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ネイマールの移籍報道に見るサッカー選手への投資ビジネス  

2011年09月29日配信のメルマガより抜粋

 ブラジルをはじめとする南米の多くの国では依然として選手に「保有権(パス)」なるものが存在し、サッカー選手はビジネス的な視点から投資対象となっている。選手の保有権をエージェント会社やエージェントが買い取る保有権の制度は特にブラジル、南アフリカといった国で昔から存在し、世界最高のサッカー大国かつ選手輸出大国であるブラジルには世界中のビジネスマンを惹きつけるだけの成功例が転がっている。

 例えば今回のネイマールの移籍で巨額の利益を得たディス・ソンダ社は、オーナーであるデルシル・ソンダが経営危機に陥っていたインテルナシオナルに資金提供したことからサッカービジネスに入り込むようになった。

 2008年に40万ドルで現在放火の容疑でお騒がせとなっているブレーノの保有権を買い取ると、1カ月後にサントスはバイエルンに1000万ユーロでブレーノを売却。ディス・ソンダ社は少なくとも5億円以上の利益をあげている。現在、ディス・ソンダ社はネイマールと並び近い将来高値で欧州移籍をすると見られるブラジル代表MFのガンソの45パーセントの保有権も持っている。

 また、ブラジルにおいて選手の保有権ビジネスの先駆者として有名なトラフィック社の成功例も見ておこう。同社は2007年の年末にエンリケ・アドリアーノの80パーセントの保有権を買い取る。2008年の1月にエンリケはコリチーバからパルメイラスに移籍し、2008年夏の移籍ウィンドウでバルセロナが1000万ユーロの移籍金でエンリケを獲得することになる。

 トラフィック社はエンリケを欧州ビッグクラブのスカウトの目に留まりやすいよう、会社主導でエンリケをパルメイラスに移籍させ、実際半年後にはバルセロナへの売却を成功させている。もちろん、この移籍事例のおけるパルメイラスはトラフィック社に力を貸すパートナーで、パーセンテージは不明ながらバルセロナからの移籍金のうち少なくないパーセンテージを成功報酬として得ている。

 とはいえ、ディス・ソンダ社やトラフィック社のような会社が簡単に大金を手にしているわけではない。

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私がイベント出演やメディア露出を増やす2つの理由  

2011年09月21日 通巻第60号より抜粋



写真提供:(有)エムワイプラン



 19日に福岡デザインコミュニケーション専門学校(FCA)のオープンキャンパスにお邪魔して、「文章を書く仕事について」という特別講義を行なってきた。実は大卒後の2年間は社会体育系の専門学校で教員(専門職ではなく事務員)として働いていたため、教室内で“先生っぽく”話すことには慣れている。

 ただ、今回の受講生の大半がFCAの雑誌編集・ライター専攻とライトノベル・小説家専攻の学生さんということで、あまりサッカーに偏らない内容を作るため苦労した。その中で強調したのは、「セルフブランディング力」。まだまだ私もその能力を磨くべく悪戦苦闘している日々だが、昨年帰国してからイベントやラジオなど呼ばれるところには積極的に出ていく姿勢の裏にはその狙いもある。

 単刀直入に言うと、今の時代「いいものを書いている、いい取材をしているからといってその記事が高く売れるわけではない」。講義でも話をしたが、パッケージ化された雑誌の衰退はプロダクトとしての質の低下というよりは、個人の趣味嗜好の細分化とそれにリーチできるだけのメディアの技術革新、価値観や時間軸の変化といった外的要因の方が大きい気がしている。

 その中でセルフブランディングに力を入れる理由は、「小澤一郎というサッカージャーナリストを知ってもらい、興味をもらってもらうこと。それによってプロダクトである記事を買ってもらうこと」にある。私は芸能人ではないので「目立ちたいから露出を増やしている」わけではない。

 本当にいいプロダクト、売れる記事を書けるだけの能力があれば、もしかすると敏腕編集者やマネージャーがついて彼らが勝手に売ってくれるのかもしれない。だが日本に本帰国して1年半、サッカージャーナリストとして5年ほどの経験と経歴しかない私のような人間にとってはそういう手間暇も自分でかけていく必要があると認識している。


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バルセロナを語る前に必要なこと 

2011年09月14日配信のメルマガより抜粋

 クラブワールドカップで12月に来日するということもあって、メディアの間でバルセロナ特集やバルセロナ本が目立つようになってきた。そういう私もある雑誌のバルサ特集のために先週までスペイン取材に行っていたのだが、来日する頃にはコアなサッカーファンは食傷気味になっているのではないかと予想する。

