スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【 @ichiroozawa】「メッシと同じくらいサッカーを好きになることはできる」 李済華(國學院大學久我山高)×小澤一郎講演録(2)  

小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第124号(2013年01月04日配信号)より抜粋※

<(1)より続き>


小澤 やっぱりイメージを持つという意味では、試合を見ないとダメですよね?


李 自分とダブらせたい選手の試合をいっぱい見ることしか、イメージを膨らませることはできないと思いますね。


 もう一つ、いっぱい試合を見るという、回数という時間という意味で言えば、たくさんの試合を見るのが良いのか、自分にピタッと合ったゲームを何度も見るのが良いのか。私は、ピタっときたゲームを何度も見るのが良いように感じます。そういう意味でも、良いゲームをたくさん見るということが良いんじゃないかなと思いますね。


小澤 方法論としては多分自分にピタッと合った、あるいは自分のサッカー観に合ったサッカーを探すためにいろんなサッカーを見て、例えば今の久我山だったらバルセロナの試合を見ようねと。実際、選手は「バルサの試合を見ている」と言ってますもんね。


李 はい。見てない子もいるのかもしれないけど、見てないと私たちが言っていることは通じてないと思いますよ、本当の意味では。


小澤 久我山の選手は勉強もしなければならないし、家に帰って時間的な制約がある中でも見てる子は見てますよね?


李 見てる子は見てると思います。見てる子しかうまくならない。


小澤 実際、「見てる」「見てない」っていうのはわかるものですか?


李 「お前見てる?」って聞くと、「あぁ、はい!」と言い淀む選手はあまり見てないなと思ったりします。ただ、やはり見てると思いますよ。「あの子はイメージしてるね」とか言ってますから。


小澤 ここにいる方々はあまり知らないと思うのですが、久我山で今季ワントップ、ゼロトップ的なポジションでプレーした小田君なんかは最初入った時に、「えっ、なんで監督はこんな選手を使うんだろう?」と正直思ったんです。だけど、この前見た試合ではかなりイメージがあって、今セスクがバルサでやってるようなことをうまく体現でき始めていた印象なんですけどいかがです?


李 小田という選手の評価という意味で言えば、テクニックがあるし局面の理解がある。だから、非常にうまい。ただ、さっきも言ったように、相手をやっつけるだけのフィジカルはないし、比べるものでもないんだけど、イブラヒモビッチでないのは確か。


 イブラヒモビッチは相手をやっつけちゃいますからね。ドカーンとボレー一発でとか、ヘディング一発でとか、胸でトラッピングしてスペース空けたらダーンて打てる。小田にはそういうことはできない。そういう選手じゃないのも確か。
 
 ここに選手がたくさんいますけども、あんまり良い話でないかわからないですけど監督の好みはある。だから、小田が違うチームでレギュラー取れるかといったら、まあ難しいでしょう。


小澤 選手権を狙うチームでは、少なくとも難しいでしょうね。


李 彼にとっての良かったのはウチに来たということ。李と巡り合えったということ。しかし、彼を出して大会で負けたら私の責任。というのが常にセットにあります。だから私はこだわりがあるかどうかわからないけど、うまい選手が好き。


 しかし、『うまい』というのをどうやって定義するかは、そんなに簡単ではないと思ってます。単純には比べられないものですから。昔ですよ、昔だからピンとこないかわからないですけど、フォクツというドイツ人プレーヤーがいたんですよ。ドイツがワールドカップに優勝した時の主力選手。彼をうまいと言うのかはどうかというと、私はうまい選手だと思う。しかし、彼は冗談みたいな話ですが、リフティングが10回できなかったと言いますから(苦笑)。


小澤 10回はできたんじゃないですか(笑)?


李 ただ、そういう選手。しかし、彼は非常にうまかったと思う。そういう意味で言えば、どうやって定義するかは難しいけども、私はうまい選手が好き。


小澤 選手に参考になる話を一つしたいんですけど、2週間くらい前ですかね、(横浜F・)マリノスの中村俊輔選手にインタビューしに行ってきて、「なぜ中村選手はあれだけ広いプレーヴィジョンを持って今やれていると思いますか? 育成年代でどんなことをやってきたんですか?」と聞いたんです。


 彼は「いろんな要素はあるにせよ」と前置きした上で、小学校の頃からお父さんが彼の全試合をビデオで撮ってたと。家に帰ったら強制されるわけじゃなくて、お父さんが家でビデオ再生してたのを横に座って見てたと。そこでお父さんに言われたわけではなく、自分の実際にピッチの上でグラウンドレベルで考えてたことと、上からの俯瞰的な映像で見るプレーとを照らし合わせるような習慣を持っていたということです。
 
 それが中学生、高校生くらいまで続いたので、多分それだと思うということ言ってたので、これは多分ゲームを見るとか、それは別に選手が今から親に試合を撮ってくれというわけじゃないと思うんですけども、そういう部分って例えばJリーグでも良いですしバルセロナでも良いです。そういうプレーを見ることによって自分に照らし合わせることってやっぱり必要になってくると思いますよね?


