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「バレンシアがマタの移籍を先延ばしにした理由」 アルベルト・イランソ(『AS』カメラマン)インタビュー  

2011年08月24日配信のメルマガより抜粋。メルマガでは写真付きで掲載しています

当メルマガの読者、日本のバレンシアニスタにすっかりお馴染みの『AS』カメラマン、アルベルト・イランソ。2010年10月20日 通巻第12号にも登場し、昨季のバレンシアやリーガ・エスパニョーラの展望について語ってくれたが、先週バレンシアに入り一緒に仕事をしたタイミングで再びインタビューさせてもらった。

 バレンシアに偏ったテーマではあるが、今夏もプレシーズンキャンプからチームに帯同し、日常的にバレンシアを追ってきたカメラマンの目線から今季のチームや新加入選手たちがどう映っているのかを語ってもらった。イスコやマタの移籍では舞台裏もよく知っており、バレンシアファンでなくとも興味深い話になっている。



――まずはイスコのマラガ移籍の経緯について教えて下さい。

アルベルト・イランソ(以下アルベルト) オーケー。おそらく、日本のバレンシアファンにとってもショッキングな出来事だったと思う。僕が日本に行った時にでさえ、イスコの話が出てきたくらいだからね。残念ではあるけれど、イスコの移籍はシンプルにお金の問題だった、ということは理解すべきだと思う。

 状況的には、ウナイ・エメリ監督やクラブが「イスコを大事に使っていこう」としていたのに対して、イスコ本人は「もっと出場時間がほしい」と考えていた。正確に言うなら、代理人を含めたイスコの周囲が、トップチームで出場するようクラブ側にプレッシャーをかけていた。

 昨季のコパ・デルレイのログロニェス戦での活躍で、イスコ起用についての声が高まったのを覚えている? あの時はチョリ・ドミンゲスの素行の悪さが問題になっていたから、イスコの言動と比較してファンからも「イスコをもっと使え」という声がエメリに向けて出ていた。だけど監督は、世論に押されて使うようなことはしなかった。

 ただ、理解すべきなのは昨季のバレンシア・メスタージャ(Bチーム)は3部(スペイン4部)にいたということ。イスコほどの選手であっても、3部でのプレーに慣れてしまえば、いきなり1部で良いプレーをすることは難しい。監督として、イスコのような若い選手がトップで定着するためには時間が必要という考え方を持つのは当然のこと。

 例えば、Bチームが2部にいるビジャレアルのようなチームであれば、シーズン中に下から選手を引き上げることはそう問題にはならないのだろうけれど、さすがに3部と1部ではレベルの差がありすぎる。

――マラガへの移籍が決まる前、バレンシアはイスコをレンタルで出すことを考えたのですか?

アルベルト もちろん、考えていた。例えば、ブラウリオ・バスケスSDはレバンテにレンタルで出すことを真剣に検討していた。レバンテは1部のクラブで、選手層からみてもイスコが出場できる可能性はバレンシアよりもある。それに同じバレンシア市内にあるクラブで、生活面で大きな変化を強いられないし、クラブとしてピッチ内外でコントロールしやすい。

 でも、選手側がそれを拒否した。イスコはバレンシアのトップチーム登録選手になるか、そうでなければ完全移籍を希望していて、そういうタイミングでマラガがやってきた。ちょうどマラガは中東(カタール)の王族がクラブを買収して資金的余裕があったから、違約金を支払うことをイスコ側に約束した。

 イスコがマラガ出身の選手という部分については、実際のところほとんど関係がない。依然として財政難の続くバレンシア側から見ても、マラガが提示してきた違約金を拒否するわけにはいかず、最終的には違約金をもらうことで移籍が決まった。

――バレンシアはイスコの代理人であるIMG社をどう見ていたのですか?

