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もし私がサッカー協会会長なら…「若手育成編」 

FIFAワールドカップも残り2試合。

スペインの新聞では、日程表に3位決定戦の日時、というか、「3位決定戦」の存在自体が明記されていなかったので、ずっと、「今大会からなくなったのか…」と思っていた(笑)日本の上川氏の笛になるようで日本人としては楽しみでもある。

さて、W杯公式サイトにおいて、7日にベストヤングプレーヤー賞が発表された。ドイツFW、ポドルスキが受賞。

最終候補者6名の顔ぶれは、

クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル)
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
セスク・ファブレガス(スペイン)
ルイス・バレンシア(エクアドル)
トランキロ・バルネッタ(スイス)
ルーカス・ポドルスキ(ドイツ)

であった。

メッシ、セスク、バレンシアとスペインに馴染みのある選手も多い。クリスチアーノ・ロナウドの名前もあった。彼の実績と経験からすれば、私としては、日本のプロ野球選手、例えばイチローが大リーグに渡り“新人王”を獲得するような「そりゃ反則だよ」的想いに駆られる…

いずれにせよ、世界のサッカー界はますます突出した選手の出現が低年齢化しており、欧州クラブの現状も若い選手の青田買いが進行中。よって、このリストに載る選手も当然ながら特に“サプライズ”はない。要するに、ほぼ世界中に名の知れた選手達が揃っている。

受賞資格を有する40人の受賞候補の中に日本人選手の名はなかった。別に、このドイツ大会に「若手を連れて行くべきだった」という無駄な議論をするつもりはない。

ただ、やはり「日本の若手の台頭」に危惧はある。“黄金世代”、“谷間の世代”といった単語に続く“○○世代”がない。それこそが一番の問題。

日本国内を見渡すと良い選手はたくさんいる。それは事実。今回のW杯メンバーには入らなかったが、20歳前後、もしくはアテネ五輪世代で代表入りしてもおかしくなかった選手は多い。

世界の若手選手と比較する場合、「劣っている」とは言わない。私が言いたいのは、「比較できない」ということ。そこが問題。要するに彼らと同じ土俵で勝負をすることが出来ない、土俵に立てていないのが問題ではないかということ。

ブラジル戦後、得点をあげた玉田は、「ブラジルを本気にさせちゃいましたね…(苦笑)」と言った。興味深い言葉だった。玉田個人がどうこうではなく、日本のチーム・選手がブラジルのようなチーム・選手と本気で戦う経験が少なかった、或は、無かったのかもしれない。

経験不足




そこで、今回も私が勝手にサッカー協会会長になって1つの提案をしてみたい。若手育成のための1つの方法論。

「エリート養成の為に、有望なユース選手に海外サッカー留学のチャンスを与える。サッカー協会が全ての資金を負担。謂わば、“奨学金”を出す」

こと。海外移籍となると色々な面で障害が出てくる。移籍金、言葉、文化、外国人枠等々の問題で、いくら若くて移籍金が安いといってもリスクの方が高いのが実情。また、協会は移籍に関わることは出来ない。

ただ、留学であれば協会が資金援助をし、選手育成の為に選手を短期で送り出すことは可能ではないか。所属クラブとの掛け合いもあるのかもしれないが、「日本サッカー」のためで、お金を出してくれるなら、所属クラブが「ダメ」と言うだろうか?

ユース日本代表の中から毎年何人かをピックアップして、それぞれ海外に武者修行に出す。それもたった1人で。

1人はイタリア、1人はアルゼンチン、1人はブラジル、1人はスペイン、、、という具合に世界中にバラバラに選手を派遣する。または同じ国でもクラブを変える。1クラブに1人。

期間は別に半年や1年でなくていい。2週間や1ヶ月でもたった1人で異国の地のクラブに入って日々トレーニング、試合、生活を経験すればチームとして海外遠征をする以上に多くの収穫があるに違いない。

確かにサッカー協会は若手育成の為にかなりの金額を投資していると思う。フル代表でなくとも、五輪代表、U-19、17の下部カテゴリー代表は頻繁に海外合宿や遠征を行う。国際大会での“経験”を積む為にその前段階での準備はかなり周到に行っていると感じている。

