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「スペインの子供たちが大人のサッカーをやる理由とは?」徳永尊信氏インタビュー(上) 

2011年05月25日配信のメルマガより抜粋

(C) Ichiro Ozawa



――スペインに行く経緯、動機を教えて下さい。

徳永:矢板中央高で5年間コーチをやる中で、「やれることは全てやった」という思いがありました。選手権には出場できませんでしたが、プリンスリーグには参加でき、トップレベルのチームと戦うことができました。あと、自分の場合は教員ではないので、この先指導者としてやっていくためには「スペシャリティを持たないといけない」と思っていました。当時は、元Jリーガーの指導者が高校サッカー界にも増えてきていましたから。


大学に入る前からいつかは海外で勉強したいと思っていましたし、当時は矢板中央高から偶然話をもらえたので先に高校の現場に立つことになったのですが、海外への思いは早くからありました。

――海外の中でスペインに行くことにした理由は?

徳永:最初に指導していたクラブに、バルセロナで指導していた指導者がいたのです。その人に「スペインだったら実績や過去に関係なく、実力があれば上に行ける」という話を教えてもらいました。あとは、ブラジルに行っていて「自分にはラテン系の国が合っているかも」という思いがありました(笑)。スポーツマンは基本的にそうだと思いますが、自分も明るい性格だったのでラテンの方が絶対に合うと思っていました。

――スペインに渡ってからの話をお願いします。

徳永:2004年に渡西しました。向こうでは誰も知らなかったですから、インターネットで語学学校に登録して、ホームステイを3週間だけ申し込んで行きました。最初はどこでサッカーをやっているのかも全然わかりませんでしたし、大変でした。言葉ももちろんわからないですし。

数カ月経ってサッカーグラウンドが恋しくなって、日本でバルセロナの話をしてくれた指導者の名刺を見てグラウンドに行きました。するとちょうど試合前で、フベニールのディビシオン・デ・オノールの開幕戦でした。クラブの職員に名刺を見せて、「彼を知っているか?」と聞くと、「知っているよ。ああ、ちょうど今日本人が来るから」と言われました。そこに現れたのが、倉本君(※倉本和昌氏/現湘南ベルマーレ育成部コーチ)でした。

彼が当時、そのエウロパというクラブでインファンティルのコーチをやっていて、そこで紹介されて一緒にフベニールの開幕戦を見て意気投合しました。彼はベンハミンの監督もしていたので、その後ちょくちょく観に行くようになったら、彼の上司とも仲良くなりました。クリスマス前の時です。彼の上司から「指導するチームは見つけたのか?」と聞かれて、「まだだ」と言うと「じゃあ、来年からうちに来い」と言われました。

スクールのコーチがあるから来いということになって、年明けに行ってみたら、インファンティルAのチームに入れられたんです。まだ言葉もできなかったですが、運良くインファンティルに入れてもらえたのがスペインでの指導のスタートです。

――スペインの指導現場の印象は?

徳永:最初は、数カ月ぶりに現場にいられる幸せがありました。実際に入ってみると練習時間も短いし、当時13歳のチームが大人のサッカーをやるからびっくりしました。選手も指導者に言い返してくるし(笑)。最初は言葉もあまりわからなかったので、「なんでこいつら指導者に言い返しているんだろう?」と不思議でしたよ。監督にも楯突いたりしているし、よくこんなことができるなという感じでした。

――スペインの子供たちが大人のサッカーをやる理由はどこにあるのでしょう?

徳永:僕がコーチについたインファンティルは13歳の子たちなのですが、日本のジュニアユース、あるいは矢板中央高で教えていることをすでにできていました。できていたというのは、試合でやっているということです。エウロパがバルセロナでも強豪といわれるクラブでレベルが高かったこともありますがそれにしても驚きました。

後からわかったのですが、その要因はリーグ戦です。スペインの子供たちは、13歳に来るまで毎年36試合程度の公式戦を戦っています。8歳、9歳とかからずっとやってきているので、13歳の時点でとんでもない公式戦を経験しているわけです。

続きはメルマガ本文にて!