アルベルト 当然ながら良くは思っていない。これまでパブロ・エルナンデスやダビド・シルバ、ラウール・アルビオル、ハイメ・ガビランといった選手たちはみなレンタル移籍をして、経験を積んでからバレンシアの主力選手になっており、数多くの成功例があった。エメリ監督もこれまでインタビューなどでイスコにはレンタル移籍がいいとコメントしてきた。

 でも、イスコのケースではIMGが「今トップで使うのか、それとも移籍させるのか」という二者択一を迫ってきた。イスコの才能を疑うつもりはないけど、今このタイミングでIMGがそういうことを言うのは早急だったのかな、という気はしている。

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開幕戦延期のリーガから見える欧州サッカー界の地殻変動  

2011年08月24日配信のメルマガより抜粋

先週末に予定されていた2011-12シーズンの開幕戦が選手会のストライキにより延期となったリーガ・エスパニョーラ。23日に行なわれた会合でもスペインサッカー選手協会(AFE)とスペインプロリーグ機構(LFP)の間でストライキ回避に向けた合意には達しておらず、今週末の第2節開催も危ぶまれている。

 簡潔に説明するならば、今回のストライキの発端は財政難にあえぐスペインの各クラブが契約書に明記した給料を選手に支払っていないことにある。AFE側の発表では、昨季まで総額5500万ユーロが未払い分として残っており、昨シーズン100%の給料を受け取れなかった選手は約200人いる。

 当然、給料未払いの状態が続くクラブは経営破綻したとして破産法の適用申請を出すのだが、「コンクルサル法」と呼ばれるスペインの破産法がサッカー界ではクラブにとっての隠れ蓑になっている。LFPの規約ではシーズン終了時点で選手への給料未払いが残るクラブは、2カテゴリー下のリーグへの自動降格となる。例えば、1部所属のクラブであれば2部B(スペイン3部)への降格である。

 しかし、国の法律であるコンクルサル法の適用を受ければ自動降格を免れることができる。要するに、国の法律はサッカー界の規約よりも重んじられるということ。コンクルサル法によってクラブは管財人の管理下で財政再建策に取り組むことになるが、予算組みの中で仕方なく給料の遅配が認められ、遅配があるにも関わらず新戦力の補強資金が通ることもある。

 現在、サッカー界でのコンクルサル法の適用について懐疑的な意見が大半を締めており、AFE側はスポーツ省を通じてこの法律の改正を求めているが、現時点で1部、2部合わせて7クラブ(サラゴサ、ベティス、ラシン、ラージョ・バジェカーノ、エルクレス、コルドバ、レクレアティーボ)がコンクルサル法の適用下にある。

 AFEとLFPの交渉における最大のポイントは現在選手給料の保障基金の額となっているが、コンクルサル法の問題が解決しない限りそれ以外の解決策はいずれも目先、小手先のものである。

 ただ、今回の事態で改めて浮き彫りとなった問題もあって、それが契約における選手側の権利オプションの少なさだ。

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「中東は日本人をほしがっている」森本高史(フットボールジャーナリスト/FCデレン墨田会長)インタビュー  

2011年08月24日配信のメルマガより抜粋

――中東リーグの外国人枠は?


森本高史(以下、森本) 「3+1」だったと思います。結果の出ないFWは3~4試合で切られたりします。売り込みもたくさんありますから。移籍金ビジネスの闇になるかもしれないのですが、代理人にとっては新しい選手が来た方が儲かるわけです。だから、何か理由をつけて追い出してしまう。また、高い確率で強化部長が賄賂を要求してくる。強化部長もグルになっているわけです。切って、新しい選手を連れてくると儲かるわけですから。


 ウクライナの記者から聞いた話で、今もそうかはわからないですけど、ウクライナリーグでは4~5年前まで外国人が7、8人プレーできていました。「何で?」と質問したら、「強化部長やGMがお金をほしいから、その数にしている」ということでした。


――強化部長やGMが代理人とグルになってキックバックをもらっている、というのは欧州でもよく聞く話です。


森本 売り込みのDVDが何百本も来るわけで、極端な話ビッグネームだったら誰でも一緒なんです。「シャビがいいか、イニエスタがいいか」なんてそんな変わらないわけです。時々変な移籍がある理由はそこなんですよ。賄賂で動いちゃっている移籍。日本もあるし、そういう話を聞く。決して中東だけの話ではないですよ。


――日本が中東のクラブとパイプを作るためには?


