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クラブと人情 

mixi日記で書いているコラム(=日記)を今日はこちらでも紹介。簡単なコラムを不定期ながらまめに書いているので、読みたい方は私のページへどうぞ。マイミクも気軽にどうぞ。(喜んで登録させてもらいます)

mixi内「小澤一郎」のページ



リーガ第1節 バレンシアvsベティス メスタージャスタジアム1
【今年もリーガの夜が始まった】

ホアキンの移籍問題でバレンシア、ベティスの両クラブで大きな差があったのは、「人情」「人間臭さ」という点。

まあ、ベティスと括っては恐縮なくらいロペラ氏1人の愚行が続いているが、レオン会長はあくまでピエロで全ての実権は未だロペラ氏にあると今回はっきりわかったため、「ロペラ氏の人でなし加減」がよくわかった。

「バレンシアの交渉ベタ」と責める人もいるようだが、確かにその通り。交渉は至って下手で足下を見られすぎ。が、個人的には「じゃあ、選手の人権を侵害してまで金、金と要求するクラブでいいんですか?」と問いたい。僕は今回も含め、バレンシアの人間臭さ、人情ある姿に共感している。

ここに来て多くのことがわかってきているが、ロペラ氏はバレンシアに対して、

「純粋な2500万ユーロ」を要求し、最終的にバレンシアはIVA(税金)まで払うはめになりそうだ。ロペラ氏側の勝利!

ホアキンに対しては、ベティス側が彼の肖像権や昨シーズンCL入りしたボーナスの未払いが約200万ユーロあり、

「出て行くならその借金を帳消しにしろ」

とロペラ氏はある意味恐喝したそうだ。そして、ホアキンは、半額(100万ユーロ=約1億4900万円)を帳消しすることに合意したようだ。ベティス側の勝利!

もちろん、ホアキン側にも非はあるだろう。会見の席上、はっきりと「ベティスを出たい」と言ってしまったのだから。また、「バレンシアからオファーがある」と認めたのだから。通常選手が行う発言ではない。

ただ、今から考えればそうでもしなければ、ホアキンがベティスを出ることはできなかったんだろうな、と思う。ベティスの象徴となってしまった選手だけに、自身の置かれる立場とサッカー選手としての向上心の狭間で悩んだ結果の発言だったのかもしれない。

実はホアキン問題が揺れている裏で、ロペラ氏がやっていることは、バレンシアからの移籍金でベティスの補強をしようとする画策だ。

ラシン入りがほぼ決まっていた、ラファエル・ソビスを横取り(?)した。噂によるとラシンの移籍金よりは低かったものの、インテルナシオナル側に「キャッシュで払う」とロペラ氏が確約したことがこのどんでん返しを生んだようだ。既に昨日、ソビスはロペラ宅に行っており、今日にも正式発表になるだろう。

また、ボルシア・ドルトムントからオドンコールを獲得しそう。全ては、「ホアキンを放出したお金」で獲ることになりそうな選手だ。だから、ベティス側としてはホアキンにリヨン行き、アルバセテへのレンタルを突きつけ、バレンシアに移籍決定を待たせながらも「ホアキンを売る」ことが前提で裏では選手獲得の動きも進めていた。

ある意味、実にうまいやり方ではないか。

『お見事、あっぱれ、ロペラ万歳!』

と大いに皮肉を込めて言わせてもらおう。

ただ、既にリーガが開幕し、現場サイドの人間はたまらない。この段階で複数の選手が加入し、またチームを作り直しだ。プレシーズンはどこへやら?!イルレタ監督もバレンシア前後の会見で興味深いことを言っていた。

「私が監督をやってきた中で一番変な状況」 (試合前日)

「前線に(選手の)不足を感じる」 (試合後)

等々、彼らしい物腰柔らかな発言でやんわりとクラブ側の姿勢、行動を批判していた。ホアキン問題とて、イルレタ監督は恐らく、「そこまでしなくても、、、」という思いだったろう。