李 他人から見てわからなくても、自分でわかってるプレーってありますよね? 人が見てなくても「俺はあの時の感覚ってさぁ、すげーんだよ」って。「俺あの時のちょっとしたポジショニング、ちょっと30センチポジションを移動してたの、お前知ってる?」って感じ。選手は、何となくその感覚ピンと来る? それがない奴はダメ。


小澤 なさそうな子が多いですけど、大丈夫ですか(笑)?


李 それがない選手はダメ。だから、俊輔選手が今言ったのが、ビデオを見なさいというのは、一つは漠然と見ながら何となくわかるという部分もあるでしょう。、それともう一つはビデオを見て良いプレーと自分のプレーを結びつける脳の回路を持っているということ。持っていない選手は見ても無駄。


 私は見てないですよ? 自分のビデオ。現役の時になかったし、それほど熱心な親でもなかったので。ただ、私に何があったかというと、当時の選手と自分を比べて「あのプレーは俺と似てる」とか「あのプレーはできる」とか「あれはやってる」とか、そういうイメージが自分の中にあったわけです。
 
 そういうイメージを自分のプレーに対して持てない選手は、はっきり言ってセンスがないねって感じ。だから、難しいよって感じ。ただ、「サッカー好きなんだったら頑張りな」って感じですね。
 
 私の時代は自分のプレーをビデオで見ないですけど、自分のプレーを小学校の時やってたプレー、もっと言えば屋上でいつもストリートサッカーやってましたから。あの時に入れた何十点は今でも覚えてますよ。自分のこういう教室の机で作ったコートで3対3のミニゲームやってた、あの時のプレーで「すっげープレーした」ってのを、今でも鮮明に覚えてます。
 
 45年以上前のことですが、公式なゲームではなくそこの道端でやった、先生に怒られながらやったプレー。そういう所の強いイメージ性を持っていた部分があるのかもしれない。中村俊輔選手はそういうのがすごい強いんでしょうね。


小澤 選手の保護者の方もいらっしゃるので中村選手の保護者がどうだったかという話もちょっと付け加えると、お父さんは中村選手に対して「何であんなミスしたんだ?」といったネガティブな聞き方は一切しなかったと。まあ、中村選手も「そんなことは言わせなかった」とも言ってましたけど。


 ただ、例えばサイドからシュートを打って入った時、実際には狙って打ったのに「たまたま入ったんでしょ?」みたいなことはお父さんから常に聞かれてたと。でも、実際に自分は狙っていたから、映像を見ながら「あのアングルでああいう所見てるでしょ?」というのを、一緒に見ながら説明していたそうです。その辺は、親子でサッカーを楽しむという意味では、一つのヒントになるのかなと思いましたけど。


小澤 香川真司の話に戻ります。マンチェスター・ユナイテッドで推定年俸600万ユーロ、つまり6億円くらい貰っていると聞きます。CMや広告のスポンサー収入もあるでしょうし、それ以上の結構な額になるでしょう。Jリーガーの中になかなか1億円プレーヤーがいない時代ですが、やっぱりサッカーっていうのはそうやって世界にマーケットがあるし、世界でできるスポーツなので、一流選手になるとやっぱりそれくらい貰える。


 もちろん、日本のプロ野球、あるいは大リーグを目指すっていう選択も良いかもしれないですけど、サッカーというのはやっぱりグローバルなスポーツで、世界中のファンを魅了するようなものです。世界のトップレベルのクラブでやると、それだけの収入が得られるというのは魅力として一つありますよね?


李 私はよく冗談で「日本で一番うまかったんだ」と言います。「え!?」って言われますけど(笑)。「今、何やっているの?」と。今の子は、日本で一番うまければビッグイヤー(UEFAチャンピオンズリーグ優勝)をつかめるチャンスが来たんだよって。それだけ変わったんです。



小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第124号(2013年01月04日配信号)より抜粋※

Comments

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackbacks URL
http://valenciasoccerlife.blog6.fc2.com/tb.php/1502-93525696

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。