森本 名前は出せないですけど、すでに日本には中東とのパイプを持つAという人物がいます。そのAと組んでいる会社や代理人がいます。そうすることでのマイナス点としては儲けが減ることです。パイプを持っているAにもコミッションを払うわけですから。中東移籍に関しては、Jクラブでも食い物になっているクラブがありますよね。これも名前は出さないけど。


――Aという人物が、中東にパイプを作れた理由は?


森本 彼は元々、日本の女性のヒモとして日本に来たモロッコ人です(笑)。日本語は全然ダメで、「こんにちは」とか挨拶くらいしかできない。でも中東にパートナーがいて、中東クラブの代理人としてパートナーと組んで移籍を仕掛けていた。日本での窓口がAだったわけです。でも、ある時彼も気づいたわけです、「コミッションが高い」と。


 そこからAが常に考えていたのは、中東クラブとダイレクトにコンタクトを作ることです。僕もよく聞かれましたよ、「アル・サッドの強化部長の電話番号を教えてくれ」とか。Aはアラビア語が喋れるから、電話番号さえわかれば強化部長と直接話せる。今は自分で直にやれるようになっていて、日本側でのピックアップはAとその会社がほとんどです。


――各代理人は、中東のクラブの強化部長といかに仲良くなるか必死なわけですね?


森本 必死ですよ。いい選手を連れてこなくちゃいけないし、売り込みの質は高い。「ブンデスでやっていた、フランスでやっていた」という選手がゴロゴロ売り込みに来る。あまり実績のない日本の選手からも「中東に行きたい」という話はあるけど、そんな外国人選手のレベルが高いところにネームバリューなしに行けるわけがない。遠藤(保仁)、中村俊輔、闘莉王みたいなネームバリューのある選手じゃないと。国際的に名前のない選手は可能性がゼロに近い。


――報道で「中東のクラブから遠藤にオファー」などという記事を目にしたことがありますが、実際にオファーがあるということですか?


森本 ありますよ、バンバン。この4、5年はずっとあると思いますよ。向こうからすると「何で来ないんだ?」という感じ。遠藤もそうだし、ちょっと前の玉田(圭司)もしかり。まだ日本人は誰も来ていないわけだから、向こうからすれば獲りたいと思っているはずです。韓国人はイ・ヨンピョ(アル・ヒラル)とかイ・チョンス(アル・ナスル)とか。



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「本当の“マイチーム”を持ちたかった」森本高史(フットボールジャーナリスト/FCデレン墨田会長)インタビュー  

2011年08月17日配信のメルマガより抜粋

――資金集め、スポンサー集めはどうされているのですか?

森本 常にギリギリのところです。日本ではよく「身の丈経営」と言いますけど、そうなると身の丈のものしかなくなる。だから先行投資をします。経営者の本、ソフトバンクの孫さんの本などよく読みますし、何か大きなことをやらないと(人は)付いてきません。

――スウェーデン遠征は、クラブが遠征費を負担して選手を連れていくのですか?

森本 そうです。大会本部と交渉して「ここの部分の経費は持ってくれ」とか。電車で移動する時はホテルの食堂の人と話をして、「パンをくれ、ハムをくれ」とやります。よく考えたら、こんなことをやるのは僕らだけです(笑)。他のクラブはやらないですから。その代わり僕らは必ず大会の開会式、オープニングセレモニーでモンゴルの民族衣装を着て行って、観客の注目を浴びるようにしています。そういう恩返しもします。僕の仕事はそういうところなので。

 子供たちも気づいているから、パンを配っても「少ない」といった文句は出てこない。大会中のホテルはビュッフェでおかわり自由なのに、移動の時になると急にサンドイッチになってしまう(笑)。お腹が空いているはずなんだけれど、「もっとくれ」と言わないのは、「自分で払ったら幾らになるか」という事情に気づいているから。

――デレン墨田の選手には、そういうハングリー精神、メンタリティがあるのですね?