 どうしても多いのが「バルサのスタイルを目指すべきか?」という問いで、「日本人は身体能力で他国と比べて劣るので、目指すべきである」という回答がこれまた多くなっている。だが、どうもピッチで表面上見えるポゼッション、システム、戦術といった上辺だけのテクニカルな部分の議論で終わっている気がする。

 今のバルセロナのサッカーは誰もが目指すところであり、このサッカーを「アンチフットボールだ」「嫌いだ」という人はまずいないだろう。トレーニングからボールを主役とするメニュー構成で、徹底的にポゼッション力、パスワークを磨き、ボール保持を通じて試合の主導権を握りながらロジカルかつシステマティックに攻撃していく。

 すでに語りつくされた攻守の一体化、切り替えの早さも圧倒的なボール支配率を誇るからこそ、ボールロスのタイミングで圧倒的な人数、集中力、プレスをかけて高い位置でボールを奪い返すことができる。例えば今のバルサのボールポゼッションや攻撃の概念としては「いいボールの失い方をする」ニュアンスに近く、日本でポゼッション型サッカーを志向するチームはあっても、いいボールの失い方にはなっていないことが多い。

 とはいえ、各媒体で掲載されるバルセロナについての記事や本を読んでいくと、「日本ほどバルセロナについて深く考察している国はないのではないか?」という思いを抱く。こちらのリンクで工業デザイナーの奥山清行氏が「ものの本質というのは、実はその中にいる人間っていうのは意外と分かってない」と語る通り、現地バルセロナで議論されている内容よりも深く鋭い内容が日本では議論されているとは思う。

 日本でこれだけバルセロナのサッカーが語り尽くされている理由は簡単で、少々厳しい指摘かもしれないが、各自に自身のサッカー哲学がないからだと思う。哲学がないから「日本はバルサのようなサッカーを目指すべきか?」という抽象的な議論が可能となる。

 その議論をするのがメディアやファンだけならまだしも、指導者やプロクラブの関係者までもが白熱した議論に入ってくるのだから、まだまだ日本という国のサッカー偏差値、文化レベルは発展段階にあると言わざるを得ない。

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小澤一郎のイベント・メディア出演予定情報(2011.09.14時点) 

●9月17日(金) CROSS FM『NOBUKAWA SPORTS』

http://www.crossfm.co.jp/contpgms/w_main.php?oya_id=116

●9月19日(月) FCA(福岡デザインコミュニケーション専門学校)
オープンキャンパス「雑誌フェスタ」

http://www.fca.ac.jp/event/trial/design9.html#04

●9月19日(月) UST番組『INSIDE FUKUOKA』
18:00~20:00

http://www.ustream.tv/channel/inside-fukuoka

●9月23日(金) 乾眞寛×小澤一郎 サッカートークライブ&交流会
「日本の育成が世界を変える!
 世界から見た日本サッカーの現在(いま)」

http://ameblo.jp/16hide/entry-11016603708.html

●10月5日(水) 19:00~20:10 サッカージャーナリスト養成講座
「マッチリポートの書き方」※単発での受講可能

http://www.soccer-j-ac.jp/archives/762

他媒体での掲載(予定)記事情報(2011.09.14時点) 

●サッカークリニック10月号 9月6日発売
・前嶋聰志氏(柏レイソルU-12コーチ)インタビュー
・徳永尊信氏インタビュー(インテレラショナー・トレーニング法)
・プレーシステム構築論(アルベール・カペジャス連載)

http://www.sportsclick.jp/magazine/soccerclinic/new/index.html

●サッカー批評52 9月10日発売
・日本サッカーのバルサ化は可能か?(村松尚登氏、前嶋聰志氏)

http://soccercritique.recca.co.jp/container/issue52.html

●欧州サッカー批評4 8月19日発売
・セルヒオ・ブスケッツ インタビュー 翻訳・コーディネイト

http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-45236-5.html

●サッカーを読む!Jマガ 携帯サイト
・バルサのカンテラ取材から感じたプロテクトとレクチャーの両立の重要性【小澤一郎】

http://jmaga.net/?eid=515

●footies! Vol.14 2011 SUMMER ISSUE
・高校サッカー部指導者アンケート総括

http://www.spo-mane.com/footies/latest/index.html

●チャリティー電子書籍 サッカーのチカラ

http://hon-to.jp/contents/StaticPage.do?html=soccer

「なんとかスペインをこじ開けたい」 植松慶太氏(選手エージェント/MGF社代表)インタビュー  

2011年09月07日配信のメルマガより抜粋

(C)Ichiro Ozawa



 今年の1月と2月の配信で、2回に渡り登場してもらったMGF社・選手エージェントの植松慶太氏。先週末にバルセロナで再会し、氏がサポートする「サムライ少年」たちの様子を取材してきた。

