スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ファビオ・アウレリオ 




ファビオ、僕は正直、この映像を公開するかどうか迷ってたんだ。メディアとして人に伝える場合、この映像みたいに声が拾えてないと伝えようがないしね…

素人ビデオでマイクもなく、この時みたいに他のメディアに場所取りで負けてしまえばどうしようもないよ…

ごめん、だから映像の中に翻訳を入れることが出来なかったんだ。

でもね、僕は敢えて日本の皆さんに伝えないといけないな、と思ったんだ。

日本のメディアだけじゃなくて、どのメディアも去る選手って伝えるべきことが伝えられてないなと思うんだ。カルボーニやジダンのように最後の花道をクラブや自分で用意してしっかりファンに挨拶出来る幸せな選手がいる一方で、君のように怪我で苦しみながらシーズンを終え、クラブを去る選手もいるんだよね。

公平じゃないよね。

君はコメントの中でこんなことを言っていたね。

「一番残念なことはファンにお別れ出来なかったことなんだ。今シーズン僕に残った後悔はファンへの挨拶が出来なかったこと。やっぱり、メスタージャでお別れしたかったな…」

本当にその無念さは伝わってきたよ。だからね、

僕は伝えなきゃいけないな、と思ったんだ。

勿論、君だけじゃないけれど、ファビオ・アウレリオという選手はバレンシアにとって多大な貢献をしたと思うよ。

確かに怪我も多かったし、苦労したと思う。度重なる怪我で多分、“引退”も考えたんじゃないかな?!スペインを離れ母国ブラジルでリハビリしていた時期が一番辛かっただろうね。

僕が君を観たのは昨年、君がバレンシアに戻ってきた時だった。「良い選手」ということはサンパウロやブラジル代表での活躍で知っていたよ。技術的な要素やどのポジションもこなせる機用さは勿論評価しているけど、やっぱり君の一番の良さはその人間性だと思う。

真面目で誠実

これに尽きるんだろうね、君を表現するなら。サッカー選手としては優しすぎるくらいかもしれないよ。

ただ、怪我続きの辛い時期にはあまり弱音を吐かない強さも持ち合わせていたね。それが君のバランスの良さでもあるんだろうし、だからこそここまでの選手になったんだろうね。

バレンシアに戻って最初にパテルナの練習場に来た時、アイマールが一番嬉しそうな笑顔をしていたし、子供のように拍手をしてはしゃいでいたのを覚えているかい?

あんなアイマールを見たのは初めてだったよ。

君達はピッチの上だけでなく、プライベートでも良いパートナーなんだろうね。だからこそ、ピッチでも堅い信頼関係でプレー出来ているんだろうね。

カネイラの娘さんが亡くなった時のあのアウェーでのオサスナ戦、君はベンチで号泣していたね。あの表情も僕は一生忘れられないよ。

本当に家族想いの良きお父さんでもある君だからこそ、娘を失う悲しみが自分のことのように降りかかってきたんだろうね。

「サッカー選手は大金をもらいすぎだ」

なんて陰口をたたかれることが多いサッカー界だけど、選手って結構辛いよね。

新加入の時はまるで救世主のように大々的に取り上げられてファン、メディアから大歓迎を受ける。一方で去る時の冷たさは全くその正反対。

また、人間をお金で計算されるのもサッカー選手の辛さだと思うよ。「誰が移籍金いくらでどこのチームに移籍する」なんてまるでマネーゲームだよね。馬鹿げてると感じることもあるよ。

もうシーズン終盤になればそういったニュースばかりだ。

そんな目新しいニュースにメディアは飛びつき、情報が飛び交い、人はそれに一喜一憂する。

サッカーの根底にあるのは人間なんだよね。だから、そんなニュースはどうでもいいよね。

君の場合も、今、やれリバプールだ、レアル・マドリッドだと騒がれてる。多分、君が一番よくわかってると思う。

「まだ何も決まってない」と。

カルボーニに対して、君はこんなことも言っていたね。

「カルボーニにはもっと良いお別れの仕方があったんじゃないかな」

先日のメスタージャでのお別れはお別れといっても公式のセレモニーじゃなかった。あくまでファンが自発的にスタンディングオベーションをして終わっただけだからね。確かにそうだと思う。彼にはもっと相応しいセレモニーをするべきだった。

