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JFAアカデミー福島が示したスタンダード【 @ichiroozawa】  

小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第107号(2012年08月30日配信号)より抜粋※

 先週末(25、26日)にいわきグリーンフィールドで行なわれた第92回天皇杯福島県代表決定戦の準決勝と決勝の取材に行ってきた。お目当ては、昨年決勝で敗れたものの福島ユナイテッドFCを追い込んだJFAアカデミー福島。準優勝チームということで今予選ではシード権を得たJFAアカデミー福島は、順当に準決勝まで勝ち抜き、25日の準決勝で東北社会人リーグ1部所属のFCプリメーロと対戦した。 
 
■東北社会人1部の相手に3-1と圧勝 

 
 福島県代表として過去9回の出場を誇る古豪のFCプリメーロだが、試合は終始JFAアカデミー福島が圧倒。パスを回しながらサイド攻撃と中央突破をバランス良く配分し、相手の守備陣形を崩していくと、後半15分までに3点を入れて試合を決めた。後半22分にミスから失点を許すも、試合はそのまま3-1でJFAアカデミー福島の勝利。この試合で活躍が目立ったのが、ハットトリックを決めたFW平岡将豪とボランチとして攻撃を操った安藤輝の高校2年生コンビだ。 
 
 試合後、JFAアカデミー福島の中田康人監督に話を聞くと「暑さで選手たちの動きが予想以上に鈍かった」とした上で、「トーナメントの戦いに慣れない部分がある中で、チームでやろうとすることは徹底してやってくれました。もう少しボールが動けばもっと良かったですけど、一番の目的である勝利という部分では、きっちりと点を取ってくれましたし、粘り強く守れました」という評価を与えていた。 
 
 内容からもスコアからも「快勝」と呼べる勝利ではあったが、個人的にも「もう少しスムースにボールを動かしながら決定機を作れる」と感じた。この酷暑にもかかわらずキックオフ時間が13時に設定され、試合前に水が撒かれることもなく、「ボールが走らない」ピッチコンディションにしてはよくパスが回ったとは思うが、JFAアカデミー福島の選手たちの基礎技術やポゼッション能力からすれば物足りなかったのも事実。その点について中田監督は、「一人がボールを持つ時間が長かったこと、それからボールを足元につけすぎました」と説明した。 
 

■ダブルブッキングを放置する日本サッカー界の現状 

 
 準決勝に勝利したことで、決勝の相手は昨年と同じ福島ユナイテッドFCに決まった。13時という開始時間の問題もそうだが、この週末は準決勝と決勝が連戦となる。加えて、JFAアカデミー福島には大きなハンディキャップがあった。それは25日、天皇杯準決勝の試合と共に、東北プリンスリーグ1部の試合(対聖和学園高校)があったことだ。要するに、公式戦のダブルブッキングだ。 
 
 JFAアカデミー福島にとって天皇杯は「JFAアカデミー」という存在を全国にしらしめるための大事な舞台であり、是が非でも福島県代表として出場したい大会。一方で首位をひた走る東北プリンスリーグ1部も、来季のU-18プレミアリーグ昇格のために残り4試合を一試合も落とせない公式戦であり、前日にアカデミー関係者に話を聞くと、「うまく選手を分けて二兎を追います」ということだった。 
 
 公式戦が同日に被ること自体が問題なのだが、カテゴリーによって大会が乱立し、特に年間リーグが入り込んだ上にアンダー代表の活動への配慮などスケジュールに全く余裕のない高校2種ではこうしたケースも出かねなない。であれば、どちらかの大会の試合日程をスライドさせた上でダブルブッキングを避ける配慮がされて然るべき。 
 
 だが、日本サッカー協会も福島県サッカー協会も結局はこの問題を放置したまま、JFAアカデミー福島が25日に公式戦2試合を戦うことを黙認した。よくぞこうした問題を黙認した上で、「プレーヤーズファースト」なる言葉を発することができるものだと呆れ返る。 

2012年08月23日配信のメルマガより抜粋。メルマガ本文では、この数倍近いボリュームで濃密なコンテンツを取り揃えています。ぜひご購読ください。※

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