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ルフェテのエスパニョール移籍から想うこと 

ルフェテ、エスパニョールへ移籍


19日(水)、エスパニョールがルフェテの獲得を発表した。昨シーズン終了まで計5シーズン在籍し、バレンシアの右サイドハーフとして地味ながらも堅実な働きで多くのタイトル獲得に貢献してきた選手だ。

エスパニョールへの移籍となる前日の18日午後、チームがオランダへ合宿中により、静かなパテルナ練習場にルフェテは姿をみせた。

バレンシア側とはまだ1年の契約が残っていたものの、最終的にはバレンシア側が残り1年の契約を解消し、自由移籍でエスパニョールへ移籍するよう取り計らった。

私自身はその席に参加することが出来なかったが、その後、記者会見に臨みこう語った。

「私はバレンシアから出て行くことになる。こういった形でクラブを去るのは残念だけれど、プロとして監督の構想から外れた以上、去る以上に方法はない」

「クラブ側の計らいで自由移籍になったことには感謝しているけれど、自分自身としてもこの5シーズンクラブの為に一生懸命働いてきた。クラブも同じように私に感謝してくれていると期待している」

「特にファンに対しては感謝の気持ちを伝えたい。バレンシアのチームメイトやクラブの人間に対しても幸運を祈っている。このクラブでは、まるで自分の息子のようにみなに大切に扱ってもらってきたから」


ブラウン管を通してみた彼の顔には悔しさがにじみ出ていた。「残念ながら…」と語ったようにもう少し良い形でクラブを去ってもらいたかった、と個人的な感想ではあるけれど思う。それは、ファビオ・アウレリオについても然り。

カルボーニでさえ、特別なセレモニーなく引退をしたのであるから、毎年起こる選手の出入りでいちいち感情的になる必要はない。ましてや、監督や現場の人間は仕事として選手を構想外にする決断を迫られる。

キケ監督がルフェテに対して構想外をクラブに告げたのはプレシーズンが始まるだいぶ前のこと。オランダ合宿メンバーからも外すことはかなり前から発表されていた。

ただ、悲しい事件が起こってしまった。

プレシーズン開始の今月7日、チームはメディカルチェックをする為に選手をパテルナ練習場に呼んだ。

ルフェテはオランダ合宿に呼ばれていないことは知っていたものの、まさかメディカルチェックまで必要ないとは思っておらず、朝からパテルナ練習場に姿をみせた。そして、すぐにスタッフから、来る必要がない旨を告げられ帰宅するはめになる…

キケ監督は後日、この事件について、「こういったことは起こるべきではない」と遺憾の意を表明していたが、その通りだろう。

誰が悪い、と責任追求するつもりはないが、少なくとも現場サイド以外の責任であろう。こういったことはフロントサイドから事前に告げられておくべきことだ。

些細なことかもしれない…

ただ、ルフェテにとってはかなり心の傷になったことだろう。言い返すが、別に感情的になる必要はない。ルフェテが戦力外になったことを嘆いているのではなく、システムが機能せず、伝わるべきことが選手に伝わらないクラブの体制に嘆いているのだ。

シーズン終了直後からルフェテが移籍することは明白な事実だった。来季の構想には入っていなかったももの、これまでの彼の功績を否定すべき点は何もない。だからこそ、去り際をしっかりと用意することもクラブ側にとっては大事な仕事だ。

私はある意味、そこにクラブの姿勢や理念が隠されていると感じている。

新たな選手を獲得し、それに盛り上がり、チヤホヤされるのは当たり前だ。クラブ側が丁寧に扱うのは当たり前だ。

ただ、それど同じように去り行く選手の扱いも同じように大切だ。

そいった点を選手はみている、と思う。

確かに些細な点で、ルフェテのように地味な選手の移籍になれば、あまり新聞やメディアの話題になることもない。だからといって、このような扱いに正当性があるとは到底言えない。

だからこそ、私はこういう事実をニュースとして伝えていきたい。クラブの姿勢を問うていきたい。バレンシアを応援するからこそだ。

ただ、何よりまずは、ルフェテのエスパニョールでの活躍を祈りたい。多くの皆さんが思っているように、

「お疲れ様、今までありがとう」

という言葉と共に。



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Comments

初めて知りました

悲しい事件ですね。
選手は歯車のひとつなんかじゃありません。
生身の人間として、バレンシア在籍期間だけが彼の人生ではないんです。
そう考えれば、
タイトルや補強よりも大切なことってあるんじゃないかな。

  • [2006/07/22 21:57]
  • URL |
  • カルボーニ年金
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

メディカルチェックの一件は

どこにも情報として出ていないので驚きました。と同時に、バレンシアというクラブは退団する選手に対しては本当に冷たいんだな、という事も改めて実感。どこのクラブもこういうものなんですかね。

自分はバレンシアを退団した選手にいつか何らかの形でクラブに戻ってきてほしいと思っているのですが、こういうことばかり続いていたらそれも叶わぬ夢かな、なんて思います。

orangeさんと全く同じ意見です。こういった地味な(私の心の中ではルフェテは決して地味ではないが)選手の去り際というのは日本ではメディアを通して知ることはめったにできません。
そういう意味でもイチローさんの発信してくださる情報はとても価値があると思います。
仕事との両立で忙しいでしょうが、これからもmixiともども最新の情報などこのブログで発信していってください。よろしくお願いします。

  • [2006/07/22 13:28]
  • URL |
  • viva canizares
  • [ Edit ]
  • TOP ▲

素晴らしいコラムありがとうございます 多くのことを感じました、学びました、そしてそれ以上に多くのことを決意しました。

イチローさん、いつも貴重なニュースをありがとう。
こういったニュースをわざわざ伝えてくれるメディアはまずありません。イチローさんの情報は事実だけではなく、選手一人一人の心情まで伝えてくれます。こういう事実、情報は我々ファンの心にはしっかりと残ります。良いことも、悪いことも。
今まで知り得なかった事をたくさん知ることが出来て、本当に感謝しています。
このニュースもそうですが、バレンシアのフロントにそのまま送ってやりたいと思うものはたくさんあります。今よりももっと愛すべきクラブになるために。。。
去っていく選手達、私達は心から応援しています。今までありがとう。

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