ただ、、、

それはあくまでチームとして海外経験を積んでいるのであって、どうしても日本人が集まった団体でいけば、本当の意味での“厳しさ”が実感出来ない場合が多い。

個人旅行と団体旅行の違い。

結局、チームとしての“海外遠征”と個人での“サッカー留学”ではそういう差が出てしまうと思う。

サッカーと旅行が違うのは承知しているが、日本代表であれ、所属のクラブチームであれ、海外遠征をする際は、団体行動。

よって、その遠征先でいくら「経験を積める」といっても行動に制限があり、責任は引率の人間に帰属している。困った時にはすぐ隣に日本人がいるわけだし、日本語で日本人のチームメイトと話すことは容易い。

いくらそうした経験を積んだところで、いざW杯や五輪、ワールドユースの舞台で、「人生を賭けて」その試合に臨んでくる相手と対峙した時に対個人として、その対処方法、勝負にこだわるメンタルマネージメントが出来るかどうか。

最終的な、個と個の勝負に勝てるかどうか。

アルゼンチン代表、バルセロナ所属のリオネル・メッシ。

13歳でバルセロナが獲得した選手だ。既に多くの人がご存知の通り、成長ホルモンの異常を抱えその治療費をバルセロナが負担し、両親も含む家族の生活も保障することでアルゼンチンからスペインに渡ってきた選手だ。

たった、13歳のサッカー少年を獲得するためにクラブが家族の生活を保障する。裏を返せば、メッシというサッカー選手は13歳という年齢から「家族を支える」ことを義務付けられたとも解釈できる。

ドイツW杯前、アトレィコ・マドリーは17歳(今は18歳)のアルゼンチン人、セルヒオ・アグエロを獲得した。移籍金は、2,300万ユーロ(約34億円)。

彼の家族は8歳まで非常に貧しい地区に住み、幸運にも2日おきに食事できていたそうだ。(その地区では2日おきに食事にありつけることを“幸運”と呼ぶそうだ)

当時からその才能は突出しており、アルゼンチン国内の複数のクラブがアグエロ獲得競争をした。最終的に彼を獲得したクラブは、当時失業中だった、父親に「クラブの用具係り」の仕事を与えた。

アグエロもその時から「家族を背負って立つ」選手となったわけだ。7人兄弟、9人家族を背負うということ…

そういった選手と同じ土俵で戦うこと。そして、それ以上に大切なのは日頃からそういった選手と接し、彼らのモチベーション、ハングリー精神を身をもって理解すること。その上で自分なりのモチベーション、勝負で勝てる術を見つけること。

W杯や国際大会といった単発の試合で勝負をするだけでは足りないのではないか、ということを私は言いたい。

「日本人にハングリー精神が欠ける」という意見には反対だ。ドイツW杯での中田英寿の姿、ブラジルでの三浦和良(カズ)、サッカーではないがテニスの松岡修造の現役時代。そういった選手も日本から出てきている。

「ハングリー精神のある選手を多く輩出するために、貧しい国になりましょう」

なんて提案は誰も受け入れないのだから、そういう意見はすべきではない。

中田やカズの海外での活躍をみていて、結局は、

「彼らは彼らなりのモチベーションがあり、戦う術を持っていた」

のだと思う。それに気付く為に彼らは若いうちに外の世界へ出た。或は、出たからこそわかったのかもしれない。

日本サッカー協会も本当にエリート教育、エリート選手の育成をしたいのであれば、日本国内に学校を創るよりも、そのお金を使って外で経験を積ませる、それも個人で積ませる方法を考えた方がいいのではないか、私はそう思う。

私が会長ならば、堂々と「足ながおじさん」になりたい。



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Comments

経験値

「可愛い子には旅をさせよ」ではないですが、
そういう厳しさに触れることは必要でしょうね。

鹿島の選手がジーコのクラブ・CFZリオに留学する
ケースもありましたが、どうしても「ゲスト扱い」ですものね。
もちろん無駄な経験とは言いません。

しかし海外武者修行とはやはりそういうものではなく、
極端に言えば、
『シューズ一つで、世界を渡り歩いてやるよ』
というようなメンタル・タフネスを身につけなければ意味がない。

そういう厳しさこそが、例えば
1-0とリードして残り10分、というようなシビアなケースで
初めて「経験値」なのでしょうね。

  • [2006/07/08 23:35]
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  • カルボーニ年金
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