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【一部公開】大津祐樹をセンターフォワードに置いた理由 宮内聡氏(成立学園高校サッカー部総監督)インタビュー(上)[ @ichiroozawa] 

小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第126号(2013年01月17日配信号)より抜粋※



(c)赤石珠央


 昨年のロンドン五輪での関塚ジャパンの躍進の中心選手の一人、大津祐樹(VVV/フェンロ)の母校としても知られる成立学園で2000年から総監督を務める宮内聡氏。帝京高校時代から高い技術と卓越した攻撃センスに注目が集まり、ユース代表入り。卒業後は、名門・古河電工入りするも、ひざの負傷で思うようなパフォーマンスを残せない壁にぶち当たる。しかし、守備的MFに転向後は、攻撃的センスを素早い読みに反映させる別の形で才能を開花させると、日本代表にまで上り詰めた。


 選手引退後に指導者の道に入った宮内氏が選択したのが、女子サッカーだ。L・リーグの強豪・プリマハムFCの監督を約10年間務めると、その手腕が高く評価される形で97年からは女子日本代表の監督も経験する。「大津の恩師」として紹介されることが多くなったとはいえ、往年のサッカーファンからすれば宮内聡というサッカー選手は現在の「ボランチ」、守備的MFというポジションの概念自体を形作った名プレーヤーだ。


 今回は大津の話からスタートして、宮内氏のサッカー観や指導哲学、それからサッカーというスポーツの捉え方まで多岐に渡るテーマを語ってもらっている。サッカーはもちろんのこと、指導者としてこれまでに関わった選手たちへの愛情がはっきりと伝わる宮内聡氏の話にじっくりと耳を傾けてもらいたい。


取材日:2012年11月30日

協力:トラットリア アズーリ(武蔵浦和駅徒歩1分)




――はじめに、大津祐樹選手との出会いについて教えてください。


宮内聡(以下、宮内) 毎年成立学園のサッカー部として、中学生を募集する時期が来るのですが、夏休みの末くらいに大きなセレクションをHPに掲載して希望選手を募ります。総数で言うと、毎年200名ほどの応募がありまして、インターハイに出られない場合は7月末に1回目をやります。


 そこの中から、最終的に約30名を選出するという形を採っています。ご存知のように、われわれは成立ゼブラという下部組織(クラブチーム)を持っていまして、そのU-15から10名から12名ほどが上のユースに上がってきて、6年計画ということで育成を強化しています。それ以外のところで、別の血を入れるというような考え方で外部から募集し、トータルで30名選出しています。


 大津がうちに来てくれたのはだいたい9月頃で、30名が決まった中で、鹿島アントラーズノルテの指導者から連絡がきて、もう1人いた大学へ進学した選手と2人で来ました。アントラーズとのつながりも当然ありますので、「練習参加はOKですよ」ということで、ちょうど試合形式の練習をやっていたもので、そこに混ぜました。

 そうしたら1、2回ボールを触った時点で、「この子はいい感覚、ボールタッチをしてるな」と。つながりもある中で、もしうちの雰囲気、環境、監督コーチの言っていることなどを気に入ってもらい、そこに通ずるものがあるなら、「内定を出します」と言いました。それが最初の出会いですね。


 その後、大津は残念ながらユース昇格リストから外れてしまいました。よって、高校サッカーで学びなさいということになり、アントラーズのコーチが成立学園をよくわかってくれていたので、彼が大津に「宮内さんのところへ行ってみろ」ということになり、うちに来てくれたという経緯だったと思います。


――第一印象は?


宮内 見た目がひょろひょろっとした華奢(きゃしゃ)な身体で、それがユースに上がれなかった要因なのかな、というのが第一印象でした。ただボールを扱う仕草を見て、「これでユースに上がれないのは厳しい。J下部というのは厳しい世界なんだな」と痛感しました。


 彼と面談した時に「ぜひともお世話になりたい」と言ってくれたので、「われわれはサッカーを通して君を鍛えるぞ。その覚悟ができるのであれば、うちに来てくれ」と言いました。


――その時、宮内さんの中に「大津は将来的にプロ、代表選手になれる」という感触はあったのですか?


宮内 全くなかったです。ただ、「この子はいい感覚しているな」とは思いました。身体が強くなったり、いろいろな場数を踏めば、非常に面白い選手になるというのは感じました。


――過去、大津選手のようなフィーリングを受けた選手はいましたか?


宮内 いるにはいますよ。


――では、プロや代表にまで上り詰める選手と、そうならない選手の違いというのは具体的にどこにあるのでしょう?


宮内 やはり、本人次第というか、いいものやいい感覚を持って入る選手はその時点では何人かいると思います。フィジカルが強い選手もいます。でも、われわれはボール感覚やイメージをたくさん持っている選手を強化、育成したいと思っています。もちろん、高校サッカーで結果を出すためには速く走れて強いほうがすぐに結果は出ると思いますが、正直そこに面白さは感じないですね。


「日本のサッカーはこうあるべき」と勝手に考えていますから(笑)。大津みたいな選手を育てる上では、3年間で強く、速く走れるようになるかどうかではなく、ボール感覚とイメージのところを指導していかければという思いが強いです。


――世間的には、「チャラ男」と呼ばれやや軟派なイメージもある大津選手ですが、高校時代からサッカーに対して真摯(しんし)に、真面目に取り組んできたということですね?


