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スペインvsクロアチア戦 感想 







スペイン代表 バレンシア合宿 FK練習の様子

エジプト戦のスタメン組が練習終了前に全員でFK練習を行った。

GK練習も兼ねてはいるが、通常はFKを蹴らない選手も含め全員が蹴る様子はなかなかみれない。

意外にとんでもない(=下手な)キックをする選手もいて興味深い。




2006/06/07 親善試合 スペイン vs クロアチア

結果:2-1

得点:
クロアチア オウンゴール(前半14分)
スペイン ペルニア(後半17分)、F・トーレス(後半45分)




■ポイント1:「両サイドを使えるか」

日本のライバルとなるクロアチアとスペインの親善試合はスペインが2-1の逆転勝利をおさめた。スペイン代表としてはW杯までの準備期間に行った親善試合の3試合(ロシア、エジプト、クロアチア)の中で最も好パフォーマンスをみせたと言えよう。

スペイン代表の先発メンバーは以下の通り。

スペインvsクロアチア戦 先発メンバー


またもや、システムを変更して臨んだことになるが、これは前回のエジプト戦後、私が感想で述べたように「両サイドを使う」システムである。特徴はやはり右のホアキン、左のレジェス。

前半は結果的には0-1で折り返すことにはなったが、出来としては悪くはなかったと言える。それ以上に、クロアチアの出来が良かったと評価したい。スペイン代表の感想を述べる前に日本が対戦することになるクロアチア代表の個人的な印象を述べておく。

・球際の強さ

フィジカル的に優れていることは周知の事実であろう。身長、体重共に恵まれた選手が多い。私はそれに加え、球際の強さを強調しておきたい。

スペインの選手が軽量ということもあるが、ルーズボールや接触を伴いながらのプレーの際、彼らのタックルやボールへの接触スピードは速く、重い。タックルも深い。総じて、クロアチアの選手がルーズボール、セカンドボールを奪う傾向にあった。

スペイン代表と日本代表の選手の重量感はそう変わらないであろうから、技術に優るスペイン代表の選手が前半に苦しんでいた点を日本代表としては参考にすべきであろう。後半はクロアチアの選手に疲労が溜まり、スペイン代表がイニシアチブを取ることが出来ていたが日本代表との対戦になればそうはいかないであろう。

単純にフィジカル、高さだけではない、球際の強さには是非、注意してもらいたい。

・攻撃はよりシンプルでダイレクト

スペイン代表と比較すれば一目瞭然となっていたが、クロアチアの攻撃はボールを奪ってからとてもシンプルかつ、ゴールへ向かってダイレクトに展開されていた。ワンタッチでボールをつなぎ前線まで運ぶことが出来る技術もある。シンプル、ダイレクトというとDFラインからロングボールを放り込むようなサッカーをイメージしがちだが、クロアチアはそれと正反対。技術がある故に実戦可能な、より現実的で有効な攻撃を仕掛けていた。

いずれにせよ、客観的な視点でみる限り、日本代表がガチンコ勝負をして通用する相手ではないだろう。戦術的にもシステム的にも何か策を練りながら総合的な勝負を仕掛ける必要がありそう。また、クロアチアにとって先制点を取ればその後の攻撃、サッカーがより威力を増すようなタイプのチームであるだけに日本代表としては先制点だけは許してはいけないだろう。


さて、話しをスペイン代表に戻そう。

前半はクロアチアの良さ、強さが目立っていただけにスペイン代表本来の良さ、特徴を発揮しきれなかったが、単純にシステムを変えたこと、中盤サイドに人を配置したことによりバランスが取れていた。恐らく、4-3-3のシステムで前半を戦っていたらもう少し攻め込まれていただろう。

特に右サイドからの展開が目立っていた。逆に言うならば、左サイドのレジェスには及第点は付けられないだろう。

その理由は、単純明快。ホアキンとレジェスのポジション取り、=「ボールの受け方」にあった。

ホアキンがボールを受けるのは、ほとんどの場合、右サイドに張ってボールを受ける。サイドという比較的プレッシャーが少ない地域で一度ボールを受けてから隙があれば縦へ突破、縦のコースを切られた時は中へドリブル、複数人でプレッシャーをかけられた時は簡単にチャビかサルガドへパス、という形でプレーしていた。つまりは、一度、サイドで起点を作ることができていた。

スペイン代表 ホアキンのボールの受け方


そうすることによって、上の図のようにサルガドもオーバーラップすることが出来る。基本的にサイドバックが攻撃参加出来る時というのは自分自身がいる同サイドで味方がきっちりボールをキープしている状態である。

サルガドの場合、ホアキンがボールを右サイドでキープし、時間とスペースを確保してくれるからこそオーバーラップが出来る。特に、ホアキンが中へ切り込むドリブルをする時は必ずといっていい程、サルガドはサイドを駆け上がっていた。サルガドはレアル・マドリッドでも特にフィーゴが在籍していた時には攻撃参加がスムーズに出来ていた。そういうイメージはすぐに持って戴けるであろうから、この場合もホアキン、サルガドのコンビがいかにスムーズであったかおわかり戴けると思う。

