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変わらない国、スペイン 

3月2日のマルカ紙一面トップ
【3月2日のマルカ紙一面トップ】

セビージャダービーは再試合に

ファンデ・ラモス監督へのペットボトル直撃事件の裁定がこれ↑

「うそっ?」

という思い以上に、「やっぱりね」「だろうね」という思いの方が強かったのはもうスペインという国に慣れてしまったからだろうか?!

別に厳しい制裁を加えればいいという問題ではない。また、ベティスだけに責任をなすりつけるのもちょっと違うと思う。

ただ、今回の一件について私の意見は一貫していて、

「単なるセビージャダービーの問題ではない」

ということ。「スペインサッカー全体の問題」だということ。今回の制裁や周囲の言動を見る限り、これまで通りの処分、処理がなされて「はい、これでお終い」となるのが目に見えている。

確かにファンデ・ラモス監督は不幸中の幸いで大事には至らなかった。翌日からは元気に現場に復帰した。

だからといって、こういう問題解決でいいのだろうか?

今後、こういう暴力行為がなくなるのだろうか?

根本的な解決を見送って、臭いものに蓋をすればいいのだろうか?

完全に答えは「NO」だと思う。

3月2日のマルカ紙見開き2、3ページ
【3月2日のマルカ紙 見開き2,3ページ】

トップに出したように、昨日2日、制裁が下される当時のスペイン最大のスポーツ紙、『マルカ』に見開き、2、3、4と3ページも使い大々的な特集がなされていた。

約3ヶ月もの極秘取材によって明らかにされた(らしい)事実は、

「これを(読者のみなさんに)お話できる」

という大きな見出しのもと書き出されていた。

マルカのある記者が潜入取材として3ヶ月の間に全20チームのホームゲーム全てにアウェーチームのファンの1人として入り込み、

「いかにリーガのスタジアムが安全であるのか」

を実証したというものだ。懇切丁寧に20のスタジアム全部での出来事が書かれていたが、確かに危険な目どころか時にホームチームのファンから親切にされたり、ビールをおごってもらったりしたそうだ。

『マルカ』さん、ごめんなさい。天邪鬼の私は、開いた口がふさがりませんでした… スペインってやっぱり、イタリアと同じなんですね…

セビージャダービーで起こった事件、悲劇が今あるからこそ、マスコミを初め全員が考え直すべきことは、スタジアム内での安全対策についてではないのか?

どうすればモノの投げ込みがなくなるのか?

どうすれば人種差別的野次がなくなるのか?

どうすれば安全にサッカーを楽しむことができるのか?

それをマルカは、「安全ですよ、スペインのスタジアムは」ときた。確かにその通りなんでしょう。スペインのスタジアムは安全なのかもしれない。

ただ、問題はこのセビージャダービーや昨年メスタージャで起こったように本当に何かが“懸かった”試合ではファンも本当に“熱く”なってしまい時にモノの投げ込みのような愚行が起こってしまうということ。

セビージャダービーだけではなく、28日の国王杯ではサラゴサホームでも投げ込みがあった。ジョルケラがファンを挑発したのしないのあるが、現実にペットボトルが投げ込まれコーラがかかっている。ライカールト監督は、「ジョルケラ、落ち着け。勝ったんだから」と中に入って彼を落ち着かせたらしいが、そういう問題でもないんじゃないか?!


結局、このセビージャダービーは何ら教訓にされることなく、「変わらない」のだと思うと何ともやりきれない気分だ。

私とてリーガでライター、記者を務めている以上、リーガが中断されたり、フットボールがなくなれば仕事に支障がでる。だから、本音を言えば無くなっては困る。

とはいえ、将来的な目で考えればこういう行為に目をつぶってフットボールをみていても結局はどこかで破綻がくるのは逆に目に見えている。

だから、声高々に叫んだつもり。私は外国人記者ではあるが、リーガやフットボールが好きだから今を我慢して将来のためになるならそれでも良いと思う。本当にリーガやフットボールのためになるなら。

それは、バレンシアのオフィシャルカメラマンに言われた写真の一件と全く同じ感覚だ。

私は純粋にフットボールが好き。楽しみたいし、楽しいからこそ記事が書けるし書かせてもらえる。伝えたいことも出てくる。

フットボールをバレンシアという言葉に置き換えればいいだけのこと。

写真の件でもオフィシャルカメラマンは結局、目先にある日本マスコミからのお金に目がくらんでしまっている。自分はその先にある、バレンシアというクラブをみているから正直、彼とはやりあいたくないし自信を持って自分の行動を正当化できる。


今回、スペイン国内で起こったことについても結局はそういうこと。

マルカも含めスペインメディアはリーガが無くなれば、ストップすれば困る。目先の仕事が減る。クラブは無観客試合になれば目先の収入が減る。安全対策に余分な予算を使えば目先の経費は増える。

でも、将来的なフットボール、リーガのフットボールを考えた時には正しい行動を取っていかないとダメで、私も含めてマスコミの人間はそれを叫んでいく必要があるのではないか?!

例えば、皆さんにこのブログでお伝えした去年起こったバレンシアでの地下鉄事故。合計40人以上の方が亡くなり、事故翌日から電車は通常通り再開している。

そして、今でも、2007年3月現在でも、

事故当時と同じ旧型の車両が走っている。動いている。

事故の原因は「スピード超過」であり、「旧型車両に自動ブレーキシステムがついていなかったから」だったはずだ。

なのに何も変わっていない。それが普通なのか?


また、今回の事件に関連するサッカースタジアム内でのジュースの販売について。

私は前からおかしいと思っていた。

確かにペットボトルの蓋を取って販売している。ただ、売られている。蓋をポケットに忍ばせてスタジアムに入れば今回のようなことになりかねない。

メスタージャでは会見場で記者が頼むジュースはペットボトルからコップに移し変えるのに、一般販売の場合は蓋を取るだけだ。

おかしくないか?と思ってきた。

スタジアムによって荷物チェックの仕方も全く違う。

メスタージャでは一応、カバンを見せて係員が触っているが、ほとんどの場合、中を見ていない。

レバンテのスタジアムではそれすらない場合が多い。

安全基準がバラバラでクラブに丸投げされているような感覚を受ける。

今回の一件は一部の「馬鹿げた人間がやってしまったこと」と解釈されているし、それはそれで当たり前の帰結でもある。スタンドにいる何万人もの人間がみんな「馬鹿げた人間」ではサッカーなど到底できるわけがない。

ただ、その数人の人間に歯止めをかけることが安全対策なのではないか?

たった数人のために無駄な予算を…とは言えないのではないか?

自分たちで変わらないのなら、我々外国人も力を貸そうではないか。

いつまでも、「変わらない」「変えられない」のでは本当のファンを失ってしまうのだから。

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