 トライアウトの真っ只中であるものの、高校1年生でバルセロナに渡ってきたSHOTAという選手も新たに加わり、今季の「サムライ少年の家(=選手寮)」には小中高の全カテゴリーの8選手が生活することになる。

 サムライ少年たちのトライアウト、プレシーズンの様子や2号棟も開館したサムライ少年の家での生活環境についてはレポート記事の形でお伝えするが、まずはバルセロナで選手を受け入れ、サポートする植松氏に改めて話を聞いた。



――サムライ少年たちの今季の現状、動向について教えて下さい。

植松慶太(以下、植松) 「サムライ少年の家」に住んでいる選手のことでいいですか?(※母親と共に暮らしながらプレーしている選手も1名いる)寮で生活する予定の選手は全員で8人いて、カテゴリーとしてはフベニールが1名、カデテが2名、インファンティルが4名、アレビンが1名です。

 フベニールの選手は今トライアウト中で、まだ本人には伝えていませんが、恐らく獲得してもらえるだろうと。その前提で話せば、オスピタレットのフベニールBでプレーします。カデテの2名は同じチームでコルネヤの97年(生まれ)の2軍、インファンティルが多様で99年の1名がエスパニョール、99年の1名がコルネヤの1軍、98年の1名がグラマネット、まだ来ていない98年の1名がコルネヤの2軍、アレビンは99年の1名がコルネヤの1軍となっています。

 母親と住んでいる少年を含めた9人中、5人が去年から何らかの形でステップアップしています。そして今季から3人がバルセロナへ移住し、1年目で新たな挑戦に臨みます。彼らも楽しみな選手なので、2年目、3年目を迎える選手を含め全員にさらなるステップアップを目指して頑張ってもらいたいと思っています。

 去年は「サムライ少年の家」を立ち上げて、最初に来てくれた寮母が数ヶ月で帰ることになるなど、子供が親なしで来ている中カオス状態になってしまった苦難のスタートでした。その後、ある選手のお父さんが住み込みで寮に入って、引き締めてくれました。それによって、好きなことを適当にやっていた子供たちに規律が生まれ始め、シーズン途中からは自発的にいろいろなことができるようになってきました。

 今シーズンにもつなげたいことですし、どの選手も親元を離れて挑戦してきているわけで、気持ちの部分ではしっかりたくましくなってきています。

――今季でバルセロナでのシーズンが3年目となる選手もいますが、育成年代で親元を離れてバルセロナで挑戦するということについての手応えは?

植松 彼らがこっちに来ていなかったら(日本で)どうなっていたのかという比較はできないので、何とも言えません。まだ結果が出ていないし、出るのもまだまだ先になるので。手探り状態ではありますけど、間違いなくバルセロナにはフットボールの文化というか環境があります。

 ガチンコの試合、公式戦ががっつり30試合あるし、全ての公式戦が人工芝で行なわれる。スタジアムには目の肥えた観客、親がいて観戦しています。フットボールをやるにはこっちの方が成熟した歴史がある。ワクワクする、しびれるようなフットボールの環境が、日本に比べるとあるわけです。日本は日本で一生懸命やっているのですが、こっちには分厚い文化があるので、そんな中でプレーできて本当にうらやましいと思います。

 親元を離れて生活しているという犠牲もあるのでトータルで見た時にはまだわからないですけど、フットボールにフォーカスして言えばこちらの方が良い環境にあるし、その環境にうまく乗ってプレーできている。フットボーラーとしてより良い環境でプレーできているのではないかと思います。

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スペインの取材現場の現在(いま)  

2011年09月07日配信のメルマガより抜粋

 今シーズンからバレンシアの全ての練習が完全非公開になり、マスコミであっても冒頭の15分間しか公開しないシステムが採用されている。これまでバレンシアのパテルナ練習場での非公開練習はミニスタジアムで行なわれていたが、毎日ミニスタジアムを使って練習するわけにもいかないため、トップチームが使用する別のグラウンドについても非公開練習が可能となるよう周囲を取り囲む壁の設置工事がスタートし始めている。

 私が2004年にバレンシアへの移住を決めた理由は、「バルセロナやレアル・マドリードとは違い、トップチームの練習がオープンで自由に練習見学できるから」であったのだが、選手との距離も含めて今やバレンシアにあった近さ、親近感というものは失われつつある。

