戦してくれているので是非、参考映像に使いたい。

さて、みなさんはこの映像をご覧になって、どのようなことをお感じになるだろうか?

昨日の日本代表のDFラインと比較してもらいたい。後ほど、私から日本代表DF、チームとしての戦術的欠点を指摘してみたいと思う。

まずはみなさんに宿題ということで提示しておく。




では、少し早いが私なりの見解を述べたい。

まず、大前提として私が言いたいのは、この試合は「采配の差」で負けたのではないということ。多くのメディアでは、既に「ヒディングとジーコの采配の差」を挙げているようだが、それも当然ながらある。事実。

ただ、私はそれ以前の問題、チーム作り・戦術的な要素で日本は負けるべくして負けたのではないか、と思っている。少なくとも対オーストラリアを想定したゲームプランとしては完全に計画性の無さが見受けられた。

戦術的な分析の前に、私なりの意見はこうある。

・フィジカルに優るオーストラリア相手に間延びしたサッカーをして蹴り合うサッカーをしても勝てない

・日本はイタリアと違ってカテナチオの国ではないし、屈強なDFもいないのでペナルティエリア付近でいくら守りを固めても守りきれない

・高さで劣るチームがCKをまともに蹴っていても得点のチャンスは生まれない(トリックプレーやショートCK無し=無策)

では、特にDFに関する戦術的分析に移る。

■戦術的欠点その1
「プレッシングのスタート位置が決まっていない」


日本は、前半の10分くらいまで少し“コンパクトなサッカー”がみられたがあとはずるずる引いて守る間延びしたサッカーをした。

3バックで宮本が余るDFラインを敷いている以上、ラインを揃えてアップ・ダウンをコントロールするような守備体型は本来求められていなかったのだろうが、それ以上にまずかったのが、どの位置からプレッシングをかけるのかチームとしての共通理解がなかったこと。

1人1人がバラバラにプレスにいき、チームとして組織的な守備が出来ていなかった。勿論、間延びした状態で1人1人が孤立しているという状況によって引き起こされる必然的な事象でもあるが、前半当初からその“曖昧さ”が目立っていた。

常に高い位置から1試合を通してプレッシングをかけるのは無理だ。ましてやこの日の“暑さ”という外的要因から考えればどんなにコンディションが良い選手、チームでも90分は続かない。ただ、試合の状況、時間帯によってどの位置から仕掛けるのか、網をかけるのかはチームとして共有すべきであろう。それがなかった。


■戦術的欠点その2
「ロングボールサッカーへの対処の仕方」


オーストラリアは終始ロングボールを使いながら攻めてきた。前線のビドゥカをターゲットにそのこぼれ球やポストプレーからの展開を狙い中盤から前線へ駆け上がってくる。中盤を作ろうという気はなかった。DFから中盤からスペースと時間があればロングボールを放り込む。

そういう相手に対処する上で考え方としては2つある。

1、ロングボールを頑なに跳ね返す

2、ロングボールを蹴らせない

日本は1を選択した。とにかくロングボールを放り込まれるのはわかっていてずるずるラインを下げ、引いて守る。中澤、坪井の比較的身体能力の高い選手が競り合い、こぼれ球を福西をはじめ周りの選手が拾うという戦法。

ただ、サッカーにおいてより効率的な戦法が2。とにかく、蹴らせないこと。放り込むパサーに対してプレスをかけ少なくとも良いボールを放り込ませないこと。

また、プレスをかけることにより、DFラインはオフサイドトラップを必然的に仕掛けることも可能。

前半3分に宮本がオフサイドトラップを仕掛けてビドゥカがオフサイドになったが、私はあのシーンをオフサイドトラップとは呼ばない。チームがコンパクトにプレスをかけていて“必然的”にオフサイドになったと捉える。

前半の早い段階から、プレスの位置が定まっていなく、ラインもずるずる下がりロングボールを跳ね返すことに終始する日本代表をみて、正直、「どこまでもつか…」と思ったのが本音。


■戦術的欠点その3
「DFラインの押し上げ」


さて、ここからが映像と関連する。

バレンシアCFのDFライン、左からモレッティ、アジャラ、アルビオル、ミゲルの4人の連携をみてもらいたい。

横から撮影しているのでDFラインがどのようにアップ・ダウンしているかおわかり頂けると思う。

敵の選手がバックパスをすればそのボールの動きに合わせてラインがアップするのがわかると思う。そして、必然的にFWはオフサイドゾーンに取り残される。

勿論、ドリブル等でラインを割って切り込まれればその分、DFラインをダウンする。そのコントロールの様子は映像をみてもらえば理解してもらえるだろう。

特に、アルゼンチン代表のアジャラのコーチング、そして第2シーンでモレッティが「ラインを合わせろ」と言って他の選手に数メートルポジションをアップさせているのがよくわかるだろう。

現代サッカーでは基本的な守備組織、守り方である。日本の高校生、いや中学生でもやっていること。

ただ、この日の日本代表はそれをしなかった。出来なかったとは思えない。敢えてしなかったのかもしれないが、それは現場の人間のみぞ知ること。

例えば、こんなシーンが多かった。

日本代表戦術的欠点「DFラインの押し上げ」


オーストラリア代表のFWがポストになって味方選手にボールを落とすシーン。

ボールの位置を第一優先とするゾーンDFの概念を持てばそのボールの動き、位置に沿ってDFラインを上げるべきである。しかしながら、日本代表DFはマンツーマンの概念でラインを上げようとはしなかった。

そのような守備が良いか、悪いかは結果が示してくれていると思う。日本は敗れた。私は日本代表の体力的な消耗についてこう考えている。

“暑さ”以上にやっている“サッカー”により消耗した

暑さにより体力的にきつかったのは当然だろうが、それ以上にこういうサッカー、守り方をして消耗していたと言えるだろう。

オーストラリア2点目のシーンについても通常であれば当然守れたシーンである。体力的な良い訳ではない。戦術的な欠点が生み出した失点であった。

オーストラリア代表 2点目 カーヒルのゴールシーン


このシーン、日本の中央やや左寄りでアロイージがポストプレーをし、カーヒルに落とし、そのまま狙いすましてゴールとなるのだが、宮本の対応、そして中澤のポジションに注目してもらいたい。

