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染谷恵二(フリーアナウンサー) インタビュー  


2011年03月03日配信のメルマガより抜粋






 ――アメリカと日本の野球の指導、特に育成からの指導スタイル、何が正解かという部分で大きな違いはありますか? 

 染谷 ありますね。日本の場合、何がなんでも日本一を決めなくてはいけない、という不文律があります。しかしアメリカの場合、「アメリカ1」を決めなくてはいけない必然性は何もないんです。風土によっても、人口構成によっても、人種によってもそうです。アメリカナンバーワンはすなわち世界一であり、そのプライドや自負がアメリカ人の根源にあると思います。


 日本とアメリカの違いはそこでしょう。日本が限りなくアメリカに近づく必要はないと思いますし、日本ならではの野球で良い。何がなんでもアメリカのスタンダードに近づく必要はないとは思います。しかし今、日本の野球は全く違う方向に行っていると思います。 

 ――具体的にどういうことでしょう? 

 染谷 一つは、野球場の広さをメジャーリーグ級にすることです。この前グアムキャンプでお世話になった球場は両翼が103メートルで、バックスクリーンまで126メートル。これは東京ドームよりも広い。ということは、グアムの球場自体がメジャーリーグサイズなのです。ここに来て練習をすることは、日本の野球にとってどうなのか。


  それから、ルールブックには「日が陰ってきたとき、どの方向に向かってボールが落ちていかなければいけないか」、つまり影を作らないようにということですが、そんなルールに則った野球場は日本に一つもないんですよ(笑)。ある方向ではアメリカ、ある方向では日本独自の気候や地理に迎合している。アンバランスだと思います。 

 ――今年のキャンプ報道を見ても、プロの選手が一日中練習をしています。科学が進化し、トレーニングメニューの質も上がっていると思うのですが、善い悪いは別としてそういった旧態依然とした部分は野球界に残っているのでしょうか。 

 染谷 そうですね、決して精神論が悪いとは思いませんが、精神修行を一義的に押し付ける監督もいます。いろんなジンクスが野球界にあって、例えば江川卓が全盛期の頃は『100球肩』というのがあった。上原浩治が巨人にいたときは、5イニングス以上は絶対に投げない、6日以上開けないと先発投手はベストピッチングができないとか。目に見えない縛りがありました。


  しかし現在の日本人選手の場合、プロ野球に入ることが一義的な目標ではなく、その延長線上にはメジャーリーグがある。メジャーを越えて「最終的にはWBCで自分がナンバーワンになるんだ」、という目標がある選手は、日本的なしがらみを取り払っていることがありますね。彼らによって日本野球が変わる可能性はあると思います。日本ハムに入団した斎藤佑樹選手は、完全にそうだと思うんですよね。ああいう選手が沢山出てくると、精神論はかなり抑えられる傾向に行くでしょう。 

 ――今は『佑ちゃんフィーバー』として表面的な部分しか捉えられていないですが、染谷さんからみて斎藤選手の野球選手としての良さはどこにあると思われますか? 

 染谷 良いところは、モノを考えて野球をしていること。配球も、本来はキャッチャーが出すサインを自ら組み立ててキャッチャーのほうに伝えている。お山の大将ではなく、あくまで『自分は9分の1なのだ』という感覚を持っている点です。そこは評価できます。しかし残念ですがあの体格、ストレートでは140キロちょっとしかボールが出ないこと、変化球もそう多くないこと、そしてメジャー進出を考えていることを踏まえると、斎藤選手が長く日本のプロ野球にいる必要はないのかなという気がしています。早い段階でメジャーに行って、今の力で勝負できれば違う結果を残すと思います。出がらしになってメジャーに行くぐらいなら、途中で断念したほうが彼のためになるのかなという気がしていますね。 

 ――若い選手に、日本のプロ野球を飛び越そうという意識は高まっていますか?

 染谷 高まっています。例えば中学・高校の時代から、監督の理解があった選手は練習方法も違います。オーバーハンドスローの場合でも、アームスローにしないでスナップスローにしてしまう。手首を返してボールを投げるのがメジャーの基本なのですが、日本の野球ではスナップスローを絶対にしない。内野の好選手と呼ばれる人たちも、ほとんどがオーバーハンドスローです。メジャーで、クイックスローできない選手は大成しません。小学校・中学校の段階で日本人の体質に合わないようなメジャー級の練習をするなら、英才教育するしかありません。明らかに、そういう選手はいますね。 

 ――10年前に比べて、日本の野球の高校生以下、育成現場で考え方が変わったところはありますか? 

 染谷 まずは長髪が許されたことです。大きいですよね、サッカーと一緒です(笑)。夏の甲子園を目指すからといってなぜか坊主にするという訳のわからないルールがありましたが、長髪にすればヘルメットを通して身体へのダメージを少なくできます。実に理にかなっています。長髪にすれば汗も外に出て、身体の内側に流れない。それから、体罰も減りました。ただ、チームプレーではなくて、ある程度個人プレーに野球が近づいてきた気がします。 

 ――そういう意味では、高校野球の指導者も対応に苦しんでいるのでしょうか。特に、名門校と呼ばれたようなチームの監督さんは変化に対応できていますか。 

 染谷 対応できていないですね。監督の上に総監督がいたり、引退したはずなのに名誉監督がいたり、そういう現実がありますから。ただ若い監督の中には、選手を引退した後にすぐコーチにならないでアメリカに行ったり、独立リーグで違う野球のやり方を学んで来る人がいます。読んでいる本が、昔のメジャーリーグ教本の第一であった『アル・カンパニス』であったり、当時の戦法だったり。日本に野球が導入された当時の初歩を勉強している監督が、ずいぶん増えました。これから10年で、大きく変わるでしょうね。



つづきはメルマガ本文にて!

Comments

太字の文
個人的に思うけど、ラモスさん、木村和司さん、落合博満さんとこへインタビューしに行った方が早いと思うけど。。 

  • [2011/03/07 12:01]
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  • ライトへ広角打法
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