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「高校サッカーに携わる人間は変化を起こさないと」 

1月3日に埼玉スタジアム2002で行われた矢板中央(栃木)対國學院久我山(東京B)の試合は、1-1からのPK戦(5-3)で矢板中央が勝利。ベスト8進出を決めた。

以下、試合後の國學院久我山・李済華監督の談話。




――試合について一言お願いします。

李監督
 ここを超えられればね、と思っていたんですけど、ここで躓いちゃった、という感じです。ただ、一生懸命、何しろ一生懸命やりましたよ。そういう意味では本当に選手は頑張ったなと思います。アクシデントで始まっちゃったので。

自分もスタッフと話して、何しろまずはスタッフが落ち着こうと。どっかで上手く入らないと気持ち的に引きずられてしまうよと。選手にそれが伝播してしまうから何しろそこのところはコントロールしようと。そして、取り返してくれたのでね。もう1点取りたかったんですけど、取らしてくれなかったです。

――久我山らしいサッカーは出せなかったというイメージですか?

李監督
 少しキレがなかったなと。何人かいい子はいたんだけれど。やっぱり難しい試合だったなと思います。

――相手の守備が良かったと?

李監督
 粘り強くやっていましたよね。そういうようにやろうと言っていたんでしょうから、そこをわれわれがやはり……。体力的に強くというよりも、そこをかわせるだけの自分たちのサッカーを、スタイルを貫いて、彼たちをやっつけられるチームになるべきだと思います。

――この負けを機にフィジカル的に鍛えあげるというよりも、ボールコントロールと状況判断を磨くということですね?

李監督
 それ(フィジカル的に鍛えること)は全然あり得ないですね(苦笑)。

――技術面が足りなかったという認識ですか?

李監督
 フィジカル的に疲れるのは当たり前ですし、ボールコントロールをもっとしっかりやれば、点をとれそうな局面は何回かあったよね、という感じはします。

――昨日のゲームで「人工芝慣れしている」という話をしていましたが、今日も天然芝でプレーする弊害はありましたか?

李監督
 若干ありましたが、それはみなさん同じでしょうから。元々、(サッカーは)天然芝でやるほうがいいわけですし。時々はそういう環境も子供たちに与えた方がやっぱりいいと思います。強豪校なんかはそういうところも、なんとか対策、なんとか対策ってやるんでしょうけどね。そういうのはもう少しやらないといけないと思いました。

――右高(静真)選手を密着マークされ消されたのは痛かったですか?

李監督
 そうですね。ただ、昨日みたいに活躍すればするほどマークが激しくなるわけですから、それを超えるだけのテクニックとかそういうのを身につける以外ないわけで。そうしてくるだろうというのは予測していてまさしくそうなって。

そこを超えられるか。彼のこれからの課題だと思います。自分がいいプレーヤーで10番を背負って、前で点数をとれる選手であればあるほど、そういうことが起きるんですから、そこを超えられる選手になるのか、そこまでの選手になるのか、ということだと思いますね。

それともう一つは、周りがもう少し早くパスを出すべぎだったなという気はしますけどね。いい動きをしていた時にさっと出せば、もう少しチャンスはあったのかなと思います。出す方が見えていなかったんじゃないかという気はしますけど。

――浮ついた感じで入った印象でしたが?

李監督
 ウォーミングアップもしっかりやったし、どうなんでしょうね。そういうように見えたのかどうかわかんないですけど、正直言っていろんな形で子供たちにもハーフタイムで話したんですけどね。やはりアクシデントの衝撃が大きかったのは確かですよね。だからまあ、全てを受け入れて、私たちの同点ゴールも逆を言ってしまえば、あれがあったから取れたのかもしれないわけですから。そこのところを受け入れるという意味で。

とはいっても、人間の気持ちというのはそんなに簡単じゃないから。最終的にはGKのミスになってしまうんですけど、その前のね。サイドバック、センターバック、そして最後と3つ失敗が続いているわけですからね。なんでそこでそういうことやるのって。だから、何でそういうプレーを選択してしまったのというのは正直ありますよね。