この時間、確かに体力的な消耗により日本の選手の足が止まっていたのは事実であるが、チームとしてDFラインのコントロールの意識があればこの得点シーンについても宮本がもっと寄せを早くできただろう。少なくとも、シュートブロック、体に当てることは出来た。

ただ、中澤がペナルティエリア内深くまで引いてしまい、オーストラリアの選手が中澤の前に2人も余っていた。宮本はその2人へのパスにも警戒心を持っていた為、寄せるかウェイトするかで一瞬迷った。その時間が決定的な“ロス”となり失点につながった。

もし、中澤が宮本とラインを合わせるような意識があれば、ペナルティエリア内に入っているFWは無視して自身のポジションを上げるべきだったろう。そのFWにパスを出せばオフサイドになるし、シュートを打たれてこぼれ球を詰められたとしてもオフサイドになる。

ボールの動きに合わせてDFラインをコントロール出来ていれば防げた可能性の高い失点であった。

彼らともにそういった戦術眼は絶対に持っている。所属クラブではそういうサッカーをしているはずだ。

しかしながら、このW杯という舞台、日本代表というチームではそういった守備、組織が構築されていなかった。

日本が世界を舞台に戦う上でそういった組織的な守備、チームとしてのオーガナイズこそが生命線になるのであるが、どうも今回のチームはそのベースがないようである。

W杯直前の調整をみていないだけにぶっつけ本番で日本代表の姿をみて正直、ショックだった…

日本の生命線である、組織的な守備やコンパクトなサッカー、そしてクリエイティブな選手を活かすための中盤の組み立てを捨てて、どうオーストラリアに勝とうとしたのか。どうW杯を戦おうとしているのか。

私には、オーストラリアに負けるためにこのサッカーを選んだとしか理解できなった。いや、理解したくなかった。

残念ながらグループリーグ突破の可能性が低くなった以上、日本“らしさ”を出して世界に日本のサッカーを印象付けてもらいたい。

先程、スペインのTVコメンテーターがこう話していた。

「日本は近年急激に成長を遂げた国だと思ったけど、今日の試合は全く勝てる気がしなかった。今日の内容で勝とうなんて無理だ。インパクトの無いサッカーをしていたね…」



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オーストラリアvs日本戦 試合直後の感想 

スペインにいるので、日本の世論が今後どういう展開になるのかわかりませんが、一斉に“批判”が巻き起こるのでしょう。

特に、ジーコ批判は相当なものになりそうですね…

まあ、今更ジーコ批判をしたところでもうW杯に入っているので応援するしかないわけで、残り2試合、少し肩の力を抜いて良いパフォーマンスを期待したいですね。それがまず第一。

また改めて試合を客観的に分析したいとは思いますが、今は率直な感想だけ少し。

個人的には、

「オーストラリア相手にあのサッカーでよく85分間耐えたな」

ということ。間延びしたピッチでロングボールを放り込む両チームのサッカーであれば、オーストラリアが優位に立つのは目に見えていました。日本はオーストラリア相手に一番やってはいけないサッカーをしたのかもしれません。

スペインという日本の熱狂ムードの蚊帳の外からある意味冷静に観れたので、この試合はとても“つまらない”内容だったし、両チームともになんら“インパクト”を残せないサッカーをしていましたね。

いち日本人としては非常に残念。もう少し日本の良い面を出せたような気もします。結果以上にこういった内容のサッカーしか出来なかった事実に落胆しています。

サッカーは色々な要素、特に心理的要素が絡み合ってピッチのパフォーマンスに間接的に関わってくるので、少し試合後のコメントや様子を伺ってみてまた分析したいと思います。

いずれにせよ、一番悔しいのはいつも言っているように現場で戦っている選手や監督、スタッフでしょうから、今後の巻き返しに期待したいですね。

「もう無理だ…」

とさじは投げずに、次のクロアチア戦は楽しみにしたいと思います。



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スペイン代表がW杯で勝てない理由 その2 




今日はスペイン人の気質や性格的なものを取り上げる。

■固定観念

「スペイン代表はW杯で優勝するだけの力はある。でも、今回もダメだろうね…」

スペインに住んでいてスペイン人の多くがこう語る。

「どうせダメだよ、今回も…」

半ば諦めの気持ちが蔓延しているのがこの国の特徴でもある。確かに、これまで幾度と裏切られてきた事実があるからであろう。信じては裏切られ、信じては裏切られ…

それがスペインサッカーのW杯における歴史であろう。

スペインに住んでみて思うのは、予想していた以上に“凝り固まった”考え方、概念が定着しているということ。そして、その考えや哲学を良い意味で変えようとする意思がない場合が多い。

「W杯でスペインはどうせ勝てない。運がない」

これは事実なのかもしれない。しかしながら、そういった概念を覆す為に毎回チャレンジするのがW杯でもある。そこで踏みとどまってしまっては向上するものもしないのではないだろうか。

日々スペイン代表選手の「スペインはW杯で優勝する力がある。今度こそ歴史を作る」という言葉に既に悲壮感が漂うのはこういった固定観念が醸し出しているのかもしれない。

スペイン、サパテロ首相が選手を送り出す日に、「今回こそ、優勝すると確信している」と語った直後に取り囲むマスコミが苦笑したシーンが今でも忘れられない。


■内弁慶

スペインに生活してみると、スペイン人が日本人以上に“閉鎖的”に映ることがある。ステレオタイプからするとスペイン人はオープンで情熱的なイメージだろうが、私は総体的にそういうスペイン人はごく少数だろうと考えている。

スペイン人は良い意味でマイペース。悪い意味で内向的、内弁慶である。

例えば、自分の生活、家族、自分の街、自分のクラブ以外のことにはほとんど関心を示さない。自分を中心にした円の外から外れる事象・物事にはノータッチな場合が多い。その中に入り込めば非常に温かく迎えてくれるがそうでない場合は、あかの他人。他人に対する扱い(=敬意)の差は日本とは雲泥の差があると言える。

ここ数年、プレミアリーグを中心に多くのスペイン人選手が海外で活躍するようにはなったが、それまではスペイン人選手が海外でプレーする、プラス活躍することはごく稀であった。

プレミアで活躍している現状をみても、リバプールのようにスペイン人のベニテス監督がベースを作って環境を整えた上で多くのスペイン人選手を呼んでいるので決してスペイン人が海外で活躍できる土壌を持つようになってきたとは言えないかもしれない。

