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【 @ichiroozawa】 「奥深いサッカーだからこそ、“浅く広く”ではなく“深く広く”」 西岡賢一(京都J-マルカFC)インタビュー 

小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第132号(2013年03月07日配信号)より抜粋※

 



(c)Ichiro Ozawa


 
 
 昨年末に開催された高円宮杯第24回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会は、ガンバ大阪ジュニアユースが優勝し、ナイキプレミアカップ、クラブユース選手権に続き史上初となる三冠を達成。その全国大会に関西地域代表として2年連続出場したのが京都J-マルカFCだ。
 
 当メルマガで何度か取り上げている通り、Jリーグ発足年となる1993年に生まれた同クラブは私も中学3年で学校の部活を引退した後に一時期所属したことのあるクラブで、長年同クラブを指導する西岡氏は小中高と同じ道を歩んだ一学年上の偉大なる先輩だ。
 
 この取材は、2月11日に開催された京都府高校サッカー新人戦大会の準々決勝の会場で行なったもの。西岡氏が外部コーチを務め、われわれの母校でもある龍谷大付属平安高が久々にベスト8まで残ったということで第1試合の京都橘高と久御山高のビッグマッチの後の第2試合は完全なる応援モードで観戦。(試合は立命館宇治高に2-3で敗れる)
 
 今や京都の街クラブの中では頭一つ抜け出た存在の京都J-マルカからは、すでに大分トリニータのDF阪田章裕(J-マルカ→平安高→立命館大→C大阪→湘南)京都サンガF.C.のDF内野貴志(J-マルカ→野洲高→びわこ成蹊スポーツ大)といったプロ選手も出ており、大会期間中にインタビューを掲載した選手権準優勝校の京都橘MF釋康二(→びわこ成蹊大進学)も同クラブ出身。
 
 京都橘や久御山の選手権での躍進で、今や京都の街クラブの育成力に注目が集まっているが、西岡氏はそうした指導者リストの筆頭に名を連ねる人物だ。今回は、遠くない将来、おそらく京都という枠に留まらず、関西や日本のサッカー界でも大きく注目されるであろう西岡氏のインタビューをお届けする。
 
 
――京都J-マルカFC(以下、J-マルカ)は2年連続で高円宮杯(全国大会)に出場しました。クラブ発足の初期から関わってきた西岡さんから見ても、「街クラブとして相当なレベルまできた」という手応えはあるのではないですか?
 
西岡賢一氏(以下、西岡氏) 相当なレベルというか、「ある程度のところまではたどり着いた」という印象です。あとは、これを繰り返していくことですね。時代の流れで変えていかなければいけない部分と、変えてはいけない部分があり、それは受け継がれていくものです。
 
 どのように時代にマッチしていくのか。タイムリーな話をすれば体罰のこともあります。では、自分たちのクラブとして、人間育成も含めて、どのようなスタイルで活動していくかというのは、他のすべての街クラブや学校教育も含めて、これから問われていく部分だと思います。
 
 ただ、今はここがクローズアップされているだけで、一過性のものかどうかもわかりません。その中にも変えなければいけない部分と、変えてはいけない部分があると思います。それを各クラブ、各学校が独自の色を出し、その理解を得た上でどう進んでいくか、ということになると思います。
 
――J-マルカの次のステップを考えると、Jクラブと競合していくことになりそうですが、街クラブとしてのレベルでは今のレベルが天井だと考えますか?
 
西岡氏 結果という部分で見れば、おそらくここが天井だと思います。全国に2回出場し、今回は清水エスパルスに延長戦で負けました。サンライズリーグでは、ガンバと対戦していますし、そのガンバは三冠を達成しました。
 
 彼らに勝つことはできませんでしたが、ガンバとやって0―1という結果です。結果の部分では街クラブとして行き着くところまで来ていると思います。あとは育成方法に目を向け、どういうスタイルでいくのか、どんな選手を育てるのかを考えることです。それは変わっていくものかもしれませんが、クラブとして目指すべきところはスタッフが入れ替わったとしても変わりません。
 
――現時点でJ-マルカの練習環境は安定してきましたか?
 
西岡氏 以前と変わらず、ナイターのグラウンドを確保しています。ただ、招待される大会のレベルは確実に上がっています。以前は声のかからなかった遠方の大会に呼ばれることもあり、そういうところでこちらが選べるくらいのレベルになっていることは確かです。
 
 それがまたチームの良い効果につながっていて、いい相手と対戦することによって経験値が得られ、それによってチームが良くなっていくという好循環を生んでいます。人数も増えて、各々のレベルに応じた大会を選べるようになってきたので、選手個人に目を当てながら育成を考えられるようになりました。クラブとしての名前が売れた点は、良いことだと考えています。
 
――今後の街クラブの可能性についてお聞きします。例えば、ヨーロッパではJ-マルカほどの強さがあれば、地元のプロクラブと提携して、傘下に入る代わりに資金面でバックアップしてもらうという流れがスタンダードです。日本の街クラブが同じようするのは難しいのですか?
 
西岡氏 可能性はあると思います。ただ、そのクラブがどういう方向を目指すかというのが問題です。自立したクラブという考え方もあれば、地域のJクラブと共存していく考えもあります。実際、J-マルカでもそういった話が持ち上がったこともありました。ただ、今いるスタッフの意見は「自立したい」というものでした。自分たちは自分たちの色を出したいという思いがあったので、そうなると外部に頼らず法人化と言う流れになると思います。
 
 街クラブの可能性という意味で話せば、いろいろなやり方があると思います。一番の問題はスタッフを抱えていけるかなど、環境面をどれだけ準備できるかということ。それをどういう方法でやるのか。Jクラブの資金を借りることも重要ですし、もちろん自分たちでスクール事業を始める方法もあります。
 
 ただ、Jクラブとの提携は文化としてまだまだ根付いていないので、Jクラブの方でもまだはっきりしていません。どんな形で地域を活性化していくのかというところで、Jアカデミーの方針がまだまだ見えてこないことも多いと思います。そういう意味では、今後10年はまだ試行錯誤が続くと思います。そこまで街クラブが生き残ることができれば、また新しい方向性が見えてくると思います。
 
――J-マルカにこれだけいい選手が集まるようになったのは何がターニングポイントでしたか?
 
西岡氏 まずはスタッフの質です。また、スタッフがそろうのと結果が出始めるタイミングが合いました。京都の話でいえば、2013年は大きく変動するクラブがあるので、また戦国時代に入る可能性もあります。5年前、10年前にJ-マルカが経験したような、他クラブから頭ひとつ抜け出すタイミングというのが、人の入れ替わりなどがあるタイミングで巡ってきます。
 
 そのチャンスをいかにうまくつかんでいくかが、クラブ発展の鍵になると思います。もちろん、内部もはっきりしていかなくてはなりませんが、周りとのタイミングもあります。2013年はまたひとつ新しい歴史を作っていく年になるのではと感じています。

小澤一郎の「メルマガでしか書けないサッカーの話」第132号(2013年03月07日配信号)より抜粋※

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