グルノーブルGM 祖母井秀隆氏 インタビュー記事 

フランス、グルノーブル駅
【フランス、グルノーブル駅】

4月にフランス、グルノーブルで取材をしてきました。

お話を聞いたのはグルノーブルでGMを務める祖母井秀隆氏。

グルノーブルは1部昇格を決めました!おめでとうございます。

セオリービジネス2008 vol.3にて祖母井氏のインタビュー記事が掲載されています。

セオリービジネス 2008 vol.3 目利きになろう!


ビジネス誌での取材だったため内容的にはサッカー特化よりも広く普遍的なことを拾っています。ただ、やはりどの世界でも成功する人には共通項があるものだと思いました。

全て記事に出来なかったのが惜しいですが、興味深い話しをたくさん聞けました。丁寧に取材に応じて下さった祖母井さんには本当に感謝です。また、取材に行きたいと思える街、クラブ、そして人でした。

グルノーブルの人もクラブが日本企業に買収された直後は色々と不安があったと思います。ただ、今では「ウバガイ」コールがスタジアムから起こるくらいですし、やはり誠実なプロジェクトを持ち、誠実にクラブ経営していれば結果は出るし、地元ファンの理解を得られるものなんですよね。

ある意味、グルノーブル、祖母井GMの成功例は欧州サッカー界でいいモデルケースになると思います。これだけ情報網が発達した時代、いかにこうしたいい事例を見つけ、活かせる部分を吸収していくかはサッカーのクラブ経営において大きな鍵を握ることになるでしょう。

シルバの代理人がバルサとコンタクト 

今日もテーマ毎に少しずつ。

【シルバのバルセロナ移籍】

28日、代理人がバルセロナ側と会談を持ったようですね。この両者間ではほぼ基本合意といっていいでしょう。バルセロナに移籍すればシルバの契約条件はアップしますから。ただ、バレンシア側は今バルセロナが用意している2000万ユーロでは「安い」と言っていますから交渉は難航するでしょう。

また、バルセロナがアーセナルのフレブ(選手側)と合意しているようなのでその動き次第ということもありますね。ってか、バルサ、買いばかりで売りはないけど大丈夫なのか?!デコ、ロニーは最終的に叩き売りすることになりそうですね…。ラポルタ会長やフロントも不信任投票を前に早めに来季の補強を進めて何とかこの2年の失態をごまかしたいんでしょう。後でツケを払う結果にならなきゃいいですが、まあ余計なお世話か。


【ホアキン】

代理人が28日、『カナル・ノウ』の取材で爆発してましたね。(K監督にも)ってことで代理人主導で移籍先探ししているようです。


【ビジャ】

29日、代表の会見で「将来については話さない。今は代表に集中しているし、無駄な時間を1秒も使いたくない」と言ってました。レアルがC・ロナウド獲りでビジャ獲得のオペレーションをストップしているようですし、バルサもアデバヨール狙いの様子。よって、ビジャはプレミア行きが濃厚ですかね。


【パロップとGK】

バレンシアでは300万ユーロ程度で獲れる、とかはしゃいでますが絶対無理でしょう。相手はデル・ニド、セビージャですよ。アウベスのケースを見ればわかる通り、もう交渉する時点でバレンシアの負けが決まってます。

ということでGKですがバジャドリードのセルヒオ・アセンホの名前も再浮上してますね。まだ19歳と若く今季レギュラーに抜擢され活躍を見せた彼ですが、移籍金は550万ユーロ。まあ、今季少し彼のパフォーマンスもチェックしてましたが、将来性はあるけれどその移籍金は「高すぎ」。だったら、グアイタを大抜擢する方がいいでしょう。そういう時のためのカンテラなんですけどね…。