つまり、スペイン人は自分を軸にした環境から放り出されると極端に弱い。そして、適応するのに苦労する。そして、適応の途中で責任を自分以外の外的要因に押し付けてしまい適応の過程でさじを投げてしまう傾向にある。言い訳を言わせればスペイン人は優等生、なかなかのものである。ただ、そこに向上心はない。

国内のサッカーについても然り。スペインの国にいれば海外のサッカーをほとんど目にすることは無い。イタリア、イングランド、フランスを含め世界的にレベルの高いリーグを観て何かを吸収しようという意気込み、向上心は間違いなく日本の方が上。

このW杯にしても対戦相手の分析や注意すべき選手の報道は至って少ない。強いて言えば、ウクライナ、シェフチェンコがここ数日やっと出てきたくらい。

日本であれば、1年前から「オーストラリアは誰、クロアチアはどんなチーム、ブラジルはこんなにも選手が揃っている」と情報が溢れているのにスペインでは1週間前でもそんな情報は出てこない。

まあ、こういった類の分析は現場レベルでしっかりやっているであろうから、別に問題にすべきことではないが、国のレベルでそういう素地は少ないと言えるだろう。

私はW杯レベルの戦いは国をあげての総力戦、よって、国民レベルで対戦国やその選手の特徴を丸裸にすることは勝利をつかむためのベースになると考えているが、スペインではどうもそうではないらしい。

こういう風に書くと、何やらスペイン批判をしているように思われるかもしれないが、私はあくまでそういう現状を乗り越えてスペインに頑張ってもらいたいと応援している人間。

「W杯で優勝できない」と思っている国民、スペイン人に代表選手が“革命”を起してもらいたいし、その豹変ぶりを間近で観たいと本気で思っている。

いよいよ14日ウクライナ戦の初戦が近付いてきた。まだまだ、スペイン人はW杯モードには程遠い…




【スペイン代表】

-ウクライナ戦の時間に合わせて

14日、初戦のウクライナ戦は15時キックオフ。スペインでは、勿論、シエスタ(お昼寝)の時間。この時間にコンディションをトップに持っていく為にスペイン代表合宿では食事の時間変更が行われた。

なんと、お昼を11時に食べるという革命的なことをやっている。スペインでは、通常、14時以降が昼食で11時はまだ朝食時間。これは選手にとってはとても辛いようで出された食事に手をつけれない選手もいるとか。まずはこの時間帯との戦いがスペイン代表に強いられている。


-代表専属シェフ

ハビエル・アラビス氏は91年からスペイン代表の専属シェフを務めており、W杯、ユーロと大きな大会は全てチームに帯同している。

11時に昼食を出すことについては、「メニューのバリエーションは最小限にしている。ただ2時、3時に食べるようなメニューを出すし、ウクライナ戦に向けて3時に動けるコンディションを持っていけるようにする」と発言。シェフもW杯での戦いに参加していることは間違いない。


-ビジャ

マルカ紙のアンケートでは、「ビジャをセンターFWで使うべきか?」という問いに対し、“84.5%”が「YES」の回答。本人も、「センターFWが一番プレーしやすい。ただ、サイドでもプレーした経験はあるし、トップ下もできる。どこでもやるよ」と意気揚々に語った。


-ペルニア

代表に召集されたことに関しては、「自分自身で勝ち取ったことだと思っている。メディアや世論のプレッシャーのお陰だとは思っていない」と発言。

また、ドイツW杯のボールに関しては、「リーガで使っていたものと全く違う。とても速く飛ぶね」とコメントし、FK職人としては歓迎の意向を示した。


-アラゴネス監督がカニサレスに激怒

アラゴネス監督が昨日の練習においてカニサレスを一喝した。練習でのストレッチにおいて、カニサレスに近付き、何やら怒っていた様子。一部始終を聞き取れた記者はいなかったものの、「もし嫌なら、家に帰れ!」という言葉だけははっきりと聞き取れた模様。

アラゴネス監督は、カニサレスに対し、「もっと練習に集中しろ」という趣旨の発言をしていたと予想されている。その後の練習でのミニゲームにカニサレスだけは参加しなかった…


-甘党のチャビ

「僕は凄い甘党なんだ。甘い物が大好き。チョコレートクレープ、カタルーニャプリンetc。どんなものでも甘いものは好きだよ」とインタビューに答えたチャビだが、代表合宿ではチョコレート等の甘い食べ物は禁止されている。今は我慢の時か…


-ウクライナの顔、シェフチェンコ

スペイン代表について、「なんでスペイン代表が優勝できないんだい?(勿論、可能性はあるよ)良い選手が揃っている。スペインを優勝候補から外すなんてことは僕はしてないよ」とコメント。

初戦の相手がスペインに決まっ時、最初に頭によぎったのが、「バルセロナのプジョル。CLでの彼との対戦は素晴らしく、きついものでもあったからね」と発言。プジョルとの対戦に燃えているシェバ。


【バレンシア】

-カンテラ一掃

来季に向けてバレンシアはカンテラ(下部組織)の人数を大幅削減する予定。現在、バレンシアBに登録されている選手は64人もいるが、これを半分の32人にする。

また、22人の選手が今季終了後に契約が切れるがその中で残れるのは3人程度とされている。クラブ側は大人数を抱えながらあまりトップにカンテラが上がれていない現状を憂慮し、少数精鋭のエリート下部組織にしたい意向。


-マルチェナ

来季の去就に注目が集まる、スペイン代表DFのマルチェナだが、キケ監督は既にマルチェナがバレンシアから出て行くことに“OK”を出している。

しかしながら、フロントのカルボーニはすんなり“OK”は出さない方針。あくまで(金銭的に)良いオファーがない限りは放出しない方針で、キケ監督にも「使える選手」と説得している模様。


-ポルトのアンデルソン

カルボーニがポルト所属の18歳、ブラジル人、アンデルソンの代理人とコンタクトを取った。

ペルーで行えわれたU-17世界選手権で優秀選手にも選ばれた逸材で“次世代のロナウジーニョ”とも呼ばれている。バレンシア側はポルトガル代表MFのウーゴ・ビアナを獲得の際のオプションに入れることも検討している模様で今後の展開に注目が集まる。