一方、左のレジェスは現在所属しているアーセナルで1.5列目、2トップの一角としてプレーすることが多いからかどうしても中に入り込む傾向にあった。レジェス本人としては、「ボールが来ない」と自分自身を擁護するのかもしれないが、事実としては、彼が我慢して左サイドに張っていないからボールが入らない。

スペイン代表 レジェスのボールの受け方


前半の序盤でチャビ・アロンソから素晴らしいサイドチェンジのボールが入りそうになり最終的には届かなかったがああいった受け方をしていたら左サイドの攻撃も機能したであろう。

レジェスが中に入り込み、プラス、高い位置、時々ラウルとかぶるような位置に入り込むことによって、左サイドバックに入ったペルニアが完全に孤立してしまい、攻撃参加できなくなっていた。前半にレジェスが惜しいシュートを放つシーンがあったが、あれは右サイド寄りでボールを受けていた。通常、左サイドの中盤の選手が入り込む位置ではない。

ペルニアに関してはこの試合がスペイン代表デビュー戦。その緊張感もあり、いきなりレジェスに対してガミガミ指示は出せなかったであろう。彼の本音としては、「レジェスよ、一度左サイドでボールを受けて起点を作ってくれ」と叫んでいたに違いない。その気持ちを我慢しながらDFに専念していた様子が伺えた。


■ポイント2:「ラウルを外せるかどうか」

この試合で一番明確になった点は、ラウルがプレーしている時とそうでない時のパフォーマンスの違いであろう。

ラウルはスペイン代表にとって必要な存在であることは私も前々から言っているし、認める。

しかしながら、彼の現状のコンディション、パフォーマンスではスタメン出場は厳しいであろう。

それに加え、現在のスペイン代表の選手の特徴とシステムから考えて、彼がスタメンを張れるポジションは見当たらない。

ルイス・アラゴネス監督は恐らくラウルを「スタメン起用」するつもりであろうが、彼を思い切って外せるかどうかがW杯での最大のキーポイントになりそうである。

スペインvsクロアチア戦 後半開始メンバー


後半開始時のメンバーはこのような並びでラウル不在。

エジプト戦後の感想でも述べたが、私ならばラウルではなくルイス・ガルシアを選ぶ。これまた同じことの繰り返しになるが、単純に運動量の問題でルイス・ガルシアが圧倒的にラウルを上回る。プラス、ルイス・ガルシアは中盤からFWを飛び越えてゴールを狙いにいく動きもする。フリーランニングの動きの質も高い。

後半、フリーでボレーシュートをする場面があったが、あれが典型的なシーン。足の振りが大きく、当たり損ねのシュートになったが、あそこに飛び出せるのが現在のルイス・ガルシアで、それが出来ないのがラウル。ラウルがそれを出来ないのがコンディションの問題なのかどうかのかはわからない。ただ、前半のラウルは両サイドからのクロスボールに対してペナルティエリア内に入ることすら出来ていなかった。

スペインvsクロアチア戦 試合終了時メンバー


試合終了時は、少しメンバーとシステムをいじりすぎてやや消化不良のサッカーをしていたが、後半はほぼスペインが試合の主導権を握っていた。

しかし、その要因の大半はクロアチア選手の疲労から。ルイス・ガルシアやS・ラモスといった走れる選手を投入し、運動量の面で上回った点が大きな要因であろう。


■小澤的スペイン代表

最後にW杯を前に私が今の現状で選ぶスペイン代表のメンバーを発表してみたい。(異論、反論は承知で)

システムは、4-5-1

スペイン代表 小澤セレクトメンバー


GKはやはり総合的にみてカシージャス。

DFのセンターはいいとして、右は運動量、高さをかってS・ラモス。左は技術的な要素とFKを考えてペルニア。連携不足はあるが、それ以上に彼の攻撃的なスタイルは魅力。

MFはダブルボランチ、両ワイド。クロアチア戦と同じ。

トップ下にはルイス・ガルシアを入れたい。左サイドに置いてしまうと左サイドのバランスが崩れる時もある。それよりもトップ下で自由自在に動いてもらった方がチームにとってはベター。

クロアチア戦で決勝点を挙げたトーレスだが、個人的にはコンスタントに点をあげれるFWではないのでそれほどかっていない。この3試合不発のビジャではあるが、昨日の試合でもそうであったように孤立する、或は左サイドウイングに置かれるなど本来の力を発揮させてもらえない外的要素が多すぎる。