私たちはいつも1回のミスで点数を取られたら相手が良かったと思うしかないんだと言っています。ミスのないサッカーはないんだから。自分が1回ミスして(点を)取られたらある意味しょうがないんだと。しかし、ミスが2個、3個続いた時に失点するはダメだと。そういう意味では複合的にふわっと入ってしまったのかもわからないですよね。

――ああいうミスが起きればやはり、「こういう大会の特に前半は蹴っておけばいいんじゃないか?」という意見も出るかと思います。その意見に対してどう返しますか?

李監督
 1点取って2-1で勝っていればやっぱりね、と言われるんだから(笑)。私は蹴っておけとは思わないです。ミスというのはあると。ミスを怖がって自分たちのプレースタイルを変えるよりも、複合的なミスの問題だとか、ボールコントロールの問題だとかいう形で捉えることが大事だと思います。ミスを怖がっているとサッカーはできないですから。誰でもミスをすると。メッシだって失敗しているんだから。

先日のクラブワールドカップ決勝を見に行ったら、われわれの中ではメッシってあのゲームはあまり良くなかったよね、という話になりました。ただ、「やっぱり、すげーよね」って。やっぱり2点取ってくるし、MVPはメッシしかいないんだよね、結局と。そういうもんだと思いますよ。そりゃGKからすると大きなミスかもしれないですけど、ミスがありえるという前提で私たちは考えていますから。

――(別記者)ハーフタイムの指示は?

李監督
 今度だけの問題ではなくて、常に言っていることしか言えないわけですから、全てを受け入れる。それがスポーツをやるということなんだと。

そして、そこを抜きに考える。もしかしたら、ああいう失点があったから向こうが逆に動揺というか、まずあんな点数取れることはないんだから、守りに入ろうとするのかもわからないよと。そういう心の何かが起きて、そこに隙が出るのかもしれないから、基本的には全てを受け入れてそこからスタートしようと。

――(別記者)開始早々でのトラブルで失点したとはいえ、右高選手のセットプレーから同点に追いつきました。右高選手はワンプレーで流れを変える存在ですね?

李監督
 そういうのはありますよ。マークが厳しくてストレスも溜まっていたんでしょうけど。それは宿命ですよ、うまい選手の。そこでストレスに負けちゃうかどうか。

あんまり海外のこと言ってもあれですけど、マラドーナは最初のワールドカップでのデビュー戦でカーンとやって退場になった。その次のワールドカップの時は、肉体的なものはもちろん、精神的なたくましさを持って彼の大会にしたわけですから。

そこのストレスに負けてしまうのかどうか。そこの気持ちをコントロールできない人間は、ボールをコントロールできない。で、ボールをコントロールできなければゲームをコントロールできない。だからまずは、心のコントロールをいかにするか。これが大きな問題だと思います。上手いって思われる選手は、厳しいもんだと。そこを超えられるかどうかだと私は思います。

――今大会で久我山が姿を消すので個人的には残念なのですが、李監督として長年こういうスタイルを築きあげて高校サッカー界にある意味一石を投じてきたと思います。例えば、バルサの存在などで高校サッカー界の現状も変わってきたという認識はありますか?

李監督
 あります。人工芝というのもそうですし、あります。少し変化が起きているよねと。逆を言うと変化が起きないとダメだと。変化が起きないとテレビで中継してくんないよと。面白いゲームをやらないと見てくれないし、視聴率が下がったら(中継を)やってくんないんですから、変化を起こさないと。高校サッカーに携わる人間たちはやっぱりそう思わないとダメだと私は思ってます。

――監督の育成哲学においては、やはりいいサッカーの中でこそいい選手が育つという考えですか?

李監督
 そうですね、はい。当たり前ですよね。上手くなれ、ですよ。そこに集約されます。

(了)




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