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スペインvsフランス 

「完敗」

この2文字しか頭に浮かばない。フェルナンド・トーレスがいくら審判のせいにしたところで、スペインのサッカーがフランス相手に通用しなかったのは明らか。

今の段階で浮かぶ敗因をいくつかピックアップしてみる。

■システム

4-3-3のシステムはこれまでと変わらず。ただ、フランスのように読みが鋭く、身体能力に優れた選手が揃った中盤5枚に対し、スペインは3枚。それでゲームメイクをしようとしても単純な数の問題で負けている。尚且つ、フランスの両サイドはうまく中央に絞ってチャビやセスクを取り囲むようなシーンが目立った。


■サイドの守備

以前から守備の際、スペインが中盤のサイドをどうケアするのかがキーになると指摘していたが、この試合は見事にフランスに使われた。特に右のリベリー、サニョールの絡みによってうまくフランスが試合の主導権を握った。

システム上、スペインがサイドバック1人でフランスの中盤サイド、サイドバックの2人とマッチアップする場面が多く、ここでも数的不利が出ていた。


■采配

これも前から指摘していたが、「ラウルを外せるかどうかがキー」だった。この試合でのラウルの出来については、良い・悪いではなく彼の現状ではあのパフォーマンスが精一杯だろう。それは親善試合から通して明らかだったこと。それでもチュニジア戦のような「天性の得点感覚」でゴールを奪える可能性にルイス・アラゴネス監督は賭けたのかもしれない。

ただ、スペイン、ルイス・アラゴネス監督にとって優先すべきは偶発的な「得点」ではなく、ボールと試合を支配した上で必然的に作る「チャンス」であったろう。その意味では、このシステムを機能させるにはルイス・ガルシアの運動量が必要だった。

試合の流れの中で後半の早い段階で2枚の交代を同時に切り、“思い切った”采配をしたことは評価できる。フランスのドメネク監督に比べれば監督としての「思い切り」はあった。

ただ、試合の状況を分析すれば、中盤とサイドの数的不利な状況を把握して、システム(=戦術)変更すべきだったろう。

後半26分にチャビに代えてセナを入れ3枚目、最後のカードを切ったわけだが、少なくとも延長を考え始める時間帯で思い切った選手交代をする以上、「点を取りにいくぞ。90分で決着をつけるぞ」という意図があったはず。

それらを踏まえるなら、レジェス投入が望ましく、システムも4-4-2に変更すべきだった。


■経験不足

恐らく、この結論に行き着く人も多いだろう。スペインの場合、確かに選手、監督共に経験不足。対してフランスは、監督は度外視して、選手は経験豊富であった。

また、その経験豊富な選手が、「今回は、俺らが格下かもしれない」という謙虚さ・一生懸命さを持って90分間、集中してプレーした。

この試合に関しては、スペインの経験不足を嘆くよりもフランスの“したたかさ”を最大限評価すべき。だからこそ、スペインは「完敗」だった。

特に、ビエラ、マケレレのボランチはスペインの中盤3人からFWに入るパスコースを見事に消すポジションと間合いを取っていた。

そのパスコースを寸断されれば、いくらチャビ、セスク、チャビ・アロンソが良いパサーであっても横パス、バックパスをするしかなくなる。フランスとしては自分達の背後へのパスではなく、目に見える形でのパス回しであったのでさほど怖さもなく、十分対応できていた。

もしスペインの中盤、特にトップ下付近でドリブル突破できる選手がいれば確実にフランスゴールへシュートを打つチャンスは増えていただろう。

試合後、TV画面に映っていたのは19歳になったばかりのセスク・ファブレガスが泣き崩れる姿。

まだ、19歳にも関わらず、初めてのW杯にも関わらず、まだまだ未来があるにも関わらず、この少年は号泣していた。

この試合、スペイン側で唯一フランスとの違いを見せれていたのがこの19歳の少年。彼から出たパスはほぼ100%の確率で成功していた。

チャビとの違いは突破のドリブルが出来るかどうか。そのスピードにある。

彼はまだまだ進化するだろう。天性のサッカーセンス、パスセンスに加え、随所に見せた突破のドリブルをより自分のものにすれば、「綺麗なパスサッカー」をするスペインに新たなエッセンスが加わるだろう。

泣きじゃくるセスクに彼をなだめるラウル。時代の移り変わりを感じるシーンであった。



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Comments

この試合を見てスペインが押していたと思う人はいないでしょう。それくらいフランスがゲームを支配していました。すでにご指摘のように中盤の攻防でフランスが圧倒的に優位に立っていたし、これで勝敗が決したように思います。
プジョルのラインコントロールも中盤の激しいプレスがあってこそ。リベリーの得点はそこから生まれたと思います。

余談ですが、3点目のジダンのゴールシーンについて。縦にドリブルしてきてアウトで中に切り返し、右に打つと見せかけて左にシュート。これってクラシコでロナウジーニョにされたプレーそのまんまですよね。元(?)チームメイトにそれを再現されたカシージャスの心中やいかに。。

  • [2006/06/29 00:53]
  • URL |
  • viva canizares
  • [ Edit ]
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終始

押されっぱなしでしたね。
懸念されていながらもグループリーグの戦いぶりで
陰に隠された感のあった中盤に対する疑問、
ここがやはり全てでしたか。
中盤を制した方が、どうあってもやはり強いですね。

  • [2006/06/28 20:21]
  • URL |
  • カルボーニ年金
  • [ Edit ]
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私、シュツットガルトでセスクに惚れました。
チャビやシャビ・アロンソにはない縦への動きが出来る選手。ユーロに期待します。

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