【ビュテル】

29日、ファン・サンチェスから「来季構想外」を言い渡されました。よって、移籍先を探すことになりますが場合によっては契約解除してフリー移籍となる可能性も。バジャドリードでこの状況だったので本人は冬の時点でフランス行きを希望していましたが、バレンシアが「出て行くなら400万ユーロ」と言ってオペレーションをストップ。獲得した時は200万ユーロ。リーガのクラブでも400万ユーロは払わないでしょう。

冬にフランスへ移籍させてあげて、半年間のレンタルでプレー機会を与えておけばチーム構想に入れたかもしれないし、市場で値段はついたでしょうに。ほんと、先を見据えた補強やオペレーションをしないとこういう事態を招きます。ビュテル、申し訳ない…。(とバレンシアの代わりに謝っておきます)


【アングロ隊長】

先日、「やっぱりね」と誰もが口にした通りパテルナ練習場を去る際に近付いてきた女の子ファンの足をひいてしまった隊長…。(まあ、軽傷で済んだようでよかったです。すぐにパテルナの治療室で診てもらってました)

去就についてはまだ不透明ですが、ここ数日は1人でパテルナに出勤して1人で練習してます。「55日近くもオフがあるし、今季は半分以上を無駄にしたからコンディションを落としたくない」という理由だそうです。ファンにサインもせず車をぶっ飛ばして帰ってしまうところは「ちょっとね…」ですが、こういう姿勢はさすがですね。若手にとってのいい模範となりますよ。

そういうアングロ隊長の本質も知らず、切り捨てることができたKYな監督とKYなフロント。そのK監督にはマンチェスター・シティからオファーがあるとかないとか。PSV、バレンシアでこれだけの結果を残しておきながらまだオファーがあるサッカー界ってなかなかいい世界なのかもしれません。


【“ウォルステイン”・バレンシアへ】

とうとうトップになりました。権力をつかみました。以前お伝えしたヘスス・ウォルステイン。サッカー嫌いでサッカーのサの字もクラブ運営のノウハウも知らなかった彼がたった1年で会長以上の権力を持つことになります。ソレール院政の象徴的出来事ですね。おめでとう、ウォルステイン。あなたの出世っぷりはお見事以外に言葉が見つかりません。しかし、サッカークラブ経営のど素人がたった1年で実質的会長職に就けるってある意味、一般人に夢を抱かしてくれますね、バレンシア。

ここ最近では半年毎、3ヶ月毎に組織構造が変わるバレンシアですが、ここに来てまた変わります。

当然人の出入りもありますが、重要なのはウォルステインがモレラ会長とほぼ同権力を持つ立場に就くということ。まあ、モレラ会長は実質的な権限を持っていないのでウォルステインが全権を握ります。つまり、ソレール院政体制の完成形ということでしょうか。個人的には期待値ゼロなので何か結果を出してくれれば評価することになるのかな、とも思ってます。まずはアルベルダ契約解除交渉を担当することになりそうですが、すんなり解除してあげて下さい。(しなさそうですが…)


【セカンドコーチ】

アルメリアでウナイのセカンドを務めていたカルセドで決まりです。フィジコはビジャグラサ、GKコーチはオチョトレナと変わらず。ウナイは今週末にあるバレンシアBの2部昇格決定戦の試合観戦のためバレンシアに戻ってきます。


【モレッティ】

ユベントスのラニエリ監督が興味を示しているそうですが、昨日代理人はその噂を否定。とはいえ、わざわざパテルナ練習場に来てファン・サンチェスと会談を持っているくらいなのでイタリアのクラブからのオファーはあるんでしょうね。


【モリエンテス】

MLS(アメリカ)のクラブからオファーが届いています。が、クラブも選手側も「NO」の回答。昨年はトルコからもオファーがあった彼ですが、一応残留の方向です。


【最後に】

先週末、 『クアトロ』、『アス』、『カデナ・セル』のメディアグループが主催する7人制サッカーの大会がありました。カテゴリーは小学生です。バレンシアは決勝でバルセロナに敗れたものの、準優勝。個人能力は決して高くなかったですが、守備が高度に組織化されてクオリティの高いチームに仕上がっていました。準決勝ではエスパニョールにPK勝ちしたのですがGKフェッリ君が見事に2本(3本中)をストップして勝利。キャプテンのDFカイザー君もガッツあるプレーで素晴らしかったし、最終的にはチームとしての組織力が個人能力を押し上げる形で結果を残した気がします。