森本 そうですね。あと肝心なことは、サッカーの技量を伸ばしていかないといけません。去年スウェーデン遠征に行った時は7人制だったんですけど、今年は11人制での大会でした。モンゴルは10月から翌3月まで冬で、その間は体育館でフットサルしかできません。

 フットサルも技術を伸ばす意味ではいいかもしれませんが、接触プレーがないし、多感な時期でいろいろなことを学ばなきゃいけない時期に制限が出る。実際、スウェーデン遠征では近くの選手にパスを出すことしかできませんでした。アルゼンチンのチームなどを見ると、視野が広くてサイドチェンジもやっていますから。

――練習環境は?

森本 自前のグラウンドはなく、体育館を借りています。それも高くて、1時間2000円くらいする。モンゴルは1.5リットルのペットボトルが10円くらいで買えるし、タクシーだって1キロ10円~20円程度。平均月収が2~3万円です。でも、サッカー場だけ1時間2000円。なぜかというと、グラウンドがそもそも少ないからです。

 一番やっかいなのが、日本や韓国の駐在員ですね。金を持っている在ウランバートルの企業のチームが施設を使うんです。そうなると、少年たちができなくなる。サッカー場だけワールドクラスの値段なんですよ。だから今考えているのは、才能ある2、3人の選手を欧州クラブに移籍させること。これは真剣に考えています。ただ、受け入れ先は何とかなりますけど、ビザと費用の問題があります。

 このままモンゴルにいても全然伸びないんです。スウェーデン遠征では180センチくらいの選手が後ろについて、一生懸命やらないと抜けなかった。だけど、モンゴル国内だとスコンスコン抜いてシュートも決められる。まだまだモンゴル人の指導力は高くないし、自分のイメージもない。だから、まだ欧州の力を借りなくちゃいけない。12、13歳の段階で欧州に行かないと。

――選手のレベルはどうですか?

森本 2~3人は、欧州に行って経験を積めばプロになれる確信があります。だから、今のうちに送ってしまおうと。日本では幼稚園くらいからやってきて蓄積があるけれど、デレン墨田の選手は下手をすると1年~数カ月前にサッカーを始めたばかり。ただ、経験は不足しているんだけれど、教えていけばもっともっと伸びます。

 今年も、スウェーデンのゴティアカップというイエテボリでやっている大きなユース大会に出場しました。かつてはシャビも出たし、ピルロ、アデバヨール、シアラーも出た有名な大会です。73カ国1570チームが参加しています。

 決勝でアルゼンチンを破ったのは、レユニオン島(編集部注:フランスの海外県ならびに海外地域圏)のチームです。マダガスカルとかアフリカ系の選手がいて、国としては無名なんだけれど、12~13歳あたりだと才能だけでやっていける。レバノンやヨルダンのチームもいいチームだったし、テクニックがありました。

 ナショナルチームの結果というのは、選手の質のみならず協会のマネージメントやオーガナイズが関係してきます。アフリカが典型で、カメルーンはエトーがいるのに全然勝てないくらいですから。12~13歳だったら、可能性は無限大にある。フィンランドのチームは、アストン・ビラで4週間キャンプをしていたそうです。才能ある選手は、12歳くらいでアヤックスに移籍するんですよ。レバノンのチームも大会後、ストーク・シティに5人テストに行かせました。サッカー弱小国、途上国はそういうことをやっています。

 モンゴルもそれをやらないといけない。2~3人の選手は才能があって、欧州でも通用する。だからエリート教育を充実させたいですね。みんな平等では何も進まないし、もったいない。偏差値が70の人と30の人を一緒にしても、仕方がないのだから。