いずれにせよ、選ぶのはルイス・アラゴネス監督で、彼自身、「W杯初戦のスタメンはほぼ決まっている」と発言している。

予想されるのは、エジプト戦のスタメンである。

スペインvsエジプト戦、スペイン代表先発メンバー


次回は、スペイン代表のW杯での活躍について占ってみたい。




ほぼ日刊「小澤的リーガ論」
※ライター小澤の独り言

【スペイン代表】

-F・トーレスの“ゴラッソ”
クロアチア戦終了間際にゴラッソ(=スペインでは「スーパーゴール」の意味)を決めたF・トーレスではあるが、PKを外しているのでプラマイゼロといったところ。彼らしいといえば彼らしい。少なくとも、W杯でPKは任せない方がいい。PK職人の多くは、表情のみならずPKを蹴る前のしぐさも“大胆不敵”で物怖じしない人間にみえる。が、トーレスは明らかに「緊張している」のがわかる選手。「外すんじゃないか」と周りに嫌な予想を抱かせる選手であるので、PK職人には今後もなれないだろう。

-幸運な男ペルニア
スペイン代表に追加召集され、デビュー戦でゴールまで挙げてしまった左サイドバックのペルニア。「スペイン国籍を取るのが遅かった」(=彼はアルゼンチン人)とアラゴネス監督に言われ、一度はW杯を諦めた男が土壇場で結果を出した。こういう流れに乗っている選手は是非、W杯でも起用した方がいい。W杯という短期決戦では“流れ”をもった選手の起用がチームや勝利の“流れ”を作り出すことにつながるであろうから。なんせ、あんなFKがゴールになるのだから(苦笑)


-不安なDFライン
DFラインで私が不安な点が、プジョルとパブロのDFラインの認識。これは所属クラブでの習慣が出てしまうもの。プジョルはバルセロナで常に高いラインを保つコンパクトなサッカーをしている。よって、代表でもその高いラインを保とうとしラインコントロールする。パブロはATマドリッドというお世辞にも良いサッカーを展開していなかったチームでプレーし攻め込まれることにも慣れている。ラインを高く保つ習慣が身に付いていない。よって、プジョルとパブロのセンターバックラインが揃わない時が多い。クロアチア戦ではだいぶ修正されてきていたが、それでも1度の失敗が失点につながるW杯。最後まで2人で話し合い、練習しながら調整してもらいたい。


【バレンシア】

-大忙しのカルボーニ
日々、大忙しのスポーツ・ディレクター、カルボーニ。先週末は極秘でバルセロナに飛び、フォルランの代理人と話し合いの席をもったそうな。しかし、バレンシアはモリエンテスを獲り、まだFWが必要か?!ビジャレアル側がフォルランを手放す気が全くないだけにあまり進展しない気がする獲得交渉ではあるが… いずれにせよ、カルボーニは未だバカンスを取れず、シーズン真っ只中である。

-ガビラン、シルバの契約
ここ数日、彼ら2人の代理人(同一人物)がクラブ側と交渉の席についている。テーマは、「給料アップ」である。2人共に、昨季までレンタルでセルタ(シルバ)、ヘタフェ(ガビラン)でプレー。その活躍と経験をかって来季のシーズンインはバレンシアで過ごすことになりそうだが、2人の契約はまだ最低年俸の部類。当然、カンテラ上がりでそのままレンタル放出された選手だけにバレンシアトップチーム所属の選手の平均サラリーには達していない。こういった選手の“将来性”をかって良い契約を提示することもクラブの方針としては必要なことだと思うのだが… 現状ではクラブ側は出し惜しみ状態。


【アトレティコ・マドリッド】

-アジアツアー
今夏にアジアツアーを実施する予定のアトレティコだが、日本では鹿島アントラーズとの対戦が予定されている。現状では1試合の予定だが、クラブ側はもう1試合東京にて試合をしたい意向。日本以外にも上海に出稼ぎに行く予定。8月上旬ということで代表組が不在の可能性があるが、F・トーレスは無理やり連れてこられるであろう。日本人選手の獲得も今後噂として出る可能性もありそう。


【バルセロナ】

-デコとランパードのトレード
まあ、あまり現実的な話しではないと思っているが、一応、スペインメディアの紙面を賑わせてくれている。ランパードは前々からバルセロナでプレーすることに好感を持っていると言われていた。チェルシー側はモウリーニョ監督がポルトでの愛弟子デコを獲得したいと言われている。そこで、「トレードしてはどうか?」という案が出ているとのことだが…




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Comments

ペルニアは何か持ってますね!

つい想像してしまうのは、例えば
CBの2人が縦になり、オフサイドを取り損ねることで、
相手に決定機を与えてしまわないか、ということです。
96年のアトランタ五輪決勝もそうでしたが、
一瞬の呼吸の乱れが致命傷に繋がりかねないのがサッカー。

そして、左サイドハーフには注目ですね。
サイドハーフが高い位置でキープできるかどうかで
サイドバックのパフォーマンスがどれほど左右されるのか、
それは名波と相馬があれだけ良い関係を築いていたのに
名波が一列下がってボランチに移った途端、
相馬の思い切りの良さが消えた、当時の加茂代表で学びました。

  • [2006/06/09 18:50]
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  • カルボーニ年金
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