リーガ第1節 バレンシアvsベティス メスタージャスタジアム2
【26日開幕戦前のメスタージャスタジアム】

アイマールミスタルフェテ、等々今夏、バレンシアはこれまで活躍しクラブに貢献してくれた多くの選手を放出した。ある意味、「えっ、こんな金額ですか?」という値段で。

でも、昨日の開幕戦でプレーするアイマール、ミスタ、ルフェテの姿をみて、「バレンシアはなんて優しいクラブなんだろう」とも思った。行き先でしっかり定位置を確保し、活躍しているではないか。

バレンシアが、「アイマールには最低2500万ユーロだ!」とサラゴサに無理難題を突きつけていたら、アイマールはバレンシアに残っただろう。それが良いか、悪いかはわからなかったが、少なくとも今シーズンプレーする時間はサラゴサの方があっただろう。

26日の試合後、深夜12時にいきなりロペラ氏に呼び出しをくらい、なんと明け方4時半まで会談していたホアキン。

一方、そのホアキンの状況を心配して、カルボーニ、ソレール会長は、メスタージャに朝の5時までいた。何かしら進展があり、ロペラ氏から連絡が入るのではないかという判断からだ。

ただ、何も連絡はなく、2人共に疲れきった表情でメスタージャを後にした。その姿をしっかり撮っていたカナル9(地元TV局)のクルーもあっぱれ!

サッカー界はマネーゲーム化している側面があり、義理人情を語る時代ではないのかもしれない。ただ、やはり人間の組織である以上、人間臭さも捨ててはいけないのだろう。

ロペラ氏は、ホアキンが昨日バレンシアにてメディカルチェックを受けることに「OK」を出したが、もし移籍決定かのような言動をとった場合は、「移籍を取り消す」と脅したそうだ。よって、昨日、ホアキンもバレンシアの人間も一切コメントしなかった。何も言えなかったのだ。

メディカルチェック後、カルボーニはホアキンの体調を心配し、報道陣が殺到するホテルではなく、自分の自宅でホアキンを休ませた。彼らしい計らいではないか。フロントでの仕事ぶりに批判の声も上がっているが、批判するのはシーズンが終わってから、結果が出てからすればよい。今はまだ仕事がはじまったばかりの段階だ。

少なくとも、彼やバレンシアにはそういった「人情」があるような気がする。だからこそ、「ダメ会長」「ダメクラブ」と皮肉を言いながらも、何かしらバレンシアというクラブに惹かれるのかもしれない。

金にまみれた世知辛い欧州サッカー界だからこそ、そういう「“ダメ”クラブ」は温かく見守っていきたい。



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Comments

いつも、現地からの情報ありがとうございます。選手やクラブに密着した情報、とても有り難いです。これからも読ませていただきます。

バレンシアというクラブにイチローさんがお感じになられたような人情があるかどうか、私には良く分かりませんが、その判断は31日まで待ちたいと思います。
ホアキンに対する対応は確かにベティス会長のものより数段好感が持てますが、それはやはり「これからチームの一員になる予定の選手だから」当然といえなくもないかと……チームの細かな気遣いは、ベティスで辛い目にあったホアキンを救ったと思いますが。
アイマールの移籍は、これからの彼の活躍でこの移籍は双方にとって間違いでなかった事が証明されるのを待ちたいと思いますが、アジャラに対する対応はどうなるのか、が気になります。
アジャラにも確かにチームに対して敬意を欠いたところがあったのだと思いますが(彼自身そう言っていましたし)だからといってこれから1年、飼い殺しにしてしまうとか、本人が全く希望しないクラブに売り飛ばすようであればやはり、バレンシアのフロントに人情があるとはどうしても思えません。
ビジャレアルは2度、バレンシアに断られながらも、31日までに最後のオファーを出す予定なのだそうですね。この最終オファーで決まって欲しいと思います。バレンシアは、ビジャレアルにアジャラを出したくらいでどうにかなるような弱小クラブではないと思います。「人情」があるならば、クラブを出て行く選手にも、誠意ある対応を望みます。

