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個と組織の二極論 

U-18ビジャレアル国際大会で大会最優秀選手に輝いた柏レイソルのMF仙石廉
【U-18ビジャレアル国際大会 リバプール対柏レイソル 大会最優秀選手に輝いた柏のMF仙石廉 photo by Ichiro Ozawa】

8月上旬に行われたU-18ビジャレアル国際大会。すでに複数の媒体で関連記事は書きましたし、もう1ヶ月半も過ぎてしまったのでブログで改めて書く意欲はないのですが、1つだけ。

残念ながら本日(21日)の高円宮杯決勝T1回戦で柏レイソルU-18は敗れてしまったようですが、ビジャレアルの大会で数試合観た限り本当に良いチームでした。大袈裟な表現かもしれませんが、「日本が世界で戦うためにはこういうサッカーをすればいいんだ」という道を示してくれた気がします。

大会で柏が評価され、僕も評価していた理由は、実にシンプル。

「組織が突き詰められていたから」

最近になって知人が指導している地元クラブのインファンティル(12、13歳カテゴリー)チームをよく観るのですが、スペインでやっている指導は大雑把に言うと、この年代から「チームとしていかに良いサッカーをして勝つか」。

中学生になったばかりのこのカテゴリーですら、試合が終わって指導者間で話し合う時は、「チームとしてのポジションバランスが悪かったからトレーニングで改善しないといけない」、「DFのラインコントロールが曖昧だから修正が必要」といった組織、戦術的内容。

日本であるような「あの子(個)の力を伸ばすためには…」といった議論が皆無。

確かに局面、局面では1対1の個の対決なんだけれど、サッカーとは11人の組織、集団でやるもの。よって、トレーニングでは組織、戦術を突き詰めるように持っていき、自然と実践で通用する選手(個)が育っていく。

聞いた話しではありますが、日本における柏レイソルU-18のチーム評価について「個が目立たない(育たない)チーム」という意見があるそうな。

個人的には全く同感しかねる意見で、私自身はこの柏について「個が目立たないくらい組織、戦術が機能している」→「高度化する組織、戦術についていくため個の力が自発的に伸ばされている」といった感想を持ちました。

まあ、個が目立たないチームならばビジャレアルの大会で3位に終わった柏のMF仙石廉が大会最優秀選手に選ばれるはずもないですよね。日本とスペインの評価の違いが面白かったです。というか、結果にとらわれることなく良いサッカーを「素晴らしい」を言えるスペイン人はやはり目が肥えてますよね。

ドイツW杯や北京五輪の惨敗でまた「世界で通用するための個の育成」なんて声高々に叫ばれてますが、そうやって叫べば叫ぶほど世界で通用する個が育たない気がするのは私だけでしょうか?!

組織が通用しないなら個の育成だ、

個の育成が難しいから組織で勝負だ、

といった単純な二極論ではなく、もう少し世界で普通に考えられ、実践されていることを受け止めるべきかもしれませんね。育成って指導者の育てる力よりも育つための環境作りの方が大事だと思うので。

スペインの育成現場を見ていても指導面は結構大雑把です。日本みたいに、「インサイドキックの時は足をこういう向きにしてこういう角度で、軸足はこうで…」といった細かいレクチャーはない。実践の中で通用すればOK!だから、練習で「こいつ変な蹴り方するなぁ」とか、「こいつ下手そうなキックだなぁ」といった選手が実践になるとすごく良いプレーをすることもある。

日本人は気が利くし、きめ細かい民族なので「教える→教えてもらう」という上下関係を作ってとことんまで細かいところにこだわるレクチャーが大好き。

一方、スペインはそういう細かいところへのこだわりはなく(指導者と選手の関係も至って平等)、練習環境や年間を通じてのリーグ戦運営など「選手がサッカーをする」環境へのこだわりというか整備が抜群。よって、「育てる」のではなく、選手が勝手に「育つ」。

そういう意味でもビジャレアルの大会で知り合うことができた柏レイソルU-18の吉田監督には期待。吉田さんは日本人指導者のステレオタイプとは少し違う感じなので、そうした点や日本とスペインの指導者の違いなどについてはまた機会があれば話したいと思います。

Comments

ふ~む

なるほどです。ヤフーからきました!コメントさせて頂きました。

サッカーは11人でやるもの

個を伸ばすというのは分かりますが
あくまで「集団競技」ということを忘れてはいけませんよね。
どれだけ突出した個であっても11人の中の1人であることは、
ルール上変えられないわけなのですから。
それと、環境作りというのはいい言葉ですね。
個という意味では、「俺が育てる」みたいな
変に個の強い指導者ではなく、
あくまで選手が育つためのサポート役というのでしょうか
それがいいコーチなのだと思います。

吉田達磨さんは、柏時代から知っていますが
非常に戦術眼に長けたピボーテで
広い視野を感じさせるポジショニングやパスが印象に残ってます。
まさに、サッカーは集団競技だということを強く感じさせる
ザ・バランサー。
そうした選手時代の特徴が、指導者として生かされているのかな
という気がします。

  • [2008/09/21 22:45]
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