スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本vsクロアチア戦 




まずは簡単に日本vsクロアチア戦、翌日のスペインのスポーツ新聞を紹介。

はっきり言って、「扱い難かった」と思います。

かなり、「低レベル」な試合で、書くネタなかったでしょうから…




では、私なりに感じたこの試合の感想について。

■意外に引いたクロアチア

初戦のブラジル戦を落としたクロアチアにとってもこの試合での勝利は必須。よって、試合前はもう少しガチンコで攻めてくる、前で勝負をかけてくるのかと予想していた。

しかしながら、

・午後3時キックオフの暑さに対する恐れ

・日本のスピード、カウンターに対する恐れ

によって、意外なくらい引いて守る場面が多かったように思う。特に、日本がボールを持った際、クロアチアDF、MFの選手がまずは自分のディフェンスポジションに戻ることが試合を通して徹底されていた。

そうなるとどういう状況になるかと言うと、試合を観ての通り、

「日本は攻めあぐねる」

ことになる。日本は、引いて守られた時にゴールをこじあける手段を持っていない。よって、日本が仕掛けた攻撃は、以下の2つ。

①中盤の選手がミドルシュート

②サイドからクロス

ミドルシュートに関しては、中田英が意識して打っていたのがおわかりになると思うが、彼の意図は、「ミドルシュートで決める」ことよりも「ミドルを積極的に打つことによってクロアチアDFラインを上げさせる(=FWのスペースを生み出す)」ことだったろう。

サイドからのクロスについては、右の加地、左のサントス共に積極的に上がってはいたが、チャンスになるのはやはりタッチラインギリギリ、或はペナルティエリア内に切り込んでのクロス。

最大のチャンスであった右の加地から柳沢への後半のクロスがその典型。

低い位置からアーリークロス、高いボールを放り込んでもクロアチアの屈強で長身なDF陣に勝ち目はない。巻を入れていても勝ち目はなかっただろう。純粋な高さだけではなく、体の幹がまず違い、よって競り合いのような爆発的な力を要するプレーにおいて日本の選手が勝てる気配はなかった。


■戸惑った日本の中盤

恐らく、クロアチアが予想以上に引き、そして後半になると予想以上に体力的な疲れを見せ、動けなくなったことにより日本側に受動的にイニシアチブが来た。

これに戸惑ったのが中盤、特に中村と小笠原。

ボールを受ければ時間と空間(スペース)が信じられないくらいにある。何でも自由にやりたい放題のプレーが可能。

ある意味、彼らのポジションは時間と空間の軸が止まっていたように見えた。

日本人のメンタル的特徴として、「与えられた好機」を素直に「ありがとう。ラッキー」として受け止めれないものがある。初戦のオーストラリア戦の先制点についても然り。

試合を通してどこかに、「ラッキーゴールで勝っちゃうけど、いいの?」といった気持ちが潜んでいたのではないかと推測する。

このクロアチア戦でも然り。前半、川口のPKストップはあったが、後半の開始早々からクロアチア選手の動きが完全にストップ。日本にとって良い流れ、時間が続いた。

決して日本選手が勝ち取った“好機”ではなく、クロアチアから頂いた“タナボタ”であった。

そこで、「ごちそうさま」といって相手を仕留めることが出来ないのが日本の特徴でもある気がした。

「えっ、本当にいいんですか?悪いですよ…」

とでも言うかのように、日本の選手の動きも止まり始めた…


■頭と体の関係

精神的な面から少し離れて、中村や小笠原といった“戸惑った”心優しい中盤の日本人選手がやったことはこうだった。

「ボールを持ってゆっくりドリブル」

そうすることによって、自身だけではなく、日本のチームとしての体の動きがストップした。そして、一番怖い、頭の動きまでストップした。

それが後半の終盤に完全に機能停止した日本の現状。

後半、流れが良かった時に特に中盤の選手がしなければいけなかったことは、

「時間、スペースと余裕があるからこそ、早くボールを回し、リズムを作ること」

であったろう。スペインの初戦の分析でも述べたように、スペインの選手は総じてリズミカルにボールをさばいていた。1人がボールを持っている時間をなるべく減らすよう工夫していた。

スペインの選手は日本の選手以上に技術はあるので、1人でボールキープしようと思えば出来る。ただ、それをやってしまっては、他の選手の動きが止まり、チームとしての動きが止まり、最終的にはチームとしてのリズムが止まる。

