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サッカーメディアについての考察 




こちらの映像は、カルボーニがスポーツディレクターに就任した時、ある記者からの質問と回答の様子である。




-アライン・ロッシュがフロント入りするとの噂がありますが?

「あなた達(メディア)が言ってることで、私は知らない。同様に、元選手ということなら、アングロマ、デュキッチ、ミージャ、ビョークルンドだって可能性はある」

「そんな噂がどこから出たのか全くわからない。もし、そういったことが事実なら、この場で同様に発表があるだろう?」




アライン・ロッシュとは、元バレンシア選手でフランス人DF。私自身もあまり記憶にはなかったが、CL決勝でもプレーした経験があるカルボーニとは旧知の仲。

現在は、フランスのPSGにてフロント職に就いており、その彼がカルボーニがバレンシアのフロント職に就いたことにより、バレンシア入りするのでは?という噂がここ数日挙がっていた。

実は、この会見後、こういった出来事があった。

地元メディアを広報担当が全員集めて、その場に登場したのが、ソレール会長。

その場に居合わせた外国人プレスが私1人であったということと、私自身、会長・クラブの意見に賛同できるので敢えてその事実をお伝えしたい。(現地のメディアは絶対に伝えるはずもない)

「ここ最近、我々クラブに関する根も葉もない噂が飛び交っていることは非常に悲しい。私は発表すべきことがあれば、オープンに話すつもりだし、隠し事など何も無い。サッカーに関することが大きく扱われるのは事実だけれど、決してワイドショーではない。それだけは、私個人として皆さんに申し上げておきたい」

異例のコメントだろう。現地メディアの人間もみな、目が点になっていた。

「なんで、わざわざ会長がこんなお灸を据えるんだ…」

というような雰囲気があった。

ただ、私はこの意見に非常に賛同出来た。

事実、ここ数週間、カルボーニがフロント入りするということで色々な噂の記事が飛び交った。

中には、「カルボーニはキケ監督と仲が悪く、既にポルトガル現代表監督のスコラーリ氏と接触した」という記事が現地新聞の1ページを割いて堂々と載った。

もしかすると、事実なのかもしれない。少なからず、火の無いところに煙はたたないだろうから。

バレンシアからは少し外れるが、つい先日、TVをつけていた時、あるワイドショー番組でレアル・マドリッドのFWロナウドが出ていた。

記者会見終了後、そのワイドショーリポーターがロナウドを追いかけ回し、

「オフはどこに行くのですか?」

「誰(女性)といくのですか?」

としつこく喰い付いていた。それに対して、ロナウドは嫌気がさしながらも必死で“キレ”ないようセルフコントロールしながら、

「それは僕のプライベートなことだから言えない」

と一貫して述べていた。

勿論、ロナウドというサッカー選手はサッカー界だけに影響を与えているのではなく、広く多くの人に影響を与え、その言動は一般大衆にとっての注目の的となるのは事実である。

ただ、本当にそんなワイドショーをみて、面白おかしく彼のプライバシーを知ることが視聴者の知りたいことなのだろうか?

また、メディアがすべきことなのだろうか?

と疑問に思った。

確かに、共同記者会見でサッカー選手、監督が発する発言というのは当たり障り無いものばかりで面白くないかもしれない。

だからといって、彼らに個人的に近付く、選手や監督に近しいリーク元に接触する、根も葉もない噂を大々的に取り上げる、ことが許されるのだろうか?

スペインではサッカーを取り巻くメディアの数は非常に多い。バレンシアというチームの番記者だけでもサッカー1チームくらいはいる。

彼らは日々、自分達のメディアにしか取れない、“特ダネ”を求め、他との差別化をはかろうとする。

だから、少々、確信の持てないような噂でも、大々的に取り上げて、他のメディアとの差別化をはかり目立たせる。

こういった現状があるから、サッカー選手や関係者はこの手の質問をされた時に、「バカバカしいな」と思いながら真っ当な意見を述べる。

この映像のカルボーニの表情、雰囲気が全てを物語る。

勿論、バレンシアというクラブにも問題はある。そういった噂がリークされるような体制であり、人間がいること自体が問題だ。今回に限った問題ではない。

権力抗争の為に、メディアを使ってリーク合戦を繰り広げることは、バレンシアのようなビッグクラブになればありえる話しだ。それは、今季のレアル・マドリッドの姿をみてもわかる。

今回の出来事は、クラブとメディアのどちらにも問題があると考えている。

例えば、スペインに「マルカ」というスポーツ紙があるが、この新聞では、サッカー選手のプライベートな出来事、問題は絶対に扱わない。インタビューの内容もサッカーのことに限られている。

それが、彼らのポリシーだ。

ロナウドが離婚した時、マルカは一切その問題に触れず、「我々はサッカー選手のプライベートな問題を記事にしない」という声明を出した。それは、マルカがマドリッド寄りの新聞だからという理由とは異なるだろう。

対極的にバルセロナよりの新聞は半ば皮肉を込めて大きく記事にしていた。

どちらが良い、悪いの問題ではないのかもしれないが、マルカという新聞のその姿勢は非常に一貫していた。勿論、サッカーの情報に関しては、先読みしすぎて外すこともある。他との差別化をはかるために、移籍関連の記事を大きく出し、注目を集めることもある。

ただ、基本的にワイドショー的な記事はない。

サッカー選手は芸能人ではない。

それは私自身も今、肝に銘じていることである。

少なくとも、このメディア(ブログ)においては常に“現場(ピッチ)”に落ちているサッカーや人間の真実を拾っていきたいと思う。

それが、本当に“伝えるべきこと”であり、読者が“伝えて欲しいこと”であると信じているから。



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Comments

質問があってから

2~3秒の沈黙でしたが、カルボーニの表情は実に「雄弁」でしたね。
答える価値がない質問に答えることほど無駄なものはありません。
しかし何も答えなければ妙な憶測も呼ぶのも事実。もどかしいですね。

いわゆる「芸能マスコミ」に代表されますが
真に「この役者が出ているこの作品の~~が素晴らしい」と
話しているマスコミがどれだけいるでしょう。
プライベートを追う事が、いつしか彼らの主な仕事になっている。
(昔からそうですが)

こういうことは物事の本質を見えなくしてしまいますね。
サッカーや芸能に限らず。

  • [2006/05/22 22:09]
  • URL |
  • カルボーニ年金
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

イチローさんの「伝えるべきこと」からは、選手達の体温を感じます。

これからも期待しています。

この意見に自分も同感です。
選手だって一人の人間なんだから、プライベートの時は、人間として尊重しなければいけないですね。

こうやって真実だけを伝えてくれるライターが増えることを期待してます。

  • [2006/05/22 01:04]
  • URL |
  • Take
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

イヤな感じ。

スポーツ選手をアイドル歌手みたいに扱う人たちってイヤな感じ。

UKのタブロイド誌や日本だと東スポがそうですけど、根も葉もない噂でも載せるとおそらく売り上げは伸びるんでしょうね。
日本のサッカー雑誌でもそういうネタを取り上げたりしてますけど、正直歯がゆいです。
ベッカムの浮気やロナウドの離婚よりも知りたい情報が山ほどあるのに。

自分もマルカのスタイルに共感している人間です。

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