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6/22 高校指導日記 

高校サッカーの現場で指導しています。日本でやっている以上、全てをオープン開示することは出来ないのですが、日々指導の現場で思うことを日記形式に書いていこうと思います。

今日は記念すべき第1回目。まあ、毎日続くかどうかは気分次第です…


今日のテーマは、「海外志向」です。

高校生に接していて思うことは、やはり彼らの頭の中には、海外サッカー=凄い、という図式が成り立っていること。

よって、

「バレンシアってやばいっすか??」

「アイマールって半端ないっすか??」

「練習とかレベル高いんすか??」

みたいな質問をよく受ける。これに対してどう回答すべきか、非常に悩むところ。一番伝えたいのは、

“別に凄くも何ともなくて、普通だよ。君らと同じようなトレーニングしているよ”

ってこと。でも、彼らは観ていないだけに信じないし、そういう想像・妄想を膨らませている。まあ、彼らの夢をぶち壊してしまうのも何なので、うまくごまかすようにはしているけど、本当に大差はないと思う。勿論、私がみている高校生とバレンシアの選手のレベルには雲泥の差があるのは紛れもない事実。

でも、練習内容や取り組みはこのブログ内でも常にトレーニングレポートで書いてきたように、日本でやっている練習と大差ないし、特に斬新なものもない。

やはり、見るべきポイントは、その練習メニューを使って何を伝えるか、何を吸収してもらうか、という点。外見よりも中身。

バレンシアだって、簡単なポストシュートの練習をしている。今の高校生くらいになればジュニアユースまでのサッカー歴で色々なメニューをこなしているし、単純な練習では満足しない。だから、すぐに、、、

「こんな練習しててもつまんない。うまくならない」

と思って、飽きてしまう。集中力が切れてしまう。

ただ、こんな単純な練習程、良い選手とそうでない選手を見極められる。多分、世界のトッププレーヤーに一番面白い練習は?と質問すれば、大半が、

“シンプルな対面パス”

と言うのではないか。中田英なんかはよくこんな発言をしていた記憶がある。監督がストップかけないといつまでもやってたそうだ。多分、こういう選手程、一見単純で退屈そうな練習程、テーマを持って取り組み、無限の楽しみを追求出来るんだと思う。

アイマールなんか見ていてもそうだった。単純な練習でも常に自分なりのスパイスを加えて楽しそうに、ボールを扱っていた。高いレベルに自分で設定して練習に取り組んでいた。だからこそ、私は彼が才能だけでこのレベルに登りつめたのではないと確信出来るし、そういう発言に対して納得出来る。

サッカーだけではないけれど、例えば、英語習得なんてテーマでも同じだと思う。よく本屋には、「こうやったら英語が話せる」というような本がずらっと並んでいていかにも簡単に楽に英語を習得出来そうな気配を漂わせているけど、絶対にそんな魔法などない。一番の近道は絶対に地道な勉強だと思う。継続。飛躍的に英語を話せる方法なんて多分無い。

スペイン語でもそう。アルファベットからやって、文法を習得し、会話の練習を積む。これに近道などない。個人差はあったとしても。

今の高校生くらいになれば、TVで海外のサッカーを簡単に見れるので、よく海外サッカーの話しもする。そんな中で、こんなことも言われる。

「僕を海外に連れていって下さいよ~。うまくなりたいんです」

これ、単純な図式になっている典型。海外サッカー=凄い=うまくなれそう、ってもの。

僕は必ず、こう返す。

「ここでうまくなれない選手が海外行ってうまくなるはずもない。むしろ、下手になるからやめな!日本の女の子の方が断然、可愛いし(笑)」

と答える。

ただ、事実、海外で開花する選手も多いだろう。日本の環境よりも厳しくシビアな環境ではあるから。そこで揉まれて強くなる、一回り大きくなる選手はいると思う。でも、間違いなく言えることは、この図式で考えてしまっている選手は海外へ行っても無理ってこと。

それは、アメリカ留学=英語上達、の図式と同様。結局、勉強しなきゃ英語なんて喋れないだろうし、それ相応の苦労がある。それを抜きにして、まるで行くことが魔法のように思ってしまう海外志向には危険大。勿論、日常に英語があるだけに上達する要素、環境はある。

今の日本のサッカーを取り巻く環境や指導者の熱意、指導方法、情報など総合して見ると、絶対に日本がやっていることは世界トップクラス。間違ってはいない。環境整備はまだまだでハード面での不足は否めないが、それをわかっているからこそ、指導者や指導方法のソフト面への努力は惜しまない。

うちのチームなんかでも、監督は非常に勉強熱心で、常に最新のトレーニングメニューを勉強したり、指導者講習会に参加したり、ジュニアユースの大きな大会、Jリーグの試合観戦等、休みを犠牲にしてまでレベルアップに尽力している。その熱意には頭が下がる。

だから、僕が今やっている、伝えていることは、そういった彼らが想像する“凄い”世界と呼ばれている未知の領域のサッカー、本質、現実を伝えること。そして、自分達のやっていることに自信を持ってもらうこと。

うちの監督も、選手も、「うちは弱いからな~」って感覚をどうしても持っている。それが勝負を左右することもあるし、最終的な踏ん張りが利かない理由にもなる。せっかくやってきたこと、積み上げてきたことを無駄にし兼ねない。

結局、練習すること、していることの延長線上には、チーム力のアップ、個人能力のアップ等、能力を上げることはあるけれど、それ以上に大切なことは、“自信”を持つこと、それに尽きる。自分達のやっていることに自信を持たない限り、相手に勝利など出来ない。昨季のバレンシアもそうだったけど、疑心暗鬼になっているチームが良いパフォーマンスを出せるわけもない。

隣の芝は青く映るし、世界は“凄い”と思うのかもしれないけれど、それは実態を見ていないからであって、実際問題やっていること、内容に大差はない。

ただ、これは見てきたからこそ言えることでもあるので、伝えるのは難しい。一番簡単なのは、見てみること。だからこそ、一度、海外へ行ってみるという方法もありだとは思う。

でも、そんな簡単には行けない環境にある我がチームへは僕がそういった部分を伝導師的に伝えるのが一番合理的だと思っている。

出来れば、うちのチームから世界へ羽ばたくような選手を出したいし、だからこそ指導者として常にそういった世界を見て実感しておきたい。地区大会、地方、日本の枠だけに捉われることなく、そういう場で活躍出来るような選手、チームに到達するために指導していきたい。

目の前のことを見ることは当然必要だけれど、迷った時に大枠で捉えて位置確認が出来るようなマクロの視点も忘れてはならない。

そんなことを胸に抱きつつ、日々グランドに立ちたい。

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