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FWについて 

“得点力不足”のスペイン代表、、、

ですが、よく考えたら、“得点力十分”なチームなんてあんまりないでしょうね… サッカーにおいてゴールすることが最大の目的であり、一番難しいことですから。

昨日は、この人、ルケのお陰で勝ちました
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一方、相変らずシュートが枠に飛ばない、ゴールを決められない、フェルナンド・トーレス
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結構、重症です。ATマドリーの終盤の急降下にあわせるようにして、ニーニョ・トーレスの調子も降下してしまったようです。

ただ、ここ最近、代表の練習を見ていて、トーレスが嗅覚あるゴールハンターにはみえません。

確かに、素晴らしい選手ですし、メスタージャでのバレンシア戦ではとんでもないトップスピードから鋭い切り替えしをし、ゴールを奪ってくれましたが、そういったスーパーなプレーはあるものの、コンスタントに得点を挙げるような選手にはみえません。

練習でもとにかく、枠を外すことが多いんです。これは見ていれば一目瞭然。今の調子が悪いとはいえ、このレベルのFWがこんなに枠を外していいのか??と思うくらい、もう枠に入らない、枠にいったとしてもGK正面…

彼のプレーを直接見たり、グランド外での言動を気にかけたことはあまり多くはないですが、彼の問題は、精神的なものにありそうです。

事実、まだ21歳の若者ですから、そういったことも仕方ないことではあります。この年齢を考えれば、むしろ既にこれだけの名声を得て、これだけの期待を負っているにも関わらず、怪我もなくプレーし続けていることを大いに賞賛すべきでしょう。10代から大きく期待され、スペイン代表の全てを負わされるような面もあるのですから…

プレー面での評価は今更するまでもないですが、彼のグランド外での言動、特にファンへの対応はかなり紳士的なものです。とにかく、常に冷静で熱烈なファンにも静かにサイン、写真に応じます。トーレスを目の前にして泣き叫んでいる女性ファンがいても無言で静か~にサインをしてあげるような若者です。

そんな姿を見ている限り、彼の人間としての成熟にはある意味尊敬を覚えてしまいます。

勿論、心の中ではどんなことを考えているかわかりませんし、鼻高々になっている、とも言われています。ただ、このレベルの選手が鼻高くなっていなかったら、おかしな話しでもあります。それくらいのことをやっていますし、その能力を持っているのですから。そういう言われ方をするのは、彼がそれだけ素晴らしい選手であり、人からの羨望を浴びているということ。まあ、一種のワイドショー的な妬み感覚でもあると思っています。

そんな彼をグランドレベルで見つめていると、プレーの1つ1つで若干ですが心理的な動きがあります。つまり、練習でもシュートを初めに外してしまえば、それを続けてしまう。逆に良いシュートを早い段階でぶち込めば以後も自信を持ってシュート出来る。

昨日のリトアニア戦はその典型でした。練習でもああいうスタンス、心理状況ですから、生で観ていて、よ~くわかりました。

試合開始直後にビックチャンスを外してしまう… もうその段階で、彼の中では、「あ~、今日は駄目かも…」という心理が渦巻いてしまっています。よって、プレーに迷いが見られ、シュート前のプレーにまで影響を及ぼしてしまう。そんな彼のプレーを観ていると、特にFWは心理的な要素がパフォーマンスに大きく影響していることがわかります。決して、技術的、ましてや戦術的要素ではりません。このレベルで数の少ないFWのポジションを務める選手は既にそういう外部の要素を全て兼ね備えていますから。

外見は非常に成熟し、既に立派な大人、経験豊富なサッカー選手に見えるトーレスも内面はなかなかナイーブ。それを知るアラゴネス監督だからこそ、代表での練習で常に彼に心理的なケア、話し合いをするよう心掛けているのでしょう。

一方、リーガで活躍する外国人FW、実際ピチッチ争いを今季したのはフォルラン、エトー、オリベイラ、ロナウド、といったように皆外国人選手。

彼らに共通するのは、神経の“図太さ”、これにつきます。エトーもなかなかシュートが枠に飛ばなかったりする選手ですが、「あ~、今日は駄目だ~」なんて絶対思ってないでしょう。むしろ、「次来れば決めるぜい」的感覚で貪欲に次のチャンスを狙っています。DFの選手からしたら、決定的なチャンスを外して、「あっ、駄目だった。次、次…」なんてあっけらかんとされたら、たまらないわけです。

