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給料未払い問題の影響 

ブログを更新しない間にバレンシアの財政、チーム状況は悪化の一途を辿ってしまいました。改めて現状について私が知る限りのことを書きたいと思います。

まず、負けが込むチーム状況ですが、やっぱりクラブのゴタゴタが影響しているんじゃないかと推測しています。

でも、選手も言ってますが、給料未払いの問題は大して影響してないはず。選手によって差はあるでしょうが、明日、1週間後の生活が困るような選手はいないでしょうし。

では、何が影響しているかというと、今後の展望が全く見えてこないこと。先が真っ暗過ぎるんです…。

例えば、誰についても言えることですが、自分が働いている会社が事実上破綻していて、あと数ヵ月後には破産法適応となりそうな状況ならば、今後の身の振り方について考えますよね?

選手も監督も試合になれば、「とにかく勝ちたい」。勝つことしか考えていないし、ピッチに立てばやれ未払いの給料だ、他クラブからのオファーだといったことは忘れてプレーしているでしょう。

でも、日常の生活にそうした危機感は入り込んでいるし、今のバレンシアの選手は落ち着いてサッカーに打ち込める状況ではないんですよね。

例えば、バレンシアがかなりの選手を売却せざるを得なくなった時、オファーが来るであろう選手はいいですが、そうじゃない選手はやはり不安を抱えることになる。

正直、今の状況のままシーズン終了を迎えることになれば、大半の選手が移籍することになるでしょう。

選手も地元メディアの報道を見聞きしているから、クラブ財政や今後の展望については知っている。今未払いとなっている給料が支払われたとしても、来季はまた同じ問題が発生する可能性が高いとわかっている。

だから、漠然とした不安を抱えながら生活しているんだと思います。

そうしたコンディションになっても反骨精神を持って頑張れる選手ならいいですが、バレンシアはここ数年の低迷時からもわかる通り案外精神的に弱い選手が多い。

1つ象徴的なプレーがあって、ホームのUEFAカップ、D・キエフ戦でモリエンテスがもの凄く献身的に守備をしていました。もう、感動的なくらいに。

彼ほどのベテランがあれだけ自分のポジションを捨てて、泥まみれになって守備をしているのに、周りの選手はそれに呼応することができない。正直、あのシーンを見て、戦術やフィジカルの問題よりもメンタルの問題が大きいな、と感じました。


財政難については、依然出口が見えず。

メディアプロとクラブ史上最高額でテレビ放映権契約を結びましたが、実はメディアプロもこの不況で経営難が伝えられています。契約は来季からで、バレンシアとしては何とか来季分のお金(年4500万ユーロ)を前借りしたいんだけれど、メディアプロは出せたとして1500万ユーロ。

もし1500万ユーロの現金を現時点で得ることができたとしても、選手への未払い給料を支払って終わり。未払い分の新スタジアムの工事費は支払えません。

2日までに支払いが必要だった、レナンの移籍金50%(200万ユーロ)も未払いとなっており、本日インテルナシオナルは「今週中に振込みがなければ、週明け月曜にFIFAとUEFAに訴える」と宣言してました。

だから、結局はメスタージャの土地を売却しないともうクラブ財政は沈没するしかありません。でも、この不況で今や2億ユーロなんて値段は夢のまた夢。

あとは、メディアプロからの契約書を担保に金融機関から融資を受ける方法を模索していますが、すでにこれだけ財政悪化が発覚しているバレンシアに今からお金を貸そうなんて言ってくれる機関はありません。メインバンクのバンカハが貸してくれないんだから、どこも貸してくれないでしょう。

じゃあ、具体的にクラブが消滅するのか?コンクルサル(破産)法適用申請するのか?

ということですが、潰れることはないですね。なぜなら、潰れてしまえば、2億4000万ユーロを貸しているバンカハも潰れてしまうから。バレンシア州最大の地方銀行ですから、これが潰れてしまえばもうバレンシアが壊滅してしまうので、政治的にもまずい。

よって、どうしようもなくなった時にはバンカハがバレンシアを管理下に置いて、再建に向けてクラブ運営していくものと思われます。

コンクルサル法の可能性については日増しに高まっているのが現状。

明日(4日)に緊急の理事会が開かれますが、恐らくそういう話しも出るでしょう。

先週の段階では、明日の理事会でソリアーノ会長が辞任するとの噂も出ていましたが、今の段階では辞任はないでしょう。ただ、率直に言うと、現段階では続投よりも辞任またはソレールから会長の座を奪われる可能性の方が高い。

ソリアーノ会長については、夏からの手腕は高く評価しています。

ただ、メスタージャの土地が「売れた」、「売る」とずっと言い続けているのはどうかと思います。結局、時間稼ぎをしているだけと言われても仕方ないですから。「12月までに売って赤字を解消する」という公約を守れなかったのは事実なのだから、何かしらの説明はしないと。