宮内 そうですね。彼の高校3年間を振り返ってみると、彼らの代は本当に良い素材が集まっていた世代でした。成立学園での指導を十数年やっていて、初めての年代だったと言っても過言ではありません。「これはひょっとすると日本一いけるんじゃないか?」とスタッフ全員で話していたくらいですから。


 ちょうどその年の選手権で日本一になったのは、大前(元気)選手のいた流経柏(流通経済大柏)だったと思います。県は違いますが近いのでよく試合をさせてもらっていたのですが、負けた記憶がありません。ほとんど勝つか、引き分けでした。互角の試合ができていたことは、彼らにとっても自信につながっていたと思います。


 最終的に、大津が3年生の時の選手権東京都予選は準決勝でPKで負けてしまったのですが、大津を含めて3名がJに入団し、他の選手もほとんどが関東1部の名門と呼ばれる大学に進学しました。タレントと呼ばれるようなメンバーがそろっていましたし、ライバル意識も高かった。個性も強かったので、われわれがチームとしてしっかりまとめることができれば、というような感じでした。

 

 大津たちの代は1年生の時に選手権に出ていて、大津ともう1人が1年ながらレギュラーとして試合に出ていました。2年、3年の先輩にいろいろなことを言われながら、どことやっても負けない、大学生とやっても互角のチームで期待された年代なのですが、結局チームとしては結果を出せませんでした。



小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第126号(2013年01月17日配信号)より抜粋※

<今週の小澤一郎の他媒体での掲載記事、番組出演(予定)情報>

【TV、ラジオ、イベントなど】
●BSスカパー! フットボールクラッキ #65  
オンエア:1月22日後10時~、23日後0時~、24日深1時~
柏レイソルにみる育成の世界標準

http://www.bs-sptv.com/program/page/000008.html

●Viva!スポルト “な~るほどスポルト”
 オンエア局:全国のコミュニティFM24局、ハワイ4島のAM日本語ラジオ局KZOO
※下記放送局は、ネットで聴くことが出来ます
▲エフエム会津 1月19(土)11時~ 第151回

http://www.simulradio.jp/asx/FmAizu.asx

▲FMやまと 1月19日(土)土曜11時~ 第151回

http://www.simulradio.jp/asx/FmYamato.asx

▲エフエム世田谷 1月20日(日)9時半~ 第151回

http://www.fmsetagaya.co.jp/

▲かわさきFM 1月23日(水)15時~ 第152回

http://www.simulradio.jp/asx/kawasakifm.asx

●フェア 『フットボールサミット』 気鋭の執筆陣が選ぶ“サッカー観”に影響を
与えた本 
場所:書泉グランデ +書泉ブックタワー(ミニフェア)
日時:12/15~2/15の2か月間

http://www.kanzen.jp/news/n5321.html

【雑誌、ネットなど執筆媒体】
●サッカークリニック  1月7日発売
・日本の「団体ボール競技」を世界のトップクラスにしたい フットサル元日本代表:鈴木隆二 インタビュー

http://www.sportsclick.jp/magazine/soccerclinic/new/index.html

●サッカーダイジェスト 1月16日発売  1/29号
・隔週コラム Futbol como en la vida misma 第54回
桐光学園の躍進の陰で光る部員数48名のチーム作り

http://www.nsks.com/ssd/12006/

●サッカーを読む!Jマガ 有料携帯サイト  1月10日配信分
「育成=選手育成」によって抜け落ちる基本

http://www.jmaga.net/?eid=872

●サッカー小僧 004 日本の流儀   12月22日発売
・蹴球書簡 加部究⇔小澤一郎  第4回 身体作り

http://www.byakuya-shobo.co.jp/page.php?id=3769&gname=shoseki_soccer

●ジュニアサッカーを応援しよう Vol.27 12月6日発売
・小澤一郎の育成指導を探る旅 第1回 新座片山FC少年団
・世界的プレーヤーを目指せ!! 中村俊輔(横浜F・マリノス)

http://www.jr-soccer.jp/

●サッカーキングプラス  有料携帯サイト 1月7日配信(毎月第1水曜日配信)
新年早々見えたエル・ブランコの脱モウリーニョ化

http://sorry.q-media.jp/spmode_efi.html ※docomoのSPモードのみご利用可

【書籍】
●『モウリーニョVSグアルディオラ ~最強集団をつくるリーダーの条件~』
・初のスペイン本翻訳  (ベースボールマガジン社)

http://bookcart.sportsclick.jp/bbmshop01/7.1/BBM109117/

●『FCバルセロナ 史上最強の理由』 共著 (洋泉社)

http://www.yosensha.co.jp/book/b94030.html

●『サッカー選手の正しい売り方 ~移籍ビジネスで儲ける欧州のクラブ、儲けられない日本のクラブ~ 』 (カンゼン)

http://www.amazon.co.jp/dp/4862551033

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