スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バレンシアダービーレポート 

両チームにとってこのダービーは“勝利”以外に意味をなさない試合となり、結果はその現実通りになった。

バレンシアのUEFA圏内、レバンテの残留、

共に完全なる他力本願となってしまった。

522IMGP0037.jpg

この試合の観客動員数は、19,545人で今季2番目の入りとなった。当然、先週のレバンテ対バルサ戦が一番の入りとなった試合だったが、それに次ぐ数字だそうだ…

しかしながら、この試合はダービー、レバンテのスタジアムでも数十年ぶりのダービーであり本来であれば満員になってもおかしくない試合。それが実情、空席の目立つスタンドであった。試合前、ダフ屋が必至にチケットを値下げして売っていた。それが現実だった…

バレンシアのスタメンとフォーメーションはある程度、予想された通り。


       パロップ

 ルス アジャラ ナバーロ カルボーニ

   アルベルダ  バラハ

ルフェテ           ビセンテ

       アイマール

       アングロ


スタメンで特筆すべき所は無いが、2試合連続スタメン出場のルスがこの試合でも良い働きをしていた。何より動きに躍動感がある。恐らく、前節のデビュー戦同様に緊張感はあったと思う。先週のエスパニョール戦はまさかのスタメン出場だった為、色々考える時間もなくわけもわからずプレーしていたのが本音であろう。ただ、この試合は1週間、スタメン出場が予想されて彼本人としても気持ちの準備が十分されていたはず。よって逆にプレッシャーや緊張感となりうる試合でもあったが、それは彼の気持ちの強さ、精神的図太さが出たパフォーマンスであった。

また、この試合、バレンシアで一番活躍し、新聞各紙で一番良い採点だったのがGKのパロップ。GKが大活躍するということは当然、内容はご理解頂けると思う。それだけ、決定的なピンチがあったということだ。

レバンテ側も残留の為に必至だった。いや、レバンテ側が必至だったという表現が正しいか。バレンシアからは勝利への欲求が感じられない試合だった。これまで同様、ここ数試合同様、確かに戦ってはいるのだろう。しかしながら、それがスタンドまで伝わってこない。試合終了間際、レバンテに激しく攻め込まれる時間にはカウンターから決定的なチャンスをいくつか作った。しかしながら、チーム全体としてゴールを奪う、勝利を目指すという意欲は見えなかった。

その事実として、、、

カウンター攻撃の際、前線の1,2名以外は後ろで歩いていた…

後はお前らで点を決めてくれ…とばかりに…

レバンテ側の選手は当然、気持ちも前掛かりになっていて、多くの選手が前線に残った。よって、中盤にかなりのスペースが生まれた。しかしながら、必至に戦う姿勢を見せ、死に物狂いで走る選手がいた。

左サイドのジョフレ…

後半34分の時点で、既に膝に手をつきバテていた。顔を上げられず苦しそうだった。普通ならあの時点で交代させるべきだった。でも、彼は最後まで戦った。泣きそうな顔をしながらバレンシアのカウンター攻撃を抑える為に全力で戻っていた。

レバンテも先週のバルサ戦のような勢いは出せない試合だった。ボールはつながらない、ミスは出る、失点への恐れからラインを下げてしまい、ボールを奪ってもロングボール主体でまた相手にボールを渡してしまう。

一方のバレンシアも相変らずの低調な内容。もうこういった内容にはすっかり慣れてしまったが、現状ではこの内容のサッカーで勝てる相手などいないのではないか?!と思ってしまう。

確かに、前線のアングロはよく走る。必至で守備もする。しかし、如何せん、彼のポジションはFWであり、しかも1トップだ。相手のボールを追い回すことがそのポジションの本来の役目ではない。ましてや、彼だけが追い回した所でも意味がない。徒労である。

試合全般で見ても、バレンシアにはほぼチャンスというチャンスがない。一番湧いたシーンが前半16分のアイマールのラボーナシュート。シュートを狙ったかどうかはわからないが、ああいった状況であれば練習でもよくラボーナをしている。惜しくもポストに弾かれ得点とはならなかったがビッグプレーであった。ただ、そのビッグプレーをあっさり忘れさせてくれるくらいの酷いプレーが続いていた… 試合終了時にはすっかり忘れていた。

バレンシアの問題は、毎回述べているようにチームとしての運動量、その総量が圧倒的に少ない。正直、ここまで走れないとなると、コンディションの問題だけではないだろう。もう、精神的問題である。頭が正常に働いていない。自信がない。

例えば、味方がボールを持っているにも関わらず、パスを受けようとする選手が少ない。常に1人、ないし多くて2人しか顔を出さない為、相手にとっては当然パスコースが読める。よって、パスカットされパスミスに見える。パスミスといってもその要素は2つあり、パスを出す側が単純にミスする場合と、パスコースが無く仕方なくミスになる場合がある。今のバレンシアは圧倒的に後者の状況が多い。

DFラインの選手はそういったパスミスを犯したくない為に、ロングボールを蹴ってしまう。当然ながら、セーフティーではあるが、パスがつながることは難しい。ボールの滞空時間が長い分、相手がそのパスに反応出来る時間も長くなる。よって、アングロが競り合った所でボールを取られてしまう。