まあ、何とかこのフロントで解決策を見出してもらいたいですが、現状では相当に難しい。正直、彼が会長の座を退くのも時間の問題かな、と見ています。もちろん、ある程度の価格でメスタージャの土地が売却できるようなら希望も見えてくるので最後までその可能性を信じていますが。


最後に地元のファンとメディアに対して。

こうした状況にまでなったのはやっぱりソレール時代の悪政を見過ごしてきたから。今になって、「ソレールは最悪な会長だ」なんて言ってもはじまらないですよ。先日、『スーペル・デポルテ』の記者にインタビューしてきましたが、やっぱり後ろめたい気持ちもあるのか「ソレールは最悪な会長だった」と言いながらも、「でもバレンシアのために悪意なくやった結果だ」とかばってました。

「マルカはカルデロンの不正が発覚した際、最初に責任を取って解任され、80万ユーロを持ってクラブから去っていった幹部に対して『そのお金を返せ』と言ってるけど、スーペルはウォルステインに要求しないの?」

と聞いたら、「多分、ウォルステインの違約金の一部はソレールのポケットマネーだから」なんて回答ぶり。

今、ソリアーノ会長に対してはっきりものを言っているのは、ソレール体制を散々批判していた『アス』、『カデナ・セール』のプリサ・グループだけなんですよね。「ラルゲロ」聞いている人は知ってると思いますが、ペドロ・モラタはやっぱり反権力的な言動を貫いている。地元のファンからは「アンチ・バレンシアニスタだ」なんて言われてる彼だけど、一番まともな意見を述べてます。

一方、『スーペル・デポルテ』、『レバンテ』、『ラス・プロビンシアス』、『ラジオ・バレンシア』、『テレ7』といった地元メディアは全く変わってません。少しは反省して変わってもらいたかったんだけどなぁ…。

でも、それより変わってないのはファンですか。

こういう時だからこそメスタージャでチームを精一杯応援してもらいたいんですが、もうやる気ないですもんね…。

シーズン半ばの今の時期に、やれ「サイクルの切り替えだ」とか、「バラハ、アルベルダの老人は切ってしまえ」とか、「ウナイやめろ」とか叫んでもしゃーないですよ。

確かにお粗末なサッカー、守備してますけど、選手はファン以上に勝ちたいと思ってサッカーしてますから。バラハ、アルベルダなんてかなり疲労困憊していながらも、全力を尽くそうとしてますよ。ただ、体力的にきついだけで、それはしっかり見てあげないと。

少し視野を広げれば、マンUがギグスを上手くつかいこなしていたり、ユベントスがデル・ピエロを生かしたりしてるんですけどね。ちょっとベテランの調子が上がらないと、「もう終わった」、「老人だ」というのはやめましょう。

明日は、国王杯でサン・マメスの素晴らしい雰囲気と声援が生中継されますから、バレンシアファンには是非アスレティック・サポーターと自分たちを比較してもらいたいです。

あと、バレンシアファンには是非、1年半前を思い出してもらいたい。

同じバジャドリード戦で、勝っていながら、チームがCL圏内に入っていながら、「Quique, vete ya!!」とノリで歌った自分たちの愚かさを。

練習場まで足を運んで、わざわざ「お前ら、こんなプレーで給料をもらいたいのかい?」という画用紙を掲げる暇あるんだったら、選手に「頑張って」という一言メッセージを書いて渡しましょうよ。

タイトルを獲って、強かった時に選手やチームから多くのものを与えてもらったじゃないですか。

だから、今は我われファンがチームに恩返しとして与えましょうよ。とにかく、今は我慢の時。

なかなか光は見えてこないですが、昨年と違うのはチームが団結できる要素があること。昨年はクーマンと戦力外通告の境界線で全てが真っ二つに分かれてましたから。

残りのシーズンがこの先5年くらいのバレンシアの方向性を決めることになると思います。個人的には色々なことへの覚悟を決めながらも、チームを温かい目で見守りたいと思ってます。

Comments

俺達お金を出してクラブを財政難から救う事は出来ないよ。今出来るのは不安を抱えて頑張っている選手達とチームを精一杯応援する事だけだよ。必死に応援して元気を与えてあげる事だけだよ。それも出来ないならバレンシアファンなんかやめちまえよ!
言葉荒くてスンマセン。。。

  • [2009/03/05 21:39]
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  • 名前記入無し 
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…なんというか言葉がでませんね。
クーマン時代でさえどん底だとおもっていたのにここまで追い込まれるとは…
奇跡を願うしかなさそうですね。
もっとも奇跡は行動によって起こるものだとおもってますけどね。

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