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サッカー審判という存在 

先日の国王杯デポル戦での事故もあり、審判について少し考えてみました。

まず、よく言われるのは、「スペインの審判レベルは低い」「日本の審判レベルは低い」といったこと。

イタリアやプレミアの審判は評価されることもありますが、審判に対する評価は概して低いのが常なのかもしれません。

それもそのはず、審判というものは、

存在が目立つ=マイナス要素の何かをしでかしてしまった

ということが多いからではないでしょうか?!

勿論、中には試合をうまくコントロールし、プラスの面で目立つ審判もおりますが、数でいうなら圧倒的に少数派でしょう。

個人的には、ドイツのマルクス・メルク氏が好きです。地味な風貌通り(?)に試合を地味~にコントロールしながらも、メリハリをつけたジャッジと時より見せる厳格な態度に好感を持っています。

ローマで今回バレンシアで起きた事件のように灰皿を投げつけられ額を切ってしまったフリスク氏のレフェリングも素晴らしいものでした。確か彼は、その後脅迫を受けたことで審判を引退してしまいました。本当に残念な事件でした…

私自身は、日本、スペインに関わりが深いので、どうしても「審判のレベルが…」という話しを聞くし、自身でもそう思うことが時々あります。

ただ、個人的にはこう思います。

審判のレベルが低い

以上に

審判に対するリスペクトの度合いが低い


勿論、両者は表裏一体なんですが、日本もスペインも問題の本質は後者にあるような気がしています。

日本ではユース年代までは、学校教育の一環でサッカーをしている選手が大半ですから、教育的観点からして、審判に対するリスペクトが高いと考えます。

ただ、それ以降、特にプロの選手になれば、いきなり審判を見下してしまう傾向にあるように思えます。

「どうせレベルの低い審判だろ…」的な考えでピッチに立っている選手も少なくないように思います。

スペインでは、そんなことは通り越してしまって、どのカテゴリーの選手でも審判に対して対等、いやそれ以上の立場に立とうとします。リスペクトなど皆無かもしれません。

たとえ、小学生くらいのちびっ子でも、審判に口うるさく食い下がったりしてます。あれはあれで観ている方としてはびっくりしますが…

その裏には、試合を優位に進めるための心理的プレッシャーということがあるのでしょうが、今日本でユース年代に携わり、時より審判をしたりする身として冷静に考えたら、少し本質からずれている気もしています。

知っている方もいるかもしれませんが、少し前から朝日新聞においてスペシャルレフリーの吉田氏がコラムを書いておられます。

彼は、W杯予選の誤審で一躍有名になってしまった方。

正直、彼だけの責任ではなく、彼以外にも審判団がいたにも関わらず、なぜあの誤審のまま試合が続行されたのか、それが気になってしまいますが、そういった逃げ出したくなるような状況を背負いながら連載するコラムでその胸の内や審判について本音で語ってくれております。

吉田氏のコラムを読んでいてはっきりわかることは、

「日本の審判のレベルは上がっている(んだろうな~)」

ということ。賛否両論はあるでしょうし、中には全くダメな審判もいるでしょうが、トータルとしてそのレベルはアップしています。間違いなく。

JFAでもレフェリーカレッジなどを作り、積極的に人材育成を進めております。

実は、私のチームが夏に遠征をした際、このレフェリーカレッジの生徒さん達に試合のジャッジをしてもらいましたが、実にうまい!

指導教官は、日本の審判の第一人者、小幡氏。実は、この方は私の出身地のサッカー人であり、私が高校生の時、県予選の試合を吹いてもらいました。

小幡氏は、歴史に残るJリーグ開幕戦の笛を吹かれた方です。まあ、色々叩かれてはいましたが、そんな方に笛を吹いてもらっただけでも良い思い出です。

話しはそれましたが、そのレフェリーカレッジの生徒さんは本当に勉強熱心でジャッジをする全ての試合をビデオに収め、かなりこまめにチェックをしているようでした。

そんなバックグランドもあり、今後はますます良い審判が増えてくるでしょうし、審判の待遇もよくなってくるでしょう。

ただ、一番心配なことが個人的にあります…

それは、、、

サッカーをやっていた人間の大半が審判をやりたいとは思わない

という事実。(汗)

私もその1人ですが、「審判になりたい」なんて思ったことがない。むしろ、「絶対に審判だけにはなりたくない」と思うくらい。

だって、サッカーやってた人間なら、公平にジャッジをしてるにも関わらず、選手に文句を言われたり、ベンチや周りからガミガミ言われるのを知っているんですから。

プロの世界でもそれは顕著ですよね。

サッカー選手を引退後、指導者になる人は多いんですが、審判になる人は少ない。

これだけ長いサッカーの歴史の中で、W杯で活躍したようなビッグネームがその後、審判としてまたW杯で活躍した、なんて話しは聞きませんもんね。

先程、リスペクトの度合いについて話しましたが、そういった環境を作っているのは、審判という存在の認知度かもしれません。

審判という立場上、なかなかメディアに露出することは出来ないでしょうが、吉田氏のようにコラムを書いたり、時には解説者として活躍するような審判が出てきてもいいのかな、そう思います。

やはり、彼ら審判という存在を知り、理解することが、審判のレベル向上につながることだと思いますし、それは良いサッカーを追求する上での土壌になります。

面白いことに、サッカー選手って技術的なことや戦術の知識は豊富なのに、意外にルールについて教えられていないんですよ。

サッカー経験者の方でサッカーのルールについて教えてもらった人いますか?

私は、多くの指導者と出会ってきましたが、一度もありませんでした。

直接フリーキックと間接フリーキックの違い、
ピッチの広さの定義、
どんなファールで間接フリーキックになるのか、等々
を知らないプロ選手もいるかもしれません。本当に。

プロの選手には審判資格を受講させてみるといいのではないかな、と思います。

スペインの場合、もう、これだけ文化があってそういう価値観が根付いてしまっているのでなかなか難しい。確かにレベルが低い側面もあります。

が、やはりサッカーは選手だけでもサッカーにならない。審判がいてこそ、試合が成り立つのですし、彼らが働きやすいようにすること、そういう環境を作り出すことが、良いサッカーを共有する第一歩であります。

以上、また考えたいテーマでもあります。

追伸;

例え練習試合といえども、審判として笛を吹くとなると、相当な集中力がいるんです。少し気を抜いた瞬間にプレーを見逃してしまうことが誤審への入り口になりますから。

大変な仕事なんですよね…それだけはわかってあげたいものです。

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今、透明か

審判の難しさ(朝日新聞)W杯アジア最終予選でミスジャッジを犯してしまった、吉田主審が誤審に至った経緯を語っています。【吉田SR】公共の場で過ちを認めることの重要性(蟻地獄)吉田寿光氏の告白(武藤文雄) などを筆頭にたくさんのBLOGでも感嘆の声が上がってます。大半

  • [2006/02/05 01:12]
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