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全少決勝での柏のゴールキックに見えた育成の勝利  

2011年08月10日配信のメルマガより抜粋

(C)Ichiro Ozawa



 8月2日から静岡県内で開催されていた第35回全日本少年サッカー大会は、柏レイソルU-12の優勝で幕を閉じた。6日に行なわれた決勝のカードは、柏対名古屋。試合は柏が先制するも後半に名古屋が逆転、終盤に柏が追いついて2-2のまま延長戦に突入。延長では柏のパスワークとFW中村駿太の決定力が名古屋を圧倒し、5分ハーフの延長前後半に3点を叩きこんで5-2でタイムアップ。


 8人制移行の初年度ということで静岡県沼津市まで決勝の取材に行ってきたが、やはり小学生の試合はまだ“取材”、“テレビ中継”といったものと切り離して考えるべきだと改めて思った。確かに選手の基礎技術、戦術理解度の高さには驚かされたが、立派なスタジアムでテレビ中継されるほどのものではない。よって、ここで試合の内容についての詳細なレポートや戦術的考察をするつもりはないし、23得点で大会得点王となった柏の中村駿太のような選手個人の論評を行なうつもりもない。


 しかしながら、この決勝では素晴らしいプレーに遭遇した。そのプレーとは、延長前半5分の柏のゴールキックだ。柏は1-2-4-1のシステムを用いて、ゴールキック時にはセンターバック(以下、CB)2枚が大きく開き、GKから大きく蹴ることをせずに彼らに確実につなぐコンセプトを貫いていた。


 柏が延長前半3分に勝ち越し点を奪い3-2とリードしたことで、負けている名古屋が前がかりとなり、ゴールキックがCBに入るところを狙うようなポジションを前線の選手がとっていた。スタンドから見ていても「蹴るだろうな」というほど名古屋が前がかりで、センターバックへのマークもそれなりに厳しかった。しかし、柏のGKは躊躇することなく開いたCBの間に下りてきたボランチにパスを出した。


 その光景を見た瞬間、柏の育成の勝利を悟った。例え、そこから逆転され準優勝に終わっていたとしても、あの場面であのゴールキックができるというだけで育成としての勝利だ。優勝したことはもちろん素晴らしいこと。だが、“レイソルらしさ”を出し、コンセプトを貫いて一番プレッシャーのかかる場面で普段通りのつなぐゴールキックを出せたことは、もしかすると優勝と同じくらいの価値があるのではないか。



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ajikuta×小澤対談(抜粋)「一番偉いのはライターだ!」 

2011年08月10日配信のメルマガより抜粋

■スポーツ紙は「(笑)」になる?


小澤 サッカーメディアに限らずメディアは厳しくなってきていますけど、ajikutaさんはどういう認識ですか?


ajikuta どこも厳しいとは思うんですが、無くなりはしないと思うんです。残るメディアはあるし、インフラとしても機能していく。けど、適当なことを言っているメディアやスポーツ新聞って、「馬鹿にされるコンテンツ」として楽しまれていくと思います。いわゆる、今までのメディアでは無くなっていく。笑いをみんなで共有するような形で。「(笑)」で語られちゃう。


 そうなった時に「メディアとして」仕事をやっていけるんですかと? 例えば、朝日新聞や読売新聞は馬鹿にする人もいますけど相当しっかりやっています。「マスメディアとして生きていくんだ」というスタンスが見えますし、記事の質も全然違う。比べると、産経新聞はブレていたり、スポーツ新聞だとネタに走っていたり、そういう所は淘汰されていっちゃうだろうなぁと。


小澤 媒体によって傾向がハッキリしていますか?


ajikuta ハッキリ分かれていますね。サンケイスポーツは、とにかく早いけど間違いまくってるとか。


小澤 スポーツ新聞で生き残れそうな所はありますか?