今バレンシアで一番運動量が少ないのがボランチのポジション。通常、ボランチのポジションが一番運動量を求められるはずであるが、その正反対をいっている。チームがどういう状況かはこの運動量ではかれる、一種のバロメーターである。

この試合のボランチのスタメン、アルベルダ、バラハであるが、この試合で気付いたことは、やはりこの2名が今季を一番象徴しているのかもしれない、ということ。イタリア人選手同様かもしれない。

バラハは、前半18分にミドルシュートを打った際に右足を痛める。また、肉離れ再発。怪我人続出、また怪我再発の象徴的シーンだった。アップ不足なのか、怪我が完治していたのかわからないが、前半の早い段階、あまりに疑問に残る怪我であった。

対してアルベルダも彼本来のパフォーマンスからは程遠い。恐らく、実際にプレーをスタンドで見た人間からすれば、このプレーでスペイン代表に入れることが想像出来ないと思う。そう、今は全くスペイン代表選手に値しない。この状態で代表に入れるなら、申し訳ないが、1部のどんな選手でも入れると思う。

確かに、彼自身の問題以上にチームの問題も大きく影響している。守備になった際、チームとしてプレスをかけられない為、中盤で守備的な仕事をしているのは彼だけ。よって、無理に相手をファールで止める必要が出てくる。悪質なファールが増えているのもそういったチームとしての機能の問題。

また、攻撃に移れば本来はある程度バランスを取るだけで、バラハが攻撃面の仕事をしてくれていたが、バラハがこういった状況であるだけに、攻撃面での役割も迫られる。技術のある選手、パスセンスに優れた選手ではないだけに、無理に攻撃を作ろうとしても作れない。パスコースを探している間に、判断が遅い為、パスミスへとつながり自身が悪循環へと陥る。

そんな自身のもどかしさ、自身への情けなさから、チームメイトへの叱咤激励が皆無。苦しい状況になってチームメイトを励ますような声はこの試合でも一度も見かけなかった。それよりも自身のプレーに落胆し、下を向いてブツブツ言うシーンばかりが目に付いた。これがバレンシアのキャプテンの現状… チームの状態は容易に理解してもらえるはず。

この試合で違いを見せていたのは、やはりアイマールとビセンテの2人。アイマールは必ずボールを受ける為に予備動作を入れボールを受けるよう努力していたし、ビセンテはボールを受けてから個人技で相手を圧倒していた。

ただ、彼らが見せる個人の煌きもチームとしての機能不全がそれをかき消してしまう。バレンシアの良さは個人ではなくチームにあったはずだ。コンパクトなサッカー、ボールを奪ってからもそのコンパクトさを保ち、常に近い距離に選手がいてパスコースも豊富、それにアイマールやビセンテの技術が加わり、勝利を収めてきたはず。

それが、今やチームとしての顔、機能はない。攻撃に移っても攻撃参加する選手がいない。よって、当然、前へのパスが少なくなる。

後半28分にそれを象徴するシーンがあった。ファビオが左サイドでボールを持ったのだが、相手数名に取り囲まれ、味方のサポートを探した。安全なバックパスを第一オプションに考え、後ろを見たが、誰1人としてサポートに入っていない。よって、もう1人でしかけるしかなくなり、実際、技術で2人をかわした。が、ペナルティエリア内に良い状態で入り込む選手がおらず結局チャンスにならずに終わった。

サポートにも来ない、クロスをあげても人がいない、それが今の現状。どこに味方がいるんだろう??と首をかしげる選手が多い。

そう、ほとんどの選手はボールを奪った瞬間に歩いている…

歩いているチームが勝てる程サッカーは甘くない。

そんな不甲斐なさを引きずりながらこの試合は終わった。試合終了間際、バレンシアはカウンターからビッグチャンスにつながるような兆しも多々あった。しかしながら、そういった最後の勢いも無かった。

ディバイオは試合後、こんなことを述べている。

「なぜにもっと前から試合に出なかったのかって?それは監督に質問しなよ。この試合が今季のバレンシアを象徴する試合だったと思うよ。今季は良くなかった、それはもう明らか。でも、順位ってもんに欺きはない。バレンシアはそれに値するポジションにいるんじゃないかな」

そう、今季のバレンシアを象徴していた。彼の発言全てが。彼もこのチームにはいない。他人事だ。

そして、彼の活躍もこの試合からして今季を象徴していた。今季一番期待され、お金をかけて獲得した選手がこの試合でも多くのチャンスを潰していた。

もう、シーズンは99%終わっている。“UEFA圏内も奇跡”と呼んだ私の発言も今となっては正当性を帯びている。エスパニョールが次節、ビルバオ相手に、しかもホームで負けるはずもないだろう。ビルバオは今節ホームにて2部決定のヌマンシアに0-2で敗退している。が、それ以前に今のバレンシアが1部のチーム相手に勝てるだろうか…

ただ、残す1%の希望がある限り、それを見つめなければいけないのもまた事実。苦しい現実だが、プロとして最後まで戦う姿勢は見せてもらいたい。

レバンテも可能性は少ないがある。オルトラ監督が言った、

「可能性がある限り、希望はある」

という言葉は両チームが理解すべき言葉であろう。

Comments

ドブレテ記念DVDが買いたいのですが、代行手続きなど、どうすれば良いでしょうか?

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackbacks URL
http://valenciasoccerlife.blog6.fc2.com/tb.php/223-0d53bdef

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。