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丸山祐市の進路変更から考える大卒選手の就活経験 

2011年05月25日配信のメルマガより抜粋


(C) Ichiro Ozawa



 先週末は、土日で大学サッカーを取材した。日曜日は西が丘で明治大対駒澤大を取材したのだが、試合後に面白いエピソードを聞いた。明治大DF丸山祐市の、進路についての話だ。

 昨年にはU-21日本代表にも選ばれるなど左利きのセンターバックとして早くからスカウトの注目を受け、新潟や横浜F・マリノスからオファーを受けていた。しかし、早い段階から進路を一般企業への就職に決めていた彼はJクラブに断りを入れた上で、ユニバーシアード代表や∪-22日本代表入りの道も自らの意思で絶っていた。

 年明けから就職活動に励んでいた丸山だが、第一希望の「ここしかない」という企業に最終面接で落ちてしまう。そして、それをきっかけにプロ入りに進路変更をしたのだという。

「第一志望の会社に落ちた時に、『このまま、他の企業に行って満足できるのか。サッカーを辞めたことで後悔するんじゃないのか』という思いが巡って。自己中かもしれないですが、サッカーでもう1回どこまでできるのか、改めてチャレンジしたいと思いました。『落ちたからプロに行こうとしている』と思われるのはわかっているので、それを跳ね返すくらい、『会社務めをしなくてよかったね』と言われるくらいプロで通用するように頑張っていきたいです」

 丸山のプレーを見たのは初めてだったが、この試合で一番目についた選手だった。正確なキック、フィードは抜群のセンスを感じさせた。183センチと高さもあり、ハードマーカータイプではないが弱さはなく、読みが抜群。スピードもプロでやっていけるだけのものを持っていて、素材としては今の大学生では屈指のレベルだ。その彼からいきなり上記のような話を聞いたので、不謹慎かもしれないが「素晴らしいじゃないか」と感じた私は、そのまま立ち話で以下のようなやりとりをした。

小澤 就活をしてみて逆に良かったことは? というのも、トップレベルの大学の選手はなかなか経験しないことだから良かったことがあるんじゃない?

丸山 そうですね。同年代だったり1つ上の人だったり、いろんな人生を送ってきた人に会うことができました。アルバイトの話や頑張ってきたことを聞いて、「こういう考え方もあるんだな」と知ることができました。OB訪問で先輩のいる企業に行って話を聞いたり。サッカーは別として、すごい人たちがいっぱいいるなと思いました。

小澤 個人的には、大学生、大学サッカーをやっている選手だったらみんな就活をした方がいいんじゃないかなと思っています。いくらトップでプロに行くとしても、引退後の人生があるわけだし、そういう意味で丸山君みたいな選手がもっと出てきて欲しいと思ってますよ。

丸山 ほんとですか……(苦笑)

小澤 やはり面接官には珍しい感じで受け止められた?

丸山 そうですね、面接官に「何で?」と聞かれました。自分自身では「大学4年間で終わらせる」という気持ちをもってサッカーをやっていたんですけど。サッカーで上手く行って、これを就職活動に移した結果、そういうわけにはいかないんだなというのを気づいて。相手とのフィーリングや運もあるのかなと思いつつ、サッカーで頑張ったことを就活で最後まで活かせなかったのが自分の甘さだ、と知りました。

小澤 丸山君を落とした第一希望の企業は見る目がないよね? サッカーの世界でここまでやれている選手だったら、どの業種でもどの世界であってもある程度通用する人材だと思うんだけど。

丸山 どうなんですかね……。

小澤 そこ以外は全く行く気がなかったの?

丸山 はい、全くなかったです。先輩がいて、6歳くらい上の明大サッカー部OBの方なんですけど、いろんな人に会わせてくれて、すごくいい会社だなと思っていたので。「ここしかないな」と思っていたし、この会社と他の企業と比べるとどうしても「違うな」という思いがあったので。



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新人のデビュー率から見るJリーグのゲームファースト 

2011年05月19日配信のメルマガより抜粋

 2月9日の通巻第28号にて、「Jリーグの新人データから見る育成の課題」というコラムを書いた。その後、震災による中断を経て6試合を消化した今季Jリーグの新人選手たちが、開幕からどの程度試合に出場しているのかを調べてみた。前回のコラム同様、各クラブの新人(新卒)選手は『週間サッカーダイジェスト』の選手名鑑を使って集計しているので、名鑑発売後に入団が決まった新人選手は抜けており数の誤差はあると断っておく。



 まずはJ1の54名の新人のデビュー率について紹介していく。54名のうちすでにJ1デビューを果たしたのは18名で、割合にすると33.3パーセント。当然ながら大卒の新人のデビュー率が一番高く、22名中11名と50パーセント。高卒は、18名中5名、27.8パーセントで、ユース上がりは14名中わずか2名、14.3パーセントのデビュー率に留まっている。