-バレンシアB

昨日のプレーオフ1回戦、ホーム第2戦に2-0で勝利。次の戦いに駒を進めた。対戦相手は本日午後に決まる予定で、次の試合(ホーム&アウェー)に勝てば2部Bへの昇格が決まる。


【ベティス】

-イルレタ監督が決定

次期監督に元デポルティボ監督のハビエル・イルレタ氏が就任することが決まった。ヘタフェのシュスター監督が第1候補として挙がっていたが最終的にはイルレタ氏に決まった。

本人からは、「再びチームを指揮する意欲がとてもあったし、ベティスのようなチームを率いることになることはとても光栄だ」とのコメント。「火曜日にはセビージャに行って仕事を開始することになるだろう」と語った。

まずは、オリベイラ、ホアキンといったチームの主力の引き止めに全力を尽くすものとみられている。


【アトレティコ・マドリード】

-ギリシャ代表、セイタリディス獲得

ギリシャ代表のサイドバック、セイタリディスが来季に向けた3人目の補強になる模様。本人は既にバケーションを取っている段階で、公式発表は具体的に決まっていない。


【バルセロナ】

-グジョンセン獲得間近

チェルシーのFW、グジョンセンの獲得が近い模様。フォルランとの交渉がビジャレアル側の完全拒否によって難しくなり、既に次のオプションに移っている。近日中にも公式発表される模様。


-ロナウジーニョがデコの噂に言及

チェルシー、イングランド代表MFのランパードとの交換トレードが噂されるポルトガル代表デコについてロナウジーニョが言及。

「バルセロナはデコのような偉大な選手が必要だし、彼はチームに貢献している。プラス、僕にとって良い友達でもある。(噂は)聞いたけれど、現実とならないでもらいたい」



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スペイン代表がW杯で勝てない理由 その1 




スペイン代表がW杯で勝てない理由 その1

大袈裟なタイトルである。ただ、これまでのW杯の歴史においてスペインが優勝したことはない。周知の事実である。

これまでに多くの素晴らしい選手がスペイン代表のユニフォームを着てW杯を戦ってきた。良いチームに仕上がったW杯もあった。自国開催のW杯もあった。

ただ、W杯では勝てない。

私個人として、既に始まったドイツW杯でスペインの優勝はないとみる。勿論、応援はしている。日本の次に。

しかしながら、現実問題としてはないだろう。リーガ・エスパニョーラがこれだけの名声を得て、世界最高峰のレベルを保ちながらこれまで一度もW杯で勝てない理由。

その謎解きは永遠に不可能なのかもしれないが、今日から数回にわたって私なりの解釈で理由を述べてみたい。今日はその1である。

■国でない国、スペイン

周知の事実でもあるけれど、これに触れないわけにはいかない。スペインという国は勿論、国であるのだが、実態として“国”と呼べない側面も持ち合わせている。政治的問題で難しい部分ではあるが、ことサッカーのみに焦点を合わせて解説したい。

スペインでは各州がそれぞれ独自のカラーを持っている。バルセロナのカタルーニャ州、ビルバオのバスク州、ここバレンシアのバレンシア州も際立ってはいないが独自のカラーを持ち合わせている。

そして、スペイン国民の大半は自身が生まれた、或は所属する州や街のカラーに染まる。“スペイン”という国単位でのカラーはあまりみえてこない。

日本人がステレオタイプとして持っているスペインのイメージ、「闘牛」「フラメンコ」「情熱」といった単語は全て南のアンダルシア地方のカラー。

例えば、ここバレンシアでそんなステレオタイプを「スペイン人らしい」と言っても誰も賛同してくれない。そして、彼らに闘牛やフラメンコなどの質問を突っ込んでもまず「知らない、わからない」という答えが返ってくるだろう。

各地域での独自色が強い故に、国という集合体になった時の連帯感には欠ける。

スペイン代表の試合は絶対にバルセロナやビルバオで行われない。なぜなら、政治的な問題も絡むがアンチ代表の精神を持っている人が多いから。

また、日本であれば“代表”となれば他のクラブの選手であれ応援するファンが多いであろう。例えあなたがどこかの熱烈なサポーターであっても、ライバルクラブの選手が日本代表に入って活躍していれば、“ブーイング”はしないであろう。

だが、ここスペインでは平気でそういったことが起きる。ライバルクラブの選手がスペイン代表で活躍することにブーイングをし、相手チームを応援することも有りえるのがこの国。

ドイツW杯でもスペイン代表の試合に多くのスペイン人サポーターが駆けつけ、スタジアムを真っ赤に染めるだろう。それを観て、「スペイン人サポーターは熱烈だ。スペインは熱狂している」とは思わないでもらいたい。

現在、私はスペインという国に住んでいるが、あまりにW杯の熱が伝わってこなくて拍子抜けしている。TV局、新聞、その他メディアはこぞってW杯モードに入り、国民を駆り立ててはいる。それは事実。ただ、一般国民、少なくともここバレンシアの人たちの反応は非常に鈍い。

私の知人は、

「まあ、今回もダメだろうね。これまでも裏切られてきたから。決勝Tに進めれば御の字じゃないの」

と真顔で言う。ただ、スペインが勝ち進めばスペイン人は熱狂モードに入るだろう。そこはお祭り好きなラテン民族の“お気軽”さ。普段は、文句ばかり、愚痴ばかり言っていても、いざチームが活躍すれば、いかにも“ファン”だったような顔をして平気で熱狂の中に入り込む。その辺の図々しさは持ち合わせている。

このW杯前の国内親善試合は、アルバセテ、エルチェという決して大都市ではない小さな町で行われた。理由は簡単。

小さな町、田舎の方が代表熱があるから

それだけである。事実、エルチェの町はスペイン代表が来るというだけで大騒ぎしていた。こういったことがマドリッドやバルセロナ、バレンシアという大都市になれば起きない。また、大都市で試合をしてもスタンドに空席が目立ってしまう。それはみっともないということで、サッカー協会はなるべくそういうことがない町を選択する。

つまりは、スペイン国内の大部分でそういった“熱”は起きていない

ということを証明していることになる。

それを突き詰めて考えればどういうことが言えるか。私はこう解釈する。

「W杯で勝つには国民の“熱”が必要」

マスコミに煽られようが躍らされようが国民全体としての盛り上がりが“熱”と呼べるもの。そういった熱が選手やチームにエネルギーを与えるのは間違いない。逆にプレッシャーにもなるであろうが、プレッシャーのない所にビッグタイトルは存在しない。