でもね、僕は君にもそういうセレモニーが必要だと思うんだ。君は謙遜するかもしれないけど、それに値する選手だったし、それくらいクラブに貢献してくれたと思うよ。

そして、ファンは君のような選手を忘れはしないし、君が去ることで寂しさを感じない人はいない。

サッカーもチームも生き物だから常に新しいものが入ってきては、古いものが消えていく。進化という表現かどうかはわからない。

でも、来る者もいれば去る者もいるんだよね。

そして、来る者には飛びついて、去る者は追わないメディアが多い。

僕が出来ることなんて、ちっぽけだけど、君のような選手の姿を遠く日本のファンに伝えることくらいなんだよね。もっと何か出来ればいんだけど、ごめんね。

多分、日本のファンのみんなには、この映像がバレンシアのファビオとしての最後の姿かもしれないね。まだ怪我の状態で、グランドで練習も出来ていない。最終節のオサスナ戦に召集されることはないだろう。

でも、今日の君の寂しそうな悲しそうな姿を見て、同様に寂しさを覚えるファンは多いんだよ。絶対に。

ただ、それはバレンシアのファビオとしてのお別れ、寂しさであって、サッカー選手ファビオ・アウレリオとのお別れではない。

だから、今後も僕らは見守っていくと思う。きっと。

少なくとも僕はバレンシアのファビオだからこうやって伝えようと思ったんじゃない。

ファビオ・アウレリオという人間の姿、生き様を多くの人に伝えたかったんだ。

今までどうもありがとう。そして、これからもよろしくね。



banner_02.gif

当ブログ(メディア)に賛同される方はこちらに1票投票下さい↓

Comments

本当にお別れなんだ・・・

悲しくて言葉もありません。
昨日たまたま現地のバレンシアニスタの掲示板を覗いたのですが
ファビオはひどい中傷を受けていました。
「ずうずうしい奴、(マドリーに行くのは)金が欲しいだけなんだろ」とか「ビジャレアルに行ったってアルアバレーナの控えだよ」とか

おそらくファビオもそんな中傷をされていることを知ってるのでしょうね。
声が小さいしあまりにも元気がない顔ですものね・・・。

カネイラの赤ちゃんが亡くなった時
泣いていたのはファビオだけでした。
イチローさんの言うとおり、サッカー選手にしては優しすぎる、非常にナイーブな人なんだと思います。

元気のない姿は心配ですけれど、イチローさんがこのインタを載せてくださったことにはすごく感謝しています。
ファビオが現在かかえている怪我を治して
どこかのクラブでまた元気にプレーしてくれることを本当に心から祈っています。¡SUERTE!

  • [2006/05/10 23:01]
  • URL |
  • クリチーバ
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

ファビオ、ありがとう。

イチロウさん、ありがとう。

  • [2006/05/10 10:01]
  • URL |
  • 裕子おばさん
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

ファビオにとっては

とても残念な終わり方になりましたね。
怪我に悩まされ続け、最後も怪我でお別れすら出来ない…。

でもここで活躍した姿は確かにあって、だからセレソンにも召集された。

左サイドなら前でも後ろでもこなし、度々魅せた鮮やかなFKも、そう。
そう簡単に忘れられるものではありません。

一昨季、長い怪我から戻ってきて交代でピッチに入ったとき、
ものすごいスタンディング・オベーションで迎えられたのを覚えています。
バレンシアで愛されていた証拠ですね。

もう何年も前から
『自分の後継者はファビオ・アウレリオがいる』
といい続けてきたカルボーニと同じシーズンにメスタージャのピッチを去る。
何というか、つくづく"予定通り"には行かないものだと思いました。

でも最後に彼の顔が見れて嬉しかったです。
売り物のようにしかされない報道には僕も違和感を覚えていたので。

ひとつのヒューマンストーリーが、彼の表情にありましたよ。

  • [2006/05/10 07:36]
  • URL |
  • カルボーニ年金
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackbacks URL
http://valenciasoccerlife.blog6.fc2.com/tb.php/466-b5f7076c

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。