 ちなみに、高卒ですでにデビューを果たしているのは柴崎岳(青森山田高→鹿島)、大島僚太(静岡学園高→川崎)、酒井宣福(帝京長岡高→新潟)、田中輝希(三菱養和ユース→名古屋)、吉田眞紀人(流通経済大柏高→名古屋)の5人で、ユース上がりの2名については小野裕二(横浜ユース→横浜)と小川慶治朗(神戸U-18→神戸)。

 小野と小川は2種登録の昨季にデビュー済みなので、厳密に言うならばユース上がりの新人で今季J1デビューを果たした選手は0名ということになる。(※ただし、浦和の岡本拓也、大宮の宮崎泰右も2種登録の昨季のデビュー済み)

 レベルも競争も激しいJ1でプロ契約1年目の開幕から試合出場するのは難しいので、今回紹介したデビュー率33.3パーセントは見方によっては「良い数字」に映るかもしれない。ただ、これまで何度も述べてきたようにプロであろうがアマチュアであろうがサッカー選手は「試合に出てナンボ」であり、試合出場のない状況で練習ばかり積むことはモチベーションのみならず選手のレベル低下も招きかねない。

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ファンビ・ペイナード(ビジャレアル フベニールA監督)インタビュー(上) 

2011年05月11日配信のメルマガより抜粋

――スペインの育成が高く評価されている理由をどのように分析されていますか?

ペイナード 近年、多くのクラブが育成に力を入れ始めています。バルセロナ、ビジャレアル、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、セビージャといった1部の上位クラブのみならず、どのクラブにも育成に力を入れるマインドと条件が備わってきています。その上で、どのチームもボールを大切にしたサッカーを実践しようとしている。トレーニングメソッドもグローバルな内容やメニューが一般化してきています。これによって、練習と試合の環境や状況が同レベルになりつつあり、判断の良い選手が育つようになっています。

――近年、ビジャレアルの育成力が上がってきている秘訣は何だと思いますか?

ペイナード 2点あると思います。まずは選手のスカウティングです。ビジャレアルのスカウト組織というのはかなり整備されていて、単に良い選手ではなく、将来性を持った良い選手を連れてくることができています。サッカーにおいてはプレーするのも、試合に勝つのも選手で、高い能力を持つ選手がそろっている方が良いチーム、強いチームを作る可能性が高まります。
 我われ現場の指導者は、ポテンシャル、将来性ある選手を揃えてもらっていますから、彼らの能力を最大限引き出せるようプレーモデルの共有や効果的なトレーニングの作成にエネルギーを注ぐことができています。それが結果的には次のカテゴリーにつながる良い選手の育成という好循環にリンクしています。

 続いての要因は、プレーモデルとトレーニングメソッドの統一です。これは10年ほど前から統一され、毎年質を高めています。プレーモデルについては、トップチームのサッカーを見てもらえれば説明不要でしょう。ボールを大切にしながら各選手がボールホルダーに適切なサポートと距離を取り、人数をかけて攻撃的に展開するサッカー。選手育成というのは1年や2年で成果が出るものではありませんし、同じプレーモデル、コンセプトの下で何年もプレーしてこそ実現、成熟します。

 世界一の育成監督が、1年だけあるチームの面倒を見たとしてもその選手たちが3年後、5年後にトップレベルの選手になるとは限りません。むしろ、その可能性は低いでしょう。よほどのタレントなら別ですが、良い選手を継続的に育てていくためには一貫性のある明確なサッカーを5年、10年とやり続ける必要があります。

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「町クラブだからこそ」西岡賢一(京都J-マルカFC ジュニアユース監督)インタビュー(下) 

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「宇都宮徹壱さん、メルマガってぶっちゃけどうなんですか?」(下)  

2011年05月04日配信のメルマガより抜粋



(C) tete Utsunomiya



小澤一郎(以下、小澤) 書き手はこれから、ソーシャルメディアをある程度戦略として取り込む姿勢が必要だなと思います。別に自分をよく見せるとかではなく。というより正直この時代、自分を取り繕うことはできなくなっていると思うので。素の出し方のバランスですかね。本音を暴露しすぎずに、うまく自分の考えや主張を見せていくのが重要かなと思います。

宇都宮徹壱(以下、宇都宮) この間篠原美也子さんと話していて思ったのですけど、ツイッターでごく普通の大学生が発した言葉が世界中に知れ渡る。ある意味ですごく怖い世の中になっているわけですよね。
 そういえば、ある選手がある女性タレントとホテルで密会した現場を、従業員がツイッターで暴露した事件もありましたよね。