「せっかく俺らが体を張って守ったボール、チャンスをあんな簡単に外しやがって…」

尚且つ、ゴールを決めるFWははっきり言って、美味しいとこ取りの人間です。チームが苦労して苦労して、チャンスまで持っていった所のシュートチャンスを決め、一人でヒーローになるわけですから。そして、年俸も総じて他のポジションより高い。

ただ、そんなことをいちいち神経質に気にしていては、FWなど務まりません。トーレスやラウールは少しこういった気持ちを持ってしまう選手。平たく言えば、お人よし的FWです。人間的にはとても優しく、気を使える人間なのでしょう。(推測ですが…)

が、FWとしてみれば、そういった要素はマイナスに働くこともあり…

日本からヨーロッパの舞台で活躍するFWが出てくる為、代表でコンスタントにゴールを決めるFWが出てくる為には、そういうある意味“生意気”で時に“憎たらしい”選手が出てこないと駄目でしょうが、大久保なんかはそういう要素を持っていそうですね。ちょっと行き過ぎの面もありますが…

ロナウドが評価され続けるのも、プレーではなく、ゴールを決めるから。それ以外何もしていなくても決めるから。それくらいふてぶてしいから。ロマーリオがバレンシアにいた時も素行が悪く、毎晩飲み歩いていてアラゴネス監督なんかと大喧嘩したそうですが、彼は、「試合で点決めりゃいいんだろ」と言って本当に試合で点を決めちゃっていたそうな… だからこそ、歴史に名を刻むFWとなっているのでしょう。

日本では、FW育成プランとして、何やらサッカー協会が特別プロジェクトと称し、FW育成を始めたようですが、本当にそんなことして良いFWが育つのでしょうか?!違和感です…

こっちでトップレベルのFWを見ていると、技術的な面よりそういった心理的、精神的な面が大きく影響しているように思えます。

では、日本でそういったプロジェクトに関わり、良いFWを育成する為に指導する人間が、、、

「お前ら、ふてぶてしい人間になれ!図太い神経を持て!人でなしになってもいいぞ!」

なんて教えるのでしょうか??そんなことしてたら、良いFWどころかまともな人間になれません。ヤンキーになって、ビーバップハイスクールばりのツッパリ頭になって、“ボンタン”履き出します。(また、ネタが古くてすみません…)

そんなことするくらいだったら、そのプロジェクトにかけるお金をそのまま選手に渡して、、、

「じゃあ、1年スペインに行ってサッカーやってこい。全部、お前が1人でやれよ!」

と放り出す方がよっぽど可能性があると思われます…

FWの得点感覚、ゴール感覚なんて教えられるものではなく、身に付けるもの。じゃあ、そのプロジェクトに関わる、指導者はそんな凄いゴールハンターだったのか、、、これまた気になるところです。

間違ってはいけないのは、指導側の人間が、“教える”という感覚を持つことほど危険なことはない、という事実。そんな感覚を持つ指導者が一番、「ふてぶてしい、図太い」人間で、FWの要素をたっぷり持ってしまっているわけです。

そうではなく、選手は“育つ”のですから。。。

多分、世界の優秀な指導者に、「あなたはどんな選手を育てましたか?」と聞いて、

「俺は、○○を育てた」

なんて自慢する指導者はいないと思います。アーセナルのベンゲルが、「俺は、アンリを一流に育てた」なんて言うとは思いません。ベニテスが、「俺が、ミスタを育てた」なんて絶対に言わないでしょう。

スペインでは、こういう感覚が当たり前の気がします。だから、メディアでそういう表現が出ることはない。ルケがアラゴネス監督とマジョルカで一緒にやっていたと言っても、「アラゴネスに育てられたルケ」なんて文字は見当たりません。ルケは自分で育ったのですから。デポルで「イルレタに育てられた」なんてことも言われません。「左サイドでプレー出来るような幅をつけた」とは言われますが…