 選手や監督へのインタビューもかなり制限されるようになっており、ASやMARCA、地元のスーペル・デポルテですら以前のように日替わりで選手インタビューをとることは不可能になっている。ASカメラマンのアルベルトも「もはやバレンシアはアットホームなクラブではなくなったし、毎シーズン仕事をするのが難しくなっている」と嘆く。

 先日は、ラシンのクーペル監督が「各メディアへのインタビューは1シーズン1回のみ」という規則を作ったことが話題となった。恐らくこの流れは、スペインサッカー界の中でも加速するだろう。

 バルセロナとレアル・マドリードは別次元となるが、2強以外のクラブというのは基本的にそこまで練習場に足を運ぶファン、メディアの数が多くない。練習公開はスペインのフットボール文化の一つでもあると思うのだが、一度落ち着いた練習環境を求めて監督が全セッション非公開としてしまえば、もう後戻りはできないだろう。

 こうした流れを決定付けた人間の一人であるバルセロナのペップ・グアルディオラ監督は就任以降、個別インタビューに一切応じていないのは有名な話。当メルマガでもインタビュー投票開始時に説明したが、今年に入り選手インタビューに関しても締め付けを厳しくしているようだ。

 バルセロナの番記者に選手インタビューをオーダーしても、「今はペップ(グアルディオラ)が一切のインタビューを禁止しているから、スペイン代表の合宿がスタートするまで待ってくれ」と言われることが多くなってきた。

 先日、ビジャをサポートするマネージメント会社の人間と会って話をしてきたのだが、クラブがなかなかCM撮影の許可を出してくれないため、スペイン代表のスケジュールに合わせてマドリッドでCM撮影することが多くなっているのだという。


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まだまだリーガを見捨てる必要はない  

2011年08月31日配信のメルマガより抜粋

 ストライキで開幕戦が延期になったリーガだが、先週末の第2節からようやく開幕。しかし、トラブルにこと欠かないスペインサッカー界は日々新たなテーマを提供してくれており、その1つがシーズンイン直後に見えた「2強18弱」化の促進だ。

 開幕前から「バルセロナとレアル・マドリードの2クラブの優勝争い」とは言われてきたものの、いきなりレアル・マドリードがサラゴサにアウエーで0-6と大勝。バルセロナはUEFAスーパーカップから中2日、相手が昨季4位でCL出場チームのビジャレアルにもかかわらず5-0で快勝。

 試合後、ビジャレアルのフェルナンド・ロイグ会長が「これ(=2強とそれ以外の差があまりに大きすぎること)はスペインサッカーにとって良くないことだが、現実だ。もし2クラブだけの試合を望むのであれば、そうすればいい。今後3、4年でこの状況を変えようとするか、サッカーを殺すかどちらかだ」と発言したことでくすぶっていた論争に火がついた。

 ロイグ会長は、カンプ・ノウでの大敗に怒ったわけでも落胆したわけでもない。彼のクラブ経営や発言はバレンシア在住時代からよく見聞きしているが、常に冷静だ。その彼とセビージャのデル・ニド会長はここ数年一貫してリーガがテレビ放映権を一括管理できていないことで2強とそれ以外の経済格差が開き、結果的にチームとしての格差となり、リーグとしての魅力を損なっている現状に警告を鳴らしてきた。

 リーガでは、各クラブが個別にテレビ放映権を管理・売却している。バラ売りすれば、当然ながらバルセロナ、レアル・マドリードのような人気クラブと残留争いをするようなスモールクラブの間で大きな値段の差がつくが、これがとんでもない数字となっている。

 現時点で、2強が年間1億4000万ユーロ(約154億円)ものテレビ放映権料を得ているのに対して、3番手争いのアトレティコ・マドリード、バレンシアで推定4000万ユーロ(約44億円)、セビージャとビジャレアルは2500万ユーロ(約28億円)ほどに留まる。

 確かに他国リーグを見れば2強が得る年1億ユーロ以上のテレビ放映権料は破格の値段なのだが、問題は「リーガ・エスパニョーラ」としての放映権料がプレミア、ブンデス、セリエAより低く、調査機関によってはリーグ・アンよりも下となっていることだ。各国が放映権料を一括管理し、注目度やクラブ規模のみならず、シーズン成績に応じた形できっちり分配していることでプレミアリーグの場合、昨季優勝したマンチェスターUと降格争いをする下位チームとの間で年間の放映権料に3000万ユーロもの開きがないと言われている。

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