ajikuta 日刊スポーツくらいじゃないですか。スポニチもかなぁ。質だけで考えるとですよ。経営母体とかは別にして。日刊スポーツは割と一番まとも。すごいレベルの低い戦いですけど(笑)。


小澤 「まとも」といってもいろいろありますけど、どういう所が?


ajikuta 取り組み方っていうんですかね。寝っ転がり記事、「テレビでこう言ってました、こう報道されました」という取材も分析もない記事ばっかり垂れ流している所は個人に代替されるだろうし。「長靴を履いた栗鼠」みたいな、イタリアの記事翻訳しちゃうようなブログのほうがよっぽど面白い。


小澤 いちサッカーファンとして、あてになるようなスポーツ新聞ってあります?


ajikuta 順位付けは難しいんですけど、全体的な傾向で僕がなんとなくリスペクトしている順は日刊スポーツ、報知、スポニチ、デイリー、産経、って感じですね。


小澤 スポーツ新聞によって、例えばトーチュウはFC東京がメインですけど、日刊にそういう色って出ているんですかね?


ajikuta いやー日刊は出てないんじゃないですかねぇ。


小澤 あの辺はあまり出さないと。


ajikuta 出さない気がしますね。デイリーが阪神寄り、みたいな匂いはないですね。トーチュウはグランパスのコーナーがあったりしますけど。



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見え出したトレーニングコンペンセーション制度の歪(ひずみ)  

2011年08月03日配信のメルマガより抜粋

 7月31日に行なわれたチャリティーセミナーで、「日本サッカーをいかに育むべきか」とういテーマで元FC東京、元∪-17日本代表監督の城福浩氏と対談させていただいた。

■参考記事:城福氏が日本は「クラブユースが改善されなければ、中国に抜かれる」と分析(サッカーキング)

 城福氏からは興味深い話を多く聞け、私からも日頃メルマガを中心に訴えている育成環境の改革や整備について提言を発信してきた。セミナー参加者からの質問でジュニアユースの育成環境について聞かれた際、トレーニングコンペンセーション(育成補償金、以下TC)についての問題を話したのだが、今回は改めてTCについて考えてみたい。

 FIFAで定める「Regulations on the Status and Transfer of Players(選手の地位ならびに移籍に関する規則。通称RSTP)」では、34ページからトレーニングコンペンセーション(TC)の目的や支払い、義務などについての説明がある。TC自体初耳の読者もいるかもしれないが、FIFAでは23歳以下の選手が移籍する際、その選手が12歳から21歳までプレーしたクラブ、すなわち育成してもらったクラブに対して、移籍先クラブが育成補償金たるTCを支払うことを義務付けている。

 当然ながら日本の移籍においてもTCは発生するが、移籍金制度が2009年シーズンからFIFAルールに移行したのに対して、TC制度は選手会の反対を押し切って日本サッカー協会(以下、JFA)とJリーグが日本独自、Jクラブを過剰に守るようなローカルルールを作っている。

 日本のTCルールで最も特徴的なのが、「トレーニング費用」と「トレーニングコンペンセーション」という2つの育成補償金制度がある点。トレーニング費用とはアマ選手がプロ選手として移籍する場合の育成費であり、トレーニングコンペンセーションはプロ選手がプロ選手として移籍する場合の育成費。FIFAルールにおいてはTCとして一つにまとめられている項目ながら、日本のTCはJクラブにとって有利となるようなダブルスタンダードの制度となっている。

 簡潔に説明するなら、「トレーニング費用」とはある選手がJリーガーとなった時、選手を育てた高校、大学に支払われる育成補償金のことである。晴れてJリーガーとなった選手が15歳から22歳までの間プレーしたチームに支払われるトレーニング費用の金額については、プロ入り直前の在籍団体には上限30万円×在籍年数(※ただし5年目以降は年15万円)、2つ前以前の在籍団体には上限15万円×在籍年数という計算式で算出される。