サッカーにおける頭と体の関係は通常我々が考える関係図と逆になっていることが多い。

ボールを回すボールにつられて体が動く体につられて頭が動く

という関係になっている場合が多いと私は考えている。

頭の中でいくら、「動かなきゃダメだ」「勝たなきゃダメだ」と思っていても、あの“暑さ”と時間・空間的“余裕”があれば普通は思考停止してしまう。

だからこそ、ボールを動かし、人を動かし、チームとしてリズムを作りながら頭を動かしていく必要があったろう。

スペインも初戦は午後3時キックオフ。スペインリーグは20チームの総当りで計38試合を戦う。CLやUEFAカップでバルセロナ、セビージャは優勝している。欧州カップ戦での試合を多くこなした選手も多い。

日本人以上にシーズン終了後の疲れはあるとみている。

ただ、スペインがやったサッカーは90分間変わらなかった。

これは、純粋に「体力がある」からではなく、常に自分たちがボールを保持しながら、ボールと体を動かしつつ、最終的に頭を動かし続けた結果だと私はみている。

その為にも日本人選手、特に中盤の中村や小笠原にはチームの司令塔として、ボールを早くさばきながら周りの選手を動かし、リズムを作ってもらいたかった。

それがこの試合でみえた日本の“課題”であったと私は理解している。

「決定力不足」

そんな声もあがっているのかもしれないが、日本以上にシュートチャンスがあり、PKまで得たクロアチアが勝ちきれなかったのは何なのか?

「勝ちたい気持ちの欠如」

試合終了間際、ピッチの上で明らかに“勝ちたい”と思っている選手はGK川口だけだったように映った。ただ、それが日本選手の気持ちの欠如だとは思っていない。それはこれまで解説してきた通り。既に思考停止状態になっているのであるから、気持ちの問題ではない。

サッカーは能動的なスポーツだ。

日本はこれまで強豪相手に良いサッカーはするものの、勝ちきれなかった。この試合でも然り。ブラジル戦はこれまでの2試合以上に良い試合をしそうな気がする。なぜなら、日本のチーム、選手は相手に合わせた力の出し方が上手いから。適応能力はずば抜けている。

ただ、相手ありきで考えるサッカーに限界はある。リアクションサッカーは相手がアクションを起さない場合、現実のものとならない。

その方向性を見つけることがこれまでの4年間、日本代表に求められた、ジーコに求められたものだったと私は考えていた。

しかしながら、現実はまだまだ厳しい。

相手から“主導権”を譲ってもらった時に、「能動的なサッカー」を持っていないチームの残酷な姿をみせられた気がした。

そして、このW杯はそういったチームが結果と内容を出している、ある意味、サッカーやサッカー文化にとって肯定的な大会になっていると現在のところ考えている。

もう、世界の強豪相手に“惜しい戦い”は出来る。それはわかった。

ただ、そうではない、“自分達の戦い”をそろそろ決めてもらいたい。



banner_02.gif

当ブログ(メディア)に賛同される方はこちらに1票投票下さい↓

Comments

がんばれ!日本。

個人的には以下に気づいた点を書きましたので、読んでみてください。
※イチローさんの見識には遠く及ばないと思いますが。。。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=158663573&owner_id=2962486

とにかくブラジル戦が日本の一番いい部分が出やすいと思います。
なぜか「強い」相手だと力がでる日本代表にとって、最高の舞台じゃないですか(笑

最後まで日本代表を応援します!!

ブラジル戦の分析も楽しみにしています!
イチローさんもお仕事がんばってください。

※福田選手は調布にいたことがあったそうで、その時にあっている人を何人か知っています。
 そんな選手なので活躍が本当にうれしいです。
 ぜひ、来年もスペインでがんばってほしいです!!

やるっきゃない!

Marca紙に大きく取り上げてもらえるかもしれないチャンスが
遂に来たわけですよ、逆に考えれば(笑)

結局、考えてからボールを動かすのは机上の理論で、
ボールを動かさなければ試合も動かないし、綻びも見えない。
動かしてこそ、様々アイデアが浮かぶのかもしれませんね。

そういう観点から見れば、残念ながら昨日の試合は
2列目を2枚に増やした意味が見えなかったです。

とりあえず、限りなく低い可能性とはいえ、
得俵にかかとが浮いたような状態とはいえ、
首の皮の筋一本でつながった状態とはいえ、
可能性は可能性として、現状をネガティブに捉えてもしょうがない。

考えようによっては、「十年に一度」勝てる相手だとして、
ちょうど十年前アトランタで勝ってますから、
これはそろそろ、いい「時間帯」かもしれませんよ(笑)

  • [2006/06/19 21:44]
  • URL |
  • カルボーニ年金
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackbacks URL
http://valenciasoccerlife.blog6.fc2.com/tb.php/527-661b4bcd

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。