その大会を結構見ていたのですが、監督がよく選手に言っていたのが「オレたちはバレンシアだ。バレンシアニスタに恥じないプレーをしようじゃないか!」という言葉。監督も選手も本当にエスクードの重要性、意味をよくわかって必死にプレー(指揮)していました。

そんな彼らが大会終了後、地元ラジオ局にゲストで呼ばれていたのですが、「今のバレンシアはどう?」と聞かれて、「ううん、あまりカンテラが使われていないからね…」と答えていました。

多分、子供って賢いんですよね。よくわかっている。頭で理解していなくても体や空気でクラブの空気を感じている。

カンテラ世代の子供たち、指導者たちが必死でエスクードを守っているのに、その意味や重要性を知らないクラブ上層部がそれを台無しにしているという現状を。

バレンシアほどのクラブになればカンテラばかりを使うことはできないでしょう。競争力を高めるためにも移籍市場で他からいい選手を連れて来る必要がある。

とはいえ、苦しい時にクラブのエスクードを感じ引っ張ってくれるのはクラブの色を感じることができる選手、人間だと思っています。エスクードを感じてくれるのは何もカンテラやバレンシア生まれの人間だけではない。カニサレス、アングロをみればわかる通り長年このクラブで働いてくれた人は立派に色を感じる人間。

こうした下部カテゴリーの大会を最近よくみますが、本当にスペインの選手は競争力が高いし、大人のサッカーをする。その背後には何があるんだろうと常に考えているんですが、結局彼らの大きな原動力って自らが生まれて育ったクラブのエスクードや色なんじゃないかと思うわけです。

今は大金をかけてビッグネームを外から連れてこれない。

だからこそ、ある意味今はそのエスクードへの感覚を取り戻すチャンスかもしれません。少なくとも、それを知るファン・サンチェスがフロントの責任者であることには期待しようと思ってます。

バレンシアのカデテB
【ペジェグリーノ率いるバレンシアのカデテB photo by Ichiro Ozawa】

バレンシアがパロップに興味 

昨日、GKモラがクラブオフィスに訪れ退団手続きを済ませました。3年間、お疲れ様です。

ただ、「バレンシアでは選手としての存在を消された」とか、「キケは僕の獲得にOKを出しておきながら、その後チームから隔離した」とか愚痴ってましたね…。クーマンが去り、ボロが監督になった直後、カニサレスが召集され彼が外れた時も「オレはケガなんてしてないし、ボロには説明を受けていない。リスペクトがかけている」とか言ってましたっけ…。

彼にどうこう言うつもりはないですが、練習でのパフォーマンスやGKとしての能力をみていると使われなくても仕方ない面はあると思うのですが。3年間出場機会はなかったとはいえ、いい年俸を受け取れるバレンシアに居続けたのはあなた。昨年夏に「移籍する機会はあったけれど、ルイスSDに踏みとどまるよう言われたから残った」とか責任を他人になすりつけるのはやめましょう。もう、どこぞの筆頭株主やクラブ幹部と同じですよ。

さて、カニサレス、モラが抜けGK獲得が急務となっているバレンシアですが案の定、難航してます。

今朝はセビージャ、スペイン代表のパロップに興味との噂が大きく出てます。とはいえ、セビージャが簡単に放出しないでしょうしするとしてもかなり高値をつけるでしょう。パロップはバレンシア生まれで非常にいい人なので「バレンシアに興味を持ってもらえるのは光栄なこと」と言ってはくれますが、まあ現実の可能性は低いかな。