 例えば、来季の目玉選手であるU-22日本代表の山村和也(国見高→流通経済大4年)がJクラブに加入する場合、直前の在籍団体である流通経済大には30万円×4年の120万円が上限として、2つ前の在籍団体である国見高には15万円×3年の45万円が上限として支払われる。とはいえ、「上限」と明記しているようにここでもJクラブ庇護のためか、下限でも一律でもなくあくまで上限であり、Jクラブによっては財政難を理由に満額どころか一切支払わないクラブもあるのだという。

 ちなみに、これだけ大卒Jリーガーが増加しているにもかかわらず、トレーニング費用が大学に支払われているケースは全体のうちわずか3分の1。よって、満額の120万円を支払っているケースは数えるほどではないかという推測が立つ。

 プロ野球のように契約金なしで選手を獲得できるJリーグが、プロ選手1人を獲得するために大学に120万円、高校に45万円を捻出できない現状。しかもそのお金は選手個人でも、育てた指導者でもなく選手を輩出したチームに入るもので、トレーニング費用を受け取ったチームは、その資金を活かして新たにいい選手を育てようとする。

 FIFAルールをしっかり読めば誰でもその意図を理解できるのだが、TCとは「選手を育てた謝礼」なのではなく、「いい選手を育てる育成機関に好循環を作ってもらうための投資資金」の意味合いが強い。しかしながら、現在これだけ選手を輩出する大学に全体の3分の1しかトレーニング費用を支払うことができない事実は、単に「Jクラブの経営が厳しい」と言うだけで済む問題なのだろうか?

 話がそれてしまった。続いて、「トレーニングコンペンセーション」について。こちらは、プロ選手がプロ選手として移籍した場合に発生する育成補償金。この金額は、トレーニング費用とかなりの差があり驚かされる。

 プロA契約の選手がJ1のクラブに移籍する場合、1年あたり一律800万円。J2のクラブ移籍で400万円、JFLで100万円だ。例えば、高卒Jリーガーが3年間プレーして22歳でJ1の別クラブに移籍するとなると、移籍先クラブは移籍補償金(違約金=移籍金)とは別に800万円×3年の2400万円を移籍元クラブにTCとして支払うことになる。

 しかも、J下部で育った生え抜き選手に関しては、ジュニアユースの在籍期間が年100万円、ユースの在籍機関がJ1なら年800万円(J2なら年400万円)で算出されるため、もしジュニアユース、ユースを経て、トップで3年在籍して他のJ1クラブに移籍したとすると、ジュニアユース時代は100万円×3年の300万円、ユースから上は800万円×6年の4800万円となるので、合計5100万円がTCとして請求できることになる。

 ここで日本のTC制度がダブルスタンダードになっている理由を気づかれた方は非常に鋭い。前述の通りFIFAではTCが発生する年齢を12歳から21歳までと定めており、これが国際基準の「育成期間」であることがわかる。

 日本のルールにおいても、プロからプロのTC制度ではFIFAルールと同じく第3種のジュニアユース年代が育成期間として認められている。しかし、アマチュアクラブに対するトレーニング費用の制度ではこのジュニアユース年代の3年間が育成期間として認められておらず、町クラブ出身のJリーガーが生まれたとしても町クラブには育成補償金が一銭たりとも入ってこない。

 確かに町クラブの中には、組織として曖昧な体制をとっているクラブもある。日本でトレーニング費用の請求権を持つチームは「営利法人、財団法人、社団法人、NPO法人または学校教育法第1条に定める学校」と定められており、組織としての体をなしていない町クラブに育成補償金が入ることを懸念して、トレーニング費用発生の期間からジュニアユース年代を排除したのかもしれない。

 ただし、そうはいっても国際的統一基準であるFIFAルールとは明らかに異なる点は気になる。手弁当で厳しい運営を行なう町クラブのような組織にこそ、本来は選手育成の補償金がしっかりと支払われるべきではないだろうか。そして、彼らに今まで以上にいい選手を育ててもらうべきではないだろうか。

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