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日本の高校サッカー事情 

日本とスペインの違い~環境面~

という題について書くつもりでしたが、その前にまずは日本の高校サッカー事情について少し。

時代が変われば当然ながら変わっていくもんですが、本当にここ近年の高校サッカーは変わってきています。

ずっと関わっているわけではないものの、大学時代から定期的にコーチとして現場に立っていながらも毎回関わる度にその変化を感じてしまいます。

まず、学校側の見方。

少子化になり学校間での生徒獲得競争が激しくなっている時代。高校生のスポーツにおいて全国大会初戦から全国ネットでTV放送されるのは野球とサッカーのみ。当然ながら、サッカー部を強くして高校名をアピールしようとする学校が増えてきています。

となると、、、

お金をかけます。そのお金の使い方ですが、、、3つの大原則があります。

「良い指導者を連れてくる」

これがまずあります。よって、指導者がヘッドハンティングされることも多くなっています。勿論、昔から強いチームの監督は健在のところが多い。しかしながら、新興勢力ではそういった指導者の移動が起きています。

最近、続々と出場校が決まっている全国選手権大会でもそれは出てきています。千葉県代表の流経大柏の本田監督は、名門の習志野から移動(ヘッドハンティング)されています。千葉といえば、市立船橋でした。が、布監督が日本サッカー協会へ移動されたことをきっかけに少し千葉の勢力図が変わり始めています。

昔から名門だったチームでも外部コーチとして元JリーガーやJリーグ下部組織で指導者として活躍していたような人を招聘したりしています。

そういえば、スカパーでリーガをやっていた時にお馴染み、辛口の幸谷さんは香川西でコーチをされているようです。


「良い選手を集める」

当然ながらこういうことも起きますね。これは昔からそうでしたが、ここ最近の選手獲得競争はより激化しております。私学の学校になれば、授業料免除は当たり前です。サッカー留学する場合は、寮費なんかも免除される選手も中にはいるようです。今後は、こういった状況から推測してより私学の学校が全国大会に占める割合が多くなるのではないかな、と思っています。

「練習グランドの確保」

プロ顔負けの人工芝のサッカー専用グランドを作る学校も出てきています。通常、高校ですからグランドは複数の部活が共有しているのが普通でしたが、学校に隣接するグランドとは別にサッカー部専用のグランド、しかも人工芝のグランドを持つ学校が登場しはじめています。何とも、羨ましい環境ではないですか。


これらが3つの大原則。これに付随して、コーチ、GKコーチ、トレーナー、ドクターといったスタッフを充実させるような体制も作られています。

さて、こうなれば、入学してくる生徒や親はどういう意識になるか。それは、

「単なる部活動」

ではなくなってきているのです。受験競争ではないですが、サッカー偏差値的なスタンスで保護者が高校サッカー部を見るようになります。

それもそのはず、強豪校でサッカーをして活躍すれば色々な道があります。

・プロの選手になる

は当然ながら可能性として高まりますが、保護者側としてはもう1つのメリットを見ているようです。

・強豪校でサッカーをしていれば大学へ入りやすい

そうなんです、大学も少子化の時代、生徒獲得に躍起です。なので、サッカーを使って特色を出そう、大学をアピールしようという動きも高校同様、いや、それ以上にある。よって、高校サッカー同様に強化のための3原則にのっとり行動します。

そうなると、

「推薦で獲得する選手の人数が増える」

ということになります。推薦といっも大学の場合、学費免除などはほぼないといっていいでしょう。よって、大学側としては十分メリットになる。尚且つ、サッカーで活躍してくれれば知名度アップ。

また、高校サッカーでの名門校であれば大学にとってはそれ自体がブランドにもなります。よって、その高校サッカー部にいるだけでAO入試や指定校推薦といった受験方法で強みになるようです。

大学側の思惑は別にして、強い高校でサッカーをやっていれば大学へ行ける可能性も高まる。例えば、国見高校なんかがその典型かもしれませんね。ここ数年の主力選手はプロでなければ名門大学に行ってます。バレンシア入りも噂される彼もそうですね。

そんなことで、今までは単なる部活動の一環として存在していたサッカー部がそれ以上の存在になりつつある高校が多くなっているのが現状で、そうでなければ勝てない。

中途半端にやっていても勝てない時代。

勝手にいい選手が集まってくることが難しい時代。

になってきています。
3大原則の中でも特に重要なのが選手獲得です。良い選手がいなければどんなに良い指導者、良い環境を用意しても勝てない。よって、選手獲得競争が激化しているのが今の高校サッカーの現状であります。