そういう意味での熱はここスペインにない。国民としての一体感は存在していない。

「あなたは“なにじん”ですか?」

という質問があったとする。

日本人の大半は、「私は日本人です」と答えるだろうが、

スペイン人の大半は、「私はバスク人、私はカタルーニャ人、私はバレンシア人…」と各々の出身を答えるのではないだろうか。

W杯は“国”の総力戦であるが、スペインの場合、少なくとも選手やチームが彼らの力だけで頑張ってもらい国民を取り込む必要がある。

それはなかなか難しいことであろう。それが私が考えるまず1つめの理由である。




【スペイン代表】

-ドイツ到着
既にドイツの合宿地カーメンに入っている。グランドまでの移動は徒歩で、その移動の間、ファンが選手と簡単にコンタクト可能な珍しい状況。ドイツの子供達もラウルやホアキンにサインをねだりまくっている現状。

-スペイン人スポーツ選手の応援
F1のフェルナンド・アロンソは、「スペインには何としてもベスト8に行ってもらいたいね。僕が好きな選手はイケル(カシージャス)なんだ」と発言。
現在行われている全仏オープンテニスで決勝進出を果たしたラファ・ナダルは、「スペインは若いチームだし、それがメリットになると思う。W杯で勝ち進む為にはフレッシュな状態でのびのび戦うことが必要だからね。ただ、僕の優勝予想はブラジルだけどね」と発言。


【バレンシア】

-シルバ、ガビラン契約更新
カンテラ出身のシルバ、ガビランが契約更新となる予定。ここ数日、カルボーニと2人の代理人が交渉を重ねおおむね合意に達した。共に2011年までの契約を結ぶことになる。

-代理人戦争
選手の代理人との駆け引きが激化している現状にソレール会長はうんざり。「もううんざりだ。我々はアジャラやモレッティの代理人と駆け引きするつもりはない」ときっぱり。
特にモレッティの代理人はフィオーレの代理人も兼任しているイタリア人。現状はクラブ側とかなり険悪な仲で既にローマにモレッティの売り込みを始めているとのこと。

-再びアイマール
カルボーニがバルセロナでフォルランの代理人と接触していたことが報道された。その席上、バレンシア側はアイマールを獲得のオプションとする用意があることを表明した模様。
これに対し、アイマールは昨日、地元TV局に電話インタビューで応じ、「クラブ側の誰とも話していない。W杯後に会談をもつことになると思う」とこれまで通りの発言。

-アイトール・オシオ、セビージャ残留
獲得が確実とされていたセビージャDFのアイトール・オシオが最終的にセビージャ残留に決まった。ビルバオとバレンシアで激しい争奪戦が繰り広げられていたが最後の最後で残留という大どんでん返しの結末に終わった。

-ファン・サンチェス、フロント入りへ
元FWで昨季までセルタでプレーしていたファン・サンチェスがカルボーニからフロント入りの打診を受けていることがわかった。本人はまだ現役続行の意思も持っている模様だが、故郷のバレンシアからのオファーだけにフロント入りは濃厚とみられている。


【ビジャレアル】

-マテラッツィ獲得へ
フロント責任者のジャネッサがマテラッツィ獲得の為、ミラノで代理人と接触した模様。また、同じインテルDFのブルディッソが第2候補でもある。大物センターバック獲得に向けいよいよビジャレアルが本腰を入れ始めた。

-セサール・アルソ、レクレアティーボへ
カンテラ出身のDF、セサール・アルソが来季1部に昇格するレクレアティーボへレンタル移籍することが決まった。


【サラゴサ】

-ダレッサンドロ、セルヒオ獲得へ
アルゼンチン人のダレッサンドロの獲得が近い。既にクラブ、選手と基本合意に達したとの報道もあり近日中には正式発表される見込み。
また、セルタDFのセルヒオを移籍金なしで獲得。ビクトール・フェルナンデス監督がセルタを率いていた当時のレギュラーDFだった選手。


【アスレティック・ビルバオ】

-サリエギ獲得
アラベスのDFサリエギ獲得を発表。ビルバオ側はアイトール・オシオ獲得を第1オプションとしていたが獲得ならず、サリエギ獲得が決まった。


【セビージャ】

-ファンデ・ラモス監督、契約更新
UEFA杯優勝に導いたラモス監督の契約更新が決まった。

-リバプールがダニエル・アルベスにオファー
デル・ニド会長がアルベスに対するリバプールからのオファーを認めた。「魅力的で毎週オファーの額を上げてくるけれど現状では拒否している」とコメント。


【アトレティコ・マドリ-ド】

-ゼ・カストロ獲得
23歳のポルトガル人センターバック、ゼ・カストロの入団が決まった。既に入団発表も終わっており、「少なくともこのチームはCL圏内を争うチームだし、リーガタイトルを争うチームだ」とコメント。

-アグエロ、帰国
入団発表の為、マドリードに滞在していたアグエロがアルゼンチンへ帰国。ブエノス・アイレスにてバケーションを取る。7月10日の始動に合わせてスペインに戻る予定。


【バルセロナ】

-デコのコメント
ランパードとのトレードが噂されているポルトガル代表のデコは、「クラブの誰からもコンタクトはないし、クラブの誰も私の行き先を決めることは出来ない。決めるのは私だ」と発言。また、フロント職のベギリスタインも「デコがクラブを去る可能性は全くない」と全否定。

-ニースケンスがセカンドコーチに就任
テン・カテ氏がアヤックスの監督に就任し、セカンドコーチの座が空いていたが、来季は同じオランダ人のニースケンスが務めることが決まった。現在、ヒディングの下でオーストラリア代表のスタッフを務めておりW杯終了後に正式発表となる。


【レアル・マドリード】

-メッシ獲得を否定
会長選候補者の1人ビジャール・ミル氏がバルセロナのメッシ獲得を否定。「メッシとも彼の代理人ともコンタクトを取っていない。そんな噂は嘘に決まっている」と発言。