ありがとうございます

>momoさん

熱い書き込みありがとうございます。興味深く拝見させてもらいました。私はバレンシアというクラブもアイマールやアジャラといった所属した、している選手も応援しております。

私はバレンシアのフロントを全肯定するつもりはないですが、少なくともこの記事で書いたような「人情」はあると思っています。選手を使い捨ての駒や紙幣に考えているとは思いません。

また、アイマールのサラゴサ移籍は「都落ち」などではなく彼のとって新たなステップであり、プラスに働くのではないかと思っています。(そう期待しています)

バレンシアに住んでいてもアイマールの本当の気持ちや、カルボーニの本当の考えはわかりません。公で発言する言葉の端々やメディアで流されることを注意深く追ったとしても真実はわからないのかもしれません。だからこそ、色々な意見があっていいと思います。

アイマールの移籍に関しては、バレンシアを応援する者として非常に残念でショックではありましたが、今はそれが両者(クラブ、アイマール)にとってプラスになると判断した解決策だったのだろうと思っています。

少なくとも昨日のサラゴサでの開幕戦のプレーをみる限り、今シーズンは期待できそうな気がしています。そこには、「CLへの未練」や「追い出された」といった恨み辛みは無いのではないかな、そう思っています。

  • [2006/08/29 00:43]
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  • イチロー(管理人)
  • [ Edit ]
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人情があるならば・・・

まずはホアキン獲得おめでとうございます。

ここ何年かバレンシアの象徴であったアイマールを本人がオフィシャルのインタの席ではっきりとバレンシアにはとても満足してるし感謝しているクラブがいらないと言わない限りはずっとここにいたいと言ってのを知らないはずがないカルボー二がアイマールがクラブの事をまるで愛してないような発言をし、そして放出。それも、本人と話す事なく、新たな象徴を獲得する為の資金を得る為に売りに出し追放。監督に構想外だから出た方がよいと薦められたミスタやルフェテとは全く立場が違います。監督はフロントとの関係を気にして残って欲しいと懇願出来ずしかし、前季、絶対的な信頼を得てた立場は変わらなかったはず。彼ならば今のバレンシアでもきっちり定位置は確保してるはずです。

CLの舞台を踏める事を楽しみにし、春に生まれたばかりの第2子をかかえ、期待を胸にバレンシアでの新シーズンを迎えるはずだった。イチローさんも以前、サラゴサはアイマールが移籍するに値するようなチームではないと言い切られてましたよね。日本の各誌は監督の構想外により都落ちと書いてます。真実は監督ではない新進の野望に満ちたスポーツ・ディレクターによって追い出されたのです。彼程の才能とキャリアと若さで、彼の貢献により勝ち得た2001-2年の優勝時の最下位のチームにたったの4年後に好き好んで移籍する馬鹿な選手がいるでしょうか?彼からCLの舞台を奪い取るそれが人情味溢れるバレンシアフロントのする事ですか?
今回の移籍問題ではっきりした事は選手はただの使い捨て駒であり、紙幣にすぎないって事です。アイマール程、クラブに色々な面から貢献した選手でももうすっかり忘れられるそれの繰り返しなのです。アジャラの事もです。彼程の選手を飼い殺しにするのでしょうか?クラブの立場からみるのと、選手個人の立場からみるのとは全然違います。クラブ側に立ってられるイチローがバレンシアフロントを人情味溢れると表現されるのは結構ですが、私はそれには同意出来ないと思い、書き込みされて戴きました。不適切な書き込みでしたらどうぞ削除してください。
アイマールもアジャラも心からバレンシアを愛してました。そのふたりを追い出して、心をベティスやレアルに置いて来てる選手たちを獲得。クラブにとっては選手たちの心より勝利が一番必要なのは勝負の世界ですから仕方ない事ですが、寂しいです。

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