逆に日本ではどうでしょう、、、

「大久保は国見の小○監督に育てられた…」とか言われてないでしょうか、、、

そういったことが共通認識としてあればそれは凄く危ないことでもあります。まあ、現場の人間はわかっているでしょうが…

そりゃサッカーでなくとも同じで、教育ママの言うがままに、塾であったり習い事ばっかり無理やり行かされている子供が非行に走ってしまっても仕方ないわけです。教育ママは、“私が子供を立派にする”と取り違っちゃってるわけですから。子供は育てるのではなく、育つものだと、まだ親にもなってない身ながら勝手に思います。

だからこそ、南米でストリートサッカーから出てきたような選手が世界で活躍するFWになっている、育っているのではないでしょうか… フォルランのように、サラブレットの場合もありますが…彼も外(ウルグアイからアルゼンチン)に放り出され、自身で育った選手でしょう。

日本では、「勤勉な日本国民、まじめな日本人から良いFWが出るのか?」みたいな疑問がありますが、私は出てくると思ってます。

その国にステレオタイプは当然ありますが、全国民が同じなわけありません。スペイン人がみんな働かないわけじゃありません。サッカー嫌いな、闘牛嫌いな、フラメンコ嫌いなスペイン人もいるわけです。

当然、日本人でもふてぶてしい、図太い神経を持ち合わせたFW、サッカー選手が出てくるでしょう。そういう数が少ないからこそ、良い選手に育つ要素があると言えるのでしょう。

まあ、少なくとも、私のように現場に立とうとする人間は、そういった謙虚さ、というより、自然で当たり前な感覚を持ち合わせながら選手に接していく必要がありそうです。

スペイン代表のFWレベルも日本の高校生FWレベルも心理的、精神的な面でのテーマは変わりません。

今回、彼らの姿を自身の目で見れたことによって、そういう確信を持てました。

次のボスニア戦のトーレスのファーストシュート、そこに注目しつつ、また彼を追いかけてみたいと思います。

終わり

Comments

FW(得点感覚)って

やっぱり練習なども大事かなと思いますが、本来持っている素質なのかなと思います。ロナウドをみていると、「あんた歩いているのに、なんで得点を決めるときはそこにいるの?」とかオーエン、シェフチェンコなどの後ろから飛び出しの感覚などには、すごいなと思います。

日曜の早朝、スペイン対リトアニア、エクアドル対アルゼンチン、ベネズエラ対ウルグアイの3試合を続けてみた
私は完璧にFOOT BALL中毒でしょうか。

トーレス、ゴールラインまでボールを追いかけてあと
少し、で追いつけなかった場面でハムストリングを
さすってそこに何かが起きたかのような仕草をして
いました。 大丈夫でしょうか?と問いかけた
アナウンサーに対して金子達人さん「照れ隠しでしょ」
とバッサリ。本当にニーニョくんはナイーブ
なんでしょうね。 ラファエル・ナダル君の様に
闘志むき出しでガンガン行く選手に(競技は違うけど)
成長して欲しいです。ミスしたら照れ隠しせずに
チクショーー!って叫ぶくらいのね。

アルヘン代表は良いところなく完敗でした。
相手選手の動きが早回しに見えるくらい
体が重そうで見てて辛いものがありました。
エクアドルがCASAで無敗というのも納得です。

ウルグアイ代表、絶好調フォルランの素晴らしい
ループが開始直後に決まりました。 
なのにその後のビッグチャンスをサラジェータが
2つも外して結局引き分けでした。

南米の2会場はどちらも満員でしたよ。
代表に興味が無いのはスペインだけですかねぇ・・・
寂しいことです。

長々と失礼しました。

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[football]スペイン 1-0 リトアニア

再放送を見ました~。 -解説の金子達仁さん、アラゴネス自ら[http://sports.livedoor.com/marca/spain/detail?id=922988:title=「勝利には満足だが、手放しで喜べるものではない」]といってるのにほめすぎで、ほんまに思ってるの?って思いましたわ(笑)。ブンデス・リーガ

  • [2005/06/06 21:10]
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  • B.J Diary ならぬ B.P Diary |
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