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スペインvsクロアチア戦 感想 







スペイン代表 バレンシア合宿 FK練習の様子

エジプト戦のスタメン組が練習終了前に全員でFK練習を行った。

GK練習も兼ねてはいるが、通常はFKを蹴らない選手も含め全員が蹴る様子はなかなかみれない。

意外にとんでもない(=下手な)キックをする選手もいて興味深い。




2006/06/07 親善試合 スペイン vs クロアチア

結果:2-1

得点:
クロアチア オウンゴール(前半14分)
スペイン ペルニア(後半17分)、F・トーレス(後半45分)




■ポイント1:「両サイドを使えるか」

日本のライバルとなるクロアチアとスペインの親善試合はスペインが2-1の逆転勝利をおさめた。スペイン代表としてはW杯までの準備期間に行った親善試合の3試合(ロシア、エジプト、クロアチア)の中で最も好パフォーマンスをみせたと言えよう。

スペイン代表の先発メンバーは以下の通り。

スペインvsクロアチア戦 先発メンバー


またもや、システムを変更して臨んだことになるが、これは前回のエジプト戦後、私が感想で述べたように「両サイドを使う」システムである。特徴はやはり右のホアキン、左のレジェス。

前半は結果的には0-1で折り返すことにはなったが、出来としては悪くはなかったと言える。それ以上に、クロアチアの出来が良かったと評価したい。スペイン代表の感想を述べる前に日本が対戦することになるクロアチア代表の個人的な印象を述べておく。

・球際の強さ

フィジカル的に優れていることは周知の事実であろう。身長、体重共に恵まれた選手が多い。私はそれに加え、球際の強さを強調しておきたい。

スペインの選手が軽量ということもあるが、ルーズボールや接触を伴いながらのプレーの際、彼らのタックルやボールへの接触スピードは速く、重い。タックルも深い。総じて、クロアチアの選手がルーズボール、セカンドボールを奪う傾向にあった。

スペイン代表と日本代表の選手の重量感はそう変わらないであろうから、技術に優るスペイン代表の選手が前半に苦しんでいた点を日本代表としては参考にすべきであろう。後半はクロアチアの選手に疲労が溜まり、スペイン代表がイニシアチブを取ることが出来ていたが日本代表との対戦になればそうはいかないであろう。

単純にフィジカル、高さだけではない、球際の強さには是非、注意してもらいたい。

・攻撃はよりシンプルでダイレクト

スペイン代表と比較すれば一目瞭然となっていたが、クロアチアの攻撃はボールを奪ってからとてもシンプルかつ、ゴールへ向かってダイレクトに展開されていた。ワンタッチでボールをつなぎ前線まで運ぶことが出来る技術もある。シンプル、ダイレクトというとDFラインからロングボールを放り込むようなサッカーをイメージしがちだが、クロアチアはそれと正反対。技術がある故に実戦可能な、より現実的で有効な攻撃を仕掛けていた。

いずれにせよ、客観的な視点でみる限り、日本代表がガチンコ勝負をして通用する相手ではないだろう。戦術的にもシステム的にも何か策を練りながら総合的な勝負を仕掛ける必要がありそう。また、クロアチアにとって先制点を取ればその後の攻撃、サッカーがより威力を増すようなタイプのチームであるだけに日本代表としては先制点だけは許してはいけないだろう。


さて、話しをスペイン代表に戻そう。

前半はクロアチアの良さ、強さが目立っていただけにスペイン代表本来の良さ、特徴を発揮しきれなかったが、単純にシステムを変えたこと、中盤サイドに人を配置したことによりバランスが取れていた。恐らく、4-3-3のシステムで前半を戦っていたらもう少し攻め込まれていただろう。

特に右サイドからの展開が目立っていた。逆に言うならば、左サイドのレジェスには及第点は付けられないだろう。

その理由は、単純明快。ホアキンとレジェスのポジション取り、=「ボールの受け方」にあった。

ホアキンがボールを受けるのは、ほとんどの場合、右サイドに張ってボールを受ける。サイドという比較的プレッシャーが少ない地域で一度ボールを受けてから隙があれば縦へ突破、縦のコースを切られた時は中へドリブル、複数人でプレッシャーをかけられた時は簡単にチャビかサルガドへパス、という形でプレーしていた。つまりは、一度、サイドで起点を作ることができていた。

スペイン代表 ホアキンのボールの受け方


そうすることによって、上の図のようにサルガドもオーバーラップすることが出来る。基本的にサイドバックが攻撃参加出来る時というのは自分自身がいる同サイドで味方がきっちりボールをキープしている状態である。

サルガドの場合、ホアキンがボールを右サイドでキープし、時間とスペースを確保してくれるからこそオーバーラップが出来る。特に、ホアキンが中へ切り込むドリブルをする時は必ずといっていい程、サルガドはサイドを駆け上がっていた。サルガドはレアル・マドリッドでも特にフィーゴが在籍していた時には攻撃参加がスムーズに出来ていた。そういうイメージはすぐに持って戴けるであろうから、この場合もホアキン、サルガドのコンビがいかにスムーズであったかおわかり戴けると思う。

一方、左のレジェスは現在所属しているアーセナルで1.5列目、2トップの一角としてプレーすることが多いからかどうしても中に入り込む傾向にあった。レジェス本人としては、「ボールが来ない」と自分自身を擁護するのかもしれないが、事実としては、彼が我慢して左サイドに張っていないからボールが入らない。

スペイン代表 レジェスのボールの受け方


前半の序盤でチャビ・アロンソから素晴らしいサイドチェンジのボールが入りそうになり最終的には届かなかったがああいった受け方をしていたら左サイドの攻撃も機能したであろう。

レジェスが中に入り込み、プラス、高い位置、時々ラウルとかぶるような位置に入り込むことによって、左サイドバックに入ったペルニアが完全に孤立してしまい、攻撃参加できなくなっていた。前半にレジェスが惜しいシュートを放つシーンがあったが、あれは右サイド寄りでボールを受けていた。通常、左サイドの中盤の選手が入り込む位置ではない。

ペルニアに関してはこの試合がスペイン代表デビュー戦。その緊張感もあり、いきなりレジェスに対してガミガミ指示は出せなかったであろう。彼の本音としては、「レジェスよ、一度左サイドでボールを受けて起点を作ってくれ」と叫んでいたに違いない。その気持ちを我慢しながらDFに専念していた様子が伺えた。


