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「夏だから伸びる」ということはない 山梨学院大附属高校 吉永一明監督 インタビュー【 @ichiroozawa】  

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(C)Ichiro Ozawa



小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第108号(2012年09月07日配信号)より抜粋※

 2日に桐蔭学園高校グラウンドで行なわれたプリンスリーグ関東1部の桐蔭学園高校と山梨学院大附属高校(以下、山梨学院大附)の試合は、1-4で山梨学院大附が快勝した。10チーム2回戦総当りのプリンス1部も11節が終わり、山梨学院大附は7位、桐蔭学園は最下位という順位となっている。 
 
 試合は開始24秒で桐蔭が先制するも、終始山梨学院大附が高いボール支配率をゲーム支配につなげる展開。前半30分に同点に追いつくと、後半は3点を叩きこみ突き放した。興味深かったのは両チームのボランチのボールの受け方の違い。桐蔭学園のダブルボランチが相手を背負いながら、ボールに近づきながらより苦しい局面を自作自演して受けにいくのに対して、山梨学院大附のダブルボランチはボールに近づくよりも半身で受けることのできるアングルを作ってボールを受けていた。 
 
 結果的にそこでの受け方の差が、ポゼッション率、サッカーの質、最終的にはスコアの差に反映されていた。大変失礼な言い方にはなるが、強豪校として優秀な選手を数多く集め、昨年のインターハイでは全国制覇を成し遂げている桐蔭学園のようなチームでも、「あんなボールの受け方をしかできず、そこを教えられていないのか?」という驚きを持って見ていた。この試合を見る限りではあるが、それは「個人能力が低い」という問題ではなく、「しっかりと基礎、(個人)戦術を教えられていない」だけではないかと感じた。 
 
 何だか、桐蔭学園批判のようなリード文となってしまったが(苦笑)、試合後は久しぶりにお会いした山梨学院大附の吉永一明監督に話を聞いたので理路整然とした“吉永節”に耳を傾けてもらいたい。 
 
 
――開始24秒で失点を喰らいましたが、その後は落ち着いてゲームをコントロールできたように見えました。 
 
吉永一明監督(以下、吉永監督) CBのミスという、一番危惧していたところの失点でした。試合前にはああいうことを起こさないようにと選手たちに話していたのですが、注意していても起こりうるものですし、その後は割り切ってプレーできていました。b> 
攻撃でも守備でも、相手のミスではなく自分たちの意図通りにやることを目標に練習を積んでいますし、そうやってボールを奪う機会は増えています。相手がそれを嫌がって大きく蹴り出したときのケアが次の課題で、そういう意味で最初の失点は残念です。しかし、その後はアクシデントもなく進められたと思います。 
 
――チームとしてボールの奪いどころ、奪い方がはっきりしていました。 
 
吉永監督 夏はいろんなことを練習してきましたが、グループでボールを奪うということに関しては夏前よりも明確に打ち出してきました。うちには個人で奪える選手もいませんし、グループで奪うために必要なことをトレーニングで積み重ねています。今日の試合でもよくトライしてくれました。後半に疲れて間延びしてしまったところは課題ですが、トライという意味では後半戦の良いスタートが切れたと思います。 
 
――ボランチの飛び出し方や2列目より前のプレスバックの圧力が非常に良く、2列目でかなり相手をハメてボールを奪えていました。それが今年のチームの特長ですか? 
 
吉永監督 そこは生命線だと思います。持ち味になりつつある、といったところでしょうか。傑出した選手がいないので、グループで攻守を組み立てなければなりません。そのためにもより高い位置でボールを奪うのが理想なので、2列目のプレスは重視しています。 
 
――ボールを奪ってからの攻撃も魅力です。 
 
吉永監督 奪うまでは良かったと思いますが、奪った後相手を見ずにスピードを上げてしまい、結果的に自分たちで難しい状況を選んでしまったというところがありました。選手たちには「速くする場所を間違えてしまった」と話しました。そのあたりの判断力が上がれば、もっと崩して点を取れたと思います。ただ、フィニッシュのところは練習し続けるしかありません。そもそもサッカー自体が簡単に点を取れるスポーツではないので、外したとしても割り切っていかないと、その後の結果に影響が出てしまうと思います。 
 
――ゴールキックでも相手に「大きく蹴る」と思わせた上で、キックの瞬間にサイドバックが下がってきてボールを引き出すなど、ボールの持ち方、ポゼッションに工夫がありました。 
 
吉永監督 できるだけボールを保持していたい気持ちはあります。大きい選手がいないので、蹴っても競り勝てないことが関係していますが、ただ持っているだけでは意味がありません。それは選手たちもわかっているので、意図的に動かすことに挑戦しています。いかに質の高いくさびを入れるかは彼らも考えてくれています。 
 
――桐蔭学園との差は、ボールを受けたときのアングルの作り方にあるように思います。山梨学院大附の選手はアングルを作りながら、前を向ける時には向くという習慣があり、それが勝敗を分けました。 
 
吉永監督 受けたボールを単純にリターンというのは、基本的になしにしていて、3人目の動きはキーワードとして持っています。それを作るためには、ボールを受けた選手も工夫しないと見つけられません。今日の試合では意識できていたと思います。 

2012年09月07日配信のメルマガより抜粋。メルマガ本文では、この数倍近いボリュームで濃密なコンテンツを取り揃えています。ぜひご購読ください。※

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