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CL チェルシー対バレンシア 

欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦 チェルシー vs バレンシア スタメン図
【CL チェルシーvsバレンシア 1レグのスタメン図】

遅ればせながら改めてチェルシー戦について。

■チェルシーのスタメン、システム

まずは、スタメンを聞いて、試合開始直後を観て、「さすがモウリーニョ監督」と心の中で小さく叫ぶ。

キケ監督の狙いは明らかにチェルシーのサイド、特に右サイドバック。ホアキンを使ったことからもわかるようにこの監督、ここぞという時は強気。格上相手になればなるほど強気の姿勢になる監督。だから、エスパニョール戦でいきなり調子の良かったビセンテをフルに使って攻める気持ちがあったはず。

それに対してモウリーニョ監督は、ビセンテに対してジェレミ、パウロ・フェレイラでは分が悪いと思ったのかディアラを起用。あれだけ身体能力のある選手を前にすればビセンテとて1人での突破が難しいのは当たり前。

それに加えて、前線にカルーを置いて試合開始直後はデル・オルノのいる右に配置。つまりは、バレンシアの左にしっかり釘を打ち付けるシステム、布陣を持ってきた。そのあらりの采配や相手の分析力はさすがモウリーニョ監督。


■五分五分の前半

シルバのゴラッソはあったものの、決してバレンシア有利な前半とは言えなかったはず。チェルシーにも開始早々のアシュリー・コールのクロスやアジャラとシェバと交錯直後のカルーのシュートなどチャンスはたくさんあった。あくまで五分五分の内容と呼ぶべき。

肉体的な消耗が少ない前半は頭もフレッシュな状態。よって、バレンシアの選手はワンタッチ、ツータッチで素早くボールを回してチェルシーのハイプレッシャーをかわしにかかっていた。

ビジャにあった決定機もビジャのヒールでのワンタッチパスから作れたもの。前に前に、激しくプレスをかけるチェルシー相手にはああいったワンタッチパスがかなり有効。あのイメージは第2戦でも忘れないで持っていてもらいたいもの。

チェルシーにとってバレンシアの戦い方は熟知していたものの、やはり実際に対戦してみるとスペースやパスコースがないのがやりにくかったと思う。特に中盤のバラック、ランパードはそう感じたはず。アルビオル、アルベルダがあれだけ守備的姿勢でしっかりポジショニングを取っていればなかなか有効なパスはできない。

よって前半は彼らがオビ・ミケルの位置まで下がってボールを受ける回数が多かった。バレンシアにとって助かったのはチェルシーがその位置から簡単にロングボールを放り込んでくれたこと。

確かにドログバの高さは脅威ではあったものの、あくまでドログバ、シェフチェンコの2人に対するボールでロングボール故に中盤と前線の距離が離れてしまいトップ下のバラックなどは全く生きないサッカーに。

前後半を通じてバレンシアが一番怖かったのは実はカルー。

中途半端な位置取りと左右にフラフラと流れるためつかみ所がなく後半開始早々の右のクロスからのボールにフリーで合わせたシーンがその象徴。わざと中途半端な位置に彼を配置し、左右フラフラとポジションチェンジを繰り返した彼のプレーの背後にあるモウリーニョ監督の狙いははっきり当たっていたと言える。

また、前半にアルベルダがカードをもらった際、「Me saca tarjeta el」(彼がカードを出した!)とモウリーニョ監督に言った。執拗にファールを犯したアルベルダに対してモウリーニョ監督がピッチサイドまで出て審判にアピール。それによって審判がカードを出したとアルベルダが主張していたが、モウリーニョ監督の手腕はそういった点にもある。


■押し込まれた後半

後半はとにかくチェルシーのロングボール攻撃に押し込まれた。あれだけ放り込まれるとさすがに消耗も激しい。

前半は中盤のランパードやバラックから出ていたボールが後半に入るとチェルシーのDFラインからのボールに代わり中盤の選手も前線に勝負に入るようになっていた。

シルバも完全に守備に入る形となりセカンドボールを拾うためにかなり自陣深く下がってしまう。そうなるとバレンシアがようやく奪ったボールを出す場所がビジャしかなくなり、ハイプレッシャーの中ビジャに出せるボールは苦し紛れのクリアパス。テリー、カルバーリョ相手にビジャが勝てるわけもなく簡単にチェルシーにボールを獲られ負の循環で苦しい状況が続くことになる。

モリエンテスがいればまた高さも使えたが欠場だったため、バレンシアとしてはビジャのみならずシルバをもう少し高い位置で保たせたかった。


■チェルシーのダイレクトサッカー

チェルシー側が怖かったのは前にも述べたようにビセンテ、ホアキンの両翼。また、チェルシーがロッベンを欠き、ジョー・コールが怪我明けという状況もあり、サイドを捨て直線的、ダイレクトなサッカーを選択してきた。

また、バレンシアの弱点は高さでもあり、モレッティがセンターバックに入ることからDFラインでアジャラを外せば分があると思っていたはず。よって前半からモウリーニョ監督は中盤でのセットプレーでリスタートを早くするのではなくゴール前に長いボールを放り込むことを要求していた。短いパスで素早いリスタートをした際、怒っていたことからも彼の作戦は明らか。

ドログバへロングボールを放り込み、こぼれ球を一気呵成に奪ってチャンスを作る。とにかくバレンシア陣内に押し込む作戦。フィジカル勝負でも分があったのはチェルシー。

今シーズンのチェルシーの試合はこの試合がフルで見た初めての試合で他の試合との比較はできないが、この試合に限って言えば、チェルシーが意図するサッカーと抱える選手の質、特徴に乖離があるのは明らか。

バレンシアとしては後半押し込まれる段階でむしろじっくりつながれ中盤の選手、特にボランチをおびき出されるパス回しをされる方が怖かった。前線、前線に放り込むサッカーに対して慣れることができ、1-1を守りきることができた。

試合を通した流れの中でモウリーニョ監督がみせた采配、戦術は正解と言えるが、最後の局面では矛盾も露呈。やはり、この監督、相手の分析や弱点を突く所は上手いが横綱相撲をとることは出来ない人。アクションよりはリアクションが得意な監督故に試合後の会見でも第2戦に向けて不敵な笑みを浮かべていたのだろう。


■ドリブルよりもパスワーク

ビセンテ、ホアキンから決定的なチャンスが生まれたなかったことからもわかるように身体能力が高く、ハイテンポでハイプレッシャーをかけるチェルシー相手に1人でドリブル突破を試みることは至難の技。それよりもパスワークで相手のプレッシャーをかいくぐり、フリーの選手を作っていくことが上手い戦い方となる。

アルベルダ、アルビオルのところでボールを奪われるとピンチになるだけに彼らがリスクを冒してまでパス回しに参加することはなかったが、落ち着いて回せる場面で顔を出さずにサイドの選手を孤立されていたのも事実。

第2戦に向けてはその辺りが課題となりそう。



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