■ポイント2:「ラウルを外せるかどうか」

この試合で一番明確になった点は、ラウルがプレーしている時とそうでない時のパフォーマンスの違いであろう。

ラウルはスペイン代表にとって必要な存在であることは私も前々から言っているし、認める。

しかしながら、彼の現状のコンディション、パフォーマンスではスタメン出場は厳しいであろう。

それに加え、現在のスペイン代表の選手の特徴とシステムから考えて、彼がスタメンを張れるポジションは見当たらない。

ルイス・アラゴネス監督は恐らくラウルを「スタメン起用」するつもりであろうが、彼を思い切って外せるかどうかがW杯での最大のキーポイントになりそうである。

スペインvsクロアチア戦 後半開始メンバー


後半開始時のメンバーはこのような並びでラウル不在。

エジプト戦後の感想でも述べたが、私ならばラウルではなくルイス・ガルシアを選ぶ。これまた同じことの繰り返しになるが、単純に運動量の問題でルイス・ガルシアが圧倒的にラウルを上回る。プラス、ルイス・ガルシアは中盤からFWを飛び越えてゴールを狙いにいく動きもする。フリーランニングの動きの質も高い。

後半、フリーでボレーシュートをする場面があったが、あれが典型的なシーン。足の振りが大きく、当たり損ねのシュートになったが、あそこに飛び出せるのが現在のルイス・ガルシアで、それが出来ないのがラウル。ラウルがそれを出来ないのがコンディションの問題なのかどうかのかはわからない。ただ、前半のラウルは両サイドからのクロスボールに対してペナルティエリア内に入ることすら出来ていなかった。

スペインvsクロアチア戦 試合終了時メンバー


試合終了時は、少しメンバーとシステムをいじりすぎてやや消化不良のサッカーをしていたが、後半はほぼスペインが試合の主導権を握っていた。

しかし、その要因の大半はクロアチア選手の疲労から。ルイス・ガルシアやS・ラモスといった走れる選手を投入し、運動量の面で上回った点が大きな要因であろう。


■小澤的スペイン代表

最後にW杯を前に私が今の現状で選ぶスペイン代表のメンバーを発表してみたい。(異論、反論は承知で)

システムは、4-5-1

スペイン代表 小澤セレクトメンバー


GKはやはり総合的にみてカシージャス。

DFのセンターはいいとして、右は運動量、高さをかってS・ラモス。左は技術的な要素とFKを考えてペルニア。連携不足はあるが、それ以上に彼の攻撃的なスタイルは魅力。

MFはダブルボランチ、両ワイド。クロアチア戦と同じ。

トップ下にはルイス・ガルシアを入れたい。左サイドに置いてしまうと左サイドのバランスが崩れる時もある。それよりもトップ下で自由自在に動いてもらった方がチームにとってはベター。

クロアチア戦で決勝点を挙げたトーレスだが、個人的にはコンスタントに点をあげれるFWではないのでそれほどかっていない。この3試合不発のビジャではあるが、昨日の試合でもそうであったように孤立する、或は左サイドウイングに置かれるなど本来の力を発揮させてもらえない外的要素が多すぎる。

いずれにせよ、選ぶのはルイス・アラゴネス監督で、彼自身、「W杯初戦のスタメンはほぼ決まっている」と発言している。

予想されるのは、エジプト戦のスタメンである。

スペインvsエジプト戦、スペイン代表先発メンバー


次回は、スペイン代表のW杯での活躍について占ってみたい。




ほぼ日刊「小澤的リーガ論」
※ライター小澤の独り言

【スペイン代表】

-F・トーレスの“ゴラッソ”
クロアチア戦終了間際にゴラッソ(=スペインでは「スーパーゴール」の意味)を決めたF・トーレスではあるが、PKを外しているのでプラマイゼロといったところ。彼らしいといえば彼らしい。少なくとも、W杯でPKは任せない方がいい。PK職人の多くは、表情のみならずPKを蹴る前のしぐさも“大胆不敵”で物怖じしない人間にみえる。が、トーレスは明らかに「緊張している」のがわかる選手。「外すんじゃないか」と周りに嫌な予想を抱かせる選手であるので、PK職人には今後もなれないだろう。

-幸運な男ペルニア
スペイン代表に追加召集され、デビュー戦でゴールまで挙げてしまった左サイドバックのペルニア。「スペイン国籍を取るのが遅かった」(=彼はアルゼンチン人)とアラゴネス監督に言われ、一度はW杯を諦めた男が土壇場で結果を出した。こういう流れに乗っている選手は是非、W杯でも起用した方がいい。W杯という短期決戦では“流れ”をもった選手の起用がチームや勝利の“流れ”を作り出すことにつながるであろうから。なんせ、あんなFKがゴールになるのだから(苦笑)


-不安なDFライン
DFラインで私が不安な点が、プジョルとパブロのDFラインの認識。これは所属クラブでの習慣が出てしまうもの。プジョルはバルセロナで常に高いラインを保つコンパクトなサッカーをしている。よって、代表でもその高いラインを保とうとしラインコントロールする。パブロはATマドリッドというお世辞にも良いサッカーを展開していなかったチームでプレーし攻め込まれることにも慣れている。ラインを高く保つ習慣が身に付いていない。よって、プジョルとパブロのセンターバックラインが揃わない時が多い。クロアチア戦ではだいぶ修正されてきていたが、それでも1度の失敗が失点につながるW杯。最後まで2人で話し合い、練習しながら調整してもらいたい。


【バレンシア】

-大忙しのカルボーニ
日々、大忙しのスポーツ・ディレクター、カルボーニ。先週末は極秘でバルセロナに飛び、フォルランの代理人と話し合いの席をもったそうな。しかし、バレンシアはモリエンテスを獲り、まだFWが必要か?!ビジャレアル側がフォルランを手放す気が全くないだけにあまり進展しない気がする獲得交渉ではあるが… いずれにせよ、カルボーニは未だバカンスを取れず、シーズン真っ只中である。

-ガビラン、シルバの契約
ここ数日、彼ら2人の代理人(同一人物)がクラブ側と交渉の席についている。テーマは、「給料アップ」である。2人共に、昨季までレンタルでセルタ(シルバ)、ヘタフェ(ガビラン)でプレー。その活躍と経験をかって来季のシーズンインはバレンシアで過ごすことになりそうだが、2人の契約はまだ最低年俸の部類。当然、カンテラ上がりでそのままレンタル放出された選手だけにバレンシアトップチーム所属の選手の平均サラリーには達していない。こういった選手の“将来性”をかって良い契約を提示することもクラブの方針としては必要なことだと思うのだが… 現状ではクラブ側は出し惜しみ状態。