小澤 ホテルのレストランでどうこう、という。

宇都宮 暴露されたのは経験のある選手だったけど、もっと若い選手だったらどうなったか。また暴露した側の子も、相当なダメージを受けていました。それぐらいの年齢の子って最初から携帯電話があってmixiがあって、ちょっと思ったことをポンと書いてしまうんですよね。

――この間オーストラリア代表U-18をアテンドするためにあるサッカー強豪校の学生寮に泊まったんですが、学校の掲示板に「インターネットで叩かれたら」という張り紙がありました。

宇都宮 おお、そういう教育をもうやっているんですね? 高校サッカーの現場では。それってとても重要なことだと思います。

――「まずは無視する」。次に「それでも止まなかったら、周囲の大人に相談する」でした。カッとなって書き込まないことが大事という主旨でした。

小澤 そういうプライバシーが漏れるというのはデメリットなんですが、では規制していくかというと難しい。メディアリテラシーとして認識を共有しながら、どううまく使うかですね。携帯を禁止しよう、中国のようにソーシャルメディアを禁止しようではなくて。

 あと、若いうちはとんでもないミスじゃない限り、失敗させて良いと思うんですよ。その時にその高校みたいに教育の中に入れるとか、サッカー部として「ウチは強豪なのでいろいろ言われるかもしれないが、その時どうするか」という指導をしていくとか。そういう使い方ができればいいなと。

――なるほど。

小澤 残念なことに、模範となるべき大人が使いこなせていない事例が多いですね。特にサッカーでも、そういうケースが多い。育成現場を見ても、ツイッターを全くわからない人は多い。そういう乖離がありますから、僕の大前提に戻って、サッカーばかりしていないでそういうことができるような教育をしていきましょうと。

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育成年代でのプレーインテンシティを再考する 

2011年05月04日配信のメルマガより抜粋

 4月21日から25日まで行なわれた、第49回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会。日本高校サッカー選抜を中心に取材活動をする中で、取材側から見ても様々な課題や収穫があった、非常に良い大会だったと思う。まだ総括的なコラムを仕上げる段階までディテール分析できていないので、ここでは1テーマに絞って論じたい。そのテーマとは、今大会最も顕著に現れていた日本の課題である「プレーインテンシティ」(プレー強度)だ。

 大会最終日、5位決定戦にまわり地元のフォルトゥナ・デュッセルドルフに1-1からPK戦で勝利をおさめた日本高校サッカー選抜。試合後、会場で複数の選手に総括コメントをとる中で、キャプテンとしてチームをまとめた増田繁人(流経大柏高→新潟)とこんなやりとりをした。




――大会の総括をお願いできる?

増田繁人(以下、増田) 終わり方がよかったとは思いますけど、昨日(大会4日目、レバークーゼン戦、0-1で敗戦)勝ちきれなかったのはすごく悔いが残っています。昨日勝っていればもう1つ上のレベルでやれたというのはありますし、ベスト4になるとさらに1つ上のレベルになるので。そういうところでやりたかった気持ちはあります。

――欧州でのプレーは初めてということだけど、こうしたハイレベルな大会に出場して得られたものは大きかったんじゃない?

増田 かなり大きかったと思います。この感覚で日本に戻ってプレーすると質の違ったプレーができると思うので、日本に戻ることが楽しみです。

――やはり、プレーやプレッシャーの強度は日本よりもあった?

増田 プレッシャーにおいてはこっちの方がガツガツ来るイメージがあります。当然、25分ハーフの大会なので前から行かないといけないという面はあります。ただ、こっちはボールの執着心がすごく強い気がします。「何が何でもマイボールにしてやろう」という感じで。

――えっ、そうした面が「日本一」と評価されている流経柏の選手でもそう感じるの?(笑)

増田 ハハハ……、感じます(笑)。今プロでやってそう感じるので、白崎(凌平/山梨学院大附属高3年)なんて戻ったら物足りなくて仕方ないと思いますよ。自分はプロである程度のレベルでやれるのでいいですけど。とにかく、執着心というか貪欲さがすごく違うなという気がしました。



 「ハイプレス、ハイライン」という冠が付くほど圧倒的なフィジカル、プレッシングサッカーを展開する流経大柏の象徴的選手がこうした発言をするのだから、改めて「日本におけるハイプレスとは何なのか?」と考えさせられた。大会終盤は当たり慣れしてきたこともあり、日本の選手から強さや耐久性が見えることもあったのだが、取材を始めた当初は試合を見て「緩い」という印象しか持てなかったのが本音だ。

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