ってかバレンシア…。契約延長せず移籍金なしでセビージャに獲られておきながら、今になって「お前が必要だ」と移籍金を支払う用意があるんですか!?クラブとして恥やプライドってないのかいな?!(苦笑)まあ、今のフロントならしゃーないか…。

そのパロップが所属するマネージメント会社がIMG。世界的に有名でアグエロ(A・マドリー)なんかも保有してます。

恐らく、そのIMGから買い取ることになるだろう(バレンシアと付き合いが長いから)、というのが私の予想で、

カメニ(エスパニョール)
パロップ(セビージャ)
ディエゴ・アウベス(アルメリア)

とこれまで名前があがっている3GK共にこのIMG所属の選手です。まあ、現状ではカメニが一番安く買える(600万ユーロ)かもしれませんが、お金のないバレンシアからするとなかなかの額ですね。

安定感で言えば間違いなくパロップでしょう。

カメニ、ディエゴ・アウベスは当たる時には当たるけれど、ミスる時には凡ミスする。ディエゴ・アウベスがシーズン終盤からかなりの高評価でインテルからの噂もありましたが、個人的にはあまり買ってない。敏捷性、ステップワークなどで物足りないかな、と。やっぱりカニサレスをみてきたからそうなるんでしょうね…。(そう考えるとやっぱりサンティの退団はデカい…)

ちなみに、バジャドリードにレンタルされていたビュテルはフランスリーグ復帰が濃厚。まあ、彼にとっては失意の1年となりましたが、個人的にはお金がないなら無理に買わないでティモを正GKにしてビュテルをサブに置く。第3GKはカンテラのグアイタでいいでしょ、と思いますが…。

以前噂のあったマジョルカのGKモヤはA・マドリーが獲得するでしょう。彼自身も「CLに出るチームに行きたい」と言ってます。

まあ、今後ウナイが誰を希望してGKに使えるお金がどれくらいあるかが鍵でしょう。その前にティモに逃げられないことが先ですかね。

ベンフィカがビセンテに興味 

ベンフィカのキケ新監督がビセンテに興味、との噂。

アルベルダもそうですが、ビセンテもキケからの信頼と愛情を受けていましたからね。

来季はバレンシアで勝負の年になるだろうな、と思っていましたがアルベルダ同様にバレンシア以外のクラブで勝負するのもありかもしれませんね。

アルベルダ インタビュー 

今季最後の練習となった23日(金)、アルベルダのインタビューをとってきました。

すでに日本!ワールドサッカー(携帯サイト)で掲載されているはずです。

今回は私が考えた質問ではなく基本的には読者の皆さんから頂いた質問を彼にぶつけて、それに応じて深く聞きたいことを私が突っ込んだ形になります。質問を頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

正直、この日のアルベルダはすでに心ここにあらず、という感じでいつもの彼らしくはなかったです。素っ気無い返答も多く、文面からもそれが伝わったかと思います。バカンスに頭がいっているというよりはやはりバレンシアを去る直前の哀愁だったのかもしれません。

インタビューが終わった後、2人で立ち上がった時に、彼の方から、

「Cuidate mucho.(気をつけてやりなよ)」

と言われました。「ああ、お別れの言葉なんだな」とちょっと切なくなりましたが、サッカー選手としてのアルベルダが終わるわけではないので新天地で頑張ってもらいたいですね。

契約解除交渉は難航するでしょうが、バレンシアにはスムーズに契約解除してあげて欲しいですね。

もしかすると今回のインタビューがアルベルダにとってバレンシアの選手として最後の対面インタビューかもしれません。この時期にそれを受け入れてくれたのはやはり日本のファンがどんな時でも声援、応援してきたからだと思います。

クーマンに切られ、バレンシアに見捨てられてからも地元のファン以上に声援を送ってきた皆さんがいたからこそ。別れ際に彼からもらった「グラシアス」という言葉は皆さんに向けて発せられたものだと思います。

Capi, muchas gracias y mucha suerte.