【アトレティコ・マドリッド】

-アジアツアー
今夏にアジアツアーを実施する予定のアトレティコだが、日本では鹿島アントラーズとの対戦が予定されている。現状では1試合の予定だが、クラブ側はもう1試合東京にて試合をしたい意向。日本以外にも上海に出稼ぎに行く予定。8月上旬ということで代表組が不在の可能性があるが、F・トーレスは無理やり連れてこられるであろう。日本人選手の獲得も今後噂として出る可能性もありそう。


【バルセロナ】

-デコとランパードのトレード
まあ、あまり現実的な話しではないと思っているが、一応、スペインメディアの紙面を賑わせてくれている。ランパードは前々からバルセロナでプレーすることに好感を持っていると言われていた。チェルシー側はモウリーニョ監督がポルトでの愛弟子デコを獲得したいと言われている。そこで、「トレードしてはどうか?」という案が出ているとのことだが…




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スペイン代表 トリックプレー練習 




スペイン代表 バレンシア合宿 FK練習の様子

FK練習のおけるトリックプレー練習の貴重な映像。通常、こういった練習は非公開になる為観る事が出来ないが、メディアのみに公開された練習においてこういった練習が行われていた。

右サイドのFKからセスクがグラウンダーでビジャにパスを出し、シュートするシーンは、対エジプト戦の親善試合、前半10分のシーンと全く同じ。

練習通りであった。

先程、スペインvsクロアチアの親善試合が終了したが、その感想についてもまた書きたい。



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スペイン代表 バレンシア合宿写真No.3 



スペイン代表 バレンシア合宿 トレーニング後のストレッチシーン

■個性が出るストレッチ後の時間

何気ない光景だが、トレーニング終了後のストレッチシーンでは個性が出ていることが多い。特に、それはここスペインに来て思うことである。

フィジカルコーチが全体でのストレッチを先導し、それが終了した時点で選手は各々のメニューに入る。そこに個性が出るのである。

バレンシアCFのトレーニングでもストレッチシーンをお伝えし、特にアジャラ(アルゼンチン代表)の体のケアの仕方を映像を用いながら解説したが、やはりスペイン代表でも同じ。

このレベルの選手になれば、各自がやるべきこと、やらなければいけないメニューを持っているな、というのが印象としてある。

筋トレもやっている選手が多いが、彼らにとっては、補強運動程度。筋肉をほぐす程度のストレッチと考えてもらえばいいだろう。しかしながら、あまり日本で見かけないようなバリエーションある筋トレもある。

いずれにせよ、トレーニングが終わり、リラックスした選手の中から見えてくる風景からは彼らが本来持ち合わせる“雰囲気”というものを十分伝えてくれるだろう。

■ビセンテとスペイン代表

また、この映像にも1シーンとして取り入れたように、バレンシアCFでスペイン代表からは漏れたビセンテ・ロドリゲスが代表練習を横切った。代表が練習する隣のグランドで1人黙々とリハビリトレーニングに励む彼は、何を想っただろうか…

この日、複数の代表スタッフ、フィジカルコーチはビセンテに挨拶に行った。しかしながら、ルイス・アラゴネス監督は行かなかった。それがビセンテに対する思いやりでもあるだろう。選べなかった選手、外した選手にかける言葉などない。

そんな事実があったことも目撃者の1人としてお伝えしておきたい。




スペイン代表、直接FK練習、ビジャのシュート3-22
直接FK練習、ビジャのシュートシーン


スペイン代表、ルイス・アラゴネス監督3-23
ルイス・アラゴネス スペイン代表監督、


スペイン代表、ビジャ、プジョル、セナ3-24
左からセナ、ビジャ、プジョル


スペイン代表、カシージャス、セルヒオ・ラモス3-25
カシージャスとセルヒオ・ラモスのレアル・マドリッドコンビ


スペイン代表、イケル・カシージャス3-26
スペイン代表正GKのイケル・カシージャス


スペイン代表、セルヒオ・ラモス3-27
スペイン代表では右サイドバックに入る、セルヒオ・ラモス


スペイン代表、フェルナンド・トーレス3-28
アラゴネス監督が信頼を置く、FWフェルナンド・トーレス


スペイン代表、フェルナンド・トーレス3-29
“ニーニョ”F・トーレス


スペイン代表、ラウル・ゴンザレス3-30
新システムでレギュラー定着となるか、ラウル・ゴンザレス(レアル・マドリッド)


スペイン代表、ラウル・ゴンザレス(レアル・マドリッド)3-31
代表関係者と話すラウル


スペイン代表、チャビ(バルセロナ)3-32
スペイン代表の司令塔、チャビ(バルセロナ)


スペイン代表、レジェス、チャビ・アロンソ、イニエスタ3-33
左からレジェス、チャビ・アロンソ、イニエスタ


スペイン代表、ホアキン、ルイス・ガルシア3-34
楽しげに談笑するルイス・ガルシアとホアキン


スペイン代表、フォアニート(ベティス)3-35
センターバック、フォアニート(ベティス)


スペイン代表、フォアニート(ベティス)3-36
姿勢が良い(?)フォアニート


スペイン代表、レイナ(リバプール)3-37
GKコーチと共に引き上げるGKレイナ(リバプール)


スペイン代表、カニサレス(バレンシア)3-38
いつも通り、スパッツで練習するカニサレス(バレンシア)


スペイン代表、ルイス・アラゴネス監督3-39
未だ固定システム、メンバーが決まらないルイス・アラゴネス監督


スペイン代表、ルイス・アラゴネス監督、カシージャス(レアル・マドリッド)3-40
カシージャスを呼び止め話す、ルイス・アラゴネス監督


スペイン代表、ルイス・アラゴネス監督、カシージャス(レアル・マドリッド)3-41
ロッカールームに下がるアラゴネス監督とカシージャス


スペイン代表、フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリッド)3-42
フェルナンド・トーレス


スペイン代表、フェルナンド・トーレス、レジェス(アーセナル)3-43
レジェスのリフティングを見つめるF・トーレス



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