凄いですよ~、裏の世界。

僕は、思います。

「そのうち、高校サッカー専門の代理人ビジネスが発生するんじゃないか?」

「プロ野球の世界じゃないけど、高校サッカーの世界で裏金が飛び交う時代になるんじゃないか?」

まあ、ちょっと怖いですが、現実問題そういう流れになりつつあります。

さて、少し話題を変えますが、今後の高校サッカーでのキーワードは僕が考えるに、

「一貫性」

じゃないかな、と思います。どういうことかというと、例えば、私学ならば中高一貫教育のメリットを活かして中学サッカー部から強化していくんです。静岡で初出場となった常葉学園橘ですが、みなさんの中でも「あれ??聞いたことないな。静学でも清商でも藤枝東でもないのか~」って思っている人多いと思いますが、実はこの私学の学校は中高一貫教育でサッカーを特色にすべく中学生からしっかりと指導しています。既に中学サッカー部は全国制覇していますから、これから強くなるだろうという予想はありました。

また、最近では高校のサッカー部に外部コーチが来ることが普通になりました。その外部コーチの多くがその地域にある強豪の街クラブの指導者です。つまりは、ジュニアユース(中学生)の指導者。ちなみに、うちのチームにもOBの外部コーチが来ており、同様にクラブチームを持っています。

なぜか??

高校側の一番のメリットは、選手を獲得しやすいから。またジュニアユースの選手の情報をもらえるから。外部コーチとして行く指導者としては自分のクラブだけでは経済的に厳しい為、アルバイト感覚としての仕事になる。またそれ以上に1つ上のカテゴリーでの指導経験が積めるというメリットがあります。

つまりは、高校サッカー部とジュニアユースのクラブチームの連携です。これもある意味、指導の一貫性ですね。

今の時代、頑張っている人が多いので、クラブチームでサッカーを教えることで生活をしている人間が多くなっています。特に20代前半の人間でそういう人が多い。よって、こういう現象も起きています。

中学校のサッカー部が弱体化

そうなんです。クラブチームが強くなるにつれ、中学校のサッカー部でサッカーをやる子供が少なくなっています。よって、中学校の大会のレベルも低くなりつつある。勿論、都道府県によって状況は違うでしょうが、全国的に見てその現状は変わらないと思います。

考えてみれば、中学校の先生の中にはサッカー経験がなくサッカー部の顧問をしている人もいるし、移動もあって常に1つのチーム(学校)で指導出来ない。そんな中、このジュニアユースの年代においては、「一貫性」を持って活動してきた地元の街クラブが実力を持つようになっています。

選手権はTV放送になりますから、是非、ベンチを見ていて下さい。まあ、全国優勝を狙うようなチームは違うかもわかりませんが、今はどのチームにも複数のスタッフがいますが、学校の先生である監督の隣には必ずといっていいほど、若手のコーチが陣取っています。多くの場合が、今説明してきたような外部コーチにあたると思います。いや、全国に出るようなチームであれば、もうそのチームでコーチをするだけで一定の収入が得られるような状況かもしれません。

いずれにせよ、高校サッカーもめまぐるしい環境の変化が起こりつつあります。名門校であっても勝手に選手が集まり、自然に勝てない時代に突入しています。

監督・選手・環境(グランド)の3原則を整え、勝つ為のサッカー部作りをしている高校の台頭は「過熱」「行き過ぎ」と呼ばれるかもしれませんが、裏を返せばそれくらいサッカーという存在が大きくなってきた証拠です。

ただ、一番忘れてはいけないのは、そういった中でサッカーに打ち込める環境を作ってもらっているということでしょう。特に、選手の保護者の皆さん。

「熱心」の一言では感謝出来ないくらい見えないサポートがあり、見えない苦労があります。

「そういう親に素直に感謝して、他人(ひと)のために頑張れる選手」

僕はそんな選手を育てたい、心からそう思います。

人生は自分のために生きるのは当然ですが、他人のために頑張れる人間は強い。好きなサッカーを通して僕はそんなことも学んだ気がします。

高校サッカーにおいて色んなことは変わっていくんだけれど、やはり変わらない、変えてはいけないものはありますからね。そんなことをちょっと考えてみました。

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