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「ザッケローニは相当なものを持っている」 育成指導者から見たタジキスタン戦  

2011年10月12日配信のメルマガより抜粋

(C)Lisa Inoue





 11日に行われた日本対タジキスタン戦は、当メルマガで何度も登場してもらった育成指導者の徳永尊信氏と一緒にテレビ観戦した。

 8-0というスコア以上に、基本的な個人戦術が抜け落ちているタジキスタンの選手たちの質の低さから試合のポイントや戦術的分析ができない試合ではあったのだが、試合終了後にタジキスタン戦をスタートラインに様々なテーマについて語ってもらった。

徳永尊信(とくなが・たかのぶ)
1975年7月生まれ。東京都足立区出身。スペインサッカー協会公認指導者ライセンスのレベル2取得。東京の地域のクラブからコーチを始め、5年間の高校サッカー指導の後、新たな経験の場を求め2004年8月に渡西。スペイン・バルセロナにてサッカー指導者として5年間活動する。2010年から南米エクアドルのバルセロナSCでU-18の監督、ユースカテゴリー統括を兼任し、2011年4月に帰国。ブログ「サッカーのある人生を



――タジキスタン戦は8-0での大勝でした。まずは率直な感想をお願いします。

徳永 タジキスタンはシリアが失格となったことからいきなり3次予選への参加が決まったということですが、どれだけ準備をしてきたのかという点では疑問が残りました。

 また、今日の試合を見ていると、サイドにずれていくとか、ボールに寄せるところとか、チームのコンセプトは関係ないところでの個人戦術が皆無に近かった。選手はそれまでサッカーを何十年をやっているはずだから、修正してくると思ったのですが、まずボールに全く行かないというところは信じられなかったです。

 キックオフ直後に日本が前からプレスに行って、ボールを奪った時点でタジキスタンとしてはお手上げだったんじゃないかと思います。尚且つ、サイドに全くプレッシャーをかけず、そこから自由にクロスを上げられる。かといって空中戦ではハーフナーを中心に全く勝てなかったので、そこでもう試合を諦めていたのかもしれません。

――選手、監督も含めて日本側からすれば最初5分くらいでこの内容、スコアは予想できたのではないですか?

徳永 開始直後の時点で自由にクロスは上げられる、ペナルティエリア内で自由にフィニッシュができるということでその感覚はあったんじゃないかと思います。日本代表の選手にとっても、意外だったんじゃないかなと。ここまで相手が来ないというのは、日本の選手も不思議だったと思いますよ。

――この試合に関しては、先につなげる云々よりも割り切って大勝したということで終わらせる方がいいですね?

徳永 そうですね。でも、これまで出場時間が短かったハーフナーが出て、そこで点を取って結果を出しました。また違ったタイプのFWが出てきたというのは、日本代表にとって本当に大きいんじゃないかと思ってます。

――この試合ではタジキスタンが完全にドン引きして、スペースがない中にターゲットとしてのハーフナーという意味で彼の存在が活きたし、結果も出しました。ただ、ある程度組織や個人の戦術がしっかりしている相手で、きっちりバイタルを消してくる相手に対してもハーフナーは有効なFWだと思いますか?

徳永 ペナルティエリアの部分だけ見ると、目安が立ったんじゃないかと。ただ、結局このゲームだけを見て中盤の組み立てに参加するとか、トップとして起点になるとかいう点は評価できないと思います。そういう場面が1つもなかったですから。

――日本が世界の強国相手に勝つためには、1トップであっても中盤に引いて組み立てに参加する方がいいと思いますか?

徳永 今の世界のサッカーの流れで、くさびに頼ったサッカーは少なくなってきています。特にハーフナーのようなFWになるとくさびではなく、ゴール前で飛び込む迫力、そこをストロングとして使っていく方がいいと思います。くさびのポストプレーに期待するよりもゴール前での高さ、迫力に期待すべきでしょう。

――くさびに頼るサッカーが少なくなってきているというのは具体的に?

徳永 要するに、両サイドを高い位置に置いて、ポイントをサイドにずらしているのと、斜めにボールを受けるというのが主流になっています。

――縦のラインで丁寧につなぐというよりも一度サイドに散らして、相手の守備をずらした上での攻め方が多くなっていると?

徳永 はい。それと同時に、中盤でできるだけ角度をつけて斜めのパスをもらって前を向くサッカーが増えてきています。一回くさびを当てて、後ろに戻して中盤の選手に前を向かせるというよりは、ビルドアップの段階で角度のつけたパスを使って中盤より前の選手に前を向かせるサッカー、組み立てが多いです。

――そういう受け方ができる選手、技術が出てきたということですね?

徳永 そうです。くさびに頼ったサッカーをすると、逆にディフェンスにとっては狙いやすいポイントとなりますから。この試合でも、バイタルエリアのところ、相手の1アンカーの横のスペースにスコンスコンボールが入っていて、そこで自由に前を向かせてくれていました。

 タジキスタンのDFラインは前を向かれるからその場で釘付けとなって当たりにいけないし、しかもサイドで長友と駒野の両サイドバックがどんどん上がってくるから対応できませんでした。

――2列目関係性、横軸の流動性はどう見ていましたか?

徳永 ボールへのプレッシャーがなかったので、2列目の選手はいくらでも飛び出して行けたし、そのタイミングを合わせるための時間がいくらでもありました。中村、香川はその状況を使って自由にプレーしていましたし、その点は良かったと思います。ただ、逆にそういうように自由にやらしてくれるチームはなかなかないので、この試合は特別という見方をした方がいいでしょう。



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